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この三語で書け! 即興文ものスレ 巻之三

1 :名無し物書き@推敲中?:01/10/31 19:50
所詮2チャンネル。お遊び、お遊び。
与えられた3つの語をすべて使って文をものせば?

お約束
1:前の投稿者が決めた3つの語(句)を全て使って文章を書く。
2:小説・評論・雑文・通告・??系、ジャンルは自由。官能系はしらけるので自粛。
3:文章は5行以上15行以下を目安に。
4:最後の行に次の投稿者のために3つの語(句)を示す。ただし、固有名詞は避けること。
5:お題が複数でた場合は先の投稿を優先。前投稿にお題がないときはお題継続。

前スレ:この3語で書け!即興文ものスレ
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/993507604/l50

2 :名無し物書き@推敲中?:01/10/31 19:52
#お題は「みかん」「流れ星」「冬山」でおねげします

3 :名無し物書き@推敲中?:01/10/31 19:56
冬山にスキーに行くと、夜空に、明るいみかん色の流れ星がよろしく哀愁

4 :名無し物書き@推敲中?:01/10/31 20:56
あたしはコタツでみかんを食べながら、しし座流星群を見ていた。
つまり、テレビで、ということ。
外でなんか見ないわよ、この寒いのに。
11月ともなれば、北国は冬。戸外で星空観察なんて、冬山登山するのと同じくらい気が知れない。
テレビ画面の中では若いキャスターがはしゃいだ声を上げている。
「すごい、きれいですねー。今年の流星群は特に見事なんですよ」
うるさいなあ、もう。流れ星の生中継なんて、そんな酔狂なことをやってるうちは日本は平和ね。

……寒いなあ。

冬山だなんて大袈裟だな、とあんたは言ったけどさ。
もう山の上のほうは、雪で覆われているんだよ?
まかり間違っても遭難なんかしないでよね。
あーあ、あんたが一緒なら、あたしだって外で星見ようって気になるかもしれないのに。
早く帰ってきてよ。
流れ星に願い事、って本当に効くのかなあ。


#お題は「フォルクローレ」「犬」「ゴミ箱」でお願いします。

5 :名無し物書き@推敲中?:01/10/31 22:42
最近は、日の暮れるのがすっかり早くなった。
我が家の廊下は電気を消すとすっかり暗くなってしまう。サンダル
を履き、わたしは晩御飯のおかずを買いに出た。
門扉を閉めようとしたときだ。
その犬は玄関の脇にうずくまっていた。
どこから迷いこんで来たのだろう、おとなしそうな野良犬だ。
参ったな。これから外出しようとしているときなのに。
わたしはフォルクローレを歌った。
「うるさい」
隣家の窓からゴミ箱が飛んできて、わたしのこめかみを直撃した。
「いや、野良犬に聞かせてあげようと思ったんですよ」
声を張り上げ弁解を試みたが、隣家の窓が再び開かれることはなかっ
た。

♯お次は、「針葉樹林」「木琴」「YOSHIKI」でお願いします。

6 :名無し物書き@推敲中?:01/10/31 22:45
ゴメソ、固有名詞は×なんだね。
じゃあ、「YOSIKI」→「スナイパー」に変更。

7 :名無し物書き@推敲中?:01/11/01 00:18
針葉樹林の中で一人の男が木琴で美しい音色を奏でていた。
男は一流のスナイパーだった。その才能を活かし、
男はヒットマンとしてその道では知られた存在だった。
だが男には一つの欠点があった。それは人探しが苦手なことである。
その欠点をどうすれば解決できるのか、男は考え、そして思いついた。
それは男の唯一の趣味である木琴を使うことだった。
まず、男が愛用している木琴を持って人気のないところへ行く、
そしてターゲットが最も好きな曲を奏でれば、例えターゲットが地球の裏側にいようとも、
男のところまで飛んでくるだろう。
ターゲットが射程距離内に入れば、もはやターゲットは死から逃れることはできない。
これが男の考えた解決方法だった。
男はすぐにこの方法を実行した。
それから十年、ターゲットは現れない。

#お題「男」「地球」「雲」でおねげします。

8 :男・地球・雲:01/11/01 01:51
貧相な顔立ちの男が公園の芝生で横になっている。
この男、何をやってもさっぱりな人間なのである。
会社では年下の上司にいびられ、それを励ましてくれる友人もいない。
しかし、男にとって一番の悩みの種は40を過ぎた今でも最愛の人を得ていないということである。
彼女を作った事もなく、生涯独身なのかと虚空を見つめ一人鬱になっていた。
突然、雲の切れ間から燦燦と光が差してきた。
男が光に目を眩ませていると、目の前に老人が佇んでいた。
「おまえのようなだめ人間を作ったのは私の責任じゃ。しょうがないからひとつだけ願いをかなえてやろう」
「あなたは一体?」男は狼狽して尋ねた。
「私は神じゃ」そういった老人は白い布を巻いていて、いかにも絵に描かれている神の格好をしていた。
「それでしたら、この地球上にいるもっとも私にふさわしい女性を私の目の前に出現させてください。私は妻を持ちたいのです」
「よかろう」神はそのように答えると、次の瞬間には男の視界から消えていた。
「あの方は一体・・・」

しかし、何日たっても何箇月たっても妻となるべき女性は現われなかった。
「あれは、きっと夢だったのだろう・・・」男は自分に言い聞かせ、又うだつのあがらない生活を繰り返した。

「あいつはばかだな。目の前に抜群の相性の女性を導いたのに、全く気付きもしないのだから。本当に愚かだ」


#遅まきながら新スレサンクス!
#次は「女」「遺伝子」「プリン」でお願い!

9 :名無し物書き@推敲中?:01/11/01 02:18
感想レスも何もなく、淡々と進むこのスレが好きだ。

10 :名無し物書き@推敲中?:01/11/01 02:40
 女は好物であるプリンをぐちゃぐちゃに潰す、彼女お気に入りの食べ方で食べていた。
 「ねえ、遺伝子はどこまで個人のことを覚えているのかしら」
 女は科学的な答えよりロマンチックな答えを期待しながら聞いた。
 「さあ? 必要最低限のことだけだろう」と、男は女がプリンを潰すのを怪訝そうな顔で見ながら言った。
 女は男の答えが不満だったらしく、ため息をつきながらプリンを潰す手を早めた。

#お題「手」「音」「挨拶」でおねげします。

11 :「手」「音」「挨拶」:01/11/01 03:00
私、車に乗るの超大好き!でもクラクションが超嫌い!
あの音聞くと、ムカツク!私は全然ならしたことなのに!
どーせ運転ヘタだっていいたいんでしょっっ!
あと、手出して挨拶するトラックの運チャンとか結構イイかも!
カッコイイ。腕が太くて日焼けしてたりすると超カッコイイ!!
でも、クラクションならさないとダメな時もあんだってね。
そーゆーのよくわかんないけどさ、こないだパパに言われたよ。
あー早く運転上手くなって、パパに車勝ってもらおーっっ!!

#お題「虚無」「最高」「底」でおねげします。

12 :名無し物書き@推敲中?:01/11/01 03:28
まだ、太閤秀吉殿が羽柴の姓を名乗っていた頃のお話でございます。
秀吉殿は主君、信長公に付き従い、晩秋の薄野に野駆けをしておられ
ました。
その帰り道での出来事。
信長公は手綱をゆるめ、唐突にこうお尋ねになられました。
「のう猿よ。虚無とは何であろうか」
「虚無、でございますか」
禅問答なのであろうか。しばし考え込んだ挙句に秀吉殿はこう申され
ました。
「其は我等が心性の底也」
これを聞いた信長公は、最高の笑みを浮かべますと南蛮風のハグをもっ
て秀吉殿を愛でられたということであります。

♯お題「特製」「枕」「骨格」でおねげ。

13 :名無しさん@XEmacs:01/11/01 06:40
ある興業で男はいつものように、自転車をひきちぎって食べていた。
なん年もやっているが、男はあきもせず、自慢げにピンの一ツも残さず食べきった。
日本のテレビの取材でのこと、レントゲンをとることになった。
ここでも彼は自慢げに、体に刺さった破片を指さしながら、
「私には他人の二倍の骨格があるな」などと言い、レポーターに、
自分の腹をさわらせて、くすぐったいのか笑っている。
診断の結果、彼の顎はもう持たない、ボロボロなのだそうな。
興業主はそれを聞いて、治療を受けさせたい、中止してくれと懇願。
結局、日本人たちは何も撮らずに帰ってしまった。
悔しかったのか何なのか、男は自分で歯を抜いてしまい
特製の歯を鍛冶屋に用意させ、近々自動車を食べると突然宣言した。
そんな彼も、今は枕に齧りついてねむっている。
歯を渡され、「作れ」と言われて困惑する興業主を前に。

#お題、「CD、眼帯、ダンボール」

14 :名無し物書き@推敲中?:01/11/01 10:48
放り込め、放り込め、どんどん、ばんばん。
本に洋服、CD。順番なんかどうでもいい。とにかくダンボールに詰めて、出て行くの。
妻の目にタバスコを入れる人間となんて、もう暮らしていけない。

はやくはやく、急いで。あの人が目をさましたら、どうなると思う?
髪を毟り取られる?あそこにラケットのグリップを突っ込まれる?
今度はそんなことでは済まない、たぶん。

ダンボールをキャスターに括りつけて、そっと玄関におろす。
いつもここで失敗するけど、うまくいった。ついに。
手を伸ばして、ドアを開けて、さあ。あっ。

私はドアを開けられなかった。
手がノブに届かず空回りし、勢い余ってキャスターごと倒れた。
「眼帯のせいで距離感がつかめなかったな。バカなおくさん」
ああ、あの人が持っているのはスプーンだわ。これからわたしは、あああああ。

次は「ボート」「大臣」「マネーロンダリング」でお願いします。

15 :じゃましてゴメンね:01/11/01 12:03
詩なんかもあるといいのにな。
読み物としては最高に楽しませてもらってる。
お題はそのままでおねげします。

16 :平口秋夫:01/11/01 15:22
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3001/monkey.html

17 :「ボート」「大臣」「マネーロンダリング」:01/11/01 17:59
 真夜中。 ボートの上には、汚い金と、汚いオッサンと、汚い俺。
バレたら困る、とオッサンが言うので、もっとも移動時間の短いも
のを選んだ結果が、これだ。

「ええか、絶対にバレたらいかんのやで」

 だったら付いて来なきゃいいだろうが、この強欲ブタが。

「これからワシがこの金をキレイキレイして、日本の明るい未来の
 ために有効に使ってやる、いう訳や。
 いわゆる、マネーロンダリング言うヤツやな」

 こんなオッサンを連れて、ばれないように金を運ぶことなんぞで
きる訳がない。オッサンの与太話にもいい加減うんざりして、俺は
オッサンの背中目がけて思い切り、札束の詰まったトランクを投げ
つけた。どっぷん、と鈍い音を立てて、オッサンとトランクが湖へ
転げ落ちて行く。

「お前っ、こんなことしてただですむと思ってるのかっ
 ワシは次期大臣候補なんやぞっ・・・っぷ、うぁっ、お・・・」

 ただじゃすまなくたって、いいさ。
 キレイキレイしたお金と一緒に、お前もキレイになって来い。

#遅ればせながら、スレ立てお疲れさまです。
 駄文失礼致しました。
 次のお題は「愛」「夢」「希望」でお願いします。

18 :ゆぞん(初投稿):01/11/01 18:04
「祐ちゃん、明けましておめでとう。お年玉をあげるよ」
おじさんがスヌーピーの絵柄のついたお年玉袋を僕に渡した。
おじさんは40歳、フリーター。なのになぜかお金持ちなのだ。
どこで稼いでいるのか、誰も知らない。
「おじさん、このお金、マネーロンダリングってやつ?」
僕は昨日の夜中のドキュメント番組でおぼえた言葉を早速使った。
おじさんは苦笑いしながら言う。
「祐ちゃんはどこでそんな難しい言葉おぼえたんだよ…」
それに答えずに僕は続けた。
「ねえ何でおじさんはそんなにお金持ってるの?この前だってカッコイイボート買ってたじゃない」
「…」
おじさんは口元だけで笑みを作り、僕の頭を撫でながら言った。
「祐ちゃんもお金持ちになりたいか?」
「なりたい!どうすればおじさんみたいに働かないでお金持ちになれるの?」
おじさんはゆっくりと言った。
「偉い人…、外務大臣の、愛人になりなさい」
僕はおじさんからもらったお年玉を無言でつき返した。

19 :ゆぞん:01/11/01 18:05
ごめんなさい!かぶっちゃった!
次は>>17さんの「愛」「夢」「希望」で!

20 :「愛」「夢」「希望」:01/11/01 20:56
雅也は困ったようにあたしを見ている。
あたしはそれが悔しい。
あたしはもう一度繰り返す。
「あたしのこと愛してるんならここから飛び降りてよ」
死にはしない高さ。怪我は確実にする高さ。
ひどいこといってるとは思わない。愛って言葉をぶつけるなら
それなりの覚悟ってものがなきゃだめだ。ないなら云うな。
雅也にはバスケ部の期待がかかってる。夢のまた夢だった全国大会が
彼のおかげで現実のものとなりそうだから。
そのかわいらしい一筋の希望は今、困ってる。
「…飛び降りてってば」
あたしは更に云う。試合は明日。
選んでよ、あたしを。好きだって云うなら選んでよ。
彼はうつむいたまま首を振った。
泣きたくなかったのに、泣くつもりはなかったのに、
あたしの目からするすると水が流れていった。

次は「山奥」「PC」「お蝶夫人」で。

21 :名無し物書き@推敲中?:01/11/01 23:03
「お蝶夫人」って固有名詞じゃないの?

22 :ダダ:01/11/01 23:37
「お蝶夫人って、誰?」
弓子が言った。
「昔のタレントだろ」
俺は吐き捨てるように返した。
そして俺はPCでエロサイトをブラウズし続けた。
山奥の小さな小屋、雪で覆われた残酷な時間を、俺は弓子の顔を忘れようと懸命に……

次は、『お尻』『ラジオ』『弁当』

23 :うはう:01/11/02 03:14
『お尻』『ラジオ』『弁当』

 お弁当もってピクニック。
 なんか余興にということで、川沿いに棄ててあったテレビの部品で
即席のゲルマニウム・ラジオを作ってみた。

 だが、既にラジオは全デジタル化され、AMもFMも名前を聞くのさえ久しかった。
 「こんな進歩した時代に、鉱石ラジオでAM放送なんて入るのだろーか?」

 なんと!かすかながら放送が入った、25世紀のこの時代に。

 「・・・どうか切らないで下さい。大変重要なことですので。
  他のすべてのデジタル放送は報道管制されてます、家電のLSIは
  全部アナログ放送をカットしてますので、何人の方が聞けるかどうか・・・
  先月、恐るべき細菌が軍事施設から漏れました。
  これは、ウインナー等の加工製品を媒介として、猛烈な下痢を・・・」

  そこで放送は切れた。入れ替わりに彼女が帰ってきた。
  「あわわわわ。うんこが水みたいで、お尻がもうヒリヒリですー(笑)」
  お弁当の中のウインナーのうさぎさんの顔を見て、自分は慄然とした。

  ※2chではじめて、ハンドルというものを使ってみました(^^)
   次のお題は:「第三」「おろしたて」「祝福」でお願いします。

24 :名無し物書き@推敲中?:01/11/02 10:42
わが第三〇五連隊の行軍速度はガタ落ちだ。
とにかく足が地面のぬかるみに取られてしまうお陰で、ほとんど前進
できない。
このジャングルの中では、我々の最新兵器など頼もしいどころか全くの
足手まといに思える。
ジョニーなんかは一本のロープを足に引っ掛けてしまったばっかりに、
おろしたてのバナナみたいな脳髄をぶちまけて死んだ。
だが敵の罠よりも、特大の毒ヒルや凶悪な毒蛾といった連中が目下の
最大の脅威だ。
こいつらの忌まわしい祝福を受けたら、2時間で絶命してしまう。
最近では誰かが悲鳴を上げても、どうすることもできず無言でその場に
置いて行くようになった。
わが連隊の戦闘能力は消耗する一方だ。
目標地点まで残り約10マイル。何名が生きて攻撃に参加できるだろう
か。

♯暗くてスミマセン。
お次は「電球」「空」「ありがとう」でお願いします。

25 :「電球」「空」「ありがとう」:01/11/02 11:25

 あなたに、恋をしてしまいました。
 暗闇に揺らめく豆電球の弱々しい小さな明かりを、あかあかと燃
え立つ、蝋燭の力強い炎に変えてしまうあなたに。
 どこまでも高く広がる空と、それに憧れ、見上げ続ける私たちの
存在の小ささを教えてくれたあなたに。

 一言だけ、言わせてください。

 ありがとう。
 あなたのことが、きっと、ずっと、好きでした。

#なんだか妙に甘酸っぱい文章になってしまいました。
 次のお題は、「教科書」「罠」「精神分析」でお願いします。

26 :ゆぞん:01/11/02 14:34
彼に優しくされては冷たくされ、優しくされては突き放される。
私の心も激しく揺れたり縮んだり、鼓動を打っている。
彼は私を試しているのだろうか?女の子の反応の実験?精神分析?
今日だって、彼は1限から5限まで教科書全部忘れて…(きっとわざとだ)
朝から帰りまでずっと机を繋げて、見せてあげた。
ふと、教科書をめくろうとして手が触れた時、
私ってば授業中にも関わらず「キャッ」って声をあげてしまった…
バレた?バレたよ。バレちゃったよ。私の気持ち…
私、確実に彼の罠にハマッテル。

*次は「オレンジ色」「天然パーマ」「着信音」でお願いします

27 :名無しさん@XEmacs:01/11/02 17:58
帰りの電車に乗ってうたたねしているとけたたましい着信音で目がさめた、う
わっマナーの悪いやっちゃな、だれか注意せえよ、そう思ったのもつかの間、
オレンジ色ががったグラサンかけたパンチパーマのヤッチャンがエライ形相で
そいつをにらみつけて近づいていく。
えらいこっちゃなとは思たものの、心の中で、「ヤレ!、やっちまえ!」を連呼
している自分がいる。
しかし、期待に反して何かちぐはぐな怒り方をした。

「なんでおれの受信メロディ"葬送曲"何やゴラァ!!」

今はもう、天然パーマのセンスのない迷惑な乗客にしか見えなかった。

#お題「カメ、讚歌、暖房」でおねげしますだ。

28 :名無しさん@XEmacs:01/11/02 18:24
#すんません。意味不明だったので、
#訂正前 「なんでおれの受信メロディ"葬送曲"何やゴラァ!!」
#訂正後 「おれの固定メロディ"葬送曲"にすんなよ《゚Д゚》ゴラァァア!!!」

29 :ゆぞん:01/11/02 21:30
  歌え青い空に 歌え高い雲に
  空は広く限りなく 僕らの夢なんだ

5年1組の教室に、大きな歌声が響く。
明日は合唱コンクール。
毎年5年1組は「大空讃歌」を歌うのが伝統になっている。
「あああぁーーーーーーーっ!!!」
合唱の中で叫び声があがった。
ピアノの演奏が止まる。指揮者も手を止め、教室中が叫び声のほうに目を向けた。
叫び声の主は生き物係のサトちゃんだった。
「ミド吉が…死んでるぅー!!」
「えぇー!?」
水槽の中のカメのミド吉は全く動く気配がなかった。
ミド吉はカメの中でも特に動かないほうだったが、今回はおかしかった。
甲羅をトントンと叩いても、持ち上げても、ピクリとも動かない。
「急に寒くなったり暖房つけたりしたからビックリしちゃったのかな?」
「亀は千年鶴は万年生きるんだから、冬眠してるだけなんじゃないの?」
しばらくして担任の鈴木先生がやってきた。
残念ながらミド吉とはお別れだって鈴木先生は言った。
みんなで校庭の隅っこに埋めてあげた。みんなで泣いた。

  ああ広い大空 自由に羽ばたけるなら
  僕も飛んでいきたい どこまでも

*次は「領収書」「老人」「スチュワーデス」でお願いします

30 :名無し物書き@推敲中?:01/11/02 21:35
学校でも寮でも、私はひとりぼっちだった。
出窓に置いた水槽のカメ、裕太郎が唯一のともだち。
上半身にはキャミソール一枚。下は毛糸のパンツいっちょ。
暖房の効きすぎた部屋で、
さして意味があるとは思えない宿題を、黙って片づける毎日。
「賛歌」の意味がいまいちよくわからず、部屋の中を
うろつきながら辞書をめくる。
<(1)ほめたたえる気持ちを表した歌。「雪山―」>
なんで雪山なんだよ、さみーよ、んなもん。
私のすさんだ心とは、最もかけ離れた言葉だと思った。

#2ヶ月ちょいぶりにお邪魔しました。
 次は「トマト」「髪の毛」「デザイナー」でおねがいしマッスル。

31 :30:01/11/02 21:36
げ。5分遅れでかぶっちゃいましたよ。
こういう場合どうするんでしたっけ。先の方のお題を継続かな。

32 :「領収書」「老人」「スチュワーデス」:01/11/02 23:46
#では、29の方の題でいきます。


「鉄が空を飛ぶなんて信じられん。」
老人は、この言葉を座右の銘にしていて数十年間この事を言いつづけてきたし、
実際、1度も飛行機に乗ったことがなかった。

だが、今年の2月、孫娘が子供を産んだ。初のひ孫というわけだ。
老人はどうしても会いたくなったが、孫娘はドイツ人と結婚して
現在はミュンヘンに住んでいる。
・・・そして、とうとう飛行機に乗ることにした。
「そもそも、地球自体が浮いているものじゃ。飛行機だって浮くさ。」

初めての空港、初めての搭乗手続き、初めての機内サービス。
「西洋食にしてくれ、西洋へ行くのじゃからな。」
はい、と答えてスチュワーデスは、料理を出してくれた。
「おいくらかな。1万円で足りるじゃろ。」
「あのぉ、お客さま・・・」
「領収書はいらんよ。」


#題は30の「トマト」「髪の毛」「デザイナー」で。

33 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 00:37
老人は昨日泊まったホテルからもらってきた櫛を使い、もう髪の毛のあまり残って
いない頭を気持ち程度に整えスチュワーデスを待った。
スチュワーデスがまわってくると大好きなトマトジュースを注文した。
「お客様、申し訳ございません、トマトジュースはございませんので、フレッシュ
ジュースでしたら、オレンジとグレープフルーツがございます。」
「じゃあ、オレンジジュースにするよ、いくらかな。」「ああ、それと領収書を
お願いしたいのだけど、経費で落としたいからね。」と老人は財布を出した。
「お客様、機内でのお飲み物は無料サービスになっております。」
「ああ、そうなの、私ね飛行機初めてなの。これでも私の会社はこの飛行機のね、
心臓部つくったの。うちの優秀な新人プロダクトデザイナーと営業がね、初めて
航空関連の仕事取ってきたのね、私は経理だから、計算する方だけどね。」
「そうなんですか、それは素晴らしい。どうぞフライトをお楽しみ下さい。では、
お飲物をお持ちしますので。」
スチュワーデスは微笑みながら、その老人をあしらい、次の乗客の注文を聞いた。
経費節減の為、安い部品を使ったその飛行機は二度と着陸することはなかった。

次は 時間 通信 異種 でお願いします。

34 :名無しさん@XEmacs:01/11/03 07:59

通信機を持って誘導するガイドが窓をバンバンと叩く子供を制している。
「そうだ私に気がついてくれ!」
外の連中に目を合せようと無駄な努力をしつつ、抵抗しがたい諸力に操られていた。

「フレッシュジュースでしたら、オレンジとグレープフルーツがございます。」
さっきから同じことを続けて尋ねているスチュワーデス。

私は同じく「じゃあ、オレンジジュースにするよ、いくらかな。」

「お客様、機内でのお飲み物は無料サービスになっております。」
隣の座席の他人が答える。


ある時点で時間が停止した世界、形式化された禅問答のように同じことを繰り返している。

「いっこうにコンタクトしてこない」とずっと考えている人間たち。
無視され続けて憔悴しきった人間たち。

そして「鯨」と名付けられた展示物を覗き込む別の異種次元の住民たち。
飛行機は二度と着陸することはできなかった。

#なんか流れ的にいいかなと・・・
#つぎのお題は「把握、ライフル、宣伝」でげす。

35 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 09:13
戦場にいながらその前線の状態を
完全に把握することなど不可能だ。
ただ撃つだけ。そして撃たれるだけ。
俺はコウジの冷たくなった身体を引っ張って
奴の装備を剥ぎ取った。ライフルは使い物にならないくらい
破損しているくせに手榴弾は無事だ。
それには美しい文字が貼り付けられている。
「明るい未来のために」
選挙の宣伝カーがよくわめいているような
うすっぺらい言葉だ。
俺はピンを抜いて投げた。

次は「真心」「保父さん」「砂場」で。

36 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 09:19
>>35
カコイイ!

37 :「真心」「保父さん」「砂場」:01/11/03 11:23
10月、来年息子を入園させようと思ってる真心幼稚園の運動会があった。
この運動会、未就園児のための運動会だから在園児はお休み。。
種目は親子でやる障害物競争と、団体(グループ)対抗の種目。
開会と閉会では先生のまねしておどるの。
障害物は普段、慎重派で行動の遅い息子だが、競争になると早くてびつくり。
こうなると親はますますはりきるのだった。(ビデオ撮影を)
あたしも、かなりはりきってハム太郎ダンスとか踊っちゃったし。
こんな自分の姿、独身の友達にはちと見られたくないかも(笑)
最後、おみやげが出るんだけど、普通はだいたい砂場セットだけとかなんだけど、ここの幼稚園、
お砂場セットに風船に、なんと家族全員にオレンジジュース←これがかなりの太っ腹。
風船のもつところもくるくるって紐がカールされてて、ひと手間かかってるし。
司会やってた保父さんはTBSの安住アナに似てるし、絶対来年はココよ!と決心したわ(笑)
いや実際かなり雰囲気良かったのよ。

次のお題は「カーナビ」「クリーン」「知能」で、いってみよっ。

38 :「真心」「保父さん」「砂場」間に合わず・・・・・:01/11/03 11:33
「おにぃちゃ〜ん」
来るなこの砂場には地雷があるんだ。
俺は園児たちを預かる保父だがどういうわけか今は戦っている。
敵は情け容赦なく爆弾をあちらこちらに仕掛けているのだ。
このままでは俺のかわいいあけみちゃん(5才)が危ない!変身だ!!
俺は子供の事を真心込みて思うと変身できるスーバー保父さんだ。
可愛い子を見ると見境なく変身してしまうのがたまにキズだ。
「あけみちゃん、あけみちゃん、あけみちゃん、あけみちゃん……(100回は繰り返す。)
……あけみちゃん!来た!盛り上がって来た(自分一人で)!……へ・ん・し・ん。」
俺は内なる盛り上がりと共にいそいでパンツを前後逆にしてさらに靴下を手にはめた。
そして、あけみちゃんを脇に抱えると敵の手の届かない俺の安全な場所(安アパート)に駆け出した。

次の日、俺の勇気ある行動は新聞(東スボ)の一面を飾り、
今では三食昼寝付きで俺を敵の魔手から守るための厳重警備の中(独房)で悠悠暮している。

#ハード戦争ものが続いてるみたいなのでその流れを崩さないように……でもギャクに走りたかった……。
繋がらないと思ったら間に合わなかった時間差で……せっかくなので載せて下さい……
お題は上の人の「カーナビ」「クリーン」「知能」です。

39 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 11:40
( ´∀`) < 38 waratayo

40 :感謝はこの一行だけです:01/11/03 11:50
( ̄▽ ̄)ノ <39 ありがとう反応があるとうれしいです

41 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 12:41
( ´∀`) < ミンナカンガエチュウ? ヒルネシテイイ?

42 :「カーナビ」「クリーン」「知能」:01/11/03 14:23
店の残骸を物色していた俺は奥にカーナビの箱があるのを見つけた。
瓦礫の仲から引きずり出して、中を確かめる。
俺の居る周りの殆どの道は『あの日』から随分かわってしまったけれど
このカーナビは人工衛星からのデータで現在位置を割り出してくれるタイプだから
なんとか『かつて@@だった場所』というのさえわかればいい。早くやつらの居ない場所に逃げなければいけない。
『あの日』・・・・人間がマナーを忘れ、ゴミを街に捨てるようになったのは少し前。
人間が捨てたゴミを回収するために作られた人工知能は、『クリーン』にするという命令を
『ゴミを作り出すものを無くする』方向にうごきだしたのだ。
俺はふと手をとめて、回りを見回した。埃だらけの店内は薄暗く、人の気配がない。
手にしたカーナビと俺だけがここにいる・・・筈だった。
俺は物音を立てないように、ゆっくりとあとずさった。
「畜生、こいつもか」
電池の入ってない筈のカーナビが小刻みに揺れる。奴らを呼んでいるのだ。


#お次のお題「観葉植物」「椅子」「ソファー」でどうでしょう?

43 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 16:13
もうどれだけ時間がたったのだろう。
「アルバイトの面接にきました」と告げると、陰気な中年女の事務員が、
安っぽい応接セットの方を指さし、そこで待つように指示すると、
社長を呼んでくると言い残して出ていってしまった。
下品な合皮張りのソファーに腰掛け、室内を見渡した。
ストーブの上で馬鹿でかいアルマイトの薬缶が湯気を立てている光景なんて、
近頃滅多にお目にかかれるものじゃない。
部屋の隅にはあの女事務員のように陰気くさい観葉植物の鉢が置かれていて、
その根本には笑ってしまうことに、卵の殻がさしてある。
午後の日差しが窓から差し込み、その中を埃がゆらりと舞っている。
どうもひどいところに来てしまったようだ。
それにしても社長とやらはいつになったら現れるのだろう。
もう小一時間は待たされているというのに。
何の兆しもないまま、薬缶から湯気が上がる音だけが聞こえてくる。
事務机の前に置かれた椅子の背には、上着が掛かっており、
いつ戻るともしれぬ主たちを待ち続けている。

44 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 16:14
失礼お題を書き忘れた。
「トウモロコシパン」「腸炎ビブリオ」「スカイハイ」でひとつ。

45 :ゆぞん:01/11/03 17:47
アタシはベッドからゆっくりと出て台所に向かった。
棚からトウモロコシパンを引っ張り出して、一口食べる。
何の味もしない…もう何も感じない。
ふとパンに緑色のツブツブがあるのを見つけた。
ヤバイ…カビだ…
このパン買ったの何日前だった?何日前から棚に入りっぱなし?
アタシの頭の中を保健の時間に習った「腸炎ビブリオ」という難しい単語がぐるぐる回った。
アタシはパンをゴミ箱に捨ててまたベッドの中へ戻った。
お腹が痛いのか頭が痛いのかどこが痛いのかわからないが、とにかくどこかが痛い。
そんな気がして体を丸めた。
着陸したいのに上昇してしまうかんじ。スカイハイだ。
なんだか笑える。
そしてアタシはだんだん何を考えてるのかわからなくなってゆく…

*次は「リストバンド」「テロリスト」「偽善」でお願いします

46 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 18:50
「これでお別れね。バイバイ」
俺は舌打ちして切られた携帯をポケットにつっこみ、
家を出た。彼女の癖にはいいかげん嫌気がさしていた。
いつも彼女は俺に電話してくる。俺に自殺宣言してからごく浅くリストカット
する。本人は本気で死ぬ気だったというがうそ臭い。
俺は近くのコンビニでリストバンドを買う。これもいつものことだ。
もうリスカしないようにという意味をこめて彼女に贈る。
でも何日かするとそれはゴミ箱行きとなる。わかってる。
何個目かのリストバンドと一緒に雑誌も買う。
テロリストがトップを飾っていた。死体を抱えていた。
急に俺はリストバンドを買う気がしなくなった。
きっと偽善というものを感じたのだろう。
そして俺は彼女の家には行かず、救急車を携帯から呼んでやった。

次は おでん 禅宗 爆発 で。

47 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 19:09
なじみの小料理屋で、おでんをつつきながら、
カウンターの後ろにずらりと並ぶ酒瓶のラベルをぼーっと眺めた。
「酔鯨」、「美少年」、うんうん知ってるよ。
「鬼提灯」、「禅宗」、聞いたことねえなあ。
「裸締め」、「爆発」ってなんだこりゃ。
「ねえ、大将、あの、『爆発』ってどんな酒なの?」
静かに仕事をしていた主がこちらをちらりと見て、また視線を手元に落とした。
「お客さん、あれは飲むものじゃないですよ。半分がたメチルですから。」
なんだそりゃ。でも一応聞いてみた。
「で、残りの半分は?」
「愛情です」
なんだか無性に人を殺したくなった。

*「二股ソケット」「使用済み」「イカ納豆」で尾永井。

48 :名無し物書き@推敲中?:01/11/03 23:14
( ´∀`) < 47 「愛情です」にwaratayo

49 :名無し物書き@推敲中?:01/11/04 00:08
ダメだ!
俺の頭ん中はどうかしてる。
さっき食った天丼が悪かった。俺は集中できない。
エビは尻尾まで食うもんじゃねえな。ノドにひっかかっちまってる。
「二股ソケット」「使用済み」「イカ納豆」から連想されるのは・・・
どういうわけかエロばかり。
「二股ソケット」は「二股」ってのがいけねえ・・・。
「使用済み」はあれだろ・・・いや、下品すぎる。
「イカ納豆」・・・これ最高にマズイだろ。なあ。書けねえよ、そんな事。
あー、ホントどうかなっちまってる。
こんな時には気分転換にアイツに電話だ。
俺はアイツの電話番号を探した。どこいったっけ。
俺のノドにはエビの尻尾、永井の電話番号がやっと見つかった。

次のお題は「農」「日本」「米」で尾根我井しる。

50 :名無し物書き@推敲中?:01/11/04 03:21
午後10時半、上野駅前の歩道橋にて。
スーツ姿の私は、通りかかる女のコに片っ端から声をかけていた。
「こんばんは。日本の農業についてどう思いますか?」
5人目に声をかけた女子高校生は、はじめこそ「急いでいるんだけど」とそっけな
く断るそぶりをみせていたものの、とうとうわたしの熱意に押され彼女なりの意見
をしっかりとした口ぶりで語ってくれた。
「・・・食料自給率の低下の問題は、目下のところ構造的な不況や失業といった問
題に隠れて、表立って議論されることはないけど、2020年ごろまでにはそれら
の問題以上に深刻な問題になるだろうと考えてます。特に米の自給率はね」
わたしは、いかにもその高校生らしい回答の未熟さに微笑ましさを感じてしまった
のだが、もちろん、紳士的に「ところでこれから私とラブホに行かないかい」と
誘った。
すると彼女の顔色が一瞬にして変わった。
「日本の農業について尋ねる人なんて、いなかった。あなたイケてる。モチ、OKよ」
そういうと彼女はわたしの腕に凭れ、はやくはやくというように甘えた表情を作る
ので、わたしはしょうがないコだな、と苦笑いしながらも近場でラブホテルはあり
ますか?と交番で尋ねた。

♯次は、「ボール」、「黄色」、「都会」でお願いだ。

51 :名無し物書き@推敲中?:01/11/04 03:26
( ´∀`) < 50 なかなか、えがったyo

52 :50:01/11/04 03:46
アリガト51さん♪>(´▽` )ノ

53 :名無し物書き@推敲中?:01/11/04 04:09
米男は米が嫌いだった。
米も、米を作る農家も、米を食う人間も
この世から無くなればいいと思った。
自分が日本人であることを呪った。
米男などと名付けた親を憎んだ。
「米の無い世界に行きます。」
と書き残して米男は死んだ。

「秋」「山」「チェーンソー」でお願いします。

54 :53:01/11/04 04:11
まちがった
無視して

55 :名無し物書き@推敲中?:01/11/04 07:37
(´-`) . 。oO(お約束で行くと、かぶった場合、前者の3語だよね)

56 :名無しさん@XEmacs:01/11/04 11:55
私の前をテニスボールがふらふらと転がってゆく。
否定の一致によってすべての多面体を乗り越えた否定弁証法の最たる姿が、何
を思うたか渦まく大地に身を投げ己れから逃れんとしている。
そのあわれな阿呆は私を悲しませた。
おまえ、曲がり角へと通り過ぎるものよ、この都会の片隅から逃れ去ったとして
も、お前は自分から逃れることはできない、自己否定しつつ否定するこの高貴
な単純よ、私は円の求積法をきわめた男じゃ、おまえの話をきこうではないか。

"悩める魂よ、とどまれ"
私はそのモノへとどまれと命じ、それは総合における止揚に逆らいつつ、私の
存在に打たれたのか?うなずきながらほどなく私の否定的命令にそれは従った。
はじめて停止した姿を見せるテニスボール。
なんて愛らしい黄色だ、回転をやめたその姿に、私は思わずわれを忘れてうっ
とりしている。そして私は命じる。
いまいちど私の声をきけ、"おまえに内接したい!"

ボールはふたたび転がりだした。

#メシクッテネマス
#お題は「秋」「山」「チェーンソー」で おねがい。

57 :ゆぞん:01/11/04 15:15
チェーンソーで切り裂かれて死ぬの。
それもいいかもしれない。
あなたの手で私を殺して欲しい。
切り刻まれてバラバラになったわたしの死体を、二人で登ったあの山に埋めて欲しい。
秋になったら私の血で、葉を染めてあげるから…

*次は「焼き芋」「神」「下駄」でお願いします。

58 :名無し物書き@推敲中?:01/11/04 15:46
( ´ー`) < 57 チョト、コワイケド、ウツクシーne

59 :烏賊リング:01/11/04 16:22
からんころんからん。
父はそんな音をたてて、お気に入りの下駄で歩いていた。
雑木の秋風に囁く音と共に。
もう、二十年も前の話だ。
父は、近所まで売りにきていた焼き芋屋の焼き芋好きだった。
肌寒い日なんかには、家族全員でも食べ切れないくらいの焼き芋を買ってきては、
「あったまるぞ」と、にこにことわらったっけ。
そんな、家庭的な父が突然、宗教に目覚めたんだ。
芋をのどにつまらせて、生死の境をさまよった直後だった。
「神は当直をわたしに代われとおっしゃっている」
「薪を十束用意しなさい、それを私の下駄と燃やすのです」
などと意味不明な事を口走ったのだ。
 今日は家に焼き芋が十トン近くはこばれた。
信者からの贈り物だ。
私たちが家族として機能し、あの焼芋をわらって頬張ったあのころ。
今、我が横に山積みとなっているこの焼芋。
同じ焼芋なのに、それは我が家庭の如く冷め切っているのだった。

・・・。なんだこれは。
次「酋長」「悪寒」「祭り」

60 :うはう:01/11/04 23:25
「酋長」「悪寒」「祭り」

 「酋長さま、私、もう悲しくて・・・」
 彼女はとうとう、ごうをこぼしてしまいました。
 にぎやかだった村落も、今や誰も居ないゴーストタウン。
 死んだわけじゃない、ただ生まれるものがいないのです、昔ほどは。

 「近頃が賑やかすぎたのじゃ、お祭りだったと思えばよい」
 「はい・・・」
 彼女は答えましたが、未練は棄てきれないらしく
 「あの、1日に3回も増殖したあの日が、遠い夢の様で忘れられません」
 「我々の理解を超えた何かのおぼしめしじゃ。しかし、生命とは、なんとあっけない・・・」

  医師団の命を賭けた努力により、結核の伝染は収まりつつあった。
  熱が下がり、悪寒も収まる。
  だが、結核菌さんの運命は、誰も知らない。
  あ、当然か・・・

 ※久々に書いたらこんなの
 津日のお題は:「プリズム」「飛行船」「トイレなし」でお願いします

61 :「プリズム」「飛行船」「トイレなし」:01/11/05 17:30
1人の学者が将軍を前にして興奮して捲くし立てていた。
「どうです、先の大戦での負けを払拭するべくドイツの威信をかけ建造されたこの最新鋭の飛行船ツェペリン試作13号機は、
少し前に爆発炎上したヒンデンブルグ号と同じ全長245mですが、なんと出力は倍の2400馬力、時速は200k/hをはじき出しました。
そしてなんと60日間の連続無補給航行が可能なのです!」

「すばらしいまさにドイツの科学力は世界一だなこれならば……」
「そうなんです!世界一なんです!さらに極めつけは光化学迷彩、
これは船体下部を様々なプリズムで覆い我ドイツの誇る数学者達の計算により配置する事で船体から下
つまり地上から見たとき実際の位置よりもずれて見え対空砲火を無力化する力を持っています、さらにさらに……」
「わかった、わかった。この船の性能が素晴らしいことは十分解った。それで、肝心の兵装はどうなのだ。」
すると急に学者は声のトーンを落とした。

「先の大戦により、我ドイツは飛行船に爆薬を積むことを禁止する条例に署名しました……
まあ我々は確かにイギリス本土への空爆を行ったので仕方がないと思います。」
「そんなことは解っているしかしまさかこの船はただ浮いているだけなのか?」
「ぃぇ…ぅ…こです。」
「はっ?」
「高度1000mから真下の町目掛け乗員のうん○を投下するのです。
住民は毎日のように上空から落ちてくる○んこに恐れをなし町を出て行くでしょう、我々は闘わずにして勝利するのです。
これならば、条例に違反する事はありません。そのため船にはトイレなしです!」
最後は絶叫とも取れる学者の声が響き渡り場の空気は凍り付いていった……。

……こうしてドイツは署名した条例を破棄、破滅の道を歩いていった。
しかしこんなの作る時点で破滅していたのかもしれない……。

#ギャクになっているのでしょうか?短くオチをつけるのは難しいですね。
次のお題は「さいきん」「ちず」「かのう」です。

62 :松本祥宏:01/11/05 17:40
オサマ・ビンラディンは、細菌兵器を使うことが可能な地域を地図で確認した。

または、

オサマ・ビンラディンは最近、化膿した傷口を千鶴ちゃんに舐めてもらっている。

そこで、次のお題は、
「おまんこ」「最大」「文芸」

63 ::01/11/05 18:45
「ねえ言ってみてよ」
「やだもう」
「お願い、これ何?」
「……イジワル」

彼女とはとある文芸サイトで知り合った。
待ち合わせから2時間後、口付けから15分後の出来事だった。
彼女の作品からは想像もつかない淫らな本性。
何が「過激な性描写を含むものはお断りします」だ。
最大の矛盾を抱えたその泣きそうな顔に、最期通告。

「言わないんなら、今入ってるのを抜く。そして帰る。さあ言え、どこが気持ちいい」
「ふん…おまんこです、はん…やめないで」

そうら見ろ。

64 :名無し物書き@推敲中?:01/11/05 18:51
お題書き忘れ失礼。
「やまと」「なでしこ」「七変化」

65 :名無し物書き@推敲中?:01/11/05 18:57
街の外れのガレージに住む、イカれた兄弟。
「あんちゃん!最近面白い事してないね!なんかしようよ!」
今日も弟は元気いっぱい好奇心いっぱいだ。
「ふふ、これを見なさい」
そう言って兄が取りだしたのは、粗末な手書きの地図。
「あんちゃん、これ何?地図?!」
「そう、地図、ある場所に行くことが出来る地図だ」
「どこなのあんちゃん!行こうよ!」

……次の日、ハート型の風船を肩からたなびかせた二人が、
ママチャリを転がしているとの目撃談が多数寄せられた。
補導された二人が向かっていたのは、叶姉妹宅だったらしい。

街の外れのガレージに住む、イカれた兄弟。
「あんちゃん!最近面白い事してないね!なんかしようよ!」
今日も弟は元気いっぱい好奇心いっぱいだ。
「ふふ、これを見なさい」
そう言って兄が取りだしたのは、粗末な手書きの地図。
「あんちゃん、これ何?地図?!」
「そう、地図、ある場所に行くことが出来る地図だ」
「どこなのあんちゃん!行こうよ!」

……次の日、ハート型の風船を肩からたなびかせた二人が、
ママチャリを転がしているとの目撃談が多数寄せられた。
補導された二人が向かっていたのは、叶姉妹宅だったらしい。

>>61さんが不憫でならず、書き込んだ次第であります。
 もっと酷いかも。次の方、気にせず>>64さんのお題でどうぞ。

66 :65:01/11/05 19:04
本文が2回入ってる…鬱出汁脳。

67 :わしのも気にせず>>64さんのお題でどうぞ。 :01/11/05 19:06
キョンキョンは歌った「やま(以下略

68 :名無し物書き@推敲中?:01/11/05 19:19
>>66
いや、この方がかえってイカれっぷりが迫るかと。承認。

69 :うはう:01/11/05 23:57
>>61さん江

 余談なんですが「ドイツ人は他民族に○んこの量が多い」という説を実証するために
半生を捧げた名科学者が昔いたそうです。実際に(^^)

70 :名無し物書き@推敲中?:01/11/06 00:27
    ☆野球板のロゴをオッパイにしてみませんか
今、野球板ロゴ決め議論スレでは、オッパイロゴを候補作としてエントリーするか否かでもめておりますが
オッパイ反対派の態度は酷いもので、こちらの話も聞かず、
問答無用でオッパイロゴ却下だと言うのです。まともに意見すれば荒らし扱いされるという始末です。
これはオッパイに対する明らかな差別であり、この悪に屈するわけには断じていきません。
我々は100%の強い正義を胸に戦わなければならないのです。そこで、お願いです。
力を貸してください。下記の議論スレで「オッパイロゴもエントリーしろ」と書き込んでください。
あなたのその一票が野球板の運命を変えます。

■野球板のロゴを決めよう■ http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/base/1002439799/

オッパイロゴ   http://isweb30.infoseek.co.jp/computer/dnasuoht/cgi-bin/img-box/img20011103085000.jpg
オッパイロゴ2  http://isweb30.infoseek.co.jp/computer/dnasuoht/cgi-bin/img-box/img20011104190516.jpg
※開くとエラーが出る人は、コピペで開けば見られます 

71 :うはう:01/11/06 00:30
「やまと」「なでしこ」「七変化」

 某容疑者は逃げた・・・地下47m以上にもわたるトンネルへ。
 さらに掘削機で掘り進むうち、彼はなぜか未来へと出てしまった!
 そこは七変化を遂げた未来の地底都市日本・・・「メトロポリス・やまと」だった。

 「おお、なんといふことだ。日本中が十字架の山だ。」
 未来日本は宗教も欧米化したのかと、彼は焦った。
 「夜明けまでに十字架を下ろせ」という神託をうけていたのだ。

 それだけなら、まだいいが・・・決定的に困る点があった。
 それが彼の癖なのか、髭をなで、しこしこ揉みながら大いに悩んだ。

 地中では太陽がないため、すべてが人工照明だった。
 夜明けがこないのだ。
 第一、1日5回の礼拝をどうすればよいのか。
 悩むしかない。ううむ。

 ※「なでしこ」が強引ですが(笑)
  次のお題は:「地底」「火星」「未来」でお願いします。

72 :烏賊リング:01/11/06 04:44
「ああ、太陽がみたいなあ」
「安心おし、太陽はいつでも貴方の心にあるじゃないの」
「じゃあ、ママ、海も?」
「そうよセザンヌ、海は貴方とともにあるわ」

今、世界は闇に包まれていた。
闇と言っても、それは心に巣くう闇。
街は人工太陽発生装置によって照らされ、食料は微生物を加工処理した
代換品。
動物たちは死滅し、その姿はもはや中枢コンピュータ「HAL5000」
にデータとして残るばかりだった。
地球は西暦3005年よりの、火星との全面戦争に痛めつけられ、
もはや、人間の運命は風前のともし火だったのだ。

果たして人類に未来はあるのか!?
次回へ続かねえよ(笑

つぎ、「ギター」  「船宿」  「プロ」
で、おねがいす。
いや、もうしわけない。
ベタで。

73 :烏賊リング:01/11/06 04:47
すんません!地底がはいってないす。

>今、世界は闇に包まれていた。
>闇と言っても、それは心に巣くう闇。
ここは地底世界。人類最後の砦。
>街は人工太陽発生装置によって照らされ、食料は微生物を加工処理した
>代換品。
すんません!

74 :名無しさん@XEmacs:01/11/06 05:28
地下2階にある、小さな映画館。
仮眠しにきたサラリーマン、B級監督マニア及び俳優のファン、わけありカッ
プル、私のような麻薬患者、こういった地底の住人たちが集う場所。

本日上映されるのは「火星人来襲」という60年代の白黒映画。
内容はある日突然クレーターが出来ていて、調査に向かった人々が洗脳されて
帰ってくる。というB級近未来SF作品。
パンフを読みながら、便所で薬を選び、とりあえず総合感冒薬を馬鹿飲みする。

最後尾に腰を落ち着け、変化を見まもる。
物凄い寒い演技と、見ているものを巻き込むような羞恥心、それらが薬の効果に加わる。
白黒のスクリーンは奥行きを増しながら、サイケデリックな原色の中に、溶け込んでゆき、
日本語の字幕は映写機の光に群がり、ここちよい流暢な英語は、あっというまに意味をうしなう。
素晴らしい!、久々のヒット作だ。



#「他民族より量が多い」と嬉しいのかな?(少し気になりつつ二度寝。
# しまった、ちんたらしてたら。先越され散ったよ。ぐはっ
# お題は>>72さんの「ギター」「船宿」「プロ」 です。

75 :名無し物書き@推敲中?:01/11/06 05:41
オレは長い船旅を終えて漁港に帰ってきた。
しばらく帰っていなかった漁港では、地下の古代遺跡ですばらしい機械が発見されたという話題で持ちきりだった。
それには強力なロックがかかっており、世界中から解読のプロが何人も集められたものの未だに外されていないという。
まあそんな話はオレには関係ないことだ。
オレは長旅の疲れを癒すために、船の仲間たちとなじみの船宿で大いに騒ぐ事にした。
ごちそうを食べ、歌い、喧嘩し、酒を飲んで踊る。
半分くらいが遊び疲れて眠ってしまうとトランプでポーカーを始めた。
BGMにお得意のギターをかき鳴らすやつもいる。
オレは普段は音楽などに興味はないが、気分が良かったためか適当にギターのフレーズを口ずさんでいた。
「ジャンジャカジャカジャカ、ジャカジャカと・・・・」
突然地震が起こって辺りは騒然となった。
そして船宿が真っ二つに裂たかと思うと、地面の中から巨大なロボットが姿を現した。
そいつはオレを見つめてうやうやしく頭を下げて言った。
「ゴシュジンサマ、ナニトゾゴメイレイヲ」
オレは呆れて苦笑した。
「こんな言葉がパスワードだったのか。まあ人間楽しい事を考えた方が上手くいくという事だな」

#次は「包丁」「二丁目」「禁句」でお願いします。

76 :ギター・船宿・プロ:01/11/06 06:05
その男は使い古されたギターと酒焼けしてつぶれた声で流麗な歌を披露した。
男は今まで聞いた事もないようなメロディーを引き、その独特の歌声で歌う。
ここは船宿の1階にある酒場である。
酒を飲みに来た水夫達はビールを飲む手をを止め、男の奏でる心地よい音楽に酔いしれた。

演奏が終了すると酒場にはスタンディングオーベーションが巻き起こった。
「ここの安酒なんかよりよっぽどあんたの曲のほうがおいらを酔わせてくれるぜ」
やんやと喝采が飛ぶ。

「こんな良い腕と喉をしているのにあんたはどうしてプロにならねえんだい?」
マスターはその男に問い掛けた。
「いやね・・・。おいらを見るとみんなが引くんだよ」
「何言ってるんだい。あんたは男前だし、その容姿と腕前があればてえしたスターになれるよ」
「・・・・・・」男は黙ってうつむき、マスターにそっと右手をさし出した。

その手には指が6本ついていた。

「これのせいでね・・・」男はそう言い残すと風のようにその酒場から去っていった。
マスターは言い知れぬ感慨を胸に、黙って男の背中を見つめていた。


#お次は「就職」「ロック」「徹夜」でお願い。

77 :76:01/11/06 06:06
うわー、かぶった。
お題は75のやつで。すまん。

78 :名無し物書き@推敲中?:01/11/06 07:36
皆様おはようございます。昨日からずっと寝てない。徹夜です。
てゆーか、最近は昼夜めちゃくちゃ。
寝たいときに寝て、起きたいときに起きてる。早く就職しなくちゃって思うんだけど。
なんとなく、ずるずる。もう貯金も尽きてきた。
外へは出るし、お友達とも遊ぶ時もある。だから、ヒッキーとまではいかないけど、ちょっと近いかも。
ところで、もし私が間違ってたらホントにゴメンねなんだけど、
ここにカキコしてる人でハンドルネームいくつも持って連続で書いたりしてる人いる?
ここに書くのも読むのも楽しみにしてる私にとって、そーゆーのはチョットつまんない。
もし、そーゆー人がいるなら、どれかイッコのハンドルネームにしなよって思う。
じゃなきゃ、名無しで書けばいいのに。間違ってたら、ホントにゴメンね。
で、ロックの話、私あんまわかんない。マイケルジャクソンが新しいの出したね。
マイケルが良かったのってバッドまでかな。あとのはロック強くてあんまりだよ。
とゆーわけで、お腹も減ったしコンビニでも行ってこよっと。
じゃね。

あ、順番間違った。次のお題は「包丁」「二丁目」「禁句」でお願いしま〜す。

79 :うはう:01/11/06 07:45
「就職」「ロック」「徹夜」

 母への手紙。

 「母上へ。この度、ぼくは、とある企業へと入社いたしました。

  制服が変わっていて、全身を覆う体操服と覆面です。
  私語は許されず、「キィッ!」とか「ギルッ!」しか許されません。
  かなりの死者・怪我人もでますが、危険手当も結構高いのですよ。

  ぼくが担当する研究室は、地下で暗い事を除けば、収入・設備とも万全です。
  ただ、ハードスケジュールで・・・1週間ごとに新製品を要求されます。
  おっとグチになりました。

  対抗する会社は個人営業の様なのですが、なんと、我が社は毎週負けてます!
  私も覗いてみましたが、風車つきの太いベルトをした、何の変哲もなない社長
 が単身頑張っています。(他にも協力社員が二名いるそうです)

  ぼくも徹夜でがんばり、はやくも「死神」などと呼ばれる様になりました。
  常時、戦闘員を募集している様ですが、こんな会社なもので、訳ありの人とか
 ロックバンドのメンバーとかしか履歴書を送ってきません。

  ぼくも徹夜でがんばり、はやくも「死神」などと呼ばれる様になりました。
  最近ちょっと老け込んだ様な気もします。
  大幹部となるべく、がんばってますので、期待してくださいね(^^)

  今度、会社に遊びに来てください。
  入口が分かりにくいので気をつけてくださいね、では!」

  ※今や大昔の番組かも。
   次のお題は「犬」「武者」「猫」でお願いします。

80 :うはう:01/11/06 07:47
失礼しました、文章がダブって被ってます。
お題は>>78さんのでお願いします。では!

81 :名無し物書き@推敲中?:01/11/06 08:18
あーん、もうダメ。私の中では禁句だけど、もうガマンできない。
言っちゃうべきか、言わないべきか。
いや、ガマンしとこう。
察してくれるのを、じっと待とう。
私の間違えかもしれないんだし。そうよ、疑うべきは、まず自分。
で、二丁目コンビニから帰ってきて、読んで、また書いてるの。
でも、まだ疑いの念が頭から離れない!
こーゆーのって、よくある事?
匿名掲示板だからしょーがないけどね。そうだよ、しょーがないんだよ。
こーゆーのが匿名掲示板の面白さなのかも?!
だいたいさ、これ、前回自分が出したお題になってる!(考えたのは前の人だけどさ。)
私、壊れてる?!壊れそうかも!!
みんな、かぶってばっかだし!
でも、でも!あー私、包丁持って、どっかに行っちゃいそう!!
誰か助けて!

次のお題は「犬」「武者」「猫」でお願いしま〜す。

82 :名無し物書き@推敲中?:01/11/06 19:49
犬は思う。もしこの世に武者猫がいたらと。
シャム猫がいるのならいてもおかしくない、
いやむしろいないほうが不自然だ。
甲冑のように発達したあばらが身を包み、
尾はまるで刀のように鋭いはずだ。
マグロの兜煮の骨をかぶる勇姿は一度は目にしたい。
犬は思う。武者猫が現れたら戦ってに勝とうと。
しかし自分は近所の野良猫よりも弱い負け犬。
ふと振り返れば毛を逆立てた仔猫の爪が鼻先に迫っていた。

#あ〜ダメだ。
#「すのこ」「砂肝」「マネー」でよろしく。

83 :ゆぞん:01/11/06 21:35
渡り廊下のすのこの上をカンカン音を立てながら、僕達二人は体育館に歩いた。
「今日の練習、1年と2年でミニゲームやるんだってさ〜…」
バスケット部キャプテンのユウジが、練習内容メモを見ながら言った。
「先輩先輩!1年が勝ったら、何かおごってくださいよ!」
と、180センチの1年生コウイチ。
「おお。いいぜ!何がいい?」
「んー…駅前の中華料理屋の砂肝炒め!」
コウイチは目を輝かせながら言った。
「お前、中一のくせに渋い趣味してんな。どうせ2年は負けないから、もっと高いもの言ってみろよ」
「じゃあ先輩のポケットマネーでは出せなさそうなモノを…あぁ!バッシューがいい!」
「よぉし。上等だ!」
ユウジは体育館のドアを開け、中でシューティングしている部員たちに集合をかけた。

*次は「ヤギ」「メガネ」「留年」でお願いします

84 :ヤギ・メガネ・留年:01/11/06 22:07
ヤギ「よく床屋でおばはんの目を盗んで読んでたエロ本が・・・盗めて
   たかどうだか知らねーけどよ!・・あの、ほんとー婦女子の股間
   にそっと定規をサシ入れるとかタマンネー!!」

メガネ「ああ、中学ン時友達がやってましたよ」

留年「マジでぇ、ドユコト?」

メガネ「やっぱ、内のクラスにカワイイセクハラされやすい
    女の子とか居て・・・・」

ヤギ・留年「カワイイ、セクハラされやすい、女の子!?」
  
#つぎは「酒」「喧嘩」「女」でお願いします。

85 :うはう:01/11/06 22:44
「酒」「喧嘩」「女」

 今日も仕事で残業。フラフラになってファミレスで休憩。
 「あしーたがあーるーさ、あすがある」などと古い歌を口ずさんだその時!

 一人のウエイトレスが、真っ赤なマントをひるがえし、火の鳥の様な
いでたちで私の前に立ちはだかったのである。
 「呼んでくれてありがとう。私の名は「あしたガール」
  名前だけで、何の特技もない女・・・」

 そこに、真っ白な夕鶴の様な和服の女が現れた。
 「お目にかかれて嬉しい。私は「明日ガール」と申します。
  せめて名前で元気になって下さいね。」

  「あわわわ、うれしい。たとえ酒の上の冗談だとしても」
  あわや二大ヒロインの喧嘩かという時、二人の携帯が新たなる呼び手をキャッチした。

  「それでは、またねー」「ではまた、失礼します」
  多忙な二人に、明日はあるのだろうか。

  「自分なんて楽なほうかも」
  ああ、ちょっとだけ元気になってしまった。

  ※某焼肉屋チェーンのヒーローよりは、マシじゃないでしょうか?
   次のお題は:「七つの謎」「八大付録!」「九官鳥」でお願いします。

86 :「七つの謎」「八大付録!」「九官鳥」:01/11/07 06:08
九官鳥ょ!  No.200112 2001年11月17日発売 500円


特集 創作文芸板七つの謎スレッド

自分を売り込んで、執筆の仕事をもらうスレ
映像・音
慶祝スレ
コテハンが……こっそり……愚痴ったり
夢の対談 悼エvs2チャンネラ〜
推敲して下さい
歴史もの作品(現代以外)を集めましょうううう


豪華八大付録!

創作文芸板キーワード事典  創作文芸名無し Who's Who
創作文芸名文コレクション  虎の穴ガイドブック  簡素文集
名無し推敲中からデビューまで便利帳  各新人賞応募用紙
三語スレ簡単即興文マニュアル


お求めはマガジンアパート、各書店、オンラインブックストア等で


次のお題は「創作文芸」「新人賞」「悲しい」でお願いします。

87 :名無し物書き@推敲中?:01/11/07 06:38
新人賞 「悲しい創作文芸」 成田シゲヲ(39)

賞金5万円 副賞 原稿用紙1000枚

選評
  複数回の応募での受賞だけあって、地に足の着いた風格すら
  にじみ出ている。
  新奇なものはないが、水準以上のものを量産するだけの力量
  は十分、ぜひがんばってほしい。

作者弁 正直、スマン・・・


次のお題は「天」「地」「人」でお願いします。
 

88 :うはう:01/11/07 07:52
「天」「地」「人」

 三人のFBI特別捜査官が、昼食をとる。

 「それでは、僕は天丼で。君はどうする?」

 「はい、課長。私は地鶏丼でお願いします。博士は?」

 「クラリス、君のダイエット志向と狂牛病恐怖が透けて見えるよ。
  私は、○丼がいいね」

 「へい! 天丼一丁、地鶏丼一丁、○丼一丁!」

 しかし、「○丼」とは一体何なのか?
 とても怖くて書けない、人として・・・

 ※「パ○ダ丼」とかもあった気が^^;
  次のお題は:「赤い疑惑」「黄色いリボン」「青い鳥」でお願いします。

89 :名無し物書き@推敲中?:01/11/07 09:15
投げやり、今の彼の精神状態を表わす言葉はまさにこれだ。
彼は数十年の長きに渡って天才的な手腕を発揮し、世間をアッといわせる業績を残してきた。
汲めども尽きぬアイデアの泉。そんなふうに彼を称する者もいた。しかし今、泉はいよいよ涸れようとしていた。
「そろそろお願いします。もうこれ以上は引っぱれません」
「わかった。これで発表してくれ」
メモを手渡しながら、彼は思った。終わった。オレは終わったんだ。

「ちゅんくプロデュースの新ユニット、いよいよ大大大発表!ユニット名は...(ドラムロール)
 赤い疑惑(ピシャーン!)黄色いリボン(ゴーン!)青い鳥!(バシーン!)なんですっ!」

次は「恋」「テロリスト」「靴下」でお願いします。

90 :初挑戦です。:01/11/07 15:10
俺は何をするにもBGMをかけないと気が済まない。
起床時は「REMEMBER ME」、食事中は「恋してムーチョ」、
トイレ中は「月と太陽」、靴下を履く時は「純情」。こんな感じである。
最近、「テロリスト」の文字があらゆるメディアを賑せている。
それを見るたび脳裏に浮かぶBGMは、なぜか「さよならイエスタデイ」だった。

次は「伝記」「観葉植物」「銀シャリ」でお願いします。

91 :松本祥宏:01/11/07 15:48
そ、そ、そんなところに電気を流したらいかんよう、植物のようにデリケートな「おまんこ」をもった彼女が以前勤めていたのは、拓銀。シャリシャリした歯ごたえのシャーベットをおいしそうに食べながら、彼女は逝った。

そこで、次のお題。
「おまんこ」「最大」「文芸」

92 :名無し物書き@推敲中?:01/11/07 15:52
殺すか・・・

93 :「伝記」「観葉植物」「銀シャリ」:01/11/07 16:00
八重子...なぜ俺を捨てた...
陸上部キャプテンの俺にむかって
「あなたって、立派だけど華がないのよね。観葉植物って感じ」
はないだろう。高校駅伝記録保持者だぞ、俺は。
華がないのはおまえの名前のほうだ。
なんだ?「八重」って?おまえ一重じゃねえか。
「毎日走ってばっか!同じことの繰り返しで、飽きない?」だと?
おまえだって毎日米の飯食うだろうが。
銀シャリは最高のご馳走だバカヤロウ。
八重子!帰って来いよ!
俺も心を入れ替えるから。
次からは「海」だって「山」だっておまえの「母校」だって連れてってやるから!
よろしく頼むよ。


94 :名無しさん@XEmacs:01/11/07 19:32
好きな作家の一人にウォーレン・マーフィーってのがいる。
母校の本棚にシリーズものでは全部そろって、置いてあったものだが。これが傑作で、
探偵ものでこれだけ笑わされたものは他にない。
食前酒が出ない?機内食にポークが出る?と聞いて、スチュに腹を立て
タオルを床にひいて「メッカの方向に飛べ」
「祈っているあいだはマッスグ飛べ!」
などと騒いだりする。壊れたHなアル中探偵の話である。(いまいち面白さが伝わらないが・・・
どの巻だったか忘れたが、「富士山は、1万2345フィート」と書かれていたが。
富士山は海抜3,776 = 1万2388フィート である。(現在の高さなのかは知らない。)
どうでもいいことだが、最近、気になって、しらべたら違ってた。(全くどうでもいいことだな。

#あえてツッコマない。そして、「氏ね」とか「カエレ」とも言ってなんになるだろう。
#こういう上司もつとイヤだな。丁寧に間違いを指摘すると
#「だから私はさっきからそう言ってんでしょ」・・・だからぁ・・・(欝
#お題は継続 「「海」「山」「母校」

95 :名無し物書き@推敲中?:01/11/07 20:08
「おまんこって言ってみて」SEXの最中にそういう要求をする男は多い。
絶対に言うものかと思う。そんな即物的な、ヒネリのない言葉など、文芸志向の私が言うものか。
喉まで出かかることはある。肉体の興奮が最大にまで高まったら、思わず口走るかもしれない。
この私にそれを言わせることができる男は現れるのだろうか。平均寿命まであと三日。

次は「捜索隊」「乳首」「パン」で。

96 :95:01/11/07 20:09
すんません、かぶりました。

97 :松本祥宏:01/11/07 21:59
≫94と95

よし、ではここで松本がお題を統一しよう!

やはり、「おマンコ」「最大」「文芸」

98 :名無し物書き@推敲中?:01/11/07 23:46
「山菜取りで遭難だって?だらしねぇな。」
山崎はぼやきながら笹藪を分け入っていく。
「だいたい海自の俺等がなんで山登りなんだよ
いくら防衛庁長官の母校の同級生が遭難したからって
捜索隊は陸自だけで編成すりゃいいだろ、
バカばっかだけど体力あるヤツはそろってるから。」

それを聞いてカチンと来た陸自の須藤が山崎に
「お前虫除けはちゃんと塗ってきたか?
海自の奴らは知らないだろうけど、笹藪にはヤバいかがいてな・・・」
「な、なんだよ」と、山崎。
「乳首をねらって刺してくるんだよ
で、刺されたら最後乳首がどんどん腫れ上がって…
最後には・・・パンッ!って。」

「やっぱ陸自はバカばっかだよ、ろくに作り話もできやしねぇ」
山崎は乳首をかきながら言った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ヒロポン」「木の葉」「サーチライト」

99 :「ヒロポン」「木の葉」「サーチライト」:01/11/08 05:03
俺はしがない物書きだ。世間に一度も認められないまま、もう40も過ぎた。
2chの文芸板に3語スレという、文章を嗜むには最高のスレッドがある。
ヒロポンを打ち、そして書く、これが最強なのだ。

俺の文章にけちを付けるバカ者がいる。
意味不明だの余計な事を書くなだのとうるさい。自己満足だの下手だのと俺をこけ下ろす。
確かにリロードし忘れたり、お題を入れるのを忘れたりする事もある。
自分の文章を読み直しても、薬が効いているからか役に立たない。誤字脱字も目立つ。恐ろしい事だ。
しかし、こっちは薬をやりながら、かろうじて書いているのだ。妄想野郎どもめ、うるさいぞ。
俺様が謙虚な姿勢に出てりゃあ、いい気になりやがって。

俺はある日、心を決めた。俺を批判した奴らを絶対に許さない。

俺は公園の茂みに隠れ、奴らが現れるのを待った。
最近では毎晩のように公園へ出向き、薬を打つ。
ひたすら待つ事だけが日課になった。

木の葉が背中に入ったらしい。気になったので上着を脱ぎ、葉を取り除く。
その時、背後から物音がしサーチライトが俺を照らした。
「覗きの現行犯で逮捕する!」


次のお題は「宿題」「毎日」「戦争」でお願いする!

100 :「宿題」「毎日」「戦争」:01/11/08 06:20
家族を失ったあの日、私は母の最後の言いつけを守らなかった。
そのために私だけが生き残ったのだから、これほど皮肉なこともない。
母は夏休みの宿題をやりなさいと言ったのだ。
「お父様にも約束したのでしょう。お帰りになったら叱られますよ」
学校の課題をおろそかにしない。確かに私は父とそのような約束を交わした。
しかし私は、幼い反抗心から、その約束を毎日破り続けていた。
家を空け、いつ帰るとも知れぬ父の言葉を守ることに意味があるのか。
しかし今になって振り返り、私は告白する。
それは単に、遊びたいという心を隠す言い訳にすぎなかったのだと。
その日も私は、数少なくなった級友たちを誘い、市の外れにある山へ虫取りに出かけた。
一緒に行きたいとせがむ幼い妹は、足手まといになるからと家に置いて出た。
そしてあの光を見たのだ。山の向こうの空が真っ白になった、あの光を。
おそるおそる山の反対側に回ってみると、木々がすべてなぎ倒されていた。
見下ろす市街は、私の家の辺りも含めて、恐ろしい劫火に包まれていた。
それから程なくして戦争が終わった。
しかし、約束を破った私を叱るはずの父は、帰ることがなかった。

次のお題は「柱」「スーツ」「幼稚園」でどうでしょう。

101 :簡素鵜:01/11/08 07:06
>>100 まとまってる。とても良いです。

102 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 10:34
洋服ダンスすらない、貧しい一間のアパート。
鴨居のフックで出番を待っているのは、黄色い幼稚園バッグと水色のスモッグ。
母親はなんとか手に入れたそれらを眺めやリ、こんな生活の中でここまで成長したわが子を誇らしく思う。
明日の入園式には精一杯きれいにして行こうと思い、カビくさいワンピースを取り出した。
一方父親は、競馬新聞から顔を上げもしない。馬柱をひとつひとつ指で辿るようにして丹念に読み、やがて言った。
「そんな汚ねえ服は捨てろ」
母親はワンピースのシワを伸ばす手をいっとき止め、夫を見つめたが、あきらめたように頷いた。
数時間後、父親はツヤツヤ輝く大きな紙袋を持って帰ってきた。
「シャネルのスーツだ!明日着て行け!」
母親は、ヴァガ!靴とバッグはどーすんだ!っちゅーの!!と思った。

次は「ボタンダウン」「弁当」「屋上」でおねがいします。

103 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 11:32
>>101 最後にボケないで普通の文体にした方が良かったと思う。でも、雰囲気は好きです。

104 :「ボタンダウン」「弁当」「屋上」:01/11/08 18:28
昼休みを告げるチャイムが鳴った。急にざわめきだした教室のあちらとこちらから、
わたしたちは密かな目配せを交わす。机の横のフックから弁当箱を入れた手提げ
袋を取ると、わたしは背筋を伸ばして席を立ち、教室の外へ出た。廊下には、同じ
手提げを腕に掛けて、綾乃が立っている。何も言わずにわたしたちは寄り添い、歩
き出した、いつもの屋上へと。
屋上へ続く階段の先には夏でも冷たい重い鉄のドアがあり、わたしたちはその不意の
冷たさにたやすく笑い崩れた。ドアが開くと襲うように真昼の外光が射し込み、階下
の少女たちのざわめきを一瞬にして席巻するのだった。
「わぁ、ここは暑いね」
わたしは言って、綾乃を振り返る。掌を額にかざして、綾乃はわたしを見上げた。
「そう?わたしは平気よ。却って誰も来ないと思うし」
 …わたしたち、ふたりっきり…。そう耳元で囁かれたような気がした。
ちょうど日陰になっていたいつもの場所に並んで腰を下ろすと、綾乃は桜色の
マニュキュアをした指先を、ボタンダウンシャツの胸元の、二つ目のボタンに
かけた。
「…ほんとに、暑いね…」
言い訳じみた綾乃の言葉と、その少しかすれた甘い声が、わたしを突き上げた。
体の底のほうが熱くなり、その熱が全身を貫いた。
「…うん…」
言いながら持ち上げたわたしの桜色の指先は、一瞬、迷った。自分の胸の二つ目
のボタンと、綾乃の三つ目のボタンと、どちらを選ぼうかと。
屋上は暑かった。一瞬ののち、わたしはためらわずにそのボタンを外した。

次のお題は「靴」「赤」「広場」で。

105 :松本祥宏:01/11/08 18:31
いや、やはり、「おまんこ」≪最大≫「文芸」でいこう!

へいへい!

いこういこう!

106 :MPT:01/11/08 18:42
お題がな〜〜

「衛兵は、軍靴を響かせ"赤の広場"を行進した」

もうちとひねれば?

107 :松本祥宏:01/11/08 18:51
ウン、確かにヒネリがたらなすぎる。

108 :104:01/11/08 19:01
ではお題だけ再挑戦。
「靴」「月見そば」「夕立ち」
でいかかでしょう。

109 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 19:21
小さいながらもにぎやかな駅前広場。
そこからアーケード街へ行く為には、ある横断歩道を渡らなければならない。
この横断歩道を渡る人々は、なぜか気持ちが沈んでしまうという。
どうやら、歩行者信号が青の時の音楽、それが原因のようだ。
「あかいくつー、はーいてたー、おーんーなーのーこー♪」
私も、つい口ずさみながらその横断歩道を渡る。

#ひねりがたらんと思ったら、書くほうでひねるべし。この板なら。
 と、私は思いました。次のお題は>>108で。

110 :松本祥宏:01/11/08 19:26
「こらっ、キミ!そばに寄るな!そんなにくっつくな!」
「Hey,You!」
だちに言う言葉じゃないよな。

実は、ちゃんと3語はいっとるよ。

次は「おまんこ」「最大」「文芸」

111 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 19:32
お約束追加。

7:松本祥宏の提示したキーワードは無視。
8:「おまんこ」はNGキーワード。
9:「おまんこ」「最大」「文芸」の組みあわせは禁止。

俺の他に2人以上の賛同を得られた時点で発効されます。

112 :松本祥宏:01/11/08 19:35
お約束、さらに追加。

反対票1票につき、賛同票1票が相殺され無効となります。

113 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 19:38
111に賛同

114 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 19:40
112に賛同

115 :名無しさん@XEmacs:01/11/08 19:40
ずぶ濡れになった私は、雨宿りをしていた。
ふと気付くとこれは夕立ちの一瞬の間だけ店を開くという、伝説のそば屋ではないか!
靴の中の水をジャバジャバいわせながらみせに入る。

やつれたオヤジが出迎える、

「かけそばで・・・」
店主は遠い目をしたまま。涙を浮かべ、
再び現れた時にはげっそり痩せていた。
美味、しかし、生暖かく、微妙な味だ。「また来よう。」

次の日、また次の日と夕立ちにおそわれた。
やはりこの店は、夕立ちのわずかな時間しか、開いていないのだな・・・
もう一つの疑問、
私が注文する度にオヤジは痩せ細ってゆくことを不思議に思いつつ。入店

「今日は月見そばにします。」
恨めしそうに、こちらを見ると、店の奥へ消えてゆく。
再びやってきた時、店の主人は眼帯をしていた。
「ああそうだったのか!」と私は理解した。

次の日、かれは友だちをつれてきた。
「とろろそば、六つ!」

げっそりな店主:「そ、そんなに出ません!!。」


#いろいろと誤解がありますが。
#ひどい文書読ませてすんまそ。なんか見直ししてるうちに、あれこれごちゃごちゃと改造し、
#つい、エイッて送信してしまう、そんな奴です。
#111に同意しつつ
#お題「おたんこなす、凶悪、分校」で

116 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 19:41
113に同じく。

117 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 19:41
うん、そうみたいね。

118 :名無し物書き@推敲中?:01/11/08 20:00
>>113>>114に相殺されましたが
>>115>>116と連続で賛同を得られたため>>111のお約束を発効とします。

7,8,9と書きましたが6,7,8の間違いでした。
合わせて訂正しました。下が新しいお約束です。

お約束
1:前の投稿者が決めた3つの語(句)を全て使って文章を書く。
2:小説・評論・雑文・通告・??系、ジャンルは自由。官能系はしらけるので自粛。
3:文章は5行以上15行以下を目安に。
4:最後の行に次の投稿者のために3つの語(句)を示す。ただし、固有名詞は避けること。
5:お題が複数でた場合は先の投稿を優先。前投稿にお題がないときはお題継続。
6:松本祥宏が提示したお題は無視。
7:お題「おまんこ」「最大」「文芸」の組みあわせは禁止。
8:「おまんこ」はNGキーワード。

119 :MPT:01/11/08 20:26
>109
そうですね。少し反省。

「靴」「月見そば」「夕立ち」

 妻子と連れ立って歩くのは久しぶりだというのに、にわかな
家族団欒などけしからんといわんばかりに、急に天気が悪く
なった。降り出した雨をさけて、私たちは手近なビルのかげ
に逃げ込んだ。雨に打たれて冷たくなった妻の手をさすって
やると、同じことを思い出したようで
「もう随分経ちましたね」と変らぬ柔らかい表情で言う。
 私たちは初めて出合ったのも、夕立の最中だった。慌ててか
けこんだあの蕎麦屋での出会いがなかったら、今こうして私の
手をしっかりと握っている娘の京子もいなかったのだと思うと、
いささか不思議な気分がする。あの頃は、互いに旅行が趣味
ということもあって、随分連れ立って歩いたものだが、ここ十
数年は忙しさにかまけ、休日といえば家で寝て過ごすのが
常となっていた。
「でもあの時は、本当にきれいな月が出て…」とつい懐かしん
でしまう。
「お互い貧乏で、かけそばしか頼めなかったけど、これで月見
蕎麦だなんて、あなた、おかしなことを言って…」そう言って笑う
妻の手にわずかに力が入る。
 私は、ちゃんと知っている。あの時愛用していたお揃いの登山靴
を、妻はまだ大切に手入れしているのだ。
 そうだ、秋になったら、休みをとってあの場所へもう一度行って
みよう、京子も一緒に。
 私は、この思い付きを言い出す機会を計りつつ、雨が上がるのを
待った。アスファルトが水を吸う匂いにもわずかな寂しさがある。
もう秋はそこまで来ていた。

<終>

次は、[腕時計][頬][武者震い]でお願いします。

120 :うはう:01/11/08 23:00
腕時計][頬][武者震い]

 「ふっふっふ、いよいよラスベガスでCOMDEXが始まる。
  会社の金でカジノとグランドキャニオン観光。フッフッフ」
 航空券を胸に、武者震いがとまらない。
 もう、仕事の事なんて20%位、困ったもんである。

 風邪をこじらせて頬は真っ赤、熱は38度を上下している。
 なのに、年に一度、あるかないかのチャンスをフイにしてなるかと
空港で何度も腕時計をながながら、息をゼイゼイさせている。

 そして念願かない、彼はベガス入りを果たした。
 細菌感染の疑いで、強制検査入院させられた空港病院から眺める
ラスベガスが高熱と涙でうるんで流れた、あわわ。

 ※行きたいなあ・・・
  次のお題は:「森の中」「熊さん」「自己矛盾」でお願いします。

121 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 02:08
あたしの好きな人は熊さんみたい。大きなカラダに毛がもじゃもじゃ。
そんなアタシ達はデートをすることになった。憧れの熊さんと森の中で二人っきり。
いいかんじの大きさの切り株が二つ並んでいたので、「この辺で一休みしようよ」と二人でそれに腰掛けた。
アタシは今日この日の為にお弁当を作ってきたのだ。
…大好きな熊さんがたこウインナーアレルギーとはつゆ知らず。
そう熊さんはたこウインナーを見ただけで、狼さんみたいになっちゃうの。
「あれ?こんなに大きなウインナー…、入れたかしら?」
あたしはその大きなフランクフルト大のウインナーを握った。
きゃー!!このたこウインナー足の部分がないよ!ないよ?!
とんとんとん(指でそのウインナーをたどる)
がっはっはー。やらせろ!
あたしは熊さんに押し倒され、ブラウスを破かれた。
大好きな熊さん…どうして?どうしてなの?どうしてアタシにそんな意地悪するの?
…でも…勝手に声が出ちゃう。
あたしは木々と澄んだ青空をぼんやりと見つめながら、激しく荒い自己矛盾の息を吐いた。

*次は「火災」「豚」「ニキビ」でおねがいします。

122 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 02:11
薄闇のなか、神社の裏にある森の中で僕は、猫の死骸を丁寧に埋める少女の姿
を凝視していた。熊さんのぬいぐるみを小脇に抱えたまま、蛆が見え隠れする
のを気にも止めず、優しくそっと埋めていた。僕には全く気がついていない。

僕の脳髄は、彼女に魅かれ怖れる自己矛盾を、圧倒的な怒りへと転化すること
で解決しようとしていた。なぜ彼女は飼猫を殺して、そんなに哀しそうにして
いるんだ。

そのとき彼女が呟いた。あなたが犬だったらよかったのにね。少女は真紅の唇
の端を震わせていた。僕には、彼女が微笑んでいるのか、哀しみを堪らえてい
るのか、判断できなかった。

「神社」「飼猫」「真紅」

123 :「火災」「豚」「ニキビ」:01/11/09 02:47
122 名前:不謹慎です!!!:01/11/09 02:47
  どうにも腹が立ったので、スレ違いかもしれないんだけどここに投稿
  させてもらいます。
  いま、うちの近所で火災があったんです。というか、今も燃えてます。
  でも、まだ消防車が来ていません。どうしてだか分かりますか?
  野次馬でいっぱいなんですよ! うちの周りは住宅密集地なんですけ
  ど、狭い道に見物人が集まって、おかげで消防車が入ってこれないん
  です。お巡りさんが「そこどいて!」とか怒鳴っても、へらへら笑っ
  てる奴もいるし。僕はもう腹が立って腹が立って。
  で、僕は消火活動の邪魔になっちゃいけないと思って帰ってきたんで
  すけど、帰り道でまた腹の立つことが!
  なんと消防車よりも先に、見物人目当ての屋台が来てるじゃないです
  か! 豚骨ラーメンの!
  それがまた繁盛してるから情けないというか。屋台も屋台だけど、客
  も客だ! 夜中に豚骨なんか食うとニキビ増えるぞ厨房! とか怒鳴
  りたかったんですけど、我慢して帰ってきました。
  火事の現場でラーメン食べるなんて、神経おかしいんじゃないか?!!
  あんまり腹が立ったんで。長文カキコ失礼でした。

  次は上を尊重して「神社」「飼猫」「真紅」で。

124 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 03:12
野良猫は飼猫が大嫌いでした。
神社にいる犬も大嫌いでした。
野良猫は真紅の首輪をつけていました。
見えてしまう人には見えてしまう首輪です。
だから、飼猫に間違われ、犬にさえ間違われ、
野良猫は野良猫じゃなくなってしまうのでした。

内緒ですが、
野良猫は決して真紅の首輪をはめていないのですよ。
首輪が見えてしまう人は、
本当は自分の首に首輪がかかっているんじゃないですか。
触ってごらんなさい。あなたの襟首を。
鉄の感触がしませんか。

125 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 03:14
書くのを忘れました。「推敲」「遂行」「水球」で。

126 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 03:26
「スイコウ、ツイコウ、スイキュウ」て微妙に韻を踏んでないよね。

次「蟻」「電話」「子宮」

127 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 03:34
ツイコウ?
どうしてこういう輩が現れるんだ。

128 :126:01/11/09 03:41
>127
面目ない、長年勘違いしてた。 逝ってくるよ・・・

129 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 03:51
まったくだな。


うだるような暑さの中で、ぼんやりと庭を見ていた。
水ををすることさえ忘れられ、干からびた花壇。
だらしなく垂れ下がった茎が物欲しげにはみだしている。
自分も周りからはこういうふうに見えるのだろうか。
違和感を感じて目を落とすと、ふくらはぎの上を一匹の蟻が歩いている。
その、黒く膨らんだからだ。
黒く、膨らんだおなか。
ふいに声も出ないほどの激痛が走る。
子宮が収縮するその動きは、吐き気をも催す。
助けを求める、その指の先に。
古めかしい黒電話。
その、黒く膨らんだからだ。

→つぎ、「雪」「月」「花」

130 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 03:56
>>129>水ををすることさえ忘れられ

どゆ意味?

131 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 04:15
シュール系の話は意味わからんです。

132 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 04:26
見渡す限りの圧倒的な白。
緩やかな月光に照らされて、背景の黒さのなか、雪見草の花が白く輝いている。
この小さき花弁を誰が捻ることができようか。
高山地域特有の空気の薄さのなか、これが最後の光景なのかと思った。
右膝が痛む。
助けはもう当てにできない。
下山する体力も、恐らくは、ない。
俺の身体は、ただこの白き花々を押し潰すためだけにあるのかもしれない。
この白き、白い、白さのなかへ。

→つぎ、「ビデオデッキ」「筋肉」「植木鉢」

133 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 04:28
>>129
「その、黒く膨らんだからだ。」が面白いです。

134 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 06:15
>131
文章の体裁を成してないものを、ただシュールで括るのも
如何なものか?

135 :「ビデオデッキ」「筋肉」「植木鉢」 :01/11/09 07:04
ビデオデッキを持ち上げようとしたら背中の筋肉がひきつりもんどりうって植木蜂に頭をぶつけた。

「蛆虫」「底辺」「秋の空」

136 :うはう:01/11/09 07:28
 「親分、平次のおやぶーん!」
 「まあ、八さん。こんなに急いで・・・お茶でもいかが?」
 「おう。どうした、ハチ!」
 「おやぶん、てーへんだ!数寄屋橋のそばに・・・」
 「まっとくれ、お前さん、あたしも連れてって」

 現場に来てみると、そこには突如現れた巨大な黒い台形の石版が立っていた。
 「こ、これは!?」
 「底辺だぁ〜」

 その時、息をきらしてついてきた女房の体に、小さな異変が起こった。
 「ガ・・・ガガ・・・」
 道端の石を二つなにげなく手にとり、それをカチカチぶつけはじめる。
 「が・・・んばっとくれ、お前さん」

 こうして人類初の火打石は、秋の空高く投げ上げられたのである。
 衛星の軌道から、火打石は蛆虫の様に小さく見える人類を、見守り続けている。

 ※なんだか、懐かしシリーズみたいー
  次のお題は:「湖」「乙女」「小さな嵐」でお願いします。

137 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 09:40
>>136
ポチャン
水の撥ねた反響音が、僕の耳に届く。
「これが湖かしら?」
僕の方を見る事無く、僕という人格には期待してもないような低く力無い、残酷な冷たさの声が、117番の時報のようにただ無機質な返事をするだけの機能を僕に求めた。
度々繰り返されて来たシチュエーション、もはや声を荒げたところで、僕の人格など無視されるのみの塵芥ほどにもこの乙女の意識に止まるまいと感じながら、震えて「そうだね」と言った。
「そうだね?」
だが、今日という日は小さな嵐だった。彼女は、これまでのことが僕を傷付けんための芝居であったのかと勘繰らせるほどに、人らしい熱を持って言った。
「この真っ白いドームに閉じ込められた、命の匂いのしない、硬い感触の水の広がりが、湖に思えるというなら」
僕を真っ赤になった顔だけ巡らして睨みつけた彼女。その頬を伝うものが、「湖」に波紋を生み出す光景を、視線から逃れるように追う。
「貴方、私が貴方に費やした時間が初めから無駄だったということよ」

*お題は「甘くて」「シチュー」「砂」で、おねげえしやんす。

138 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 09:56
>>115の「おたんこなす、凶悪、分校」は長くてindex.htmlだと省略されて
見えなくなってた。よって気付かれずに流れてしまったが、誰か書かない?

あと>>126とか>>135みたいなのは、正直、お題を出した人が不憫でならない。

139 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 10:07
よくあることだが、避暑地で出会った男女が、なんとなくそういうことになった。
休暇が終われば別れ、もう会うことはないという思いが、お互いを大胆にした。
男の住む小さな家で、森の柔らかい下草の上で、ふたりは愛を交わした。
湖に白い煙のような霧がたちこめたある朝は、ボートの上で。なにも身に着けずに。
女は、湖の中ほどに小さな島があるのに気付いた。
「浮島ね。あそこで、その...できるのかしら」
「だめだ。あの島は侵してはならないといわれてる」
「禁を破ったらどうなるの」
「島に住む乙女が小さな嵐をおこす」
よくある伝説のひとつにすぎないと思いながらも、女は男の胸に顔を埋めた。
「こわい。抱いて」

つぎは「ワイン」「石」「桟橋」でお願いします。

140 :137:01/11/09 10:14
シカトかい(苦笑
次の人はお好きなほーでどーぞ。

141 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 10:17
>>140ごめんね。シカトするつもりじゃなかったんです。

142 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 10:19
>>115「おたんこなす」「凶悪」「分校」
>>137「甘くて」「シチュー」「砂」
>>139「ワイン」「石」「桟橋」

順番に消化していきます?
9つ全部使って書こう思ったけど挫折しました(笑)

143 :137:01/11/09 10:20
>>142
ちょっと挑んでみよう(藁

144 :137:01/11/09 10:35
主は、苦悩に満ち満ちた表情をされた。
「私は、全ての事象を思うままに定めたが、遂にこのときが来てしまった。これほどまでに凶悪なる事象が起こるときが来たことが嘆かわしい」
それを受けて天使長は、何をこのおたんこなすが、お前のような冷血以前に血も通ってないようなものに取っては、素晴らしく芳醇でこの上なく甘くて上品なワインを飲み干すような感慨であるくせに。
と心中毒づいて、下界を見た。
そこにあるのは局地的に訪れた、大地の大揺れが破壊しつくした残骸ばかりであり、善良な児童達の笑顔を血塗れにした
山中の分校も、リアカーを引いて毎日の惰性を繰り返すつもりで居た老婆を飲み込んだ桟橋の崩壊も、今は上から石と砂ですっかりと覆われて、彼らの人生を無為なものだったと言い切るかのようだった。
「だが、私が本当に悲しいのはそんなことではないのだ」
天使長の視線の方向を知られる主は、呟かれた。
「アレを見ろ。あの遠くの町にある夕餉は、母のご馳走の振る舞いのシチューは、誰の口に入ることなく、母の胸を締め付けるばかりなのだ」

145 :137:01/11/09 10:40
あー・・・他の人もチャレンジしてくんな。
俺は駄目だ。

146 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 10:42
適当なとこで改行してくれると読みやすいよ

147 :9題チャレンジ:01/11/09 13:26
>>115「おたんこなす」「凶悪」「分校」
>>137「甘くて」「シチュー」「砂」
>>139「ワイン」「石」「桟橋」


俺の通っていた小学校の分校は、古い石造りだった。
生徒数は少なく、学校が終われば、夏ならば悪ガキ仲間と下校途中にいつも桟橋のあたりであそんでいた。
少し大きくなって、色々悪さもエスカレートした頃、都会から転校生がきた。
「麗子っていうんやて」
ひひひといやらしく仲間の一人が笑った。
拾った石をいつもの桟橋から海に投げ込みながら、俺たちは話した。
「おたんこなすどもー、なにしてんのー」
桟橋から見える砂浜を、噂の麗子と女子達が歩いていた。
「うるせー女子ーはよ家かえれ!」
「きゃー、こわー、麗子ちゃん、あいつら凶悪やからかかわったらあかんよ」
言われた当の麗子はといえば、ちらりと俺たちに視線を走らせたが、すぐに顔をそむけてしまった。
「なんや愛想ないな」
「給食んとき、女子がいうてた、麗子んちのシチューはワインはいっとるんやと」
「ワインてなんや?甘いんか?」
「阿呆、酒や」
「なんや甘くてシロップ見たいてんやないん?」
「お前かつがれたんよ」
物知り鈴木が肩をたたいて、わらった。


#こんなところかな?
次のお題「星空」「携帯電話」「電車」でどうでしょ?

148 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 13:49
>>147
いっそ、その3つを足して12題でやってみない?(w
・・・私はやらないけど(やれない

149 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 15:10
>>147
うまいなあ。9つぜんぶ自然に入ってまとまってるよ。
12題は・・ちとキツいかも。誰か出来ます?

150 :ゆぞん:01/11/09 15:48
「おたんこなす」「凶悪」「分校」 「甘くて」「シチュー」「砂」 「ワイン」「石」「桟橋」「星空」「携帯電話」「電車」

私の住んでいる村は本当に田舎で、電車は一日に朝と昼と夜の3本しかない。
携帯電話を持っていても村中どこへ行っても『圏外』である。
街へ出るには車で1時間も走らなくてはならない。
こんな田舎の小学校の分校に通っている私は、本当に幸せなんだと思う。
都会は凶悪な事件が毎日のように起こっていると聞くが、この村はみんな親戚のようなものなので事件という事件もない。
都会の子はみんな塾に通って私立の中学校を受験する頭の良い子ばかりだと聞くが、この村の子供は間抜けなおたんこなすばかりだ。
この村の名産のブドウでつくる郷土料理のワインシチューも甘くて美味しい。
星空もきれいだし、図工の時間にみんなで書いた桟橋もかっこいい。
砂浜にゴミも落ちてないし、川原の石も変わった形のものが多くておもしろい。
私はこんな平和で素敵な村に生まれ育ち、本当に良かった。
私はこの村が本当に大好きだ。

*かなり無理矢理なかんじもしますが、全部いれてみました…
*次は「ワンタン」「店長」「ブラジャー」でお願いします。

151 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 15:56
>>150
おたんこなすを最後の方に持ってくると、なお効果的だったと思います。
とにかく、無理矢理具合が何とも言えず、モニタ前で大爆笑しました。

152 :151:01/11/09 16:04
実は、また読み直して、さらに笑っています。苦しい。
よく考えると、おたんこなすな子供達が、みんなで書いた桟橋もかっこいいのだから、
このままで良いのかもしれません。石も変わった形のものが多くておもしろいところなんか、最高です。

153 :9題:01/11/09 16:09
>>115「おたんこなす」「凶悪」「分校」
>>137「甘くて」「シチュー」「砂」
>>139「ワイン」「石」「桟橋」

ワインを一瓶、桟橋から放り投げた。岩に当てたつもりが割れもせず水の浅いところを漂っている。
更に上から大きめの石を落としてみるが、何度やっても命中しない。「この、おたんこなすめ!」もどかしさにイライラしながら自分を罵倒する。
やけくそな気分で、更にシチュー鍋を放り投げたら意図せず、上手く瓶に命中して粉々に砕けた。

分校の同窓会で集まった級友全てが憎かった。幼き日々を振り返っても、懐かしく思い出される甘い思い出なんか一つも無い。
分校で窓を同じくした級友全てに踏みにじられ、苛め尽くされた日々。
いじめの理由は、都会から転校してきた事と、加えて、彼らよりは暮らしぶりが豊かだったという事だ。
それだけで、偏狭な集落の中、彼らの凶悪な憎悪を奮い立たせるには充分だった。
その頃の惨めな思い出は三十年を経た今も、癒されるでもなく、時には悪夢となって日常の眠りを阻害し続けた。
腫瘍のように不安を起こさせる思い出を切り取り、消し去ってしまいたかった。

同窓会当日、当時の級友の十二人が、誰一人欠けることなく集まった。女子の級友は居なかったので男だけの集まりだ。
皆、再会を喜び合ったし、懐かしさに涙ぐみながら互いに肩を抱き、握手を求め合った。
この場に集ったものは、誰一人例外は無しとでもいうように、自分も半ば強引にその輪に溶け込まされた。
誰かひとりでも、私の引きつった笑みに気づいたものがいただろうか?

この日のために上質のワインとシチューを用意した。
シチューは有名レストランの仕出しのもので、ワインはこの場に至までの年数を費やした三十年もののワインをわざわざ選んだ。
「連中、鳴り物入りの酒と食事に感嘆していたな・・・」苦笑いが口元に浮かぶ。
幕切れはあっけないもので、誰一人、疑うこともなく、乾杯の音頭と共にワインを飲み干し、皆が命を終わらせた。
この辺の野山で、容易に採集できるトリカブトの根毒は、人を確実に死に至らしめる。
呪いを込めるような気持ちで人数分の本数を集め、ワインとシチューに混ぜたが、シチューにまで混ぜる必要はなかったようだ・・・。

近くの桟橋から殺戮の元となったものを投げ捨てたのは、証拠隠滅の為ではない。後の行く末なんてどうでもよかった。
ただ、やけくそに全てをぶちまけ放り投げたかったのだ。
冷徹に事を成し遂げたつもりだったが、憎悪の対象となった面々が呼吸を止め、それを見届けた時に心の中に動揺が生じたことが、もどかしく切なかった。
桟橋から分校に戻り、校庭の砂場に立って校舎を見渡してみるが、自分を苛めた奴らのみが、中で身を横たえて居ると思うと、中に入る気にならない。
恐怖心からではなく、更に生まれた疎外感からだ。そう感じるのも何だか癪なような気もする。戻ろうか・・・

教室に戻っても、思った通りの光景が眼前にあるだけだった。
何一つ欠けていないし、動いても居ない。この場を一旦、後にしたときと同じ状況だ。
ふと、深紅の杯が目に留まる。私一人だけが口をつけなかったグラスだ。
窓から差し込む陽光がワインの赤を際立たせ、光彩を放っている。おまえも飲んでごらんと、誘っているかのように思えてくる。
今更だが、自分もこの酒を飲んでみようか。甘くて・・そう甘美な酔い心地に浸れるかもしれないな。
酒を満たしたグラスと握手をするような気持ちで、ゆっくりと口元に杯を傾けてゆく。
同窓会の本番はこれからなのかもしれない。

9題チャレンジしてみたけど・・・暗い内容にナッチャタヨ〜ンヨ〜ン

154 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:18
>>150
12題にチャレンジしたんだけど、先越されました。やられた〜。

155 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:22
>>153
ありがちな暗さだけれど、とても上手いと思います。

156 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:29
とても読みにくいと思います。

157 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:36
>>153
冗長すぎると思います。

158 :三語スレ初挑戦:01/11/09 16:39
「おたんこなす」「凶悪」「分校」 「甘くて」「シチュー」「砂」 「ワイン」「石」「桟橋」「星空」「携帯電話」「電車」「星空」「携帯電話」「電車」

 分校には凶悪な生徒が居ると脅された。なんでもラーメン屋でワンタンメンを頼んだのにタンタンメンが出てきたことに立腹し、店長をボコボコにしてしまったとか。
 ようやく教員試験に合格したと思ったらこんな僻地の教員とはやりきれなかった。
 凍結した線路に砂を撒きながら進む電車に乗りながら、北国を目指す。
 こんな寒い日には暖かいシチューでも食べながらワインを飲みたいと思ったが、これから向かう田舎にはそんなものは無いだろうなと、なかば諦め気味に自嘲した。
 電車から汽車に乗り換えるためホームに下りた。時刻表を見ると、待ち時間が30分以上もあった。幸い無人駅だったので改札を抜けてみた。人口の灯りが少ないので暗いかと思ったが、田舎の星空は都会のとは違い、力強く輝いている。
「ああん。いや、止めてよ……」
 誰かの甘くて淫靡な声が聞こえる。向こうの桟橋に誰かが居るようだ。
 恐る恐る近付くと、そこでは若いカップルがじゃれ合っていた。ブラウスをはだけ、プラジャーが露わになっていた。
 こんなところで大胆だなと思ったら、向こうがこちらに気付いたようだ。
「なに見てんだ、このおたんこなす!」
 石がビュウと投げられ、危うくぶつかるところだった。
 慌てて退散し、駅のホームに逃げ込み、ベンチに座って一息つく。
 あのような情事を見た後なので、つい人恋しくなり、携帯電話を取り出したが圏外で通話不能だった。
 先が思いやられる。
 しばらくすると汽車がやってきた。ここから一駅先に学校の宿舎があり、そこに寝泊りすることになる。

 翌日。校長に案内されて教室に入ると、そこには昨日のカップルが生徒として在籍していた。
「あ〜!」
 少なくとも退屈はしないで済みそうだ。


お題「電卓」「つまようじ」「名刺」

159 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:39
>>153
たまらん。スキスキ。

160 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:41
ともかく、朝の10時から延々と健闘ご苦労(w
どこが即興文だ?

161 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:42
誰も、「おたんこなす」の処理に苦労しているな(w

162 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:43
>>160
一人か二人で書いてると思ってるのか?
それに紛れもなく即興文だと思うが?

163 :三語スレ初挑戦:01/11/09 16:43
修正(15題でやってみた):
「おたんこなす」「凶悪」「分校」 「甘くて」「シチュー」「砂」 「ワイン」「石」「桟橋」「星空」「携帯電話」「電車」 「ワンタン」「店長」「ブラジャー」

164 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:44
そろそろスレのタイトルどおり三語で逝こうYO!

>>160
うーん、別に10時からずっとかいてた訳じゃないんじゃない。
その書き込み見つけたのいつかわからない訳だし。
ずっと常駐してるとも限らんし。あーあマジレスしちゃったよ。

165 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:50
>>164
賛成
あまり長いのが続くと
読みにくいし、スレ早く終わっちゃうしね

166 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:51
>>164
そーね(w
このまま行ったら収拾つかないね(w

つか、自分の作品に五段階評価くらいで批評が欲しいなと思ったり。

167 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:52
今日はどうしたんだ?文芸板のくせに人が多いぞ。

168 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 16:54
案外ROMが多いのかもしれないな

169 :ゆぞん:01/11/09 17:04
>>151-152
感想ありがとちゃんです(w
のほほんとしたかんじを出しつつ9語入れたんでかなり間抜けでオタンコナスになりました。

次のお題は>>158の「電卓」「つまようじ」「名刺」ですよ

170 :電卓・つまようじ・名刺:01/11/09 17:30
妻は電卓を叩きながら深くため息をついた。又、赤字なのだろう。
俺はつまようじを咥え、ぼんやりとその様子をうかがった。
ため息が俺へのあてつけなのは間違いない。
確かにこの不況の中、俺の給料は上がらない。
しかも妻の腹には計画外の子供が宿ってしまった。

「はぁー」これまでで一番深いため息をついた。
妻の顔は生活苦に負けてどんどん老け込み、かつての美貌は吹き飛んでいた。

もうこんな生活はいやだ。

俺はポケットから名刺を取り出し、その裏に書かれている携帯の番号を眺めた。
その名刺は生命保健の営業をやっている女の子からもらったものだった。
年のころは二十七、八。美人とは言いがたいが、愛らしい顔をしている。
ここに電話をすれば・・・。
その名刺にはかすかな希望があるような気がする。
現実逃避という名の希望が。

#もとの3語に戻しました。
#次は「お買い物」「映画館」「しおり」でいきましょう。

171 :松本祥宏:01/11/09 17:36
いや、それでもやっぱり「おまんこ」「最大」「文芸」でお願いします。

172 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 20:18
「お買い物」「映画館」「しおり」

◯月◯日
 今日は、お父様とお母様と、町までお買い物にゆきました。
 お父様が「何でも好きな物を買つてあげやう」といつて下さつたので、私はよいかほりのする
ハンカチーフを買つていただきました。
 弟の正之は軍かんのもけいを買つてもらひました。お父様は「正之は軍かんが好きか」とおた
ずねになり、とてもうれしそうにしていらつしやいました。
◯月◯日
 今日は、お母様といつしよに映画館にゆきました。おさむらいのお話でした。おさむらいの話
が終わつたあと、ほうどう映画になりました。海の上で軍かんが大ほうをうつている絵が出まし
た。正之が「お父様がのつてるお船だ」と大きな声で言ふと、まわりにゐた人がみな私たちの方
を見るので、お母様は私と正之をつれて、映画館を出ておしまいになりました。

……そこまで読み、私はその日記帳にしおりをはさんだ。漢字が少ないので二世の私にも読みや
すい。焼け跡で拾ったこの日記帳の続きには、私の祖国と戦って敗れた、私の両親の祖国の姿が
記されているはずだ。

※次は「特急」「マッシュルーム」「靴下」で。

173 :松本祥宏:01/11/09 20:21
いや、いや、やはりここはひとつ、

「おまんこ」

「最大」

「文芸」で!












174 :名無し物書き@推敲中?:01/11/09 20:22
ズレてる(W

175 :153:01/11/09 23:26
>>155>>156>>157>>159
の、皆様方、感想ありがとうございました。

176 :うはう:01/11/10 00:51
 きのこ入りスパゲティーが「マッシュルーム入り」になったのは、いつからだろう。
 ストッキングが出る前は、絹の靴下が最大の贅沢だったはず。
 特急列車が当たり前になった時から、普通列車は「ドン行」と蔑まれ、三文芸人の
ネタや、鉄道ファンの研究対象になる位・・・(あの大塚を通る電車の事です)

 当たり前のものが、ドンくさいものになり、さらには懐かしいものへと変化する。

 「時は流れる」というけれど、流れるには「傾斜」とか「原動力」がいる。
 時間はもしや、過去への優越感と郷愁を原動力に進むのではないだろーか。
 でも、もし、時間さんが疲れて停止してしまったら困る。
 なにしろこういう場合「時が解決してくれる」という言葉も使えない。
 あわわ、我ながら何いってるのだか・・・時がくれば忘れるか(笑)

 ※眠いから仕方ない^^;
  次のお題は:「すべり台」「霧」「森」でお願いします。

177 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 01:15
「すいま1000d!すいま1000d!」
俺はデブキャラの芸人。いつもこの一発ギャグで客の大失笑を買う。
人は俺のことをこう呼ぶ。「すべり台芸人」
実はこの呼び名、嫌いではない。
侮辱の意味を含んだこの呼び名は俺の芸人魂を一層奮い立たせる。
もっと寒くなりたい。できるだけすべったギャグをかましたい。

ある日俺は精神統一のために、森の中でギャグを考えていた。
霧の立ちこめるこの森では、寒いギャグが冴えるのだ。
「森…森…モリ…モリ…元気森森っっ!!」
これだ!これはいけるっっ!!
絶対に明日のライブで、一発かましてやろう。
これに失笑を上乗せするには、面白いポーズが必要だ。
引き続き森の中でギャグの振りを考える。
霧がまた濃くなってきた。俺の頭の中の霧も一層濃くなった。

次のお題は「ダーリン」「はちみつ」「引越し」でお願いします。

178 :ななしいさん:01/11/10 02:07
ダーリン、蜂蜜、お引っ越し
そのくらい気ままな君だけど
2時間もすると飽きちゃうんだ。
「わかっていると思うけど、このままでいいの
どうせすぐに飽きちゃうんだから」
歌の歌詞みたいだ。

次は「歌」「人形」「マニアック」でどうぞ
俺ならいやだっていうけどね。

179 :ひとり:01/11/10 02:22
君は妖精のような声で歌を歌う僕の人形。
僕には聞こえるよ。きみの声。
君の黄金色に輝くストレートヘアーをなでながら、僕は歌った。
「らんらんらららららん♪」今日は君のお洋服をつくってあげる。
ひらひらのブラウスとふわふわのスカート。よく似合うよ。ほら歌ってごらん。
バタンッ!その時僕のお城のドアが開いた。
「こら!タカちゃん!また人形相手になにやってるの?もう30でしょ?
いい加減マニアックな趣味で遊ぶのは辞めなさい!」
…僕のお母さんはなにもわかってない。いつもこうだ。
僕と君のことマニアックだなんて…
これは立派な恋なのに。
明日は君を僕の赤い原チャリで海に連れてってあげるよ。
楽しみだね…。

次のお題は「お葬式」「おっぱい」「じゃんけん」でどうぞ。

180 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 03:36
「お葬式」「おっぱい」「じゃんけん」

そういえば昔、同じクラスのどうしようもない童貞と教室で二人っきりになっちゃったとき、
何をカン違いしたのか「じゃ、じゃんけんして俺が勝ったら、え、えっちさせてハァハァ」とか
言われたことあったな。ヒマだったんで「あいこだったら?」って適当に返事してやったら
「お、おっぱい見せてく、くれるだけでいい」なんて図々しいこと言うから、
何となくムカついて「じゃあ私が勝ったらアンタ死ね」って言ってやったら、
「そ、それでもいいからハァハァ」なんて目血走らせてさあ。
まあそんないきさつだから、私がそいつのお葬式に出る義理なんてなかったわけよ。

ネカマっぽくてスマソ。次は「御家老」「地鳴り」「インフラ」で、なにとぞ。

181 :「お葬式」「おっぱい」「じゃんけん」:01/11/10 03:42
今日は彼のお葬式。全身黒の装いながら、あたしは精一杯着飾って
斎場に向かった。他の人は、黒いベールを顔にたらしたあたしを、誰か
といぶかしむことだろう。祭壇の前で泣き崩れてやろうか。それとも、
誰かに聞きとがめられる程度に低く笑ってみようかしら。
彼にもらったBMWを路上駐車すると、これみよがしの大きな花輪の間を
くぐる。畳ほどに引き伸ばされた彼の遺影が、白い菊に囲まれて聳えてい
るのが見えた。受付の女は秘書室から派遣されたらしい。あたしは夜の女
らしく、ちょっと苦い笑みをこめた目礼で彼女の前を素通りした。
彼の遺影は醜かった。もともと醜かったのか、この写真が醜すぎるのか、
死んでしまった今は確かめようもない。遺影を見つめながら会場に入ると、
紋付の喪服姿の本妻が見えた。会ったこともないのに、一目でわかった。
うそつき、あたしはつぶやいた。奥さん、おっぱい大きいじゃない。あたし
とせってるくらいはあるのに、彼はいつも言ってた。「うちのは、おっぱい
なんかないんだよ。子供にかまけすぎて、みんな吸われたんだ。ぼくは君の
おっぱいがとにかく好きだよ。子供なんか生むなよ…」
焼香する気になれなくなった。あたしはくるりと踵を返して外に出た。参列
者の何人かの、食い入るような視線を感じたけれど、もう何もどうでもよか
った。
BMWの横で、二人の子供が一台の自転車をめぐって、大きな声でじゃん
けんをしていた。
「お姉ちゃんもまぜて」と言うと、子供は当惑した顔で黒ずくめのあたしを
見上げた。「いいでしょ、お姉ちゃんに勝ったら、いいものあげるよ」
BMWのキーを掌に載せて、差し出した。

次のお題は「インド」「猫」「将軍」でお願いします。

182 :181:01/11/10 03:58
↑かぶっちゃったね、ごめん。
180のお題優先でお願いします。

183 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 05:52

暇つぶしに>>166のリクエストに応え五段階評価をしてみた。
お題の如何に関わらず、その文の読みやすさ、面白さ、完成度に対して評価をした。
二人で議論しながら評価をしたので好みにバラ付きがあった。
A+B÷2、0.5は四捨五入する方法を採った。例えば(1+4)÷2=2.5でも評価3である。
これから出てくる素晴らしい文に期待する為5は付けなかった。
最高得点は(4+5)÷2=4.5、よって5であったが、この場合だけあえて4にした。(笑)
評価が2以下になった投稿は今回取り上げていないので悪しからず。
要するに3と4しかない評価になってしまった。(笑)
投稿者の特定は出来るだけ避けた。
短くまとまっている文が評価される傾向があると思う。
わかりにくい糞評価になってしまった模様。御免、許せ。

>>10 @@@
>>12 @@@
>>35 @@@@
>>50 @@@
>>76 @@@
>>95 @@@
>>99 @@@
>>100 @@@@
>>124 @@@
>>147 @@@
>>150 @@@@
>>170 @@@
>>181 @@@

184 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 07:36
わーすごい!
ありがとう!

185 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 11:46
 インド洋上の将軍に、中尉が猫なで声でこう言った。
 「将軍、シャム猫以上に可愛い「インド猫」を御存知でしょうか」

 猫に目がない将軍は、インドカレーを食べながらこう言った。
 「愚か者。将軍ともあろうものがインドの猫など。シャム猫。それも絶対白だ。」

 将軍がこうも白のシャム猫にこだわるには、インド人もびっくりの訳があった。
 彼には、シャム猫を撫でながら、インド対策の指令を出す将軍、という夢があったのだ。
 そんな将軍と対面する、インド人こそいい迷惑である。もちろんシャム猫にも。

 ※漠然と各行に三題つけてみたら、妙にショボい・・・
  次のお題は「ひかる」「海」「中央線」でお願いします。

186 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 12:01
一人の青年が、仰向けに寝ながら天井に目を向けていた。
青年は将来について考えていた。
将軍になって英雄的活躍をする。
アメリカのような人が集まる場所でなく、インドか東南アジアに行き、
会社を興して大金持ちになる。
いろいろと考えたが、どれも実現不可能なものだった。
猫が青年に擦り寄ってきた。
青年は考えるのをやめ、猫と戯れ始めた。
「所詮、俺はその程度の人間なのだろう」
青年は猫を抱き上げ、部屋を出た。
ある、秋の日であった。


お題は「秋」「火」「土」でおながいします。

187 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 12:02
あ、かぶった。
>>1のお約束に従い>>185のお題でおながいします。

188 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 12:20
ひかるはその午後、人生初めての痛い挫折を味わった。
中学受験の結果進んだ私立の進学校で、赤点というものを
取ってしまったのだった。科目は数学。試験勉強していても
全然意味がわからなかったのだから、覚悟はしていたつもりだった。
が、追試の日時が記されたテスト用紙には、ひかるのそんな覚悟を
さえひしゃいでしまう圧倒的な現実感があった。
革靴を引きずって校門を出ると、ひかるはいつものように中央線に
のった。新宿で目の前の席が空いた。肩と首がひどく疲れていた。
へたり込むように腰を下ろすと、向かいの窓から西日が顔に差し込
んできた。
…遠くに行きたいな。
思わず口に出して言ってしまいそうなほど明瞭な意志が、夕日とともに
目の裏を急に襲った。
…ママがあのテスト見たらキゲン悪くなるだろうな。やだなあ。いっそ
家出しちゃいたいなぁ…ひとりで海、見に行ったりしたいな…
電車の揺れるリズムに押されるように気持ちが奇妙にたゆたい、ひか
るは夕日に灼かれた目を閉じた。
…ああ、でも、中央線じゃ海に行けない…
はっと、目が覚めた。しまった、ととっさに思う。
「えーつぎはー、ぁちおーじー、ぁちおーじー、お出口はー右側です」
いつの間にか一眠りしてしまったらしい。それにしても、八王子とは
なんてことだ。家のある三鷹まで引き返す登り電車に乗る自分をふと
思い、そのみじめさにひかるはふと泣きたくなる。
電車はホームに滑り込む。えっ、ここは…?
見なれた吉祥寺の駅だった。三鷹の一つ手前。
やーん、はちおーじかと思ったよ。良かったァ。
ひかるはちょっと元気になって家路を急いだ。

189 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 12:25
あの、188さん。
お題忘れているよ〜

190 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 12:27
>>188@@

191 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 12:31
ごめ、186さんのにするのかと思った。
じゃ、「ガラス」「きのこ」「外国語」で。

192 :188=190:01/11/10 12:32
名乗り忘れました たびたびすいません

193 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 13:44
「ガラス」「きのこ「外国語」

「ガラスで出来た、きのこみたいね」
彼女は笑顔で、半ば吐き捨てるように僕の早漏を表現した。
彼女なりの洒落とオブラートで包んだ言い回しなのだろうが、当然、僕は深く傷ついた。
外国語でインポとストレートに言われても、やはり、傷つくことには変わりないのだけど。
彼女は、自分の言い回しが気に入ったのか、その後もセックスの度に“ガラスきのこ”と、笑顔で責める。
気の弱い僕は、何時も、なにも言い返せない。
でも、もう、限界みたいだ。
彼女から放たれた幾多のとげをそっくり叩き返したい。
僕のモノがガラスきのこだというのなら、いっそ胞子のように弾けてみようか。
僕の精子をガラスの破片のように、彼女の卵巣に突き刺すのもいいかもしれない。
彼女は妊娠を恐れているから、僕のきのこを刳るんだオブラートを次は内緒で取り去ってみよう。

次の御題は「水晶」「ダンボール」「お風呂」ですう〜

194 :193:01/11/10 13:55
おああ間違っているううう。
早漏のはずがインポって入れちゃってるう。
ごめん、わすれてくれええ

195 :ガラス・きのこ・外国語:01/11/10 14:09
「俺さ、外国語でも習おうかと思ってるんだ。チャイニーズとかイタリアンとか」
風変わりな私の彼氏はそんな事を言い出し、私に笑みを浮かべた。
頭にはきのこが乗っている、様に見える。
あいつはビートールズを真似てマッシュルームカットにしたみたいだけれど、はっきり云って全然似合ってない。
どうせなら服装もその御自慢の頭に合わせたものにすれば良いのに、今日は皮ジャンに鋲を打ったパンクファッションで上下を決めている。

なんで外国語なんて習いたいのって私が聞いたら
「外国に住むんだよ。この日本じゃ俺を活かしきれない訳よ。だから俺は世界に出るわけ」
又、とんでもない発言をした。この男には羞恥心はないのだろうか。
「だったら英語を勉強すれば良いジャン」
「そんなのありきたりだよ。これからの時代は1に中国、2にイタリアよ。これ定説」
「ふーん」私はあたり障りのない相槌を打つ。
なんて馬鹿な事考えているんだろ。馬鹿、馬鹿、馬鹿。

けれど、窓ガラスからさしこむ光に照らされたこの男がなんだか素敵に思えた。
そう、この変わり者に恋する私も変わり者。私はこいつを心から愛している。
「私も外国に連れていってね」


>>183 サンクス!
#次は「CD」「過去」「のほほん」でお願いします。

196 :195:01/11/10 14:13
かぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・れら。
いや、かぶった。
お題は193の「水晶」「ダンボール」「お風呂」でやってください。

197 :3:01/11/10 14:18
http://www.beum.jp/2ch.htm

198 :お節介:01/11/10 15:39
すいません、お節介かもしれないんですが。
「書き込む」ボタン押す前に、リロードしてみたほうが……。
なんか最近、かぶり多いみたいなんで。

199 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 16:36
>>198
わしの場合は、既に他の人が投稿済みなのを知っていながら、
わざとかぶったのよ。
せっかく書いたのに、ごみ箱行きはもったいないじゃない。

200 :195:01/11/10 16:42
>>199
わしの場合は、まじでかぶったのよ。
ていうか、この頃ここ人多いぞ!
3日ほどで100もレスがつくなんて、今までになかった気がするぞ。

201 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 16:46
雨が降っているから・・・
芸術の秋だから・・・
しんみりと創作意欲がわく・・・

202 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 16:54
>>201
これを訳すと、「寒くて出掛けるのダリーィから暇なんだもん」となる。

芸術の秋って不条理な言葉だよな。

203 :202:01/11/10 17:03
>>202

我が意を得たり。ケコーンしよう。

204 :「水晶」「ダンボール」「お風呂」:01/11/10 17:11
駅へ行く途中に公園の脇を通る。夜になると人の気配も途絶えがちな、そんな寂しい道端に、汚いダ
ンボール箱が捨ててあった。中から毛布がはみ出している。なんだろう、と思って箱を開けて中を覗
くと、箱よりも汚いものが丸まって入っていた。猫だった。目が脂でふさがってしまっている。たぶ
んひどい病気なのだろう。可哀想だとは思ったが、病気の猫を拾って帰るのはためらわれた。
家に帰って妻にそのことを話すと、彼女も「可哀想ねえ……」とつぶやくだけだった。その夜は互い
に口数も少なく床に就いた。
翌朝、猫の箱は昨日のままに置いてあった。いや、昨日のままではなかった。箱の上に、茶封筒が
乗っている。周囲の目を気にしながら、封筒の中身を改めてみた。拙い子供の字で、こう書かれてい
た。
「この子をもらって助けてくれたら、水晶あげます」
しかし水晶などは見あたらない。連絡先などもちろんない。しかし私はその子供の願いを聞くことに
した。会社は休んでしまうことにした。箱ごと家に持ち帰ると、妻は驚いた様子だったが、安堵して
いるようにも見えた。二人で猫を獣医に連れていった。幸いなことに大した病気ではないことが分か
り、猫は数日のうちに元気になった。
そろそろ飼い猫らしく首輪に鈴でも付けてやろう、と妻に話すと、彼女は「その前に綺麗にしなく
ちゃね。お風呂に入れてあげましょう」と言って、猫を風呂場で洗ってやった。
「あなた、ちょっと」
妻に呼ばれて風呂場へ行くと、見違えるように綺麗になった。脂で隠れていた目が特に美しかった。
まるで水晶玉のように無邪気で澄んだ瞳だった。

--次は「天然水」「貨物」「桶」でお願いします。

205 :ゆぞん:01/11/10 18:31
「天然水」「貨物」「桶」

ユウコは木の桶になみなみと川の水を入れ、庭で取れたトマトを丁寧に洗った。
都会の人達はこの川の水を「天然水だ」とありがたがるが、私には水の価値なんてよくわからない。
川の水も、井戸の水も、水道の水も、全部同じ冷たさで同じ味なのに、と思う。
「ユウコー!!」
2歳年上の兄が遠くから走ってくる。
「どうしたのお兄ちゃん」
「そのトマト、貸せ!」
「だめよ!お母さんに怒られちゃう!晩ご飯なくなっちゃうよう…」
兄はユウコの言葉を無視してトマトを3つ取り、また走ってどこかへ消えてしまった。
きっと『秘密基地』へ行ったのだろう。
今はもう使われていない貨物列車が捨ててある空き地を、兄とその友達は秘密基地にしているのだ。
兄は友達と一緒に秘密基地でトマトを食べているのだろうか?
それとも、貨物列車にトマトをぶつけて遊んでいるのだろうか?
様々な考えをめぐらせながら、ユウコは天然水でトマトを磨いた。

*またもや意味不明でゴメンナサイ。
>>183さん、@4つありがとちゃんです
*次のお題は「スパゲッティ」「博士」「ロックバンド」でお願いします

206 :スパゲッティ・博士・ロックバンド:01/11/10 19:00
鈴木はスパゲッティ屋の店先でアコースティクギターを弾いている。
店長とひょんな事で知り合いこの店の軒先を借りる事が出来た。店からはボンゴレの香りが漂ってくる。

「ありがとう」おひねりを投げ込んでくれたOLらしき女性に一言礼を言う。
ギターケースの中にたまった沢山の小銭から鈴木の音楽への評価が高い事がみうけられる。
実は、数日前にある有名なプロデューサーから声をかけられていた。「プロにならないか」と。
この人物はオリコン上位をにぎわすロックバンドのプロデュースも手がけている人だった。

しかし、鈴木はこの何日間、苦悶の日々を続けていた。
鈴木自身は、このストリートライブは趣味としてやっていたかったのだ。
実は、本業として日本文学の研究をする文学博士なのだ

「ミュージシャンと研究どっちにしようかな」
鈴木は次におひねりを暮れた人が男性なら音楽、女性なら文学をとろうと決めた。
しばらくするとポーンと100円玉が投げ込まれた。

鈴木が見上げるとそこにはニューハーフが佇んでいた。

どっちにすれば良いんだよ・・・。

鈴木の苦悩はしばらく続くのであった。


#次は「11」「かっぱ」「チョコ」でいきましょう。

207 :名無し物書き@推敲中?:01/11/10 23:12
>>204@@@

208 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 01:37
「11」「かっぱ」「チョコ」

 供養が終わり、住職が一礼してお堂を出ていくと、後には10人の女が残った。同じ苦しみを抱える者同士と
言っても、親しく話せることと話せないことがある。涙を拭いている者もいる。彼女たちは俯いたままで、役僧
が供え物の菓子を取り分けるのを待った。
 供え物は、女たちがそれぞれに、一人一つずつ持ち寄った菓子である。かっぱえびせん、チョコボール……な
ど。幼い仏を慰めるには、そんな駄菓子が一番なのだ。10人の女が持ち寄った10種の菓子は、寺での供養の
後で等分され、紙袋に分けて配られる。女たちはそれを家に持ち帰り、あらためて仏壇に供えるのである。
 役僧が菓子を袋に分け終わり、女たちに手渡し始めた。1人、2人、3人……そして10人。
 紙袋が1つ残った。
「おや? もうおひと方は?」
「いえ、今日は私たち10人だけですが……」
 女たちはお互いを見回し、役僧は首を傾げる。
「おかしいですね、もとのお菓子の数だけ袋にお分けしたのですが。お菓子を2つお持ちいただいた方は?」
 誰も名乗り出ない。ということは、菓子よりも人数の方が1つ多い勘定になる。
「まさか……」
「11人いる……!?」

※次のお題は「朝日」「コーヒー」「ワイシャツ」で。おひねりください(w

209 :ひとり:01/11/11 01:40
2月14日。女の子にとってはとっても大切な日。
アタシ、チョコ渡す人もう決めてるんだ。
サッカー部の副キャプテンしてる人。
1年前、たまたま友達に誘われて観戦した試合で、
彼の背番号「11」はキラキラ光ってた。
ついでに彼の頭も光ってた。
なんでかって?
そう。彼は17才なのに頭のてっぺんがはげてるの。
オヤジっぽい人がタイプなアタシは
それからというもの彼のことが頭から離れない。
友達は「あんなかっぱ副キャプやめときなよー!」って言う。
みんなたださわやかで、かっこいいだけのキャプテンがそんなにいいのかしら?
アタシにはかっぱ副キャプテンの方が100倍魅力的に見えるもん。
1ヶ月後に控えたバレンタインデー。ドキドキするな。
ちゃんと思い伝えられるかな。

以上、アルシンドの奥さんによる若かりしころの日記の一部でした。

*次のお題は「ギター」「卵」「中国」でお願いします。

210 :ひとり:01/11/11 02:25
「朝日」「コーヒー」「ワイシャツ」

2001年11月11日の朝日新聞より抜粋
「11月10日昼頃、世田谷区のマンションの一室で男性が死んでいるのが見つかった。
男性はこの部屋に住む佐藤光一さん(30)ワイシャツ姿で机にうつぶせになった状態で
死んでおり、出勤前だったと思われる。
机には佐藤さんが飲んだと思われるコーヒーが飲みかけの状態で残されており、
コーヒーからは濃厚なニコチン液が検出された。
遺書はなく、佐藤さんの部屋の鍵が開いていたことから、
警察は殺人事件として捜査本部を設置し、目撃情報などの聞きこみを続けている」

中途半端な記事でスマソ(w
次のお題は「フリース」「CD」「アレルギー」でどうぞ。

211 :「フリース」「CD」「アレルギー」:01/11/11 03:12
2001年11月12日 asahi.comよりコピペ

会社員殺害の容疑で68歳交際相手を逮捕 世田谷署

警視庁世田谷署は12日未明、飲食店経営花川てる容疑者(68)を殺人の疑いで逮捕した。
調べに対し、花川容疑者は容疑を認めているという。
調べでは、花川容疑者は11月11日早朝、交際中の会社員(30)を薬物中毒死させた疑い。
花川容疑者と会社員は以前から交際しており、最近は会社員が別れ話を持ち出していたという。
花川容疑者は、会社員がニコチンアレルギーであることを知りながら、
コーヒーに煙草の抽出液を混入させたと見られ、世田谷署では犯行が計画的であったものとの
観点から今後の取り調べを進めるとしている。
会社員の遺体発見時に現場で流れ続けていた音楽CDと、犯行に使用されたコーヒーカップとに
付着していた指紋が花川容疑者のものと一致したこと、また現場に花川容疑者のものと見られる
フリース衣料が残されていたことなどから、異例のスピード逮捕となった。(04:42)

*次のお題は「ギター」「卵」「中国」で。

212 ::01/11/11 04:55
上海の夕暮れはとても素敵だった。
僕は一人、アコースティックギターを抱えて街行く人々に歌を投げかけている。
珍しさもあってか僕を囲む輪が少しづつ大きくなってゆく。
この辺で行ってみよう。
取っておきのナンバーはこちらのヒット曲、聴いて下さい「一生何求」

らぎな〜ほやぉ〜〜〜〜
うぅぱぅとうしゅうこうつぁお〜〜〜
つぁおぴんりゅうか
ぴんさぁほい
めいぱい……グシャッ!!!

なんか、生卵投げつけられたみたいなんですけど。
急に何も見えなくなったよ。たはっ。
日本と中国って、どっか似ているようでこういうとこが違うんだよな。
ストレートっつうか、なんつうか。

213 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 05:00
次題書忘失礼
「ウイスキー」「タバコ」「コイン」
で行ってみらんしょ。

214 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 06:38
おおなーんていい御題だ。
小生は頬を紅潮させ、タバコを灰皿においた。
よーしがんばるぞー。
コインチョコを2枚食べてから、ウイスキーで口をすすぎとりかかった。
1分後。
ガーガーガー。

気がつくと小生は炎に包まれていた。
タバコを消し忘れたのだ。
その火の中でこの文章を急ぎうつ。

火が火が火が小生をー。

小生の目から鼻血が流れた。

「リップクリーム」「間諜」「党争」

215 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 09:13
我々は党争が激化する中、いつもの料亭で緊急会合を開いた。
今回最大のテーマはリップクリームをどう小道具として使うか、である。
我が党員達はすでに自らがノーパン状態で牛しゃぶをつつく。
狂牛病など糞食らえ。もちろん税金をどう使うかは、どうでもいいのだ。
リップクリームで変態プレイに構造改革を!
そんな議論に花が咲いていると、秘書が私に耳打ちをする。
よし、材料は全て揃った。縄、ろうそく、ムチ、ホース。
そして美しい白鳥のおまる。
今宵は間諜プレイで盛り上がりそうである。

次は「夢」「木」「年輪」でお願いします。

216 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 13:39
手を広げてにんまりとする。やはり、私の両手では覆いきれない。
偏って放射状に広がった年輪の数が、樹木の過ごした年月を私に教える。
目を閉じて、頬を断面に密着させる。少し生々しい水の匂い。青臭い。
私の肌よりほんの少し熱を持ったおう突が、きっと頬に跡をつける。
こんな木は私の住む所に無かった。木ってもっと、スマートで枝葉も格好よくて、
でもひょろりとして、背の高い人形みたいなものだ。

余りの気持ち良さにうとうとした私が目を開けると、カーテンに遮られた日光で薄暗い自分の部屋だった。

こんな夢を見ると、なんだかとても損をしたような気持ちになる。
手に入らないものが現れて、掴んだと思ったら無くなってしまう。
でも今度の夢は悪くない。夢と同じようににんまりして、
続きを堪能すべく私は地図を取り出した。

ギリギリの行数使うような内容じゃないなあ・・・
次は「パンクス」「パンプス」「雪」でお願いします。

217 :「パンクス」「パンプス」「雪」:01/11/11 14:41
「あんたさー今時パンクスで喰ってけるとおもってるの?」
テーブルについた右手であごをささえながら、ナミエがつぶやいた。
「ま、いいけどね、あたしにはもう関係ないし」
ナミエの口にいたタバコは、吐き出された煙と一緒にぬきとられ
テーブルの上の灰皿におしつけられた。
タバコを消した指先はそのままテーブル上のレシートへと移動した。
「あ、俺、払うよ」
「いいわよ、別れる奴に貸しつくりたくないし」
俺は何もいえなかった、ナミエのいた席と、俺の前にさめたコーヒーだけがのこった。
ナミエのパンプスの音が、どんどん遠ざかる。
「ありがとうございましたー」
レジ打ちした店員の声と、喫茶店のドアについてる鈴の軽やかな音がした。
俺は、顔も上げなかった。なんかもう、何もかんがえつかなかった。
もう一度、ドアの開く音がした。
「ねえ、雪ふってきたよ」
聞き覚えのある声がした。
顔を上げ、俺と視線があうと、ナミエが窓の外を顎で示した。



#うーん・・・・・なんかやりたかった路線からはずれるーー;
#次は「ジンジャエール」「ベッド」「包帯」でどうでしょ?

218 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 14:53
吉祥寺'80s(キチヂョーヂ・エイティーズ)♪

東京は 雪がふっても
長靴をはく 人がすくない

わたしも いつもの パンプスはいて
ころばないように 駅まで歩くの

ミニスカートに あみタイツ
顔もバッチリ メイクでキメて

田舎にいたら 会うこともない
あなたに会いに ライブハウスへ

かわいいカッコで あいにいくのよ
今日こそ あなたと 握手をするの

ホームに雪が 吹き込んでくる
パンクスだって ホントは寒いの


※ 恥ずかしすぎる 努力作なの
かぶっちゃうけど 投稿しちゃう♪

だっせー!!!
お次は「ジンジャエール」「ベッド」「包帯」でお願いします。

219 :ジンジャエール・ベッド・包帯:01/11/11 15:09
彼女が病室のドアを開け入ってきた。
「大丈夫なの」彼女はベッドに横たわる僕に声をかけたが、
その眼は僕の包帯を取り替えている看護婦さんの方を向いていた。
その看護婦は切れ長の目をしたすらりとした体躯の女性。正直美人である。
「私が代えて上げようか」
彼女はそう提案したが、僕は「いい」といい拒否した。
「そう。じゃ、ジュース買って来てあげる。ジンジャエールでいいでしょ」
「いや、もうある」そういうと僕は枕元にあるジンジャエールを手に取った。
「この看護婦さんが買ってきてくれたんだ」
「よくあなたの好みが分かったじゃない」
「ただの偶然だよ」
彼女は「ふーん」と、言ったきり声を発しなくなった。
明らかに看護婦さんに嫉妬しているようだった。

包帯を巻き終え病室を出ていく看護婦さんの後姿を、彼女は目で追っていた。
「あの人美人だね」そうポツリと漏らす。
「うん。でも結婚しているみたいだよ」
「え、そうなの」彼女の声は急に大きくなり、顔もにこやかになった。
僕の彼女はとても嫉妬深く、とても愛情深い。

#お次は「村」「スウェーデン」「空腹」で。

220 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 15:18
僕の村は山奥にある。
僕は一度でいいから出前をとってもみたかった。
田舎過ぎて一番近いピザ屋さんですらあっさり首を振り、届けられないといった。
僕はいつも自分ちの裏に生えてる大根ばかり食べていた。
大根でお腹はいつも膨れていたはずなのに、
回想のなかの僕はいつも空腹だった。
そんなことを最近彼女に語る。
金髪碧眼の、スウェーデンからやってきた僕の宝物。
彼女はいつも僕にしょうがのきいたお菓子をつくってくれる。
都会のマンションの片隅で。

221 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 15:20
お題わすれちゃった。
次は「神社」「猫」「サンダル」で。

222 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 16:46
「神社」「猫」「サンダル」

ブティックやカフェが並ぶ表通りを一歩裏道へ入ると、瀟洒なお屋敷やマンションが並ぶ高級
住宅街になる。もう少し歩くと、そんなお屋敷町の外れに差し掛かり、古い文化住宅やアパー
トの町になる。ちょうどその境目に、ぽつりと神社があった。東からマンションのバルコニー
に見下ろされ、西に木造アパートの花台を見ながら、鳥居をくぐって境内に入る。
参道と呼ぶには短すぎる石畳を歩いていくと、すぐに小さな野良猫が何匹も足下にまとわりつ
いてきた。相手をしてやろうとしゃがんで見て、気が付いた。シャム、アメショー、チンチラ
……。日本猫や雑種がいない。どこかの飼い猫かと思って彼らの首を改めてみたが、誰も首輪
を付けていない。やはり野良猫。いや、捨て猫なのだ。
そのとき猫たちが僕の足下から一斉に離れ、社殿の裏手へ走っていった。後を追っていくと、
一人のおばあさんが餌を配っていた。僕はしばらくその光景を眺めていた。
サンダルに前掛けという質素な身なりのお婆さんが、純血高級種たちに猫まんまを与え、「タ
マや」「ミーちゃん、あんたのお皿はこっち」などと日本名で呼ぶ。こんな光景はここでしか
見られないだろうなあと思いながら、僕は神社の東西を交互に眺め、お婆さんに黙礼を送って
から境内を出た。

--次は「隙間」「百人斬り」「スピン」でお願いします。

223 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 18:15
あたしったら人ゴミの隙間を、まるでフィギアスケートの選手のようにスピンしながらくぐり抜ける。
でも目だけはちゃんと、最後のターゲットを捜してるんだ。

あと15分でゲームオーバー。あせっちゃダメだ。軽くてバカそう男、いねーのかよ。
池袋のバカな男達99人の携帯番号は、すでにして、ちゃーんとメモリに入れてあるんだもんつきハカマ。

罰ゲームは上半身裸のプリクラだ。これがあたしたちの掟さっっ!
どこに貼られるかわかったもんじゃねぇっつーの。

軽そうな男を発見ぴよ〜ン!
せーいっぱいのスマイル0円かまして、あたしったら声をかける。あと一人で百人斬りだズェ。
「ね〜ぇお兄さ〜ん、超カッコイい感じなんだけど〜、チょび携帯番号教えてくんなくなくない?」

お次は「風」「ふんわり」「見えない」でお願いします。

224 :NARA:01/11/11 18:22
 な〜んか気になってんの、最近妙に。
「スピン中毒」ってバンドで、ただただひたすら叫んでる彼。
最近、一人で路上パフォーマンスなんかもやってる。
つーかもう39才なんだって!!こないだ聞いてビックリしちゃったよ。だって、目がね!目が10代の目ぇしてんの。ホントに。
顔なんて、あんまカッコ良くなんかないんだけど、こういう人ってね、やっぱモテるのよ。彼の仲間は「ああ百人斬りの」とか
言いやがるんだけど、もう何だって言って頂戴!
アタシまだ処女だけど、彼の体にちょっとでも隙間を見つけたら、「お願い!どうか私をそこに収めてください!」って言って
しまいそうだもの。

  次は、「コック」「ピアニカ」「藻」でお願いします。

225 :NARA:01/11/11 18:26
ゴメンちゃい。223さんの
「風、ふんわり、見えない」で。

226 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 21:10
「風」「ふんわり」「見えない」

対峙したまま、数刻が経った。狂四郎の冷ややかな面貌は、刀身の向こうで色ひとつ変えない。
さすがに拙者も焦れてきた。苦節十年、ようやく見つけた親の仇。腕が立つとは聞いていたが、
まさかこれほどとは。
拙者は堪えきれず、まずいと知りつつ間合いを詰めようとした。が、しかし。
狂四郎の刀が、ゆっくりと円を描き始めた。これが噂の秘剣、円月殺法か。彼奴の剣が一周を終
えたとき、その刃の前に居る者の命はないという。
やがて刃は円月を描き終えた。我が身に何が起こるかと身構える拙者の前で、狂四郎は意外にも
再び刀を回し始めた。二周、三周、奴は何度も刀を回し、その速度はどんどん速くなっていく。
ついに刀は目に見えないほどの早さで回転するに至った。と、その時。
狂四郎は、唸りを上げて回転する刀を高々と頭上に掲げた。するとどうだ。刀の起こす風が地面
を叩き、狂四郎の体躯をふんわりと宙空に持ち上げたではないか。
「秘剣、竹こぷたあ」
見上げる拙者にそう言い残し、狂四郎は悠然と飛び去った。奴の姿は見る見る小さくなり、
やがて峰の向こうに消えた。

--次のお題は「半導体」「サイダー」「マフラー」でお願い申す。

227 :ゆぞん:01/11/11 21:30
「半導体」「サイダー」「マフラー」

今日も駅でバーバリーのマフラーの彼を見つけた。
そのチェック柄を見つけるたびに、私の体のすべての細胞が壊れてしまいそうになる。
体じゅうに電流が走り、半導体が爆発するような痛みを感じる。
だけどその痛みは、どこか甘くて…
痛くて、甘い。
サイダーみたいな彼。
サイダーみたいな恋だ。

*次のお題は「自殺」「ネグリジェ」「パン工場」でお願いします

228 :初書きこみ:01/11/11 22:09
「コック」「ピアニカ」「藻」
微かにひやりとする風が、昨日切ったばかりの短いえりあしをかすめて
吹きぬける。
橙から紫への変化する途中の、ぼやけた色の空。散り散りになった雲が
次第に浸透してくる闇に、川底の藻の様にゆらゆらと流され、形を変えてゆく。
スーパーの大きなロゴの入った袋を手にさげ、中学校の塀に沿って
真っ直ぐな並木道を歩く。いつも決まった時間に通る道。
ぽつぽつとつき始めた街灯の白い光が、葉の落ちた街路樹の影を伸ばしている。
コンクリの塀に遮られて中は見えないが、校庭からはボールのはずむ音や、
それに合わせて飛び交う歓声が聞こえる。部活の掛け声。
白い校舎の4階の、一番はしの窓は明かりが灯っていて、そこから
ピアニカの音が響いてくる。このあたり一帯を包み込む様に。
音の高低に合わせて空中を浮遊し、風に乗って広がる優しく懐かしい音。
何年か前、音楽のテストが近い時は同じ様に遅くまで残って練習したものだ。
夕暮れの道を友達と一緒にはしゃいで帰る。卒業文集の将来の夢
の欄には大きな文字で自身たっぷりに「コック」と書いた記憶がある。
結局今はこうやって、だらだらと無職の生活を続けているのだけれど。
マフラーをなびかせながらすれ違って行くセーラー服の学生を見ながら、
誰も居ないアパートに戻ったら、もう何年も見ていない卒業アルバムを
ひっぱりだしてみようと思い、足取りを速めた。

「坂道」「碧」「缶ジュース」で御願いします

229 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 22:16
次のお題は
>>227の「自殺」「ネグリジェ」「パン工場」?
>>228の「坂道」「碧」「缶ジュース」?

230 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 22:20
>>229
次のお題は
>>227の「自殺」「ネグリジェ」「パン工場」でしょう。

>>228あらゆる意味でずれている

231 :228:01/11/11 22:27
すみませんリロードしないで書きこみしました。
お題は無視してください
逝って来ます

232 :NARA:01/11/11 22:38
 今はアンタもう居なくなっちゃったから、ランジェリーショップで恥ずかしい思いして買ったネグリジェ、もう着て見せてあげらんないね。
 自殺ってさぁ、アタシもよく口にしてたけど、アンタみたいなんがほんとにヤっちゃうんだね。でもカッコ良かったよ。
アンタほんと突っ走ってちゃうんだもん。
このアタシでさえ追い付けなかったよ。

 いつかまた、そうあのパン工場の裏で、キスでもしよう。

 じゃあ、次は228さんのお題で。

233 :名無し物書き@推敲中?:01/11/11 22:56
ということは
「坂道」「碧」「缶ジュース」
ですね。明記しないとややこしくて。

234 :NARA:01/11/12 00:09
 233さん、ありがとう。ゴメンなさい、ちゃんと
書かなくって。お手数かけました。

235 :「坂道」「碧」「缶ジュース」:01/11/12 00:40
サンフランシスコの街には、やたらと坂道が多かった。
それも、三百メートル、五百メートル級の、長い坂道ばかりだ。ビルの何回分にも
相当するかなりの勾配が、碁盤の目に街路を区切る道路の至る所に立ちはだかる。
ぼくはマディソン街をフィッシャーマンズ・ワーフの方角に向かって歩きながら、
ケーブルカーの運賃をけちったことを後悔していた。自分が今よじ登っている坂は、
起点の停車場からまっすぐに見えたというのに、つまらない吝嗇がもとで、息も
絶え絶えになっている自分が恨めしかった。かわいらしい色に塗り分けられた建物が
美しいのはわかるが、その雰囲気を楽しむ余裕もない。何台ものケーブルカーが、
ぼくの背後から景気のいいベルの音を響かせて迫り、追い越していった。赤い
ケーブルカーの外枠のステップに立ち、金色の手すりに片腕でつかまって風を切って
いく金髪碧眼の若い男が、額に汗して斜面を這い登る東洋人のぼくをのんびり眺め、
遠ざかりながらにいっと笑った。何か反抗的な気分が腹のなかにもやもやと起こり、
ぼくはその、おそらくぼくと同い年ほどであろう金髪の男を乗せたケーブルカーが坂の
てっぺんに姿を消すのと同時に、走り出した。
がむしゃらに走ってみると、急とはいえ坂は案外短かった。ほどなくして、ぼくは坂の
てっぺんにたどりついた。サンフランシスコ・ベイが見える。小さな波頭が連なって、
黒っぽい水面に太陽の反射光を散りばめているのがはっきり見えた。
とっとっと背を押されて進むように、ぼくは軽い駆け足を保ったままで長く緩やかな
下り坂を進んだ。あちこちに大きな旗や看板が目立つ観光地、フィッシャーマンズ・
ワーフの色とりどりの細部とざわめきとが、一歩ごとに僕に近づいた。
とうとうふもとのざわめきにたどり着くと、ぼくは最初に目についたワゴンのスナック
スタンドに立ち寄り、飲み物を求めた。
「えーと、ディス、ブルー、キャン。ワン・プリーズ」
こんな英語で通じるかなと思ったら、黒人の兄ちゃんは案外あっさりとそのブルーの缶を
手渡してくれた。「ワン・ダラー」1ドル札を渡し、ぼくは手近なベンチに腰を下ろした。
みるからに爽やかそうなブルーの缶には、様々な果物の絵が描かれてあり、ハワイアン・
パンチという商品名がついていた。ぼくはブルーハワイのかき氷の味を思い浮かべながら
プルトップを引き、最初の一口を含んだ。
「甘っめええぇ!」
全く予想外の味に、古い虫歯がいっせいに浮きあがったような悪寒が走る。
「なんだよ、コレ…。食品安全法に触れてんじゃねーか?」なんと表現すべきか、
強いて言うならばあらゆる人工のフルーツ風味が濃縮されたとろみのないシロップ、
そのうえ色も、水っぽい作り物の血のりのような毒々しい赤なのだ。顔をしかめ
ながら、しかし流した汗のための渇きには負けて、ぼくはその気味の悪い
缶ジュースを一口ずつ喉に流し込んだ。
「ハシモトサンネ」いつの間にかぼくの隣に腰掛けていた東洋人の男が、ぼくを
見ずにささやいた。抑揚のない声をぼくは反射的に、プロの声だと思った。新大
久保の雀荘でぼくを身ぐるみ剥いだ朴が、ぼくに与えた最後のチャンスがこの男だ。
この男が僕に仕事を与えるのだという。それがうまくいったら、ぼくの払いきれ
なかった負け分をチャラにしてくれるというのだ。しかしもししくじったなら、
サンフランシスコ・ベイに浮かぶことになるかもしれない。朴の使っている
チンピラ三人に追われるようにして成田の登場ゲートをくぐってから、ぼくはこれから
やらされる仕事のことばかり考えていた。今隣に座った白っぽい麻のスーツの男、
やはり朝鮮人に間違いない男の次の一言を、ぼくはぐっと目を閉じて待った。
「ワタシの方見ない、いいことデス」
男は低く囁きながら、何気なさそうに膝を組んで新聞を広げる。ぼくは今度は
視線のやり場に迷って、通りすぎる女の子を眺めるふりをしながら、またそのまずい
缶ジュースをすすった。しっかりしろ、と自分で自分を叱る。このエグイ缶ジュースが
人生で最後に口にするものになったら、あまりに悲しいじゃないか。
男はページを繰りながら、新聞から目をそらさずに言った。
「パスポートを地面に落として、そのまま歩いていきなさい。明日の朝、
領事館にでも行くがいいよ。あとはキミに用はない」

次のお題は「インド大麻」「縫製工場」「跡取り息子」でお頼み申す。

236 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 00:51
>>235さん
ちょっと長すぎるっす。短くまとめるのも腕のうち。
目安は5行以上15行以内ね。>>1参照。
後半が省略されてて見えない人のために記しておきます。

次は「インド大麻」「縫製工場」「跡取り息子」

237 :うはう:01/11/12 00:52
「坂道」「碧」「缶ジュース」

 幕末。
 それは春の坂道を、転がる、一本の缶ジュースであった。
 すべてを巻き込み、速度を増しながら自らの未来を賭して転がる
一本の缶ジュース・・・
 ポカリスエットの様に、娘に追われる事もなく、コカコーラの様も「さわやか」もない。
 それは、一つのプラッシーといえよう。

 春の陽気の中を転がる缶ジュースのゆきつく先は、紺碧の青空が広がる別天地だったのか?
 それは一概には表現できない。
 第一、ぬるくなった缶ジュースはまずい。

 ※ ものすごく無意味ー^^;
 次のお題は:「正義の味方」「バンガロー」「ガンバロー」でお願いします。

238 :うはう:01/11/12 00:55
 失礼しました、私かぶってます(文章が、です)
 235さんの「インド大麻」「縫製工場」「跡取り息子」
でお願いします。

239 :「インド大麻」「縫製工場」「跡取り息子」:01/11/12 01:27
カルカッタ郊外の小さな縫製工場の息子、デネシュは今日もチャラスを
一服決めて近所の林に考え事をしにいった。何故人間はこの世に生まれ
たのだろう、とか、この世の初めの前にあった混沌とはどんなものか、
とか、答えの出にくい問いについて考えるのが彼の趣味だった。
青い空を見上げて土の上に寝転びながら、将来体験する男女の営みについて
あれこれ考えていたら、なんだか悲しくなった。インド大麻の酩酊感が
薄れるにつけ、悲しみばかりが鮮明に残った。
デネシュはぶらぶら家に帰った。家の向かいの工場の出口で、母親が鶏を
追いながら言った。「また、あんたはぶらぶらほっつき歩いてばかりいて。
少しは跡取り息子の自覚を持ちなさい。お隣りの長屋のファティマはお前と
同い年だっていうのに、自分で稼いでいるじゃないか。あんたみたいに
ふらふらしていると、今にカーストの違うお嫁さんをもらうことになって
泣くんだよ」デネシュは母のほうを見もせずに家に入る。
ベッドに身を投げて、彼は隣の長屋のファティマのことを考えた。物乞い
しやすいようにと、両親に両足と片腕を切り落とされた美少女。ぼくは
どうせならあの子と男女の契りをしたい、と彼は思う。カーストも違う、
ぼくとは何もかも違う、あの子がいい、と強く思う。デネシュはチャラスを
もう一服つけ、甘い煙の気だるい酔いに身を任せた。

240 :239:01/11/12 01:29
書き忘れましたが、お題は237さんの「正義の味方」「バンガロー」「ガンバロー」でいって下さい。

241 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 02:37
「正義の味方」「バンガロー」「ガンバロー」

親の仇に怪しげな秘剣をもって逃げられた拙者の、その後について語っておこう。
もはや故郷に帰ることもならず、身の振りようを思案しているうちに、世は維新を迎え
た。仇に逃げられた日陰の身では新政府への仕官もならず、拙者はついに刀を捨てた。
拙者を拾ったのはリチャードというメリケン人だった。彼は横浜に商館を構える貿易商
だったが、郊外に別荘を建てる人足として拙者を雇ったのだった。
メリケン人の別荘はバンガロー様式というのだそうだが、要するに丸太小屋であった。
拙者は刀を鋸に持ちかえ、文明開化の若き大工として新たな人生を歩み出そうとしてい
た。……今日までは。
「ヘイ、ガンバロー。皆サン、ガンバロー」
片言の日本語で、リチャードが人足たちに声を掛けて歩く。彼は毎日、工事の進み具合
を確かめに来るのだ。だが今日は一人の武士を従えていた。黒の着流しの浪人者である。
男は俯いていて顔がよく見えない。拙者は勢い込んでリチャードに尋ねた。
「リチャードさん、フー、イズ、ヒー?」
「コノ人、用心棒。ボディガード。私ノ正義ノ味方デース」
その時、男が顔を上げた。忘れもしない、冷ややかな面貌がそこにあった。

--次のお題は「眠り」「プラモ」「夢想」でお願い申す。

242 ::01/11/12 05:54
眠りのなかで乳を見た。
目覚めても乳を夢想した。

ついにプラモを作ってしまった。

「乳」「乳首」「乳頭」

243 :「乳」「乳首」「乳頭」:01/11/12 06:57
蘇州に一夫在り。名は李賞、牛飼を以って生業となす。其の窄する
牛乳の不思議に甘きが故に邑人、賞を李乳と呼ぶ。
一日、李乳牛を追い松林に入り、林中に一仔を失う。李乳頭を抱えて
小牛を惜しみ、これを呼ぶ。「汝が母の乳首はここにあり。何ぞ甘き
乳を捨てて暗林に飢えんや。」貴人の香あり。李乳首を回してこれを
観る。白衣の美童在り。「吾はかの小牛なり。母の乳を汝に獲られ、
寒中に飢えたり。若し母の乳を吾に多く与うれば、母の乳はより甘
からん。またその値と名とはより高からん。今汝吾を呼ばわれば、
すなわち汝が元に帰らん。吾が意を得たれば、汝が家は繁く栄えん」
爾後李乳、美童の言に従いてまず乳を其の小牛に与え、後に残りを取
れば乳、大いに甘く、その香は隣邑を満たし、その味は美酒に如く。
李乳たちまち栄え、その名は長安に聞こえしとかや。

244 :243:01/11/12 07:00
お題ですが「背水の陣」「美姫」「石」でお願いします。

245 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 07:02
乳は母乳がいい。
ちゃんと乳頭から授乳させるのがいい。
ゴムの乳首じゃ満足できない。
俺が。

「乳糖」「入湯」「入刀」

246 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 14:14
■[乳糖]の大辞林第二版からの検索結果 


にゅうとう ―たう 【乳糖】

哺乳類の乳(ちち)の中に含まれる二糖類。化学式 C12H22O11 牛乳から脂肪とカゼインを除いた透明な液を濃縮し、冷却・結晶させて得る。加水分解によりガラクトースとブドウ糖とを生じ、乳酸菌により乳酸発酵を起こす。小児栄養剤とする。ラクトース。

247 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

248 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 15:00
>>247
「・」が左に寄っていて非常に格好悪いです。
文章の見栄えに恥じを覚えないあたりさすがは松本クソですね。

249 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 15:25
なんか、ここ、参加したい時にくると、
変な状態になってて・・・。ヤだなぁ。

250 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 15:28
好きなお題まで戻って書くよろし。無視するがよろしね。

251 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 15:34

今現在のお題は>>244です。

252 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 15:36
>>251に賛成

253 :「背水の陣」「美姫」「石」:01/11/12 16:22

敵機ノ襲来一時休止ス 武士ノ情ケカ
艦内「忙中ノ閑」ノ如キ平穏
乗艦セル数多ノ戦友 今思フハ何ゾ
悔恨カ 無念カ 或ヒハ苦行ヨリ解放サルル安堵カ
我木石ニ非ザレバ、友愛ノ感傷無キトセザルヲ得ズ
朋友ノ肩ヲ叩キテ回ル
答礼アルハ稀ナリ

我「ラッタル」ヲ昇リテ甲板ニ出ル
振リ仰ゲバ満身創痍ノ艦橋、我ヲ見下ス
嘗テ美姫ノ如キ壮麗ヲ以テ我等ヲ魅了シ
羅刹ノ如キ畏怖ヲ以テ敵ヲ圧セシ姿
今ハ一片ノ面影モ無シ

一億総特攻ノ魁ハ敗レタリ
即チ本土防衛背水ノ陣モ敗レタリ

※読みにくくてスマソ。文体模倣ってことでお許しを。
※次は「リモコン」「轟く」「舌」でお願いします。

254 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 16:35
>友愛ノ感傷無キトセザルヲ得ズ
友愛の感情が無いと「しない」のを得ないのか?

255 :253:01/11/12 16:40
>>254
訂正:友愛の感傷抑ヘル事能ハズ
とでも。逝ってきます……

256 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 16:58
※現行のお約束>>118です。
 たまにこのスレに来る方、目を通しておいて下さい。

>>248
そうやってかまうのは逆効果です。
気持ちはわかりますが、
完全に、あくまでそこに何も無かったかのように、無視しましょう。

257 :254:01/11/12 16:59
>>255
逝クナ

258 :瑶香:01/11/12 17:14
なにそれ

259 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 17:57
気が付くと、私は椅子に座っていた。まわりには誰もいない。
ここは……ホテルの一室ように見える。学校の教室ほどの広さだった。
立ち上がろうとした時、自分が椅子に縛りつけられている事に気付いた。
四肢が完全に固定されていて、椅子ごと歩くことは出来なさそうだ。
ドアやカーテンは全て閉められていて、今が昼か夜かもわからない。
だが、幸いこの部屋にはテレビがあり、さらに主電源も入っている。
何度か映画で見たことのある方法を試してみるなら今だ。
上半身を左右に揺すってひっくり返り、
顎と膝と足首を使って、もそもそとテレビに接近した。
リモコンは…テーブルの上に置いてあった。数分の格闘ののち
口でリモコンをとらえることに成功した。さっそく舌で電源を入れる。
映画ならやかましい音楽が流れるところだが……
「山田君、全部もってっちゃいなさい!!」
部屋中に轟く観客の爆笑。そうか、今は日曜夕方か。

次は「アコースティック」「プリンター」「だんご」でおねがいします。

260 :SHIMA ◆KcpR5YfY :01/11/12 18:23
 アコースティックギターの弦の上に添えられた沙織の指。弦より一本少ないその細い指が拙く動きだす。
 音が止まり、指の動きが固まり、自分の奏でる音を聞いて眉を顰め、困り、戸惑う沙織。
 初心者ということと、楽譜を諳んじていなかったからであろう。
 いや、私が目の前で演奏を聞いていることも、沙織の心情、動揺とは無関係ではない。
 彼女が私に恋慕しているのは判っていた。
 隠しようもなく、どうしようもない程、沙織の言動は正直であった。
 今も、彼女は練習した曲を私への告白めいた想いで演奏しているのだろう。
 弦(つる)の上に指を滑らし、自分は瞑目し、時々相手の反応を上目使いで確かめる。
 そして、自分の愛を報せ、堪える。
 そんなことを考えていたのかも知れない。
 だが、私の心に波浪(なみ)は、たたない。恬淡と蠕動生物を見るかのように、沙織の指を見ていた。
 私は奏者に背を向け、パソコンの方に行く。プリンターから何時間も前に吐き出されていた普通紙を取り出した。
 昨日の晩に作成した、会社の固定資産台帳であった。私は彼女へそれを渡した。
 「沙織さんは日商簿記1級だろ。間違ってないか見てくれないか」
 拙いが情念の込められた音を、無神経な声が破る。
 彼女は唖然を私を見る。指はそれでも辛うじて覚えこまされた動きを、惰性で続けていた。
 彼女はギターを放り出し、部屋を出た。音が止み、拙くても音楽が空間をいかに濃密にするかが判った。
 私は彼女を目送し、またパソコンの前にゆく。脇に食べかけのだんごがあった。
 一口頬張る。串の先端が舌に触れた。沙織の弾いていた曲の名前は思い出せなかった。



   次は『二人静』『教会』『煙草』でお願いします。

261 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 19:27
なぜ私を招待したの?
昔の恋人の結婚式ほど悲しいものはない。
しかもこんなに未練が残っていては…。

静かな山間に建てられた小さな教会、
二人静の花のように寄り添う二人。
まだ式も途中だというのにあとにした私は
一人静にタバコを吹かす。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「羊羹」「フルート」「整体」

262 :松本祥宏2世:01/11/12 19:31











す。
















す。























う。

263 :うはう:01/11/12 20:09
「羊羹」「フルート」「整体」

 欧州で少年合唱団の寄宿舎生活を続ける秀雄は、ちょっと痩せた様に見えた。

 「ごめん。羊羹、だめなんだ。」

 少年の高音を持続するため、食事も制限される。
 男性の機能も手術によって「整体」されたそうだが、彼女にはそれが訊けない。
 彼はもはや男性でも女性でもない。一本の銀のフルートだった。

 「なんだか・・・もったいないなあ」と嘆く彼女に
 「だいじょうぶだよー」と微笑む彼の心中が、彼女には今一つわからない。

 ※「だから?」と聞かれると困るけど^^;
  次のお題は:「竜宮城」「乙姫様」「替え玉」でお願いします。

264 :ゆぞん:01/11/12 20:37
「竜宮城」「乙姫様」「替え玉」

私は明後日の文化祭ために、出し物の浦島太郎のセットの竜宮城を作っていた。
木材を緑や青に塗り、赤い折り紙を珊瑚の形に切っているとき、
学級委員でありいじめっこ役1のリュウジが血相を変えて、何か叫びながら走ってきた。
「た、た、た、大変だぁー!!!」
「どうしたの?リュウジ」
私は目をはさみから動かさずに聞いた。
「事故っ…ユ、ユウコが事故った!校門の前で軽トラにはねられた!」
「ええぇ!!?」
私は驚きのあまり、折り紙を破いてしまった。
乙姫様役のクラスで一番の美少女の、そして私の第一の親友のユウコが事故?
そんな…あるわけない。これは夢?夢だよ。そう。私は自分にそう言い聞かせた。
ふと、遠くで救急車のサイレンが聞こえた。
私はその音に、急に現実に引き戻された。
しかし目の前のリュウジはいたって冷静だった。そしてゆっくりとこう言った。
「お前、乙姫様の役、ユウコの代わりにやってくれ」
「は!?」
「緊急事態だ!替え玉しかない!」
私は考えることが多すぎて、頭がパンクしそうだった。
口が硬直したように動かなかった。

*次のお題は「バス」「赤面症」「ドッヂボール」でよろしくおねがいします。

265 :バス・赤面症・ドッヂボール:01/11/12 21:03
太郎は己が嫌いだった。
何が嫌いかといえば、自分を構成するあらゆる要素が嫌いなのだが、
とりわけ「赤面症」を恥じていた。そのせいで自分の全てを嫌っていたといっても過言ではない。
家族や友人との会話ならどうってことがない。
が、余り知らない人物と会話しようものなら、マグマが噴火するかの如く己の顔面に血が上る。
バス停で老婆に道順を尋ねられたり、クラスで余り話した事のない女性に声をかけられた時など、
傍で見ているほうが不憫に思うほど、彼の顔色は真っ赤になる。
自分でも、「これじゃ言葉のキャッチボーるじゃなくて言葉のドッヂボールだよな。
しかも、どんなボールも受け取れないで顔に当たって真っ赤になっちゃうやつ」と、思っていた。

ある日、彼は一念発起して自分を変えるべく行動に出た。
日常生活で、化粧をしようと思い立ったのだ。
そうすれば、顔色が変わっても他人には悟られず、自分も気にせず普通に暮らせる、そう考えた。
結果、太郎のコンプレックスは解消され他人と話す事は愚か、なんと、バンドを組んでボーカルを務めるまでに成長した。

そして、数年後、彼は「世紀魔U」というバンドでプロデビューするのであった。


#次は「化石」「ミルクティー」「U」でいきましょい!

266 :羅羅☆:01/11/12 21:21
「バス」「赤面症」「ドッヂボール」

私は今、あれだけ嫌っていた故郷に帰ろうとしている。
住み慣れた街を出ようと思ったのは、彼と別れてからそう時間はかからなかった。
さんざん迷ったあげく、何かを振り切るようにアパートを後にする。
終電も出ていない時間に彼へ最後のメールを入れた。
10年前希望に満ちて歩いてきた道のりを、そのままそっくり逆に辿るもどかしさ。
次の日の昼には、既に私は学生時代以来使っていないバスに乗り込んでいた。
その車内でうとうとと眠っている間に、夢を見た。彼の夢。
笑っている彼。笑っている私。誕生日にもらった指輪。青い空。
赤面症気味だった彼の真っ赤な顔。私もつられて真っ赤になったっけ。
場面が切り替わる。
知らないピアス。知らない香水の匂い。抱き合う彼と知らない女。嫌だ、嫌だ、嫌だ、
そこで目が覚めた。
窓の外をぼーっと見つめると、通っていた小学校の校庭。子供達が楽しそうにドッヂボールをしている。
『次は、……、……です。お降りになる方は…』
車内アナウンスで一気に目が覚めた。…次だ。

☆次の題は「運命」「牛乳」「五月雨」です。宜しくお願いします。

267 :瑤香:01/11/12 23:14
五月雨が降る中、俺は牛乳を飲まなきゃならない運命なんて・・・と彼は思った。
次の題は、
恋・謎・夢

268 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 23:29
>>266さん、かぶってます。
ルールから考えて、次のお題は>>265さんの

「化石」「ミルクティー」「U」

だと思うのですが、いかが。

269 :瑤香:01/11/12 23:30
・・・

270 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 23:32
>>268 賛成。それと5行以上目安ってのもお約束だから。お願いします。

271 :SHIMA ◆KcpR5YfY :01/11/12 23:33
 盾に戛とゲバ棒が振り下ろされる。
 矯激な思想と治安が、そこに交差した。爆裂炎上した火炎瓶、黒煙。
 悪罵、怒号、血。サーチライト。
 新宿は騒擾に沈む。
 私は彼女を探した。夢にも恋々と忘れられぬ、あのセクトの男を探した。
 彼は眩しかった。私より高学歴で、饒舌で、都会的で、常に前線で闘う。
 謎めく想いが、この出動服を燃やすかのような錯覚を催す。
 男はいない。どこにもいない。私は探す。揉み合い、脚は縺れ、感情は捩れる。
 ヘルメットと鼻梁から下を隠すタオルの間に、切れ長の眸を見つけた。男だった。
 目が合う。男が私へ火炎瓶を投げてきた。初めて男が私を視界に入れてくれたことが嬉しかった。

※お題が小松未歩っぽくて良かったです。
次は『皇居』『缶コーヒー』『インターネットカフェ』で。・・・

272 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 23:38
「化石」「ミルクティー」「U」の次が
「皇居」「缶コーヒー」「インターネットカフェ」ね
みんな、投稿前にリロードしよう。

273 :運命、牛乳,五月雨:01/11/12 23:39
牛乳に錠剤を落としていると、白い飛沫が上着に小さな染みを
つくった。
食事の、出来あがりだ。
床の上に座ったまま、奈津子がアルミ製の食器を覗き込む。
「今日は、これだけ?」
「不満なのか」
打ちっぱなしのコンクリートの室内には、旧型のストーブが置いてある。
しかし、それはひっそりと黒く押し黙ったままだ。
奈津子は毛布を手繰り寄せる。

「もうすぐ、五月雨の季節だね」
男は無言で卓の上の新聞を壁に叩きつけた。奈津子が首をすくめる。
「これも、運命なんだもんね」
男はさらに、ストーブを蹴りつける。
内部の部品がバラバラになり、激しい音を立てて階段を転がり落ちて
いった。

もうすぐ21体のニャンバルシーカがやってきて、あたり一帯を焼き
尽くしてしまうだろう。
男はじっと押し黙ったまま、錠剤入りの牛乳を飲む奈津子を見ていた。

♯すいません、次の方は>267さんの「恋・謎・夢」でお願い致します。

274 :273:01/11/12 23:42
うわ、さらにすんません。
>273は無視で。
お次は「皇居」「缶コーヒー」「インターネットカフェ」でお願い
します!!

275 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 23:44
>>274 それも違うぞ。
遊びだけどお約束はちゃんと守ろうぜ。
自分の出したお題が、かぶった奴に無視されたら、
君らも気分悪いだろう。
書き込む前にリロードしようよ。
という訳で再度掲げます。現在生きているお題は、

「化石」「ミルクティー」「U」

です。

276 :名無し物書き@推敲中?:01/11/12 23:51
リロードすると、書いてたの消えちゃうんですけど、
どうしたらいいんでしょうか。さっきも消えちゃった。

277 :瑤香:01/11/12 23:55
更新ボタンは?

278 :うはう:01/11/12 23:57
 「化石」「ミルクティー」「U」
 「恋・謎・夢」

 ふと玩具屋の前を通りかかり、その広告を見て驚いた。
 「おおおっ!」
 急いでUターンして確認する。

 「電子ブロック・復刻版発売」(←本当です)

 おお、現代の化石というか小学生時代の夢というかあこがれというか。

 昔の恋人に出会った気分で写真を見ると、透明な方のだった。
 自分がもってるのは、クリーム色というかミルクティ色のやつだけど。
 しかし、どこにやったのだろう? あの電子ブロック。
 なくした事事態を半分忘れてるのに、復刻されると無くしたことに気付く。
 復刻とは、喪失の再確認なのであろうか・・・なんて訳ないけど、全然(笑)

 ※大急ぎで書いてしまいました。
  次のお題は:「白い家」「赤い服」「青いガラス」でお願いします。

279 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 00:01
このすれ回転がはやすぎるんだよ〜
考えて書いてたら、すぐ他の人に追い越されちゃうYo!

280 :うはう:01/11/13 00:01
>>276
 自分もそれしょっちゅうです^^;>消えちゃう
 今ではとりあえず「コピー」にしてからリソードしてます。
>>277
 なんか近頃、「更新ボタン」も「リロード」も信頼性が薄い気が(笑)
 「リロード」「最新50」両方やってるけど、時々カブールスパイ。

281 :うはう:01/11/13 00:11
 あ。「謎」がぬけてる・・・次でつけますので^^;
 誤変換もあるけど、いつものことだし。

 余談ですがこちらも回転に遅れ、3文くらい「水子」になったのがありまふ(笑)

282 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 00:13
お次は「皇居」「缶コーヒー」「インターネットカフェ」じゃないの?

283 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 00:14
基本的に書くのはブラウザではない、他のソフトを使いましょう。
メモ帳?かテキストエディタ、ワープロソフトとか。
で、書いた内容をブラウザにコピペします。

コピペする前には必ずリロードを。
新着レスの表示、というやつでも良いよ。
それと、せっかく書いたから、投稿したいという場合、
お題は前の人のものを使うようにしましょう。

かぶるのはある程度仕方ない面もあるとしても
前の人のお題は尊重しましょう。

それと、さっきテロがまた起きたので、回線が込んでいる可能性があります。

284 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 00:19
「皇居」「缶コーヒー」「インターネットカフェ」の次が
「白い家」「赤い服」「青いガラス」にしましょう。

285 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 00:21
すみません、今の段階ではテロかどうかは未確認です。

286 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 01:12
あの〜、私最近ここ来たんですが、ホントはもっといっぱい
書きたいんです。でも、なんかこう急かされてる感じがして
雑な感じになってしまうんです。
短くとも、もうちょっとゆっくり考えて書きたいのですが・・。
お題リレー方式でなく、時間(1時間とか)を決め
て、そのお題で書きたい人がその時間内に書く、で、批評して
くれる人がいたら、批評タイムを設けたり、みたいなことって
できますかね?
 私、恥ずかしながらドリキャスなのです。
で、なんかパソコンさんのように上手いこと機能しなかったり
して・・・。
 どなたか心お優しい方で、作ってやってもいいぜ!って方
いらっしゃいませんかね。何卒!

287 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 01:15
あ、新スレッドをです。

288 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 01:22
「皇居」「缶コーヒー」「インターネットカフェ」
「白い家」「赤い服」「青いガラス」

皇居の堀にほど近いホテル。私は朝のコーヒーを飲んでいた。ルームサービスで取り寄せた
ものではない。そういう優雅なものを飲んでいるのはターゲットの方だ。私はホテルの玄関
近くに停めた車の中で、缶コーヒーを飲んでいるに過ぎない。
チェックアウトしたターゲットが玄関から現れ、車寄せに回された赤いマスタングに乗り込
んだ。服装を素早くチェック。スーツの下には赤いシャツ。目立つ色だ。これなら狙いやす
い。走り出した奴のマスタングを追って、私も車を発進させた。奴の車は東京を離れ、季節
外れの別荘地へと進んだ。
奴は一軒の別荘で車を止めた。窓に青いガラスが嵌め込まれている白い家。気障な建物だ。
私は車を降り、家の周りを注意深く探ったあと、窓を見通せる茂みの影に観測点を設けた。
青いガラス越しに人影が動いた。奴か、と思ったが、服装が違う。黒いシャツだった。
厄介なことになった。奴以外にもう一人、邪魔者が現れた。
私はとりあえず、携帯電話から、どこかのインターネットカフェで待機しているヒットマン
の匿名アドレス宛に現状を知らせるメールを送った。
数時間も経たずにヒットマンが現れた。彼は黙ってライフルを組み立て、しばらく白い家を
観察したあと、無造作に一発を放った。屋内で黒シャツが倒れるのが見えた。
「おい! 奴は赤シャツの方だって言ったろう!」
ヒットマンは慌てる私を制し、「仕事は言われた通りに片づけた。疑うなら確かめてこい」
そう言って去っていった。私は半信半疑で白い家の中に入ってみた。赤シャツのターゲット
が倒れていた。一体どういうことかと首を傾げた私は、窓の外を見てすべてを了解した。
青いガラス越しに、奴の赤いマスタングが黒く見えていた。

※5行ほど長くなっちゃいましたが、6題片づけたってことでお許しを。
※新しいお題出していいですか? 「殺虫剤」「禁句」「カッター」で。

289 :ひとり:01/11/13 01:54
アイドルデュオ「禁句キッズ」の城本恭一は今人気女性アイドルと共演している。
人気者の宿命ではあるが、恭一はこの1ヶ月、彼女のファンからのいやがらせの贈り物に悩んでいた。
中傷の手紙、カッターの刃、蛙の死骸…実にさまざまないやがらせが続いていた。
そんな中でも人気アイドルゆえに超多忙な毎日。
食事をとる時間もないくらいに忙しい。
空腹のあまりファンから1部の追っかけファンから手渡しされたおかしが恭一の目に映った。
俺のファンからのだし、大丈夫だろう…
そう思って食べてしまったのが間違いだった。
恭一は途端に苦しみだし、そのまま死亡した。
そのおかしには殺虫剤が含まれていたのだ。
嫉妬による殺人か。過剰な愛情にやる殺人か?
そちらかは定かではないが、事務所は詳しい死因を公表していない。
まさに「禁句キッズ」最期までミステリアスな雰囲気漂うアイドルだった。

次のお題は「タオル」「ストリップ」「座布団」でお願いします。

290 :NARA:01/11/13 03:26
 「ず〜っと、思ってたんだけどさぁ、この座布団、絶対ダニ
 いるね。」
 あ、確かに言われてみればそうだ。っていうか、むしろいない
 方がオカシイかもしれない。
 アタシが働いてる、ストリップ小屋の楽屋での会話。

 さ〜て、今日も気合い入れて!!おじさん達の為、がんばるぞ!!メイク、衣装準備完了!!
 アタシの番。いつものように舞台に出て行くと、客席に
 違う意味でよーく知ってる顔がある。
 父ちゃんだ・・・。
 まぎれもなく、それは田舎にいるはずのアタシの父親だった。
 一瞬足がすくみそうになったけど、これ乗り切ったら絶対
 いいストリッパーになれる。そう自分に言い聞かせた。

 父ちゃん、見とって!!

 アタシの身体はいつもより熱を発し、汗で何度も転びそうに
 なる程だった。これは今までで一番いいステージになる!と
 自分でも演じながら感じていた・・・。

 結果は、お客さん達個々の顔にもう表れている。

 良かった・・・。堪え切れず楽屋で大泣きしてしまった。
 「理緒名さん!ご面会の方来てまーす!」との声。
 あ、そうだ、泣いてる場合じゃない。一番感謝しなきゃ
 いけない人が来てるんだ。

 「これ・・・。」

 父ちゃんがアタシに、花束より先に渡した物。
 それは、ハンドタオルだった。
 泣き顔、久しぶりに見られちゃったね。

 ありがとう。

291 :NARA:01/11/13 03:29
お題。「ミセス」「くしゃみ」「世界」でお願いします。

292 :長瀬:01/11/13 03:30
>>290
あれ?終ったの?

293 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 03:49
「ハロー、紹介します。
彼女が、『ミセスくしゃみ』です!!
彼女は、なんとあの『くしゃみ世界選手権』でグランプリに輝いた
んだ。
早速、彼女のお手並みを拝見いたしましょうッ!
よろしくお願いします!」

「先ほどご紹介にあずかりました、ミセスくしゃみこと、木村良子で
ございます。
では、いかせて頂きます。

 は、は、
 ハックぶあズシャアアアアアアアアアアアッツ津ぃjdpp
 ゴルアアアアアアアアアッツッツツツhfさjfksjころえうhぐはおああああ
 スゴイーーーーーー!!!!ーーーーーーーーーーーードジャアアツツtッツス
 ムハハアハハハッハhグボウォウhfでぃhォウォwhヲオッツツ
 ジョオオオオウhhfうuウウウフウーーーーーヌハアアアアアアあッ
 ジュバアアウhfじゃううjjlgフッツ!!!!!!!!!!」

「素晴らしい!!
彼女のくしゃみに、拍手!ブラボーありがとう!!」

♯お次は、「王様」、「ガールフレンド」、「千歳飴」で。

294 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 04:52
>>266
場面が切り替わるというところだけが、
ちょっと気になった。
8点

>>271
主人公が男なのか女なのかわからない。
途中で性別が変わってる?
7点

>>273
五月雨の季節だねというセリフに幻滅。不自然すぎ。
6点

>>288
ヒットマンが現れるまでがスリリングで面白かった。
それ以降はちょっと・・・。
7点

>>290
薄っぺらすぎ。コバルト文庫?
4点

以上、勝手にごめんなさい。

295 :NARA:01/11/13 05:28
「王様、ガールフレンド、千歳飴」

ウチの甥っこが、なんかくれたんよ。
「これ、何?」ゆーたら、「ヒトヘアへッ!!」やて。
見たら、あぁ、千歳飴ね。ほんで、すでに頬ばってんのね。めいっぱいね。おーおー、頬ばりなさいな、気ぃの済むまで。
口ん中で、コロコロ音さしてるキミも、もうそんな歳かぁ。

「なんだ、キミはガールフレンドとかは、もうおるんか?」
 何となしに聞いてみたりした。
 そしたら、
 「おる!!」やて。
 胸張って言われた。誇らしげに言われた。
 おお、ええこっちゃ、ええこっちゃ。

 「大きくなったら何になるん?」
 これも、一応聞いといた。

 「王様っ!!」
 また胸張って言いよった。こいつ。
 う〜ん、それは、どやろうか?

 御免やけど、おばちゃん、それは、ええこっちゃ!とは、
 ちょっと言い難いわ。

 ま、頑張ってな!
 期待しとるから・・。私は、将来のキミに。

296 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 05:32
次は、「家事」「儲け」「拝借」で、お願いします。

297 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 07:12
「王様」「ガールフレンド」「千歳飴」

鳥居の前にリムジンが到着し、来日中の某国王が車内から姿を現した。参道の群衆が日の丸と
某国の国旗を振る。俺たちSPは周囲に鋭い目を走らせた。
ちょうど七五三シーズンを迎えていた神社では、着物を着た親子が多い。神道に興味を示すほ
どの親日家である王様は、日本の伝統的な民族衣装を見て、ことのほかお喜びのようだった。
俺の方もちょっとしたお喜びだった。群衆の中に、3歳の息子を連れた妻の姿を見つけたの
だ。ところがそのお喜びは一瞬にして吹っ飛んだ。群衆の中に、節子の姿も見つけたからであ
る。節子とは俺のガールフレンドである(俺のような既婚者の場合には愛人とも言う)。しか
も節子は包丁らしきものを手に、まさに俺に向かって走り出てきたではないか!
そしてさらに! 参道を見下ろすビルの窓に、ライフルを構えている男がいるのまで発見して
しまった。危うし王様、危うし俺!
俺はとっさに駆け寄る節子の腕を取り、王様とビルとを結ぶ直線上に、彼女の腕を掲げた。間
一髪、包丁は砕け飛び、ライフルの弾丸を王様の頭から数ミリ離れたところへ反らせた。
「確保! ビルにもスナイパー!」俺は節子を組み敷いて叫んだ。
同僚がビルに向かって駆け出す。妻は、と見れば、すでに群衆と一緒に避難を始めていた。
要人および俺の暗殺、さらに妻と愛人鉢合わせ、という3つの危機は同時に回避された。後は
節子の口封じだが、これは名案が浮かばない。……猿轡がわりに千歳飴でも噛ませておくか。

すいません、わざとかぶせました。
お題は>>295さんの「家事」「儲け」「拝借」のままで。

298 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 11:09
このテーマで書け! コピーライティングスレ

所詮2チャンネル。お遊び、お遊び。
与えられたテーマでコピーライティング。
お約束
1: 前の投稿者が決めた1つのテーマでヘッドコピー(タイトル)とボディコピー(本文)の形式で文を書く。
2: 表現は自由。官能系はしらけるので自粛。あえて、広告になっていなくても良しとする。
3: 文章は5行以上15行以下を目安に。(ヘッドコピー含む)
4: 最後の行に次の投稿者のためにテーマを示す。
5: 即興文スレではないのでテーマは古いものから選んでも、何度書いても、かぶっても良い。
6: 感想、雑談は短めに。

というスレを立てようと思うのだがどうだろうか。糞スレ?
最近3語スレでかぶったり、即興で文を書けない人が出ているので、こんなのを考えてみたのだが。
意見を聞きたい。思い切り叩いてくれ。先に謝っておく。厨房でごめんなさい。
良さそうならスレ立てたい。いや、とっても立てたい。
------------------------------------------------------------------------
というのを雑談スレに提起してみた。
感心のある方はそちらで意見を伺いたい。いや、とっても聞きたい。

299 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 11:14
上の雑談スレは「雑談はみんなでここに集まろうよ その4」
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1001844669/l50
です。流れを乱して申し訳ありません。

次の3語のお題は「家事」「儲け」「拝借」です。

300 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 17:47
雑談スレでちょっと話題が出たんですけど、
感想用にあったらいいかな、というわけで立てちゃいました。

◆「この3語で書け!即興文ものスレ」の感想スレ◆
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1005641014/

301 :名無し物書き@推敲中?:01/11/13 19:42
「これは儲けになる商売だ!」
彼はいきいきと叫んだ。またくだらない商売を思いついたのだろう。
それは勝手だが、友人の僕まで巻き込まないで欲しいものである。
どうせ言っても無駄だろうけれど。そもそも優柔不断な僕にも責任はある。
「なにを暗く考えてるんだ高藤?」
「家事って結構体力がいるんだなってことだよ」
これは本当。なにしろ彼と同居するようになって僕は洗濯機のありがたさが
わかるようになった。彼ときたら電化製品をかたっぱしから壊してしまうのだから、
僕はかなしいことに、手でこしこしともみ洗いしているのだ。
「コインランドリーにいけばいいのに」
「そんな金どこにあるんだ。サラ金の取り立ても迫ってるのに」
「じゃあその辺の家から洗濯機拝借してこようか」
「それは拝借じゃなくて窃盗になるんじゃないかな」
「せちがらい世の中だ」
「うん、そうだね」
彼は儲けになる商売のことはもう忘れたようだった。
幸せな男である。

わけわからん。
次は「そろばん」「とかげ」「文具」で。

302 :羅羅☆:01/11/13 21:34
正直かぶってすいません。あとで腹切っておきます。
「そろばん」「とかげ」「文具」

駄菓子屋の老婆がパチパチとそろばんを打つ。
「3つで150円」
男は少々戸惑っていた。風邪を引いた子供の代わりに来たはいいものの、周りの視線が気になる。
壮年の男性と駄菓子屋という取り合わせは、端から見れば愉快でもあった。
盛んにはしゃぎ回る小さな影の中に、ひときわ大きな禿頭が飛び出ているのだからなおのことだ。
キャラクター物の文具をポケットの中に入れる。
昔、自分がこの周りにいるような小さな子供だった時も、駄菓子屋というのはこんな雰囲気であった。
ポケットに入っている物も、駄菓子やおもちゃ、時には抜けた歯やトカゲの尻尾まで。
しかし、今は自分だけがこの空間の中で浮いている。
何より優しくて、残酷な、時の流れ。
遠いところに、何を忘れてきてしまったのだろうか。

無理でした。
次は「お守り」「電池」「青」でお願いします。

303 :ゆぞん:01/11/13 22:08
「明日、入試受けてくる。だから…何かちょうだい」
「やいサヤコ、何で『入試受けてくる』から『何かちょうだい』になるんだよ」
2つ年上の大学生のユウジは呆れ顔でサヤコを見る。
「未来の先輩になるかもしれないユウジの物なら、合格祈願のお守りになるかなって思って…」
サヤコは上目遣いにユウジを見つめた。
「そんな顔されてもなぁ、何も持ってないぜぇ…」
ユウジはズボンのポケットの中を探り、ジャケットのポケットの中を探るが、何も入ってはいない。
「その、リュックの中には何かしらあるでしょー?」
「リュックの中ぁ?」
ユウジは渋々リュックの中からゲームボーイを取り出した。
そして更にゲームボーイの中から単三電池を2本取り出し、サヤコに手渡した。
「ほれ、これやるから入試頑張って来いや」
「電池ぃ?」
サヤコは手の中の青色の単三電池を見て、不満げに眉をひそめた。
「受かったら、合格祝いにいいもの買ってやるんだから、お守りはそれで我慢しろ」
「はいはーい」
やる気のない声を出し、サヤコは乾電池を制服の胸ポケットに大切にしまった。

*次のお題は「プロファイリング」「サバの味噌煮」「見苦しい」でお願いします。

304 :うはう:01/11/14 00:12
 それは貧相な合宿だった。
 今にして思えば、なんであれだけ貧弱な食事だったのか・・・

 大学から北海道に30日間、食事は判で押した様に、飯盒のご飯とサバの味噌煮だった。
 サバの味噌煮缶が1個100円だったのは知っていたが、あれだけ続くと舌がしびれる。

 先輩は、就職が決まった頃、ふと思い立ってそのサバの味噌煮を食べてみたらしい。
 引越し前の下宿で、一人。

 見苦しい光景だったに違いない。
 そんな先輩の性格をプロファイリングする事は可能かも・・・しれない。
 それは失礼な事だ。

 あのえぐい味を敢えて求めたのは、一種のロマンだったのか!?
 そんなこと分かるわけないけど・・・自分もサバの水煮缶くらいなら一度は
再挑戦してみたいと思う。値段も同じ位だし。

 ※急いで書いて意味なしれす(笑)
  次のお題は:「日食」「森」「湖水」でお願いします。

305 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 02:51
「日食」「森」「湖水」

やはり少しばかり時期が早かったらしい。異様なきしみに気が付いて、慌てて駆け戻ろ
うとしても後の祭りだった。私は人を乗せるには薄すぎた氷を突き破り、湖水の中に落
ち込んでしまった。叫んでも周りには誰もいない。計画通り湖岸を回るルートを取ら
ず、渡れるかどうかも定かでない氷の上を歩き出した自分を、私は呪った。
幸いなことに、私は氷点下の水の中から湖岸に這い上がることに成功した。いや、装備
をすべて湖底にさらわれた状態で、寒風吹きすさぶ山中にずぶ濡れで取り残されたこと
が幸いと言えるかどうか。
まずは火を起こして濡れた服を乾かさなければ凍死の恐れがある。私は湖畔の森から乾
いた薪と枯葉を集めてきた。次に湖から適当な大きさの氷片を拾ってきた。石で削って
大まかに形を整えたあと、掌で撫でて溶かしながら、凹レンズを作ろうと試みた。体温
を失った掌はなかなか氷を溶かさず、作業は思いのほか手間取った。意識が薄れ、心な
しか視野も狭まってきたような気がした。急がねば死ぬ。
ようやく氷の形を整えた私は、空を仰ぎ、そして愕然とした。
もうお分かりであろう。薪とレンズだけでは火は起こせぬ。光を注いでくれる太陽が、
日食によって見る間に小さくなっていく状況では。

次は「オリーブ」「スイート」「地蔵」でお願いします。

306 :SHIMA ◆KcpR5YfY :01/11/14 04:20
 温まる。美代は恋慕する雅夫のことを考えて胸を搏つ。
 地蔵の前に供えられた紙礫(かみつぶて)。
 下校時にそれを見た美代は鞄から色紙の束を取り出す。
 美代はそのなかから、オリーブ色の紙を一枚つまむ。
 千代紙を細い指で弄ぶ。紙に皺が寄り、広げられ、やがてそれは鶴の形になった。
 美代は折鶴の翼に《SWEET PAIN》と書く。
 風が吹いた。鶴を川面(かわも)へ飛ばした。
 来週の卒業式には、その川へ制服の白線を流す。
 美代の胸を、記憶のなかの雅夫が搏った。彼女は軽く白線を握った。


 ※少し寒いですね。すみません。
  次のお題は『ダンス』『三文印』『監獄』でお願いします。


 

307 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 06:30
踊れ!
今夜はひとりで愉快なダンス。
月の光で、くるくると。
影を相手に、くるくると。
あんな男と
踊れやしない。
緑のばかげた紙切れに
三文判を撞いただけ。
あの男とはそれきりさ。
それであたしの五年間、
監獄暮らしは終わりを告げる。


*なんか思ったより恥ずかしいや。
 次は「霜柱」「茶柱」「貝柱」でお願いします。

308 :kitty guy:01/11/14 07:00
わーい! 誰か来てる♪

ぼくはそんな事を思いながら今日は寒いから朝には霜柱が立つかもしれないと思った。
ネットカフェで飲むティーパックのお茶には茶柱が立たないけど、
昨晩飲んだ居酒屋でのおつまみには貝柱を期待するより、
冷凍じゃないお刺し身を出して欲しいっ!!! なんて思った。

とかって、とかって。
…どう?(笑
悪気ぢゃないからね。

309 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 07:46
「霜柱」「茶柱」「貝柱」

目が覚めて茶の間におりる。母が伏せっているので台所に火の気はない。
昨日の残りのスープを温めなおして朝食とする。
ほとんど残っていない具をかろうじて鍋の底からすくいあげる。
僕はつぶやく。
「貝柱、か……」
父も起きだしてきた。僕はつぶやく。
「大黒柱、か……」
父は新聞を取ってこいと言う。寒いからイヤだと言うと、父さんも風邪気味なんだ、
頼むからお前が取ってきてくれと言う。僕はつぶやく。
「人柱、か……」
外に出ると地面が白い。僕はつぶやく。
「霜柱、か……」
頭の上でカラスが鳴く。僕はつぶやく。
「電信柱、か……」
新聞を持って茶の間にもどると、父が不自然に湯飲みを隠す。僕はつぶやく。
「茶柱、か……」
父のひろげた新聞に、アフガンで激戦、の文字。僕はつぶやく。
「血柱、か……」
柱という文字のみでつながれた、僕の朝の情景。
何の意味もなく、面白くもない、と思うのは、僕だけだろうか。

つまんないもの書いちゃったので、新しいお題なんて畏れ多くって出せません。
「霜柱」「茶柱」「貝柱」のままでどうぞ。

310 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 09:47
「先輩ダメです。この座談会テープ起こせません」
何を言ってる、もう入稿しないと雑誌にアナが空いてしまう。
「ヤバいな、もう納期ギリギリだぞ。どれくらい残ってる?」
「全部やりました。でも...とにかく見て下さい」
全部起したならいいじゃないか。どこが問題なんだ。

「まったく発言してない参加者がいる!」
「いえ、そのひとしゃべってはいるんですけど、私には聞き取れなくて。これテープです」
たしかに他の参加者の発言の合間に、なにか聞こえる。しかし抑揚も区切りもなく、まるでノイズだ。
テープスピードを限界まで落とすと、ようやく日本語らしく聞こえてくる。異常なまでの早口。
燃えてきた。こいつの発言を絶対に聞き取ってやる。テープリライター魂全開だ。

この仕事を長くやってきたが、こんなに脱力したのは初めてだ。
この男は座談会の間ずーっと早口言葉を唱えていたのだ。
「外注スタッフへのいやがらせですよね?そうですよね?」
ああ、霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱霜柱茶柱貝柱。

次は「医者」「敗者」「列車」でおねがいします。

311 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 16:21
多分僕は千鶴から逃げている。
高藤は溜息をついた。認めようじゃないか。
彼女は高藤という医者のたったひとりの患者である。
それと同時に高藤という男のたったひとりの大切な人でもあったのだ。
列車から飛び降りて、学会なんてすっぽかして、彼女の病室に戻ろうかとまで
考えた。
「…できないくせにな」
高藤は自分が敗者であることを悟っていた。歳の差を気にして、大人ぶることで
千鶴の思いを無視していた、臆病者。
今さらもう遅い。帰れない。
この思いは伝えることなく沈んでいくのだろう。
いつもいつも、気づくのが遅すぎる。
列車から見える景色は美しく、彼は思わず目を背けた。

312 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 16:23
あ、お題忘れた。
「地図」「日なた」「十年後」で。

313 :医者・敗者・列車:01/11/14 16:37
男は自分の努力が徒労に終わった事を恥じ、轟音と共に進んでくる列車に飛び込んだ。
耳を引き裂くようなブレーキ音と、ドスン、という小さな衝撃が男の投身自殺によって起こった。

この男は幼年の頃から、両親に「あなたは医者になりなさいよ」と、教育され育った。
しかし、現実は厳しく3回目の大学受験でも医学部に受かる事は出来なかった。
「俺は人生の敗者なんだ」男は数度の受験勉強によって神経が薄弱していた。

男が死を選んだのは、不合格通知を受け取った翌日、若葉芽吹く初春だった。

「ここは何処だ」男が目を覚まし、あたりを見渡した。
そこは会議室らしき一室のようだ。男は机をはさんで初老の老人と幼い少女と相対していた。
「やっと目を覚ましたようじゃな」と、老人が言った。
「ここはどこですか?」
「ここはあの世じゃよ。さっそくで悪いがここでの君の職業を決めてもらう。
あの世といっても、現世と同じように働いてもらわなければいけないのじゃ」
「あの、僕、浪人生なんですけど」
「そんな事は関係ない。老若男女全ての者が働くのじゃ。この少女も私の秘書として立派に働いておる」
「それでしたら、僕を医者にしてください」
「分かった」そう呟くと、老人は手もとの資料に筆を運んだ。

「先生、そんな簡単に医者にしていいの。医者って頭が良くなくちゃだめなんでしょ?」
「医者なんて、誰でもいいんだよ。どうせ失敗しても患者はとうに死んでいるのだから」

#次は「奇跡」「気まぐれ」「レース」でお願い。

314 :313:01/11/14 16:38
ごめんなさい。かぶりました。
お題は312の「地図」「日なた」「十年後」で。

315 :うはう:01/11/14 18:33
「地図」「日なた」「十年後」

 オーストリア王女のアントワネットはお転婆だったらしい。

 「アントワネットさま、沐浴が終わったら服を着て・・・ああ!逃げた」
 「王女さま、この壷は「おまる」ではありません(涙)」
 「はい、外出の時は着替えて!下着のままでは差し障りますので、なにとぞ」

 それから十年後。アントワネットは、フランス王子と結婚する。
 地図でしか見た事にない国に嫁いでゆくに際し、王女は、国境の川の建物で
衣服・装飾品の一切を脱ぎ捨てる事を求められた。
 オーストリアのものは何一つつけず、フランス側王族のチェックを受けねばならない。

 決心がつかず半裸でうずくまる王女を前に、侍従長は十年前を思いだしていた。
 たしなみを無理矢理教え込み、今またこういう事を強いる、身勝手さを悔いていた。

 「王女さま、地でいきましょう。ポーズなのでしょう(笑)」
 思いきって、侍従長は言った。
 「おや、わかってられました?」
 いたずらっぽく立ちあがったアントワネットは、フランスに向かう扉を開けて
軽やかな裸足の足音を残して、日なたへと去ってゆくのでありました。

 ※歴史上見てみたかったシーン、ベスト5のひとつ(笑)
  次のお題は:「最終列車」「常夏の島」「青空」でお願いします。

316 :うはう:01/11/14 18:35
「地図」「日なた」「十年後」

 オーストリア王女のアントワネットはお転婆だったらしい。

 「アントワネットさま、沐浴が終わったら服を着て・・・ああ!逃げた」
 「王女さま、この壷は「おまる」ではありません(涙)」
 「はい、外出の時は着替えて!下着のままでは差し障りますので、なにとぞ」

 それから十年後。アントワネットは、フランス王子と結婚する。
 地図でしか見た事にない国に嫁いでゆくに際し、王女は、国境の川の建物で
衣服・装飾品の一切を脱ぎ捨てる事を求められた。
 オーストリアのものは何一つつけず、フランス側王族のチェックを受けねばならない。

 決心がつかず半裸でうずくまる王女を前に、侍従長は十年前を思いだしていた。
 たしなみを無理矢理教え込み、今またこういう事を強いる、身勝手さを悔いていた。

 「王女さま、地でいきましょう。ポーズなのでしょう(笑)」
 思いきって、侍従長は言った。
 「おや、わかってられました?」
 いたずらっぽく立ちあがったアントワネットは、フランスに向かう扉を開けて、
軽やかな裸足の足音を残して、日なたへと旅立って行った。

 ※歴史上見てみたかったシーン、ベスト5のひとつ(笑)
  次のお題は:313さんの「「奇跡」「気まぐれ」「レース」でお願いします。

317 :うはう:01/11/14 18:37
失礼しました、>>315は無視してやって下さい。
クリップボードの残骸だと思いまふ・・・

318 :ゆぞん:01/11/14 21:07
「奇跡」「気まぐれ」「レース」

『自分の好きになった人が、自分のことを好きになってくれる』
こんなことは奇跡に近い。いや、奇跡である。と、私は思う。
しかし実際に、想い続けた人が自分のことを好きになったとなると、一転して拒絶してしまう。
実に気まぐれである。
人間とは常に恋を追い求めるものなのかもしれない。
私は今、一人の男性を追いかけている。一人の女性と壮絶なレースを繰り広げながら…

*なんか意味不明になっちゃったかな?(w
*次のお題は「玉子」「餃子の皮」「選手権」でお願いします

319 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 22:40
「玉子」「餃子の皮」「選手権」

いつもはお弁当を持ってくる誠司くんが、なぜか売店のパンを食べている。
「どうしたの?」と聞くと、「母さんが入院しちゃって、しばらく弁当ナシなんだよ」という答
え。私は胸のうちでチャンスと叫んだ。これは手作りのお弁当で迫るしかない!
「かわいそう。じゃあ明日は……」と私が言いかけたとき、ふいに横から、
「明日は私がお弁当つくってきてあげる」と割り込んできたやつが一名。見て確かめるまでもな
い、ライバルの祐子である。こうなったら負けられない。手作り弁当選手権のスタートである。
私はあれこれ考え、さんざん迷ったあげく、オーソドックスなメニューでいくことにした。一番
むずかしかったのが玉子焼き。こういうシンプルなものほど、おいしく作るには味や火加減にコ
ツがいる。がんばったかいあって、今までで最高の玉子焼きができあがった。
翌日のお昼休み、誠司くんの机の上には、私と祐子の二つのお弁当が並んでいた。シンプルな私
の和風弁当に対して、祐子は凝りまくった中華弁当。餃子の皮から手作りだとか、にんにくが入
ってないから匂いもOKとか、得意げに解説しているのが憎らしい。
息をころして見守る私たちの前で、誠司くんは両方のお弁当を見比べていた。彼はどっちのお弁
当を食べてくれるのだろうか。さあ、いよいよ判定。今日のお昼は、どっち?!
「オレ、玉子も餃子も嫌いなんだ。ゴメンやっぱパン買ってくるわ」

#女の子の一人称って難しい。ネカマっぽくなってしまって恥ずかしい。
#次のお題は「引っかける」「とぼける」「急ぐ」でお願いします。

320 :うはう:01/11/14 22:51
「玉子」「餃子の皮」「選手権」
「謎」

 かつて選手権チャンピオンの玉子と呼ばれた彼も、細菌には勝てなかった。
 餃子の皮までチェックしたのだが、中身までは行き届かなかった。

 そこには謎のビフィビス菌が入っていた。
 胃腸にまんべんなくゆきわたったビフィビス菌は、彼を、健康にして
しまったのである。

 もう「体調不調」との言い訳は使えない。
 千秋楽まで一勝でもできるだろうか?
 横綱の次には引退あるのみ。
 丹念に続けてきた不摂生な食生活、その一瞬の緩みがこの事態を招いたのだ。

 ※なんか変だけど・・・いいか。
  次のお題は:「紅葉」「公用」「効用」でお願いします。

321 :ひとり:01/11/14 23:04
サークルのクリスマスパーティは男女ペアになって参加しなければならない。
こんなパーティの掟があるなんて大学に入るまで知らなかった
とぼけた田舎者の俺は、当然のごとく彼女居ない歴18年だ。
さて、パーティはどうしようか。
適当な女友達でも連れていくべきなのか。
その「適当な女友達」すら見当たらない俺はどうしたらいいのか。
「いっちょ渋谷で女引っかけるかー」こんな遊び人言葉、
俺は始めて使うが実行に移しちゃおうと思う。
始めてのナンパ。何から準備すればいいのか。
とりあえずこの伸び放題の髪の毛をスッキリさせなければ、と思い美容院へ急ぐ。
いかした洋服は兄貴の就職活動用のスーツを拝借した。
準備万端。テンションをあげて渋谷へ向かった。
俺はあらゆる漫画喫茶の入り口の前に立って、女を見定める。
俺の所属するサークルはアニメ研究会。
今夜は絶対にラムちゃんのコスプレでパーティに参加してくれる女を引っかけてやる。

#動詞がお題の場合、活用させてもOKですか?
しかもかなり無理やりになっちゃったし…スマソ。

#次のお題は「ワンギャル」「5000万」「オークション」で。

322 :うはう:01/11/14 23:14
かぶってしまいました、リロードも「301-」もやったのにー^^;
責任とってもう1個書きます(なんで?)、ごめんなさい。

「ワンギャル」「5000万」「オークション」

 教授の恐るべき改造手術の犠牲となった彼女は、犬と合体させ
られてしまった(涙)
 あわれ、彼女は、「ワンワンギャル」として地下で売られる運命に。
 オークションで[5000万!」との声もあがる。
 涙も枯れた彼女は、ふと5000万で買われた後の生活の事を考える。

 5000万円。
 優雅な生活かもしれない。それだけの価値を認めるなら。
 彼女は不意に年収150万円の以前の生活の事を思い出した。
 それで悲惨さが幾分も薄れるわけではないけど。決して。

 ※ところで・・・ワンギャルって何?(知らないで書いてたー^^;)
 次のお題は:「緑茶」「紅葉」「青空」でお願いします。

323 :名無し物書き@推敲中?:01/11/14 23:51
秋のよく晴れた日、青空の下、私は友人と緑茶を飲んでいた。
友人はニ杯目の緑茶を湯飲みに注ぐと、
足元に落ちていた紅葉を拾い、それを緑茶に浸した。
「なぜ、そんなことをするのか?」と私が聞くと、
「こうすれば緑茶も鮮やかな色に染まるだろう」
そう言って、友人は赤く染まった緑茶を一口飲んだ。
友人はいかにも「不味い」という顔になり、
すぐさま飲んだ緑茶を吐き出した。

次は「まずい」「あつい」「脳」でおねげします。

324 :名無し物書き@推敲中?:01/11/15 02:53
まだホヤホヤの「またり文庫」に、もっと投稿を!
というか、読みたいし、ここに書いてる皆さんも
どしどし投稿して、誰かに批評されてみてはいかがですかい?

325 :名無し物書き@推敲中?:01/11/15 04:17
「またり文庫」は
http://bun.abk.nu/
です。

326 :うはう:01/11/15 07:22
 人情にあつい街だった。
 樟脳の香りのする呉服屋に通って一週間、ちょっとまずい事件が発生した。

 「おかみさん・・・!?」
 「はいはい」
 厨房から上がってきたおかみさんは、長い廊下を渡ってくる。
 「困った事になりました。明日の朝、ここに原子力人工衛星が落ちてくるそうです」
 「あら、まあ」

 「・・・持ち主の方は、さぞかし困っておられるでしょうねえ」
 人情にあつい街だった。明日はもっとあつくなるかもしれない。

 ※早起きして、これ(笑)
  次のお題は:「保健室」「体温計」「裏庭」でお願いします。

327 :「保健室」「体温計」「裏庭」:01/11/15 08:33
 今日もまた保健室。
 ここのところ、いつもそう。
 養護の先生から手渡された体温計を、一応は受け取る。
うちの学校は今時、昔ふうの水銀式の体温計。
「横になって計ってもいいですか?」
訊ねながらも、足はすでにベッドに向かっている。
これもいつも通り。
私のお気に入りは裏庭の見える窓際のベット。
「じゃあ、5分したら見せてね」
そう言って先生はカーテンを閉じた。
 音をたてないように、制服の裏と手の平をこすりあわせ、
体温計に手の平を押し付ける。それを何度か繰り返して
2分後には38度。
今日はちょっと上げすぎちゃった。
体温計を軽く振って調整。
1分後、37度ちょっと。これもいつも通り。
これを渡すだけで、保健室安住権を得られる。
体温計を回収に来た先生は、ちらと見て「微熱ね」と言った。
機嫌の悪い時は「神経性のものだと思うから、一度病院行こうか?」と言われる。
今日は機嫌がいいみたい。
「具合がよくなったら、授業受けなさい」とだけ言って、
さっさと事務机の方に戻っていった。
窓の外の裏庭には、二羽鶏がいる。いつも通り汚い鶏。
ぼーっとそれを眺めてるのが好き。
それにしても。
どうしていつも、私ったらこんなにやる気がないんだろう?

#寒いねー。指のウォーミングアップ。「手渡される」がキツかった(w)
次のお題:「割り箸」「マウス」「市場(「しじょう」でも「いちば」でも可)」で。

328 :名無し物書き@推敲中?:01/11/15 09:57
ここも、もうダメだな。

329 :名無し物書き@推敲中?:01/11/15 11:53
馴れあーい

330 :名無し物書き@推敲中?:01/11/15 15:22
>>328-329
感想スレの方に、お願いを書かせていただきました。
恐縮ですがお読み下されば幸いです。

331 :うはう:01/11/15 20:50
「割り箸」「マウス」「市場」

 彼女はそそっかしかった。
 物忘れが激しいためか、思いついたときにやっておく癖がついてしまった。

 今日も、カップヌードルを食べながら、インターネットしている。
 マウスを操作しながら、さらに市場の買い物メモを書く。
 そんなのパソコンで書けばいいのに、鉛筆で広告の裏に書いてしまうところが
こだわりというものである!

 さらに、3分が経過してしまった。
 延びたラーメンは食べないという主義(?)を貫くため、割り箸をパチンと
しながらマウスを操作し、買い物メモを書いていた。

 まてよ。
 どうしても3本以上の手が要るこの動作、どうして無理なくできたのだろう。
 「あ!」
 彼女は見てしまった、第三の腕が空中から延びて、ラーメンをすすっているのを。
 でも、第二の口はない。
 戸惑いを隠せぬ第三の腕くんなのでした。

 ※肘でマウスという経験アリ・・・
  次のお題は:「満員列車」「高原」「白鳥」でお願いします。

332 :ヘボ作家K ◆KKKKKKPc :01/11/15 21:44
「満員列車」「高原」「白鳥」

冷たい空気が身に染みる。
俺はひとり、懐かしい高原へ来ていた。
ここから半時間ほどのロッジで、学生最後の夏休みを過ごしたのは1年半前になる。
あのときは、彼女とふたりだった。
社会人になっても、変わらず毎日が続くと思っていた。

3歳年下の彼女は、まだ学生で、キレイゴトの世界で生きている。
それにひきかえ俺は、毎日、くだらない屁理屈ばかりこねる顧客に頭を下げ、
上司に愛想笑いをし、自分を殺して生きている。
最近では、それを辛いとさえ思わなくなってきた。
「自分の意見」をもつということを、いつからしなくなったのだろう。

目の前の湖では、白鳥が数羽泳いでいる。
この寒さの中、冷たい湖に泳ぐ真っ白い鳥……。
俺が失ったものは、何なのだろう。
こいつらを見ていると思い出せそうな気がした。

2日間の有給は今日で終わる。
明日からまた、「その他大勢」の俺に戻る。
だが、今日見た光景は、満員列車の世界へ帰っても、胸に抱き続けたい。
いつかまた「俺自身」になれる日のために。

#次は「木漏れ日」「初雪」「うさぎ」でお願いします。

333 :「木漏れ日」「初雪」「うさぎ」:01/11/15 21:57
長年友となり、助けとなった愛犬は先日彼の一足先に死んだ。
猟師は一人見晴らしのいい丘の上で、身体をひくくして息を潜めていた。
秋ももう終わる。長年の山暮らしの感が、明日には初雪が舞うことを彼に教えていた。
視線の先、なだらかな丘が森に入るあたりの木々は、ゆるい太陽の光に輪郭をぼやかせ
木漏れ日もどこかまぼろしのようにゆらゆらとしていた。
「うさぎじゃ」
猟師は心の中でつぶやくと、下ばえの中から現れたうさぎに銃口を向けた。


#次は「コップ」「靴」「財布」でどうでしょ?

334 :木漏れ日・初雪・うさぎ:01/11/15 22:08
みよちゃんがうさぎのフンを見つけたのは、師走の初めのことでした。

早朝、部屋のカーテンを開けると、前夜に降った雪が辺り一面に積もっていました。
その年の初雪でした。
みよちゃんは嬉しさのあまりパジャマのまま銀世界の中に飛び出していきました。
お気に入りの赤い長靴をはいて、新雪の上をかけまわりました。

そうこうしているうちに、家の裏にある竹やぶの中に宝物を発見しました。
うさぎのフンです。
それは木漏れ日に照らされ、光り輝いていました。
まだ、フンをしてから時間がたっていないようで湯気が立ちのぼっていました。
みよちゃんは急いでその場に向かい、じっとうさぎのフンを見ていました。

そして、おもむろに手に取り、何を思ったのかパクリと食べてしまいました。
みよちゃんはただひたすら食べつづけました。

すると、後ろからこの家のママが近づいてきて、みよちゃんに言いました。

「おばあちゃん、それは食べられないものですよ。さ、おうちへ帰りましょう」
みよちゃんは恨めしそうにうさぎの糞を見つめながら、ママに連れられて家へと帰っていきました。

#お次は「お気に入り」「プレゼント」「大人」でよろしく。

335 :334:01/11/15 22:09
333のお題でやってね。

336 :うはう:01/11/16 00:17
「お気に入り」「プレゼント」「大人」

 今朝は珍しく、彼女が遅刻もせず学校にきている。
 がらにもなく、人目をやけに気にして、小さな紙袋を僕に渡してくれた。
 「わーい、ありがとう。今見るね」
 思いがけないプレゼントに舞いあがってしまった僕は、紙袋を開けた。

 「わぁぁぁ、ここで開けちゃだめー!」
 赤面する彼女を気遣い、中を見ると、そこには黒い小箱があった。
 飾り気のない、黒くて小さな小箱。なんだか大人っぽいなあ、小学生なのに。

 もしや指輪かな、飾り物ってお気に入りじゃないけど嬉しいな。
 箱を開けるとそこには・・・そうだ、忘れてた!今日は。
 「ごめん!」「・・・仕方ないかも。でも明日はあなたのを見せてくれる?」
 「うん、おあいこだね。」

 授業の鐘がなった、保険医委員の自分は教壇に歩いていった。

 「検便を集めまーす!」

 ※ごめん!
 次のお題は:「直線的」「技」「花壇」でお願いします。

337 :うはう:01/11/16 00:22
あわわ m(_ _)m

>>333のお題で

お願いします;

338 :ひとり:01/11/16 01:20
3年間思いつづけている相手にアタシは毎年贈り物をする。
11月産まれの彼の誕生日プレゼントをあれこれ考えるのがアタシのこの季節の楽しみだ。
初めの年は下北のお気に入りの雑貨屋さんで見つけたかわいいコップ。
コーヒーが苦手な彼に、敢えてマグカップを選ばなかった自分に自己満足した。
でも彼の家には行ったことがないので、使ってるかは不明。
2年目は靴をあげた。その時はやってた某ブランドの最新モデル。
数え切れないほどの店を回って彼のサイズに合う靴を探しまわった。
でも彼はこの季節になると、ブーツを履くのでアタシがプレゼントしたスニーカーは彼のコーディネイトには登場しなかった。
去年は散々悩んだ末、人気ブランドの財布にした。
財布ってのは人によって愛着があるものだから、使ってもらえないことを覚悟して選んだ。
その予想はズバリ的中。今だ彼が手にする財布にアタシがあげたものは現れない。
結局3年間、何をあげても使ってもらってない。
誕生日のプレゼントなんて物じゃない、気持ちなんだ。
何度自分にそう言い聞かせても、結局物を選んじゃう。
ふと、ある考えが浮かんだ。頭の中でアタシは彼にこう訊いていた。
「アタシがあげたプレゼント、お金に変えてないよね?」
多分彼はアタシに一生振り向いてくれないと思う。

#やや斬新。お題羅列スマソ。
#次のお題は「おなら」「うちわ」「オーディション」でどうぞ。

339 :名無し物書き@推敲中?:01/11/16 06:48
 我が家は住みにくい。家の造りじゃない。住んでいる人間だ。
 十六歳の娘は、たまたま、家長の私がおならをひっただけで、「何、サイテー、信じらんない、馬鹿じゃない!?」とまで罵るし、
それを制御すべき妻は、隣の奥さんから薦められたというヨーグルトキノコの栽培にしか興味を示さない。
 「ねえ、すごいのよ、このヨーグルトキノコ、ほらまた信じない、この前の紅茶キノコとは全然ちがうのよ、このね、ヨーグルトキノコの株を育てると、
ほら、今ダントツの健康ブームだから、この株を買う人がいるのよ、もちろん近所のよしみで、五千円で格安で譲ってもらったんだけど、売ればね、
グラムあたり千円はするって。だって、牛乳買うとヨーグルト買わなくてすまなくなるんだから、みんな飛びつくに決まってるじゃない。
主婦の感覚って、そういうものなの。一円安ければ、五キロ歩いて隣町の八百屋に大根買いに行くわ。ええ、あたしはそうしてるもの。
あなたは休日に大枚はたいて趣味の料理やってれば楽しいかもしれないけどね、家計預かってる主婦って、一円二円が勝負なの。
だからね、ヨーグルトキノコ、これは絶対、みんなが欲しがるのよ。だって、ヨーグルトなんていう高いもの買わなくて済むんだから」
 妻がどこかから壷を買ってこないことだけを祈っている毎日だが、いざ買ってこられたら離婚は覚悟しなければなるまい。
 遺伝とは恐ろしいもので、娘もまた、確実に母親の血を継いでいる。
 「びぃっぐにゅぅぅ〜〜〜す!今日、麻衣はとうとう、ていうか当然?スカウトされちゃいました〜!
もっちろん、大手芸能プロだよ!名刺も貰って、スカウトのお兄さんが絶対連絡してね、君みたいな可愛い子デビューさせられなかったら、ボクが首になっちゃうよ
とか言ってて、もう、次のユウカはあたし?みたいな!お父さんくさいけど、あたしがアイドルになったら、自動洗濯機と乾燥機つきの離れ部屋かってあげるからね!
いちおー、オーディションを受けてってことだから、今度の月曜日に行くんだけど、スカウトさんが言ってたけど、形だけだから、って」
 百二十パーセント騙されているということに、我が娘は気づいていない。
 これは、私の教育の失敗だ。
 だが、この話を聞いて、「未成年をAVに出演させた」とか何とか言って、件の会社に金払わせて、
余生を左うちわで過ごすのもいいかな、とちらりと思っている私自身が、この愛すべき家庭を壊した張本人なのだろう。
 自分ができること以上を他人に要求すべきではない、たとえそれが家族でも、ということなのだろう。

#しみったれててごめんなさい
#次のお題は「マッキントッシュ」「蕎麦」「ヴァイオリン」でどうぞ。

340 :名無しさん@XEmacs:01/11/16 07:59
大学の食堂で、蕎麦を食いながら、有名人の話をする。
私らは高校生だったが、昼は近くの大学生協を無断で利用している。
かたわらでは、骨董品屋のバイオリンの値段くらいする「Macintosh SE」が生
協で売られている。ちょっとした羨望の的だ。
メモリー32MBが30万、17インチのディスプレイが、20万、蕎麦は150円
PC-E500なんかイジリ倒していたあの頃。
10年近く昔の話だが、このころは夢があったな・・・
マッキントッシュのスティーブンジョブス、
ボーランドのフィリップカーン・・・


#病欠、はぁ、酸性値が・・・
#次のお題、「風邪、近代、茶碗蒸し」でおねげ、

341 :名無し物書き@推敲中?:01/11/16 08:34
「風邪、近代、茶碗蒸し」

 こうして俺は架空のオペラとなった。なんてことを言っても誰もわかってくれなくなった今、
詩人たちはどこで自慰にふけっているのか。彼らは飢えてないか、彼らは寒がってないか、
彼らは風邪ひいていないか。
 ぐつぐつ煮える鍋の真ん中に、徳利をさして熱燗を、鍋には鱈の白子をちょいと温めて、
すだちにあわせた醤油で白子を口に入れてすぐさま熱燗を口に含む、おお、この快楽を知らぬは詩人のみ。
 白子といえば白子豆腐もうまいもの、茶碗蒸しの容量で白子をダシでとき、蒸せば絶品の肴。
 詩人の生活能力のなさが近代日本の詩をつまらなくしている。詩を志すものは、ちゃんとうまいものを食え。
清貧だなんぞと言って、結局自殺したわが友の轍を踏むなかれ。

 次のお題は「唐辛子、モグラ、不思議の国のアリス」で、どうぞ。

342 :名無し物書き@推敲中?:01/11/16 10:12
おーい。ちゃんとお約束読もうね。
固有名詞だめなんだってばさ。気持ちはわかるけど。

343 :ヘボ作家K ◆KKKKKKPc :01/11/16 12:12
固有名詞があるから迷ったけど、書いちゃいます。
「唐辛子」「モグラ」「不思議の国のアリス」

初めてモグラを見たとき思ったこと。
「このコは『不思議の国のアリス』の国に行ったことがあるのかな」
ファンタジーが好きな小学生だった私。

目の前にいる康雄を見て、そんなことを思い出していた。
面長な顔に、小さな目、丸い眼鏡、やや後退した額……。
前の彼と別れてから5年。
いつまでも新しい恋人をつくらない私を心配して、友達が紹介してくれた。
初めてのデイトで映画を見て、この店に入った。
店員が、注文していたうどんを持ってきた。
康雄は七味を入れようとして手を滑らせ、真っ赤なうどんにしてしまった。
「僕、唐辛子が好きだから……、ちょっとかけすぎちゃいましたけど」
力なく笑う康雄を見て、私も自然と笑みがこぼれた。

アリスの国は知らないかもしれないけど、辛党のモグラもいいかもしれない。

#次は「チョコレート」「マニキュア」「カレンダー」でお願いします。

344 :埴屋:01/11/16 16:15
 母の爪はいつも綺麗だった。
 ガラスの工芸品のようなそれは、幼児だった私には宝石のように見えて、
だから母がいつも職人のような真剣な眼差しで塗っているマニキュアというものに
純粋に憧れた。あれを塗れば私の指も宝物になるのだろう。

 母の留守中、私はマニキュアを黙って借りようとしていた。でも、それは
幼児には手の届かないような高い所にあって、私は計画を断念せざるえなかった。
 しかし諦めきれない私はホワイトチョコレートを薄く爪に塗ることを思いつき、
チューブ型のホワイトチョコをティッシュで薄く伸ばし、丁寧に塗っていく。
 蛍光灯の明かりに照らされ、指はキラキラと輝いて、私は興奮して火照った自分の
顔の熱を感じながらも、うっとりと、いつまでも自分の爪に魅入っていた。

 それから母にバレるまで、私はずっと爪にチョコレートを塗っていた。今となっては
自分の幼稚さが恥ずかしいかぎりだが、あれからカレンダーを幾度となく捲り続け、
私も一端にマニキュアの似合う年齢になった。今となっては良い思い出だ。

 ただ、そのせいで、私の指を咥える癖は今だに直っていない。

#次は「水」「無冠」「殴打」でお願いです。

345 :うはう:01/11/16 18:11
「水」「無冠」「殴打」

 久々に、母校の学生食堂に寄ってみた。
 「今日のBランチ」の横に注意書きがある。

 <<最近見本の定食を食べる人がいて困ってます。やめて下さい>>

 自分は思った。
 たしかに無銭飲食だろう。しかし、人ごみに晒され冷えた定食見本
がどんなに厳しいものか・・・その意気を買おうじゃないか。
 学生食堂は、味気ないバランスシートではなく、青春の心意気で
やるものじゃないか。見本には、水も割り箸もないのに、よくぞ・・・

 なんて事いうと、食堂のおばちゃんに殴打されてしまうかもしれない。
 別に、犯人を無冠の帝王と持ち上げる気はない(どちらかといえば無銭だろう)
 とても真似のできない事ではあるけれど。

 ※ああいみなし。
  次のお題は:「水」「金」「地球」でお願いします。

346 :水・金・地球:01/11/16 20:11
僕はクラスで孤立していた。友達はおろか、話し掛けてきてくれる人もほとんどいなかった。
高校に入学するとみんなは友達作りを第一に行うが、僕はその流れに乗り遅れ、そして失敗したのだ。

しかし、数ヶ月後、こんな僕にも友達と呼べる存在が出来た。木村君だ。

クラスの女の子が噂していたところによると、木村君のお父さんはなんでも暴力団関係者らしい。
でも、僕にはそんな事はどうでもいい。木村君は僕にとって、地球上で唯一の友人なんだから。

そんな木村君から「金のなる木」をもらったのは夏休みに入る前の日の事だったと記憶している。
僕は「金のなる木」なんて信じなかったけれど、友人からもらった木を大事に育てようと思った。
「金のなる木」は庭の隅のほうに丁寧に植えた。
そして、「金のなる木」に水をやる事を毎朝の日課として自分に課した。

木の根が我が家の土になじんできた頃、僕の家に怪しい男達が訪れてきて、応対した母に向かってこう言った。
「お宅のお子さんが大麻を栽培しているらしい、という通報がありました」
男の手には警察手帳をかざされていた。
その時の心臓の鼓動音は今でも良く憶えている。


#次は「バスケット」「頭痛」「信用」でお願い。

347 :.346:01/11/16 20:15
警察手帳をかざされていた→警察手帳がかざされていた

こんなケアレスミスを・・・。

348 :「バスケット」「頭痛」「信用」:01/11/16 22:11
「スポーツが健康に与える諸影響について」
  運動生理学部 卒業論文 大和剛(スポーツ科学科7年)

科学的なトレーニング理論が普及を始めて以来、スポーツ選手の能力は飛躍的に向上した。
循環器・呼吸器系を初めとする内臓機能、身長、体格までが理論的理想値に近づいている。
この事が選手の健康に何らかの悪影響を与えていることを証明するのが本論の目的である。
【症例1・頭痛】
本学の男子バスケットボール部の主将が頭痛に悩まされていると知り、その原因を推測・
検証した。可能性として考えられたのは、身長の急速な向上による背筋の緊張が引き起こす、
緊張性頭痛であったが、主将の身長は実際には150センチメートルであり、この説は排除された。
主将への問診の結果、背が低いため後輩の信用を得られず、揶揄・罵倒を受ける日常に悩む、
心因性の頭痛であることが判明。本人ではなく、後輩の身長が理想的に向上したことによって、
間接的に本人の健康が損なわれたのである。本論の主張が正しいことを証明する好例であろう。
【症例2・便秘】(以下略)

◆採点:不可
◆次は「跳躍」「指導」「メニュー」の題で述べよ。

349 :名無しさん@XEmacs:01/11/17 00:39
暗がりのなかで、無数のノミが跳躍している。
今日もいつものように、獄舎の壁にノミを一匹潰す。
爪を引っ剥がされた俺にとって、新しい日記の代わりだった。
無数の短く赤いスジを、次の客はどう考えるだろうか?。
それなりの "メッセージ" があるのだが・・・

"かわりばえのしないメニュー、食事口から、一枚の紙切れ"
"内容は「ノミ潰すな、卵が飛散する」"
"ココの指導はいびつだ。アホみたいだ。"

これが、最後の日記だが、
一体だれが読むのだろう。

#述べた。しかし、短い。
#お題「爪、冗談、監視下」

350 :ひとり:01/11/17 01:54
明日は彼と会う。
洋服、下着の趣味。化粧の濃さ。いわゆる女の身だしなみってやつ?
アタシの彼、そういうことにいちいちうるさい。
爪の先まで、気が抜けないの。
待ち合わせ場所に着いて彼と会ってから彼と別れるまで、
彼鋭い目の監視下置かれたような気分になる。
ホントはもう別れたい。
あんな細かい男だと思わなかった。
でもただ振ってやるだけなのはつまんない。
アイツが嫌いな趣味の悪い女に変身してやろ。
髪の毛をアフロにしてやった。

次の日、彼はこう言った。
「何?その頭。おしゃれじゃん!いい!すごくいい!」
嘘?冗談でしょ?これからしばらくまた彼の監視下。
別れられないのは、やっぱり好きだから…

次のお題は「ホスト」「ラーメン」「ステップ」でお願いします。

351 :はははあ:01/11/17 02:18
「出張ホストなんて、やめささいよ」
あたしは、わめいた。
「もっとちゃんとした仕事に就いて!」
「うるせぇ、不細工なくせに、文句いうな、ブタ!」
彼はラーメンをズズズとすすりながら、競馬新聞をよみふける。
「あたしは、あなたの妻なのよ!」
あたしはヒステリックに叫んだ。
「やかましい!」彼は凄い声をあげた「ブタが女房面すんな!」
あたしは、すっくと立ちあがった。
「ブタ、ブタっていうけどね、あんた!あたしだって昔は…」
「昔は…なんだってんだ?」
「…ダンスが得意だったのよ」
「うそをつけ!じゃあ、踊ってみろ、ほら、早く、ほらぁ、早くっ!」
あたしは、軽やかにステップをふんで、踊り始めた。
「やめろバカ!埃が立つだろうが!」
スープをゴクンと飲み干して、彼は派手なスーツに着替えて、出ていってしまった。


次は、靴下・ネコ・ハードロック

352 :靴下・ネコ・ハードロック:01/11/17 13:51
僕は生まれ変わってネコになった。比喩的表現や空想ではなく本当の事である。
白血病の為、17歳という若さで病苦と戦っていた僕は眠りの中で神様にお願いしたんだ。
「僕をネコにしてください。」と。

何故にネコかというと、僕の憧れだった美由紀ちゃんが大のネコ好きだと知っていたからなのだ。
だから、生まれ変わって美由紀ちゃんに飼ってもらいたい、そんな事思い描いていた。

僕の記憶は病院のベッドの上で苦悶しているものから、気付いたら、美由紀ちゃんの腕に抱かれて甘えているものへとなった。
神様も粋なはからいをしてくれたもんだ。別に、美由紀ちゃんに飼われる事までお願いしたつもりはないんだけれど・・・。
サンキュウ神様。

しかし、僕が神様を恨むまでにはそう時間がかからなかった。
美由紀ちゃんは想像していたようなおしとやかで可憐な女性ではなかったのだ。
部屋は雑然として散らかっていて、床には雑誌やらお菓子の容器やらが転がっている。
靴下まで団子虫のようになり、テーブルの下にたまっている。
真夜中でもハードロックを大音量にして聞いているし、平気でオナラもする。
とにかく、僕の憧れていた美由紀ちゃんは想像の中で美化されていたわけで、実際は全く悲惨なものであるのだ。

次の瞬間、僕は再びベッドの上にいた。勿論人間として。しかし、猫になるよりこっちの方が幸せな気がして、もう少し病魔にも耐えてみようかな、と思った。

#次は「迷惑」「ヒゲ」「街」でお願いします。

353 :迷惑・ヒゲ・街:01/11/17 15:54

もう電話してこないでね
なんで?
迷惑だから!
ガチャン

アイツってなんでこんなに馬鹿なんだろう。
頭が悪いにもほどがある。
だいたい私は頭の悪い男がだいっきらい。
それからヒゲズラもだいっきらい。
だけどヒゲズラの男はだいたい頭が悪いから、
これは矛盾してない。

それなのに私に言い寄ってくる男は、どういうわけか
“このテの男”が多いのよね。
ううん、多いなんてもんじゃない。
こればっか。
なんでだろう・・・

私は怒りながら身支度をする。

探して探して、やっと手に入れた、
シャネルのリアルファーのブレス。

サンローランの香水ベビードールは
ピンクが可愛くてお気に入り。
でも香りがすぐ飛んじゃうのよね。

おニューのセルジオロッシのショートブーツを履いて、
私は街に出た。

すれ違う男が私を盗み見ている。

ふん。

私は背筋を伸ばせるだけ伸ばして、お尻を振って歩く。
どう?あんたたちには高嶺の花でしょ、って顔して。

そして今日もお店のドアを開ける。

ゲイバー『髭』

なによ。

なんか文句ある?

354 :353:01/11/17 15:57
「永田町・愛人・演歌」

これでお願いします。

355 :353:01/11/17 18:40
ごめん。
お約束読んでませんでした。
15行以下なのね・・・
逝きます〜

356 :羅羅☆:01/11/17 20:37
「永田町・愛人・演歌」

スピーカからエコーのかかった部長のだみ声が鳴りやむと、周りからは社交辞令の拍手。
彼はそれをどう勘違いしたのか、ますます調子に乗って二曲目を歌い出した。
(どんなに名作と言われた曲でも、こいつが歌うとただの演歌だ)
「エリ子君、ささ、この曲は『じゅえっと』なんだ、君も歌ってくれないか」
昭和一桁生まれはカタカナ語がうまく発音出来ないと聞いたがどうやら嘘でもないらしい。
(それを言うなら「デュエット」だ、このハゲ)
エリ子は目の前のハゲ(兼愛人)に蹴り込みたい気持ちを抑えつつ、生暖かいマイクを握った。
黙って微笑んでいれば絶世の美女なのだが、もし本音を口に出していればそれこそ明日から根無し草だろう。
視線を遠く向こう側の席に向けながら、ぼそぼそ歌い出す。
歌いたくないなら、席に戻れ、と「本音」が叫ぶ。だが、いつも本音は建て前に押し込められる。
(だって、永田町の動向も、芸能アイドルにも興味なんかない)普段より増してネガティブな「本音」。
(それに、正直言ってこの課にはまだ馴染めていないんだもの)そして、
(本音?違う、これは…言い訳だ)
「…?どうしたね?エリ子君?」
エリ子は歌うのも忘れて、視線を中に泳がせていた。何かに…気付いた。

調子悪いです。やはり駄目でした。
☆次の題は「海賊」「日本刀」「裏切り者」でお願いします。

357 ::01/11/17 22:39
「日本にも海賊っていたんだ」
京はつくづく驚いたといった口調で呟いた。
「お前…そゆこというから、最近の学生は馬鹿だっていわれるんだぞ」
剛はこめかみに手を当てて溜息をついて見せた。勿論呆れているという
意思表示である。
「だって日本史嫌いなんだもん」
「文句いわない。俺と同じ高校行くっていったのはそっちだろ。いった以上は
実現しろよ」
「だってさ、日本刀さしてんのに海賊だよ?イメージおかしいよ」
「おかしいのはお前の日本語。海賊じゃなくて倭寇」
京は恨めしそうに教科書と対峙していたが、すぐ放り出した。つい
愚痴が洩れる。
「剛ってば裏切りものだよねっ。自分はちゃっかり特待生推薦でさ、人生苦労知らずでさ」
「俺の人生のどこが苦労知らずだよ、お前口説き落とすのにどれだけ苦労したと思ってんだ」
「…」
剛は顔色一つ変えずに教科書を拾うと、真っ赤になってぱくぱくしている
京に突きつけた。
「はい、もう一回復習な」

いまいち。
お題は「たんぽぽ」「包帯」「電車」で。

358 :瑤香:01/11/17 22:40
電車でたんぽぽの束をもった包帯ぐるぐる巻のミイラ

359 :麻里:01/11/18 00:24
電車に乗っていつのまにか夢の世界から戻ってきたその視界にあったものは、
包帯を顔中にまいた女。その包帯の中からタンポポが生えていた。
ラリラリデ薬の量をまちがえたのだろうか?いや。。。。

360 : :01/11/18 00:32
??

361 :ゆぞん:01/11/18 01:47
「たんぽぽ」「包帯」「電車」

「なにそれ?たんぽぽの綿毛みたい」
私のしているフェイクファーのマフラーを見て、佐藤が言った。
「あんたのマフラーなんて包帯みたいじゃないよ!」
私は佐藤の白のフリースのマフラーを引っ張りながら言った。
ずっと前から私はこの佐藤のことが気に食わない。これといった理由は特にないのだが、ただ何となく気に入らない。
これが噂に聞く『生理的に受け付けない』ってやつだろうか。
私は佐藤の天然パーマの髪の毛の先から、VANSの赤いスニーカーまで、丁寧に眺めた。
次は佐藤のどこをバカにしてやろうかと考えながら。
佐藤も私のことをじろじろ見ている。気持ち悪い。
ああ、早く何か言わなきゃ。自分に言い聞かせた。
しかし先に口を開いたのは佐藤のほうだった。
「何そのお前のスカート、電車の中吊り広告みたい」

*うー…なんとなく不服。
*次は「心理テスト」「熱帯魚」「婚約者」でお願いします!

362 :「心理テスト」「熱帯魚」「婚約者」:01/11/18 06:20
 明美は息が整ってもしばらくはベッドを離れることを許してくれない。
「女は後の方が大事なの」が口癖だが、それは多分サイドテーブルに置かれた大判の女性誌に
載っていた記事の受け売りだろう。そういう雑誌を買う女はあまり好きじゃない。その記事を
鵜呑みにして、あたかも自分の言葉であるかのように口にする女も好きじゃない。ついでに言
えば、彼女の部屋には熱帯魚の水槽が置いてあるが、魚類に愛情を抱ける女も好きじゃない。
 とはいえ俺も贅沢を言えた身分ではない。別に婚約者がいることを隠して適当に浮気を楽し
みたければ、まずまず頭と勘の悪い女を相手にしておくのが無難だ。おざなりな後戯に満足し
てくれる明美の愚かさに感謝しながら、彼女がまたぞろ始めた女性誌の受け売りらしい心理テ
ストに、上の空で答えを返す。
 一通りの質問を終えると、明美は結果を確かめるために例の女性誌を開いた。
「ええっと、あなたの場合はBタイプだから……『Bタイプのカレは、例えば婚約者のような
心を決めた相手がいる可能性大』……ですって!」
 しまった、と思った。上の空だけに深層心理がもろに出てしまったのか。
 遊ばれていたと真実を悟った浮気相手がどうなるのかは容易に想像できた。ヒステリックに
責められ泣かれることを覚悟した俺だが、明美は意外にもこう言った。
「うれしい! 私をそんなふうに思ってくれてたなんて。でも婚約なんて気が早すぎない?」

#次は「花瓶」「ブラックボックス」「処方箋」でお願いします。

363 :うはう:01/11/18 17:02
「花瓶」「ブラックボックス」「処方箋」

 家庭崩壊の危機をどうしたものか。
 彼が出した処方箋は、一つの花瓶だった。
 何の変哲も無い、赤と青の花瓶。

 「どんなに安全な飛行機にも」コンサルタントは言った
 「ブラックボックスというものがあるだろ? この花瓶には、
  原因分析のための超長時間テープが組み込まれているのさ。」
 顧客は相談料を払い、花瓶を持ち帰り、家に飾った。
 なんだか宗教商法みたいだな、といぶかしりながら。

 それから一年が経ち、事務所に宅急便が届いた。あの花瓶だった。
 注意深い操作でプロテクトを解から、再生された音声は次の通りだった。
 「パパ、帰ってきて」

 ※あまりしょーもなさに、一瞬UPを思いとどまりましたが、書き直すのも面倒。
  次のお題は:「秋祭り」「ゆたか」「ゆかた」

364 :名無し物書き@推敲中?:01/11/18 17:31
「秋祭り」「ゆたか」「ゆかた」

 ワイワイガヤガヤと、この期間はとても賑やかなんでゲス。
かくいうあっしも祭りは好きなものでゲスから、この度の
「秋祭り」なんていう行事に参加した次第なんでゲス。
 声量ゆたかな青年たちが大騒ぎをするものでゲスので、
あっしも何だか若い時分に戻ったような気がしたもので、
ゆかたを年甲斐もなく、はだけさせて暴れてまったんでゲス。
「キキッ、あんたもなかなか若いでヤンスなあ……キキッ」
 と、青年もあっしの有り様を見て、にこやかに対応して
くれたんでゲス。へへっ、本当にいい祭りでゲス。
 あっしは気持ちの昂ぶったまま、家路へついたんでゲス。へへっ。

・次は「体液」「人間」「耳」でお願いします。

365 :うはう:01/11/18 18:22
 「せんせーい!子供はどうやって生まれるんですかっ。」

 どこの中学にもある、新任女子教師イジメが、また始まる。
 音楽教師の彼女も、例外ではなかった。
 でも、ここでひるんではいけない。何とか言ってごまかさねば・・・

 「いいでしょう、皆さんもそれを知る年です。耳をかっぽじってよく聞きなさい。
 「人間の子供はですね、縦笛や歯ブラシの体液を媒介としてできるのです。
  さあ、今日は33ページの「マルモットの歌」を・・・」

 その日の帰り道、彼女は真っ青だった。
 お互い忘れ物が多いため、笛や教科書の貸し借りなど日常茶飯事だった。
 最初は笛も洗って使っていたけど、それも面倒くさくなってきて・・・

 今でも、縦笛は、二人で一本しかない。もう一本はいまだに見つからない。

 それから30年、いまだに彼女には妊娠の兆候がない。
 もちろん。毎晩演奏はしているさ。

 ※やっぱりお下劣な方がやる気がでて^^;
  次のお題は:「銀杏」「うさぎ」「鉄棒」でお願いします

366 :ヘボ作家K ◆KKKKKKPc :01/11/18 20:51
「銀杏」「うさぎ」「鉄棒」

生き物係の僕は、今日もうさぎ小屋に居た。
4年生の各クラスでローテーションを組んでいるから、世話をするのは、
本当は週に1回、多くて2回でいいんだけど、つい毎日ここへ来てしまう。
うさぎ小屋からは、校庭がよく見えるから。

彼女は今日もひとりで逆上がりの練習をしている。
校庭の隅にある、一番低い鉄棒で。
2年生くらいだろうか。
おかっぱ頭が可愛らしい。

僕が彼女に初めて気付いたのは、夏休み明けだった。
今は銀杏の葉も黄金色に染まる季節だというのに、彼女はまだ逆上がりができない。
できないままでいて欲しいと思う、自分の気持ちにはとっくに気付いていた。
けれどまだ、話し掛ける勇気は持てないでいる。

#小学4年生→2年生って、もしかしてロリコン??まぁいいや。
#次は「消しゴム」「トパーズ」「鬼ごっこ」でお願いします。

367 :名無し物書き@推敲中?:01/11/18 21:29
トパーズ色ってどんな色なんだろう。カナダから帰ってきた彼女は、夕焼け紅葉をそう表現した。
黄色くて、緑で、光が浮かび、そしてわくわくするようなって、補足してくれたけど僕は宝石に明るくない。
それから2つ目の秋が来て、僕たちは公園でベンチに座っている。足下には落ち葉がくるくるまわり、
鬼ごっこでもしているようだ。一言が口に出せない僕の気持ちを代弁しているようだ。
やってしまったことは消しゴムでは消せない。そんなことは分かっているけど、消してしまうことができれば、
僕はこの堂々巡りの気持ちから脱出できるのに。

秋の夕日は僕をいつも悩ませる。

------------------------------

初めて書きました。

次は「フロッピーディスク」「カプチーノ」「歩道橋」でお願いします。

368 :名無し物書き@推敲中?:01/11/18 23:01
夕暮れの街並み。
歩道橋から見下ろす景色は学生の頃からの楽しみの一つだ。
サラリーマンになった今ではそんな場所でのんびり景色を眺めることもなくなったが、
仕事で失敗した時は今でも時々ここへ来る。
僕を知らない人たちが雑踏を形成し僕をいやしてくれる。
カプチーノに浮かぶクリームが溶けていくように
しだいに夕闇の中に消えていく街並み。
そのうちネオンが輝きだし別の町が浮かび上がる。

昔書いたこんな恥ずかしい文章が、フロッピーを整理していたら出てきた。
仕事に追われこんな時期のことはすっかり忘れていることに気づく。

また書いてみようかな…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「獅子座流星群」「キヨスク」「サングラス」

369 :サンコンさんと握手した男:01/11/18 23:30
キヨスクで買ったサングラスをマジックで塗り固めた。
二年も前の話だ。私は、このサングラスを寝ているときも、装着している。
ブルーベリーも今日食ってたし。アフリカにも出かけた。
今日、肉眼の限界いわれている6等星、獅子座流星群を全部見る、
それだけのために・・・


スマヌ、
お題継続。「獅子座流星群」「キヨスク」「サングラス」

370 :うはう:01/11/18 23:48
「獅子座流星群」「キヨスク」「サングラス」

 「「星に願いを」という事だってあります」
 娘に連れられて、父は夜の草原にやってきた。
 「流れ星にお願いをすれば叶うよ・・・というものだね」
 なぜかサングラスをしながら父は尋ねる、というか確認する。
 「なぜサングラスで変装なんてするの?」その時、獅子座流星群は極大に達した。

 「あ、あそこのキヨスクにコーヒーを買ってくるから」
 ミエミエの嘘でその場を逃れた父の脳裏に、33年前の記憶が蘇った。

 獅子座流星群は、33年周期で地球に流星の雨を降らせる。
 33年前、彼はその流星のひとつに、あるお願い事をしたのだ。
 運悪くそのお願いは叶わなかった。でも、もし、仮に、あの時の流星の源泉が今・・・

 「お父様、どうしました?」
 ようやく追いついた娘が見たものは・・・サングラスをはめたウルトラマンだった。

 願いは叶えられたのだ。総ての33年前の子供達に、おめでとう(←???)

 ※よかったよかった大団円。(今夜は生駒山に見に逝こうかと・・・思うだけ)
  次のお題は:「電子」「陽子」「団子」でお願いします。

371 :名無し物書き@推敲中?:01/11/19 11:38
「電子」「陽子」「団子」

もう誰も電子メールなんて言わないけどな。メール。
これほど効率的な連絡手段は無いわな。
まるで俺は会社のメール処理マシンだな。
今日も朝からカタカタやっている。
後ろのほうで、くちゃくちゃと音がする。誰だ、何を食ってるんだ?
カツカツと、足音が近づく。
「駅前に、お団子屋さん出来てたんです、おみやげです。」
「あ、陽子さんか。ありがと。んじゃゴマ、ある?」
画面から目を放さないまま、団子があるであろう位置に手を伸ばす。
びちゃっ。手はゴマ団子の串ではなく、しょうゆ団子を捉えた。
うあっ。やっちまった。ティッシュどこだっけ。
その時、俺の手はつかみ上げられた。
次に、暖かく湿った感触が指に伝わった。
「陽子さん、そ、そんなにしょうゆ団子のタレが好きなの?」

# 次は「カフェオレ」「消しゴム」「昇天」でおねがいします。

372 :vivace:01/11/19 13:30
「カフェオレ」「消しゴム」「昇天」

決行は復活祭後六週目の木曜にした。
その日は主の昇天を記念し世界中の民が祝う。
次の昇天祭からはキリストとゆみの昇天の記念を世界の下僕どもが祝う。
ゆみはまさに神のような女だった。
その女にふさわしい日をおれは選んだ。
おれの最大の愛の証だ。
おれはいつになく早起きをし今日の最後の晩餐のために入念な準備をした。
このおれの天才的ともいえる右手にかかればゆみの筆跡なんてお手のものだ。
誰が見ても芸術的ともいえるゆみの遺書。
清書を終え、あとは几帳面な彼女にふさわしく丁寧に消しゴムをかけるだけだ。
玄関のチャイムがなった。ゆみだ。
「ごめんね、遅くなっちゃって」
ゆみは部屋に入るとコートを脱ぎ、しわにならないように注意を払いながらソファの背にかけた。
「なんか飲む?」とおれは言う。
「あたし、カフェオレがいいな」
おれは食器棚からマグカップをふたつ出す。
そしてポケットから青酸カリの包みを出しマグカップのひとつに入れた。

373 :vivace:01/11/19 13:33
次は「ピアノ」「煙草」「小説」でお願いします。

374 ::01/11/19 16:42
『彼女が心底嬉しそうにしているときは、ピアノを弾いているときだけだ。
世界中から見放されたような目をした彼女は、ピアノと向かい合うときだけ
そっと微笑む。』
「続きは?」
彼女の声に私は顔をあげた。いつの間にか私の原稿を覗き込んでいたのだ。
「さっきから煙草をくゆらせてばかりで、ちいとも進んでませんよ」
「うん、ああ」
私はよくわからない返事をして、煙草を灰皿に押し付けた。
「いい加減にしないと、肺を悪くしますわ」
「いいじゃない、小説家らしくて」
「あなた」
軽く睨んでくる彼女は少し幼く見える。私は苦笑した。
もう、と彼女は息をするりと吐いた。
「そういうことは賞をお取りになってからおっしゃって」

次は「ししおどし」「書生」「殺人」で。

375 :名無しさん@XEmacs:01/11/20 00:53
年相応でない学生帽、黒マントに書生袴。欽二、精一杯の若作り。
せつ子おばあさんを意識しているのか、
うろうろしたり、庭木の細枝をむしっては口にくわえたり、
ししおどしに、字義どおりに、脅されたりしながら。
ああでもない、こうでもないと、プロポーズを決めかねている。

「せつこさん・・」
・・・
「はい」
もう何もかも、ずっと前から彼女は承知していた。

苦節60年。学生時代から続く殺人的な努力と、非常にまわりくどい欽二の恋
はようやく終演をむかえそうだったが、

「いえ・・なんでもありませんです・・はい・・」


#時間かけすぎぃた。
#お題、「チラシ、資格、無銭飲食」

376 :蒼薔薇のレェス:01/11/20 01:26
「体液」「人間」「耳」

ぬるぬるとした、あの感触が好きだ。
生温い液体。人間が生きているという証。
ぬらりと鈍く輝く体液は私を異常に興奮させる。
中でも取り分け血液が一番好きだ。
あのつんと鼻につく鉄の臭いと赤。
私はそっと、彼の耳に口を寄せた。

お次は「センターテスト」「法事」「キャッチセールス」でどうぞ。

377 :名無し物書き@推敲中?:01/11/20 01:30
「チラシ、資格、無銭飲食」

 俺がカツ丼を食い終わって茶を一口すすったとき、隣のテーブルにいた奴が立ち上
がるなり、脱兎のごとく店の外へ駆け出していった。
「お客さん、お金!」店の主人が慌てて追いかけようとする。
「待ちな。俺がとっ捕まえてやる。あんたは店番離れないほうがいい」
 俺は主人の辞儀を受けるのもそこそこに走り出した。
 店の外に出てすぐ脇のベンチで、例の食い逃げ男が待っていた。俺も奴と並んで座
り、煙草を吹かす。10分の制限時間が過ぎるまでに、もう数人の男たちが店を出て
きた。全員が揃うのを待ってから、俺たちは連れだって店内に戻った。
 戻ると主人が俺に向かって言った。
「いやあ、あんたが一番鮮やかだった。今回の合格者はあんただけだね」
 うなだれて金を支払う他の男を後目に、俺は「認定証」と刷られたポイントカード
を受け取って店を出た。店の扉には一枚のチラシ。
『無銭飲食1級資格試験会場 うまく逃げ切れば御食事代無料!』
 大食いブームが終わったと思えば、また妙な客寄せを考える店も出てきたものだ。

>>376さん、すごいかぶりかた(w
 お題は尊重させていただいて「センターテスト」「法事」「キャッチセールス」で。

378 :蒼薔薇のレェス:01/11/20 01:37
かちゅが変になってエライことに…。
馬鹿丸出しです、皆様すいません(土下座)

「チラシ、資格、無銭飲食」

チラシ配りのバイトじゃろくな収入にならない。
この就職氷河期じゃあなぁ…。
こんなことなら学生の時に無理してでもなんかの資格取って置くんだったな…。
深く溜息を吐いて俺は財布の中身を確かめた。
中には夏目漱石が一人と小銭が少々。
金も減るが腹も減る。
俺はいつもの安くて不味い飯屋に向かった。
その内、高くて美味い店で無銭飲食でもしてみるかな。
最近いつも思うことは、そんなしょうもないことだ。

お次は「センターテスト」「法事」「キャッチセールス」でどうぞ。

379 :名無し物書き@推敲中?:01/11/20 01:39
今日は厄日のようです…

380 :センターテスト・法事・キャッチセールス:01/11/20 06:07
裕子はショーウィンドウに映った自分の顔をしげしげと見つめた。
―また、しわが増えた・・・。
その顔には日頃の気苦労が掘り込まれている。
先週も義父の法事の事で姑と一悶着あったばかりだ。裕子と姑はどうも馬が合わない。
更に、裕子をかばってくれるはずの夫も助けては呉れない。
息子の修平は2度目のセンタ―テストが迫ってくるにつれて情緒が不安定になってきているようで、
ことある事に裕子に当たる。
裕子の心労はピークに達していた。
―人生をリッセトできれば・・・。

「あの、よろしいですか?」背後から男性の声がした。
振り返ってみると、若く溌剌とした男が裕子を見つめていた。キャッチセールスなのだろうか、裕子はそういぶかしんだ。
「あなたは人生をリッセトしたいとお思いせですね。このボタンをお押し下されば全てがリセットされます」
男はリモコンらしきものを差し出した。裕子は何となく、そのボタンを押してみた。
すると、自宅方面の空に旅客機が現われたかと思うと見る見るうちにその姿は巨大になり、轟音と共に墜落した。
「よい人生」男はにっこりと笑みを浮かべると、誇らしげに踵を返した。

#お次は「リセット」「ときめき」「きんぴらごぼう」 でおねがい。

381 :380:01/11/20 06:10
「よい人生」→「よい人生を」

脱字かよ・・・。
鬱だ・・・。

382 :380:01/11/20 06:13
リッセトしたいとお思いせですね→リッセトしたいとお思いですね

見直したのに・・・。
鬱だ・・・。

383 :380:01/11/20 06:15
リッセト→リセット

もうだめだ・・・。
極限に鬱だ・・・・・・・・・・・・。

384 :「リセット」「ときめき」「きんぴらごぼう」 :01/11/20 13:44
「どうしても彼女のハッピーエンド画面がでてこないんだよ〜」
ひさしぶりに講義に出席した竹中が開口一番に俺に言った言葉はそれだった。
「なんだよしばらくみないとおもったら「ときめき@@@@@」にはまってたのか?」
昔のバージョンを中古ソフトで仕入れたそうだ。
けちな竹中は古本屋で攻略本を探すのも面倒だったらしい。
「あの女の手料理んところで「きんぴらごぼう食べたい」っていれるんだよ」
「そうか!そうだったのか!」
「リセットのしすぎでソフトが誤作動しそうなくらいだったんだ」
竹中は大喜びで下宿にかえっていった。
「ギャルゲーにはまって大学の単位落とすなよ〜」
俺の声はきこえてないようだった。


#次は「サボテン」「おおかみ」「かなづち」でどうでしょ

385 :「サボテン」「おおかみ」「かなづち」:01/11/20 16:05
私は「みどりいろのもの」を見つけ、それに駆け寄った。
最後にそれを食べたのはいつだったか。
それの中にはこの乾燥した大地では、どんなものよりも貴重な水が詰まっているのだ。
そう、確かその「みどりいろのもの」はサボテンと呼ばれていた気がする。
無我夢中で、目の前の「みどいろのもの」にむしゃぶりつく。
水分が喉を潤し、体の隅々まで染み渡って行く。

そして、唐突に「ガツン」と頭に衝撃が走った。
意識が暗転し、次の瞬間私が居たのは乾燥した大地ではなく白い部屋の中だった。
反射的に衝撃の来た方を見ると、は白衣の男が数人こちらを観察していた。
その一人は木工用のかなづちをを振りながら、こう言った。
「どうやら、オオカミなどの動物も催眠術にかかるらしいですな」

#次は「風邪」「携帯電話」「エルニーニョ」でお願いします。

386 :風邪・携帯電話・エルニーニョ:01/11/20 19:01
勇次は両手で携帯電話を握り締めていた。只管、ディスプレイのみを見つづける。
今日子に自分は風邪だから看病に来てほしいという内容のメールを送った。その返事を待っているのだ。
実は、勇次は健康でぴんぴんしている。仮病なのだ。
一週間前に喧嘩して以来会っていない為、会う口実を作ったのだ。
喧嘩の原因なんてくだらないものだった。エルニーニョ現象によって日本の夏は暖かくなるか否かということで口論となったのだ。
本当にくだらない。しかし、そういうたいしたことない喧嘩の時にかぎって会いにくくなる。

携帯がメール着信のメロディーを奏でた。

勇次は興奮しながら携帯をチェックする。
「1:Hフレンズ募集!」
―なんだ、スパムメールかよ。
だが、よく見てみると送信者は今日子である。

「セックスフレンズ募集!ていうのはウソ。
ところで勇次君。やっぱり日本は冷夏になるらしいですよ。ハハハハ。私の勝ちですな。
君が負けを認めたならお見舞いに行ってもいいよ」
勇次は彼女の執念深さに呆れて本当に熱が出てきた・・・。

#「横」「国旗」「麒麟児」でお願いします。

387 :ヘボ作家K ◆KKKKKKPc :01/11/20 22:35
「横」「国旗」「麒麟児」

きのう、私の横に座り三々九度を交わした彼は、今は駅に立ち、
他の青年達と目の前にいる。
1つ年上の幼馴染。
彼はまさに麒麟児という言葉に相応しい人だった。
運動能力に優れ、学業も優秀。
意志は強いのに優しくて、親孝行で働き者で、……ずっと憧れの人だった。

そんな優れた彼だからこそ、甲種合格した。
そして、赤紙が来た。
だから急遽、幼馴染の私と祝言をあげることになったのだ。

遠ざかる列車を追いかけて叫びながら、私はあらん限りの力で国旗を振った。
言葉では「お国のために手柄を」と、心では「私のために生きて帰って」と。

#次は「傘」「ファー」「空気」でお願いします。

388 :pp ◆.J0DonEg :01/11/20 23:09
「傘」「ファー」「空気」
        
【 ここで創作板の皆さんに、問題です 】

だいぶ肌寒い空気に冬の足音が聞こえてくるようになりました。
我が家では一家四人が、三畳の二つの部屋で暮らしています。

・・・狭い家ですけどね。

こんな寒い雨の日には折り重なるようにして、過ごしているので
暖かいといえば暖かく、それが唯一の我が家の利点でしょうか。

・・・さて、こんな我が家ですが、猫屋敷ならぬ○屋敷と呼ばれて、
地元では結構有名なのですよ。さて、この○のなかには何が入るでしょうか。
賢明な読者であるあなたには見えるでしょう。見えない?見えるよね!(汗
・・・お題はクリアーしてるはずですがね・・・それともこの文章はファールですか?

389 :pp ◆.J0DonEg :01/11/20 23:20
お題継続でいきたいと思います。

390 :名無し物書き@推敲中?:01/11/21 07:39
「傘」「ファー」「空気」

 さて皆様。今日は寒い冬の雨の日でも、貴女の装いをシックに彩るステキな傘のご
紹介です。ご覧下さいこちら。ファッションの都パリから、この番組をご覧の貴女の
ためだけに直輸入。天然ドブネズミの毛皮を100パーセント使用した傘でございま
す。どうです? ステキでしょう。見て下さいこのツヤ、フェイクファーでは出せな
い本物の風格がございますでしょう。
 ドブネズミというのは皆様ご存じの通り、じめじめしたドブに住んでいるものでご
ざいますから、その毛皮の撥水性は折り紙付き。突然の大雨でも、貴女をしっかりと
守ります。それに皆様、動物は濡れても体をぶるっと振るだけで、あっという間に水
を払ってしまいますね。おかげでこの傘もほら、ひと振りするだけでこの通り。なん
と干す必要がないんです。
 特別加工で通気性も抜群。雨は完全シャットアウトなのに空気はよーく通しますか
ら、その気になれば蒸し暑い梅雨時までご使用いただけます。
 さて、何もかも至れり尽くせりのこちら、天然ドブネズミ毛皮100パーセント使
用の傘。今日この番組をご覧の皆様には、特別価格なんと980円でのご奉仕です。
お申し込みはこちら。いますぐお電話を!

>>388さん、答えは「花」かな。確かそんなジェットコースターがあったような。
#次は「否定」「旅立ち」「はつらつ」でお願いします。

391 :「否定」「旅立ち」「はつらつ」:01/11/21 17:15
世界の中で、ぼくに否定できないことなんか無い。
ついこの間も、はつらつとした少年の屈託ない夢を否定してやった。
ケケケ、ざまぁみろ。
人はぼくの事を悪く言わないけど、ぼくは悪魔よりも性質が悪いんだよ。
人はぼくの事を必要としてるから、絶対にぼくは殺されない。
みんな大人になってゆく以上、ぼくを受け入れないといけない。
ケケケ。
大人への旅立ちのお供についていってやる。
嫌だといっても、否定されても、逃げ出しても、ついていってやる。

ぼくの名前は「現実」。

392 :名無し物書き@推敲中?:01/11/21 17:20
#ごめん、書き忘れた。
#次は「ガス」「ガス」「爆発」で。

393 :392:01/11/21 17:21
#う、ごめん。「ガス」「バス」「爆発」です。

394 :名無し物書き@推敲中?:01/11/21 18:53
ガス、ガス、ガス、蜂が飛ぶ。
お池のまわりで爆発したよ。
バス、バス、バス、蜂死んだ。

「HTML」「年賀状」「跳ぶ」

395 :「HTML」「年賀状」「跳ぶ」:01/11/22 00:24
「タグ訳わかんなぁい!」唾を飛ばしながらリョウコはモニタの前で叫んでいた。
古本屋で買ってきた「ヤギでもわかるHTML事典」なる本を片手に
自サイトの更新をしているのである。
ふとモニタの表面が唾で一杯であることに気付き「うっ?いかんいかん」と慌てて拭き取る。
「リョウコ。あんたパソコンで年賀状印刷出来ないの?やってよ」
そんな所へ機械音痴の母親が、ハガキの束を抱えてやってきた。
「今修羅場!あとで!」もちろんそんなことに構っていられない。
こういう時は詳しい他人に聞いた方が効率がいい。
そう思ってリョウコはいつものサイトにアクセスした。
跳ぶカエルをモチーフにしたかわいらしいアイコン。見慣れている。
しかしトップには信じられない文章が刻まれていた。
「しばらく、閉鎖します」

☆次は「萌葱色」「銀杏(ぎんなん)」「下着ドロ」でお願いします。

396 :萌葱色・銀杏・下着ドロ:01/11/22 07:14
僕は朝ぼらけの空の下、銀杏並木を歩いていた。
その朝は霜が降りたらしく肌寒かったけれど、その冷気は心地がいいものだった。
寒さの為、ジャンバーのポケットに両手を入れた。右手に柔らかなものが触れた。
彼女の萌葱色のパンティーだった。正確には元彼女の。
その前夜、僕らは別れた。
何となく別れる雰囲気になってたから、僕はそれほどダメージを受けなかった。
けれど、こんなもの返さなくていいのに・・・。
萌葱色のパンティーは僕が彼女の誕生日にプレゼントしたものだった。ちょっとした諧謔をこめて。
―私、こんな色好きじゃなかったけれど貰ったの。でも、別れるから返すね。
彼女の自分勝手な言動が脳裡によみがえって、僕は右手に力をこめてパンティーを握り締めた。
くそっ!
足元に落ちていた銀杏の実を拾い、彼方に輝く朝日に向かって思いきりそれを投げた。
本当はパンティーを投げようと思ったけれど、それはやめた。なんかもったいなくて。
―おまえは下着ドロボーかよ。
背後からそんな声がしたような気がした。


#お次は「雲」「文句」「空想」でおねがい。

397 :雲 文句 空想:01/11/22 10:00
晴れ渡った空の下、彼女とふたり。
彼女は美しい。美しすぎる。
生々しい人間の指を拒否する高貴なクリスタルの輝き。
ゆえにオレはまだ彼女に手を出せずにいる。

バカな。彼女はオレと同じ材料でできた人間の女だ。
触れたって、いじりまわしたってかまわないのだ。
そうだ、この快晴の空にひとひらの雲でも見つけられたら、オレは彼女に触れよう。
雲、雲、雲はどこだ。ああ雲よ現れよ!なぜひとつもないのだ!

「...という設定でやってみたいんだけど」
「クリスタルみたいに美しく、か。あなたの空想っていつもすごいわね」
「プロらしく、文句はなしで」
「いいわ。店外だからプレイ料金は割増よ」

次は「番号」「着物」「傘」でお願いします。

398 :「番号」「着物」「傘」:01/11/22 12:00
─ねえ・・・。私は何番目?
─なにが?
─貴方の中の優先順位の何番目?
その瞬間、女は自分に落胆する。
軽く訪ねるつもりが、これでは詰問だ。
ははは。男は、水たまりを避けるふりをして下を向いたまま笑った。
─番号なんてつけられないよ
嘘。
泥混じりの雨が跳ねて裾を汚した。
─せっかくの着物が台無しになっちゃうよ
男は一層傘を傾けてくる。
馬鹿。貴方が濡れちゃうじゃない。
いいのよ。着物なんて。
女の目の淵がじわりと滲んだ。
そして、傘を持つ男の腕に一層強くすがった。


前回大幅に行数オーバーだったんですけど、今回はなんとか。


「CD・医者・マンション」でお願いします。

399 :名無し物書き@推敲中?:01/11/22 16:50
彼はCDを取り出した。私が聴いてみたいといった「悪魔を憐れむ唄」。
「音楽を聴きたいとか、おやつをつまみたいとか、
そういう気持ちこそが大切なんだ。特に君には」
はい、と彼はCDを私に差し出した。大きな手だ。
「…ごめんなさい、何か、わがままいったみたいで」
CDを買いにいかせて、マンションまでもってきてもらって。
私がそうしろといったわけではないが、同じことだ。
彼の前ではどんな些細な希望も口にしてはならないと私は思った。
「またそういうことを云う。君は遠慮しすぎなんだよ。わがままでいいんだ。
特に僕に対してはね」
彼はそっと微笑む。
私は嬉しいような悲しいような、自分でもみっともないと思ういつもの
曖昧な表情しかできなくて、結局ドアを閉めてしまった。

次は「大成功」「お世辞」「晴れ」で。

400 :「大成功」「お世辞」「晴れ」:01/11/23 09:18
彼はパーティ会場というのが嫌いであった。
飛び交うお世辞や媚びた笑顔の裏に潜む欺瞞や謀略、嫉妬などと言ったものが
彼には手に取るようにわかるからである。
十数年間の厳しい経験で勝ち取った、老成し過ぎた物の見方は同時に、
彼に現実にあえて反発する事を許していなかった。
また一人、下卑た笑顔に似合わないスーツを着込んだ男がやってくる。
(…どうせ金が目当てなんだろう)
「この度は私どもをご贔屓に…これからも何卒…」
ふと、疑問が湧いた。こいつらに……したらどうなるんだろう?
「今回のプロジェクトの大成功に関しま…うわぁっ」
長いお世辞に飽き飽きして突き飛ばした。
「確か君たちの会社は経理に関して不手際があったそうだな。
今後の会社の方針としてそういう会社は容赦なく切り捨てていくからそのつもりで」
その言葉を聞いた時の男の表情が、何よりも面白い。そう感じた。
晴れ晴れとした表情で、彼は会場のドアに背を向けた。

☆次は「すずめ」「切り抜き」「刃」でお願いします。

401 :「すずめ」「切り抜き」「刃」:01/11/23 15:29
窓の外で黒い影が動いた。
どうせまたあの巨大なカラスがやってきて、ベランダから部屋の中を覗いているんだろう。
最初はたまにだったのに、ここのところ毎日来ている。
すずめが来なくなったのは、そのせい?
カラス、カラス・・・
カラスは何が嫌いなんだっけ。
確か光るものが怖いんじゃなかったっけ。
光るもの、光るもの・・・
私は流し台の下から包丁を取り出した。
ぎらり。包丁の刃が鈍く光った。
私は包丁の柄を両手でしっかと握りしめ、そろりそろりと窓を目指す。
冷蔵庫に肩がぶつかって、マグネットで止めてあった新聞の切り抜きがはらりと舞った。
だけど今はカラス。カラス、カラス、カラス。ぎらり、ぎらり、ぎらり・・・
呪文を唱えながら、私は一歩ずつ窓に近づいてゆく。


「睫」「粉雪」「かすれ声」でお願いしまシュー

402 :睫・粉雪・かすれ声:01/11/24 01:33
―あした、7時に公園で待っています。
その一文だけを書き記し、彼女にラブレターを渡した。初めてのラブレター。

何で早朝に告白しようと思い立ったかというと、それは一種の作戦だった。
地面に積もった粉雪が朝陽によって輝いている。僕は寒さで顔を真っ赤にしながら、かすれ声で囁く。
「君が早く来て心細く思うといけないから、昨日の夜からずっと待っていたよ」
勿論、夜中中ずっと待っている事なんかしなかったけれど、そんな事をロマンチックな雰囲気の中、言いたかった。
偶然、僕が公園に着くと雪が微かに舞ってきた。それは太陽に照らされ風花となり、二人を幻想的に演出してくれるだろう、そう感じた。

しかし、時間になっても彼女は現われなかった。悔しさと腹立たしさで、僕はうつむいたまま佇んだ。
そして、ずっと、ずっと彼女を待ち続けた。
彼女が着てくれるかもしれないという想いを、僕の意地が後押ししてくれていたんだと思う。

東に位置していた太陽が西の大地に吸いこまれても僕は寒空の下にいた。

空腹に我慢できずに去りかけようとしたとき、彼女は現われた。
「どうしてこんなに待たせたんだ」僕は凍りついた睫を震わせながら言った。
「何言ってるの?まだ7時前よ」
僕は『午前』7時に彼女を待ち、彼女は『午後』7時に会いに来た。只それだけの事だった。

#次は「ユニフォーム」「弁当」「屈辱」でお願い。

403 :不発・・・:01/11/24 02:26
驚かせるためにそっと窓の外の影を観た。
驚いた、心底驚いた。知らない男が私の洗濯物をバックに入れている。
最近この団地で下着泥棒が多発してるらしい。
最初はたまにだったのに、ここのところ毎日出没している。
私の下着がなくなったのは、あなたのせい?
ヘンタイ、ヘンタイ・・・
瞬間、ヘンタイさんと目が合った・・・ヘンタイさんは睫をパチパチして視線を私の包丁に移動した。
なにかかすれ声をあげ、バックを閉じず放り投げヘンタイさんもベランダから飛び降りた。
バックから舞い上がった下着が、ひらり、ひらり、そうまるで粉雪のよう。
睫をパチパチってのは何か表現・・・付け睫のように長い睫のせいでなんとなくそう見えの。
だけど今は泥棒。ヘンタイ、ヘンタイ、ヘンタイ。ひらり、ひらり、ひらり・・・
呪文を唱えながら、泥棒を追って私は外に出た。

#なんとなく401のあとを勝手に続けようと思ったが遅かったです。・・・せっかくなので載せて下さい。
#お題は402さんで。

404 :不発・・・さらに不発・・・:01/11/24 02:30
何か表現・・・ ×
何か変な言い方・・・ ○

405 :名無し物書き@推敲中?:01/11/24 03:38
以前感想・評価があるといいなとあったので最新10だけ、感想・評価します。眠れないし・・・。
主に文章がどうかとかでなく思ったことを自分ルールで評価しますので深く考えないで下さい。
1〜5段階で1は屈辱、5は最高に素敵です。
>>391 綺麗にオチているので4 >>394 バスは擬音?1 >>395 私も頼まれているので3
>>396 必然が感じられず2 397>> ユニフォームはどんなので…3 >>398 そんなシチュエーションは認めません4
>>399 どんな歌?3 >>400 贔屓て漢字初めて知りました5 >>401 ぎらり、ぎらりで5
>>402 着て×来て○だと思われるので3 403>>これ自分
こんな感じでよろしいでしょうか?
そろそろお腹すいてきたな・・・コンビニ弁当でも買って来て食べたら寝よう・・・それでは。

次のお題は「しゃりん」「がんせき」「こわい」でカナ・漢字変換は御自由にお願いします。

406 :「しゃりん」「がんせき」「こわい」:01/11/24 04:29
 殺風景な廊下で父親の病状を報された。
 癌。咳き込んだ叔父がバツの悪そうな顔で吸いかけの煙草を揉み消す。
 医師が悔やみの言葉を並べるうちに、わたしたちの横を車椅子の患者が通り抜けていった。手漕ぎの車輪が軋み、まるで、すべてを重たく引きずっているように感じた。
 いま、ここに母がいれば、彼女は泣くだろうか?
 彼女の遺骨はカラカラと鳴るだろう。遺影の前に背中を置いた、父の姿が無性に懐かしい。明かりもつけずに。怖いくらい暗闇。
 あのとき、父は別れを告げていたのか。
 ただ、見守ることしかできないわたしたちに。


#「癌。咳き」って駄目?
#次のお題は402さんの「ユニフォーム」「弁当」「屈辱」でいいですよね。

407 :§^。^§:01/11/24 05:50
#「ユニフォーム」「弁当」「屈辱」

その日は、雄太くんとのデートの日だった。
朝早くおきて、わたしはお弁当を作っていた。
卵焼き、たこのウィンナー、カニコロッケ。
みんな、雄太くんの好きなものばかり。

「おっはー」
「遅いじゃない!」
「わりぃ、ちょいと寝坊した」

約束の場所に遅れてきた雄太くんは、いつもどおり、おちゃめ顔を
している。しばらくして到着した森林公園行きの電車に乗った。
電車が川にかかる鉄橋を渡るとき、雄太君がじっと遠くを見つめている
のに気がついた。視線を追うと、そこには、真っ白いユニフォームを
きた人たちが土手沿いの道を走っている。
その先には野球場があった。

「まだ、野球に未練があるの?」
「ん? べつに。ないよ」
「ほんとなの?」
「いいだろ、そんなこと」

雄太くんは視界から消え去る野球場を最後まで見守っていた。
横顔には屈辱の涙が光っていた。
わたしは、雄太くんの腕にしがみついて、言った。
「じゃあ、また、ファミコン野球やろうね」

#次は「こたつ」「風鈴」「あまがえる」

408 :「こたつ」「風鈴」「あまがえる」 :01/11/24 07:49
「うー、寒い寒い」
自分の部屋に帰ってきて、まずこたつの中にもぐりこむ。
12月の寒空の下、そんな事を考えながら帰宅している時の事だった。
「確かに寒いですねぇ。こんな時、季節が間逆になってくれればとは思いません?」
「はぁ?……そりゃ確かに思うけど。そもそもアンタ誰よ?」
私の目の前には、スーツ姿の男がいた。手にはなぜか風鈴が吊るされている。
「ふふふ。そう思うなら実現させて上げましょう」
私の困惑を無視して男は風鈴を振る。清んだ音が響き、男が透明になって消えてゆく。
それだけでも困惑の極みにある私を、さらに混乱させる事態が起こった。
実際に季節が真逆になってしまったのだ。

「うー、寒い寒い」
冷たい雨にしこたまうたれて、なんとか自分の部屋に辿り着いた。
体の真まで冷たくなった体をコタツの中にもぐりこませる。
そう、12月の真逆の季節は6月。梅雨だった。
窓の外ではアマガエルが鳴いている。

#次は「キーボード」「地図」「魔法」で。

>>405
感想は専用スレがあるんでそっちでやったほうが好ましいかと。
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1005641014/l50

409 :「キーボード」「地図」「魔法」:01/11/24 12:25
「!!!!!!!」
私は両手で思いきりキーボードを叩いた。
それでも怒りは収まらず、その無意味な物体を机の上から払い落とした。
物体は・・・ノートパソコンは床に叩きつけられ、鈍い悲鳴を上げた。
この発作じみた行動を嘲笑う、もう一人の私の視線が疎ましい。
固く握った拳で思い切り壁を叩き、そして殴り、そして叩いた。
大声で叫びそうになるのを堪えるため、必死に目を瞑る努力をする。

そこには、震える瞼の裏側には、見知らぬ地図が広がっていた。
逃げよう。
そんな思いが突然降って湧いた。
そうだ逃げよう。この地図さえあれば・・・ここに行きさえすれば。
私は大急ぎで床に散らばった残骸をかき集め、ボストンバッグに放り込んだ。
ノートパソコンは・・・少し躊躇ったが置いてゆくことにした。
さあ、行くわ。
だが、何処へ?私は、ボストンバッグがドサリと床に着地する音を遠くに聞いた。
頭の中に広がった地図は、魔法のように消えていた。


「鼻歌」「上着」「別れ」でお願いしまシュー

410 :409:01/11/24 14:04
>ボストンバッグがドサリと

のドサリはいらないでシュ。

411 :名無し物書き@推敲中?:01/11/24 17:17
##「鼻歌」「上着」「別れ」

>1よ、このスレについて少し考えてみないか?
この間、俺は鼻歌を歌いながら2ちゃんを観覧していた。
その時に、このスレに巡り会った。それは(・∀・)イイ!
内容も、(・∀・)イイ! タイミングも、(・∀・)イイ!
しかし、だ。このスレには問題がある。
1よ、お前はレスをちゃんと読んでいるのか?
読んでいるなら、俺の言おうとしてる事は分かるだろう?
ここに、お前が望むようなレスは無いってことだ。
お前が望むような、奇抜で面白いレスは付かなかったんだ。
俺は、これに気づいた時、寒気がしたよ。思わず上着を羽織った程だ。
1よ、お前はこれで良いのか? 本当に・・・本当にお前は満足してるのか?
俺は問いたい。問いつめたい。小一時間問いつめたい。本当にかれで良いのか・・・。
しかし、1よ。こんなレスしか付かないのも、お前の責任だぞ。
お前のスレの立て方が、甘かったせいなんだ・・・。お前・・・・・・。
でも、流れの俺は何もしてやれないな・・・もう、お別れの時間だ。

# こんなの書いて スマソ
# お題は、このまま>409さんので……

412 :名無し物書き@推敲中?:01/11/24 19:08
時々、あなたの忘れていった上着を撫でる。
時々、あなたの好きだったバンドの唄を、鼻歌程度に歌ってみる。
少しだけ夏の暑さとあなたへの熱が残っているようで、私は時々泣きたくなる。
どうして別れたんだろう。
どうしてあの程度のことで別れちゃったんだろう。
今ならあなたのこと、受け止められる。
あの時は私は幼かったんだね。

「どうかね」
私は担当である石川にきいた。この手の恋愛小説を書いたのは初めてである。
少々不安だったが、石川はOKを出した。
「30こえたオッサンらしくなくていいんじゃないですか?で、タイトル
どうします?」
石川は淡々と言う。私はとっておきの題を言う。
「ドキュン☆LOVEだ」

413 :縞栗鼠(シマリス)の親方:01/11/24 19:09
吉祥寺にある大検・大学受験予備校の中央高等学院
ここは、完全に狂ってる。
授業料は一年分一括前払いなので、
金が入れば、生徒は要らない
金を振り込んだら、何とかその生徒を辞めさせようと
講師どもが、あの手、この手でイヤガラセをしてきますね。
セクハラはもちろん、脈絡の無い罵倒は日常茶飯だね。
酒臭い講師もいるし・・・ 人生の最果て中央高等学院
http://www.chuo-school.ac/
学歴詐称 経歴詐称 デタラメ授業
http://chs-f.com/index.html 福岡校

414 :名無し物書き@推敲中?:01/11/24 19:13
お題忘れスマソ。
「鳥」「カーブ」「空」で。

415 :「鳥」「カーブ」「空」:01/11/24 20:58
今度は絶対できるはずなんだよなぁ、なんてセリフを何回聞いたことか。
いい加減、諦めなさいって。
「今度こそ飛べるんだぞ!オレは本気だ!」
「あんた頭おかしいのよ!空が飛べるのは鳥と天使だけ!」
あたしはそんなに頭がよくないから、あいつの言ってる事なんてさっぱりだけど。
「人間が空を飛ぶ」なんて、絶対無理だって事はわかってるつもり。
「ここのカーブが悪かったんだ、角度をもっときつくして、材質を…」
せめて空を飛ぶなら、神に祈ってからにしなさい。不信心者。
「いくぞー!成功したら、今度こそオレと付き合えよー!」
衆人環視の中でよく言えるよ。そんなくっさいセリフ。でも、
成功しなくたって、ちゃんと言ってくれれば。あたし、
「どりゃあああああ!…うわぁぁぁ、ダメだぁぁあ」
いつもの通り、急ごしらえの翼とあいつの体は、
空中でまっぷたつになって川に落ちた。
また、洗濯物が増える。…バカ。

☆次は「書庫」「恋歌」「毛糸玉」でお願いします。

416 :書庫・恋歌・毛糸玉:01/11/25 09:55
―男女間の友情は絶対成立する。
あなたは私に向かって幾度もそのフレーズを口にしましたね。
私はそんなあなたの思いを憎らしく疎ましく思っていました。友情なんて欲しくない、愛情が欲しかった。
高校生の頃、私と一緒に買ったあの本憶えていますか?
順子が文学好きだったから、彼女に本をプレゼントしようとしたんですよね。
私に本を選ばせるあなたの無神経さに呆れながら、私が選んだ本は女流詩人の恋歌集でしたね。
私は悔しさから、同じ本を買い、何度も何度も読み返しました。
それから、私がマフラーを編んでいたのは知っていたでしょうか?
あなたの好きな緑色の毛糸玉をいくつも用意して、一生懸命編みました。
けれど、結局それを渡すことが出来ませんでした。
あなたと順子の仲睦まじさの所為ですよ。あの頃の二人はベストカップルでした。
悔しかったけれども・・・。

それなのに、どうしていまさら告白してくるのですか?
もう既に、私の想いは心の書庫の奥のほうに閉じ込めてしまったのですから、取り出す事は出来ません。
あなたの存在は燦然と輝く青春の思い出にしたいのです。
私の我侭を聞いてください。それでは、お元気で。


#次は「灰皿」「霞」「フランスパン」でおねがい。

417 :名無し物書き@推敲中?:01/11/25 13:58
俺の実家ってなにもない田舎。珍しくも何ともない田舎。
ひますぎる。ぜんぜん変わってねえなこの田舎は、と愚痴ってみる。
煙草で輪ッかなんて作りながらな。紫煙が霞のようだなんて思いながらな。
そしたらびびった。
フランスパンってあるじゃん。
かたくてやたらと長い、塩辛いパン。
それがさ、そういったフランスパンがさ、
すごい速さで空を飛んでった。
マジ。
空高く飛んでった。
俺は煙草を灰皿に押し付けて立ち上がった。
「母さん!何だよ今の!パンが飛んだぞ!」
母は洗濯物を干しつつ言った。
「最近じゃアンパンだって空を飛ぶもの、いいじゃない。
このあたりじゃもう誰も驚かないわよ」
俺は時の流れを感じた。俺の知る故郷はもうないらしい。

次は「揚羽蝶」「スカート」「コンクリート」で。

418 :名無し物書き@推敲中?:01/11/25 14:30
晴れた夏の日、凪いだ海。ありふれた漁村の風景。
ひらひらと揚羽蝶がいつの間にか、どこからか。
白い帽子の彼女は堤防に腰掛けてお足をぶらぶら。
「おーい、揚羽蝶が・・・」
声が届く前に、彼女は慌てふためいて「キャーッ」「ザブーン」
すぐに飛び込んで、コンクリートにしがみついた彼女を救出。

「あーあ、濡れちまった。」
「おまえ、どうして蝶がこわいかなあ」
「だってえ・・・」

濡れた髪がきれいだな。
戻ってビールでも飲むか。

*************

犬・サザエ・携帯電話

419 :名無し物書き@推敲中?:01/11/25 14:33
忘れてた、スマゾ。

**************

晴れた夏の日、凪いだ海。ありふれた漁村の風景。
ひらひらと揚羽蝶がいつの間にか、どこからか。
白い帽子の彼女は堤防に腰掛けてお足をぶらぶら。
「おーい、揚羽蝶が・・・」
声が届く前に、彼女は慌てふためいて「キャーッ」「ザブーン」
すぐに飛び込んで、コンクリートにしがみついた彼女を救出。

「あーあ、濡れちまった。」
「おまえ、どうして蝶がこわいかなあ」
「だってえ・・・」

濡れた髪がきれいだな。スカートが白い足に張り付いてイロいぞ。
戻ってビールでも飲むか。

*************

犬・サザエ・携帯電話

420 :クロスの弟子 ◆iqCTSZWs :01/11/25 15:55
「ん?何?
イヌイットがどうしたって?」
「違う!犬だってば。」
「ほぅほぅで?」
市場に並べられたサザエを転がしながら
俺はあいつに聞いた。
「犬がね、あっちの店で・・・」
ぷるるるるるる
携帯電話が鳴った。
「おぅ悪ぃ」
かるくあいつをいなして、俺は携帯に手を伸ばす
「もういいよ!」
あいつはどっかにいった。
「はいもしもし」
俺は話し始める。

・・・どうやらあいつは、犬が欲しかったらしい

俺は、犬を買いに行こうかとちょっと考えた。
家に帰ると、あいつはもう帰っていた。
俺の大事な、それでいてちょっとやっかいな
俺様の背後霊が・・・・。

421 :クロスの弟子 ◆iqCTSZWs :01/11/25 15:57
忘れてた。
すまそv
次のお題は
「白紙」「協奏曲」「想い出」で

422 :名無し物書き@推敲中?:01/11/25 16:27
窓から見える岬の風景は、さわやかなリゾートの定番。植民地風の家具
にしつらえられたオーディオからはモーツアルトの協奏曲。潮風がレースの
カーテンを膨らませると、部屋の中は海の香りに満たされる。

全ては3年前と同じ風景。ホテルの便せんを前にオレは手紙を書いている。
想い出に浸りに来たワケじゃないさ。少女のキミが笑って、ウソを暴こうとする。

岬から手を振る白い姿。走るなってば、危ないぞ。息を弾ませて部屋を
ノックする音。
「来ちゃった。」

テーブルの便せんは白紙のまま、潮風に舞い散った。


*******

栗、眼、開襟シャツ

423 :名無し物書き@推敲中?:01/11/26 00:13
僕が彼女に出会ったのは夏休み明けの放課後だった。
彼女の着ている開襟シャツの白が眼に眩しかったのをよく覚えている。
「マイケル君って意外と面白い人だね。もっとお固いかと思った」
もちろん僕の両親は生粋の日本人だが、
どことなく日本人離れしている顔の僕のことを
周りの人間は親しみをこめて(まあ初めは冗談だったのだが)そう読んでいた。
僕は正直、それまでそのあだ名が好きではなかった。
しかし、彼女の口からその言葉が発せられたその瞬間、
「マイケル」というのは僕の誇りといってもいいもう一つの「僕」になった。
(できれば、「マイケル」として生まれ変わりたい。ああ)
彼女はそんな僕の妄想など知らずににこにことしている。
綺麗な栗色の髪。彼女は地毛だという。当たり前だ。
周りの人間は染めているとばかり決めつけているが、僕にはわかるんだ。綺麗な、綺麗な髪。
その時、僕は初めて、自分から他人に触れたいと思った。
あと数歩踏み出せば、彼女に触れられる。

☆次は、「ランプ」「製氷器」「遅咲き」でお願いします。

424 :名無し物書き@推敲中?:01/11/26 03:58
「ランプ」「製氷器」「遅咲き」

ライバル会社にプレゼンで敗れてしまった。クライア
ントは我が社のどこが気に入らなかったのだろう?
プランニングには時間をかけたし、運営責任者である
製作部門の本部長もプレゼンには出席させた。しかし
氷のような冷たい返事しか返ってはこなかった。
器の問題か。我が社の規模が小さいからなのか……。
遅すぎる。今さら悔やんでも、もう遅すぎるのだ。
咲かずに落ちた蕾を惜しむような未練は捨てよう。
きっと次は我が社の勝ちだ。そう信じて進むしかない。

※次は「記帳」「三角」「ドメスティック」でお願い。

425 :名無し物書き@推敲中?:01/11/26 10:55
銀行の自動支払機には長い列ができていた。
入力に手間取る老人、順番が来てからカードを探しはじめる若い男、いつものことだが腹が立つ。
いったい何分待てばいいの。私は記帳したいだけなのに。
いつの間にか私の後ろにも何人か並んでいて、その中に見覚えのある顔を見つけた。
前のバイト先でいっしょだった人。いまどき珍しく子供を後ろオンブしている。
きれいでおしゃれな人だったのに、なんだかオバサンくさい。
彼女の大きな胸にはおんぶ紐が食い込んで、乳房が押し上げられている。
横から見るとほとんど三角で、その頂点は、ここに乳首がありますと宣言している。
失礼な視線に気付いたのか、彼女が見返してきた。「あら!久しぶりじゃない」
不本意ながらファミレスに連行され、コーヒーとケーキ。
明るい店内で正面から見ると、彼女は完璧なナチュラルメイクをしていることがわかった。
無造作に見える髪型も、こまめにカットしないとできない絶妙のバランスを保っている。
遠目には生活感まるだしの子連れ主婦なのに、異常なくらいにセクシーだ。
むしろセクシーさと生活感のぶつかり合いが魅力を増幅している。後ろおんぶの効果は絶大だ。
もしかしたら最近こういうのが流行っているのだろうか。彼女はモードに敏感だったし。
相変わらず疎いとバカにされるかもしれないが、勇気を出して尋ねてみた。
「うん、最近流行りだしたモードよ」
彼女はこともなげに言い、乱暴におんぶ紐を外した。どすん、ごろごろと子供が床に転げ落ちる。
大変!と抱き上げたら、人形だった。
「ドメスティック・ビューティーっていうのよ。発信源は雅子様」

次は「自動」「定規」「バイオレンス」でお願いします。

426 :名無し物書き@推敲中?:01/11/26 12:07
「自動」「定規」「バイオレンス」

お自動さんには長い列などできていなかった。
そりゃそうだろう。できてたら大変だ。
いったいいつになったら借金地獄から抜け出せるんだ。僕は楽に暮らしたいだけなのに。
いつの間にか僕は拳を振り回していて、たまたま近くにいた人に当たってしまった。
高校時代に同じクラスだった奴。いまどき珍しく派手なアロハなんか着ている。
おとなしくておしゃれな奴だったのに、なんだかヤクザっぽい。
奴の頭は怖そうな角刈りで、人間としての品性が押し下げられている。
どこから見ても立方体で、その各辺が、まるで定規で測ったように切り揃えられている。
怯えた視線に気付いたのか、奴が見返してきた。「おう!久しぶりやんけ」
不本意ながら奴の組のシマにある店に連行され、ブスなホステスとまずい酒。
暗い店内で見ても、奴は完璧なヤクザだった。
あの角刈りは、こまめにカットしないとできない絶妙のバランスを保っている。
遠目にはガン飛ばしバリバリのヤクザなのに、近くで見てもそのまんまだった。
むしろ直球勝負で恐ろしさを増幅している。角刈りの効果は絶大だ。
もしかしたら最近こういうのが流行っているのだろうか。奴はモードに敏感だったし。
おかしなことを訊くと殺されるかもしれないが、勇気を出して尋ねてみた。
「ボケが、モード気にする前にここの飲み代はよ払えや」
奴はこともなげに伝票を投げてよこし、乱暴に僕をどついた。どすん、ごろごろと僕は床に転がる。
大変!と逃げようとしたら、捕まった。
「バイオレンス・バーっちゅうんじゃ、ここは。発信源?んなもん知るかい。はよ金だせや」

>>425さんスマソ。面白かったんでパロってみました。オマージュです。
#次は「始動」「蒸気」「クリアランス」で。

427 :名無し物書き@推敲中?:01/11/26 20:48
モードのために人形しょってる女とファミレスで二時間。
コーヒーとケーキではもたず、二人とも中生を三回注文した。
私は「クラランス」という化粧品メーカーを「クリアランス」と言ってしまい、笑われた。
なんとかリベンジしてやろうと彼女の話を注意深く聞いていたら、クルマの話題でボロを出した。
イグニッションキーのことを、うっかり「始動キー」と言ったのだ。
「始動キー?あんた蒸気機関の教習所に行ってたの?」
間違っていないにも関わらず、彼女は真っ赤になって下を向いた。
しかしすぐに立ち直って言い返した。
「蒸気機関にキーはないんじゃない?」
秋の陽はつるべ落としとはよくいったもので、店を出たときはもうすっかり夜。
もちろん居酒屋に移動した。

次は「畳」「デザイン」「青年」でお願いします。

428 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 00:00
さて、日本の家庭に畳ありき、といいますが、みなさんは畳をどれだけご存知でしょうか。
え? 畳なんて古くさい? フローリングが好き?
いやいや、まあそう謂わず、ほら見てごらんなさい。
この畳、もう10年近く使っているけど、まだまだ現役。ね、このデザイン、素敵でしょう。
え? ダニがいる? いえいえ、よく見てごらんなさい。
ほら、あの繊維の奥……そうそう、もっと目を凝らして。

言われるがままに覗き込んだが、なにも見えやしない。
いや、見えるはずなんかないのだ。だってどこにもなにもないじゃないか。
ほら、ね。見えたでしょう。
いったいなにが見えるというんだ。苛立ちが募り、私は荒っぽく立ち上がった。

ね、見えたでしょう。
あの青年の声が聞こえた。
私は天を振り仰いだ。巨大な眼がこっちを見ている。

次は「麻薬」「倒錯」「エラー」

429 :「麻薬」「倒錯」「エラー」:01/11/27 04:44
ひどい趣味もあったものだ。しかしそういう趣味にハマる俺のような奴がいるのもまた悪
い。これはネットが普通のサーバの接続網に過ぎなかった昔から変わらぬ宿命だろう。俺は
ジャックインしてすぐさまお目当てのサイコを目指した。サイトじゃない。サイコ、だ。

人間の中枢神経系を直接ネットに接続できるようになってから、自分の記憶や意識を公開す
る輩が現れた。HTMLが普及した大昔に、自分の家族やペットや愛車の写真と、毎日の日
記をホームページと称して公開する輩がたくさんいたのと同じ。自己顕示欲というやつはい
つの世も変わらない。そんな常人の脳を覗くことに飽きた俺のようなヘビーネットワーカー
が飛びついたのが、サイコ、いわゆる「電波」「基地外」な奴のぐちゃぐちゃな意識を覗く
ことで、こいつを2ちゃんのヲチ板に報告アップするとエラく受ける。俺の今日のお目当て
のサイコは、ある重度の麻薬中毒症患者。こいつの倒錯した妄想や幻覚が絶品なのだが、こ
ういう危ないサイコほど賞味期限が短いのも、昔から変わらぬことだ。

だからそいつの頭に到着したとき、こんなダイアログが表示されても、俺はさして驚きもし
なかった。
「エラー:サーバが見つかりません」
逝ったか……。南無……。

◇次は「斧」「先代」「七」でお願いします。

430 :麻薬・倒錯・エラー:01/11/27 04:52
僕は彼女を好きになった。
まだ小学校低学年ぐらいなんだと思うけれど、僕にとっては性の対象に成り得る訳で・・・。
君達は云うだろう。「おまえはロリコンだ!」と。
しかし、そんな出来合いの言葉で僕の想いを捻じ曲げて欲しくはない。
勿論これが倒錯した愛だとも承知している。自分は人間としてはエラーなのだろう。
けれども、僕の感情はそんなモラルや社会通念をも超えるものなんだ。
だから理解して欲しい。
これは純愛なんだと。

今、彼女が公園で一人佇んでいる。
僕の網膜に彼女の造形が映し出された瞬間、脳内麻薬が分泌されているのを感じる。
僕は恍惚感を憶え、更に彼女を凝視する。
自ずと我が両脚が前へ前へと動き出す。
そして、彼女の背後に近づくと、そっと彼女の肩に手を置いた。
彼女の肉体を感じる。

#なんか電波人間系をの書いてしまいました。
#お次は「ひまわり」「道」「勝手」でよろしゅう。

431 :430:01/11/27 04:53
こんな時間にかぶるなんて・・・。
429のお題でお願いします。

432 :「斧」「先代」「七」:01/11/27 07:25
先代から受け継いだものは一振りの斧だった。
ワシらの家系は代々、刀ではなく格式ある斧を振り回しながら戦場を駆け巡る。
往年、父は先日ワシにこの斧を受け渡し鍛冶などという酔狂なものをはじめていた。
さすがに戦場にも飽きたのかと、幼心に妙に納得していたものだ。
戦場は、今日もワシの雄叫びが響く。
「うぉぉぉおぉっ!!」
気合を入れすぎたのが悪かったのだろうか。
叫びながら切りかかった拍子に斧は刃ごとまっぷたつになってしまった。
そして中からは「第六ノ斧」という紙が出てきた。
ワシはその戦いが終わると、戦場を離れた。
鍛冶を始めるのだ。
新たに鍛え上げた刃の中には「第七ノ斧」という紙を埋め込んでおくとしよう。

433 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 07:27
#次は、「朝日」「スーパー」「DNA」で。

434 :、「朝日」「スーパー」「DNA」:01/11/27 21:13
スーパーで牛肉を買おうとした時に、ふと朝日の記事が脳裏をよぎった。
DNA改変によりプリヲンの増殖を抑える技術が、広く食肉に対し応用されているらしい。
私は、買い物カゴを抱えたままで、非生産的な妄想にかられてしまう。
「タンパクの増殖を抑える…… だったら、旦那に喰わせて副作用は無いのかしら?」
子供の無い私達夫婦には、それだけでも死活問題なのだ。
そんな話題は新聞にも載って無いのだけれど。

435 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 21:13
次は、「艦隊」「全滅」「無謀」で。

436 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 21:47
「好きです」
香澄の告白はあっさりしていた。表情はけろりんとしていた。
無邪気なのか頭が弱いのかそういうキャラを演じているのか、
高山には見抜けない。ただ、彼女の告白はあまりに唐突で、無謀なものだと思った。
「…俺、彼女いるんだけど…てか、知ってるだろ?お前。玲子だぞ?」
「ええ。でも私先輩好きになったから。彼女と別れて私と付き合ってください」
高山は玲子の勝気な性格を思った。
まさかこんな小娘に敗れるとは思っていないだろう。
けれど無敵艦隊だってイギリスに負けたのだ。そういうこともあるのだ。
勿論引き下がる玲子ではないだろう。香澄の一族全滅するまで呪ってやる、
とかいうだろう。
「…覚悟あんのか?」
「先輩と付き合えるなら玲子さんが敵に回ったって、そのせいで
私の周りが不幸になったっていいですもの」
香澄はやっぱり無謀な発言をして、にっこり笑って高山に接吻した。

次は「葡萄」「噂」「ブルース」で。

437 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 21:52
創作文芸艦隊は全滅を覚悟で無謀な攻撃を繰り返していた。
「鋭意攻撃中ナルモ敵頑強ナリ、ワガ軍の士気大イニ盛ンナリ」
目指す敵は旅順に潜伏を続ける、あの日のランボー。
創作文芸艦隊は旅順口を封鎖し、港内のランボー艦隊が外に飛び出さぬようにしていた。
艦長○○以下兵の疲労は甚だしい。
そして、間もなく松本某艦隊が近づいてくることを、○○は焦慮していた。
このまま松本某艦隊が来襲することは、艦の死滅を意味する。
早々に陸軍に旅順要塞を陥落させ、艦をことごとくドック入りさせねばならぬ。
〈つづき書いて〉

「松本艦隊」「ランボー艦隊」「殲滅」

438 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 21:58
かぶったね…

439 :名無し物書き@推敲中?:01/11/27 22:03
かぶった。ピタリと。

440 :名無し物書き@推敲中?:01/11/28 03:14
「葡萄」「噂」「ブルース」
「松本艦隊」「ランボー艦隊」「殲滅」

「艦長、ソナーに反応あり。潜水艦多数です」
聴音手の報告に、最新鋭潜水艦伊四○四艦長は顔を上げた。爆雷攻撃を受ける間も
葡萄酒の入ったグラスを離さず、しかも一滴もこぼさなかったという噂を持つ、
海軍きっての洒落者である彼に、乗組員たちは全幅の信頼を置いていた。
「聴音手、スクリュー音以外に何か聞こえないか」
艦長の問いに、聴音手はヘッドフォンに耳をすませた。
「音楽が聞こえます。敵さん、油断しきってますね」
「どんな曲だ」
「こりゃ……ブルースですね」
その一言で艦長は敵の正体を見抜いた。周りに自己の存在を誇示することを好み、かつズ
レており、かつ迷惑な音を垂れ流す軍人は、彼の知る限り世界中に一人しかいない。
「敵は松本艦隊だ。ランボー艦隊攻撃中の友軍を狙って、旅順へ向かっているな」
「どうします? 艦長」
「攻撃する。敵の横腹へ回り込み魚雷発射。全弾必中、殲滅を期せ」
「了解。魚雷戦用意! 取り舵40深度ようそろ」
副長の矢継ぎ早の命令に、艦内は戦闘に向け慌ただしく沸き立ちはじめた。

#一応、固有名詞のお題は禁止になってます。みなさんご注意ね。
#次は「暮らし」「滝」「飛行機」で。

441 :暮らし・滝・飛行機:01/11/28 12:42
突然、僕の暮らしは一変した。
航空会社を解雇されたのだ。リストラだ。二度と飛行機に乗らないと心に決めた。
妻は子供を連れて田舎に帰ってしまった。離婚。
残ったのは朽ち果てるだけのこの体と愛犬のレオンだけだった。
僕はレオンと一緒に滝にでも飛び込もうと思ったけれど、しかし、その場に立つと躊躇した。
で、結局歩き出す事にした。ひとまず、南へ。

半年後私は中国の広東省を歩いていた。一ヶ月ほど外資系の会社でアルバイトをした。リーさんはいい人だった。
三年後、アラブ首長国連邦で競馬を見ていた。日本産駒が優勝して僕も歓喜した。レオンも伴走させてやりたかったが、断られた。
十年後、アフリカのとある国でカバに追いかけられた。意外と機敏な動作で迫られたけれど、あわやと思った瞬間ユンファが追い返してくれた。
ユンファって云うのはレオンとカンガル・ドッグのハーフなんだ。レオンがトルコで交尾していた。
二十年後、英国で庭師の見習をしていた。僕は花弄りがダイスキだから。
そしたら、僕の手伝ったガーデンが女王様のフラワーショウで特別賞を貰った。嬉しかった。
四十年後、僕はアルゼンチンで南米最南端の岬に立っていた。吹きすさぶ寒風に僕とアモールは冷え切っていた。
アモールって云うのは僕の愛犬でレオンの曾孫の曾孫の曾孫くらいの犬。世界中のあらゆる血が混ざっているスーパーハイブリッド犬なのだ。
四十三年と五ヶ月振りくらいに僕は我が家に戻ってきた。やっぱり「我が家が一番」と言ってしまった。

#次は「質問」「両切り煙草」「ぬくもり」でおねがい。

442 :666 ◆xenNZQbg :01/11/28 13:37
面白そうだな・・・創いてみよう。




ある朝、彼は何の迷いも無く目覚めた。見るもの、聴くもの、感じるもの、其の全てが綺麗だった。
焼けるような日差しが、彼を天国へ連れて行ってくれるように、肉体と精神を光の雨で癒してくれた。
神秘的な世界に一つしかなかったぬくもりも消え、躊躇いも無く「天国まで行ってみようか」と決めた。
この世のお別れに、彼はいつも欠かさず嗜んでいた両切煙草をしわくちゃのワイシャツから取り出して徐に火を付けた。
彼の全身から「生への気力」と言うものが一服する度に消えていき、其の「生への気力」は「死への憧れ」に転換されていった。
何時しか夢を無くした彼は「しょうがないじゃないか。あんだけ苦労したのに報われないなんて・・だから俺は生へさよならを告げるのさ、
今度は、天国で思いっきり大翼を広げて、何も考えずに羽ばたきたいなぁ」
彼の瞳はまるで少年のように、無垢で汚れを知らなそうだった
そして最後の一服が終わると彼は、ゆっくりと火を消して窓へ向かい
広大な大空を見つめながら、ゆっくりと其の体を重力に任せたのだった。
彼は天へ昇って行った。そこは悠久の時が流れる髪の楽園であった。
早速彼は神様のもとへ赴き
「俺は何で今まで生きてたんだい?」と彼は質問した。
神様は心なしか微笑んで答えてくれた
「人間の世はどうだった?」

443 :666 ◆xenNZQbg :01/11/28 13:41
次は「罪」と「明り」と「心」でお願いします。

でいいのかな

444 ::01/11/28 14:43
明りの届かない道。
しっとりと暗く、
ねっとりと重い。
普段は自分の罪深さなんて忘れているけれど
どす黒い道を見るたびにはっきりと思い出す。
その道はまるで僕の心に呼びかけるようにして、そこにある。
こっちにいらっしゃいよ、と声がする。
そんなに押さえつけてどうするの?
はら、逃げたがってる。こっちよ、出口は。
お入りなさい。
僕はその声の主を知っている。
僕が沈めた、幸子の声なのだと。

ちょと支離滅裂。
次は「郵便」「虎」「風車」で。

445 :名無し物書き@推敲中?:01/11/28 21:31
私の子供の傍で風車がくるくると回る。
憂鬱な午後を、まどろみに身を任せていたのだけれども、
「郵便です」という無味乾燥な声で現実に引き戻された。
二重施錠をゆっくりと空けると、扉をそっと開くと見知らぬ虎が立っている。
人減らしもここまできたかと思いながら判を押すと、
件の虎は私の足元で喉をぐるぐると鳴らし、
尻尾を数回ピンと振り上げて去っていった。
思っていた二十一世紀とは程遠いけれども、特に不都合は感じていなかった。

感傷的過ぎ?
次は、「よちよち歩き」「機甲兵団」「悪戯」

446 :「よちよち歩き」「機甲兵団」「悪戯」:01/11/28 22:06
「次はここに機甲兵団を投入する」
司令はそう言うと、冷めたカプチーノを飲み干した。
部下である男は、その光景を一生忘れられないであろう。
何しろ、やり手の司令官が、膝に赤子を乗せているのだ。
「ナポレオン。悪戯はよせ」
昔の英雄の名を付けられたその子供は、まだよちよち歩きも出来ないであろうか、
しかし悪戯だけは一人前に出来るようである。
机上の地図を興味深そうに見つめたあと、満面の笑みで地図を口にくわえた。
涎で地図の上に書かれたインクが滲む。
「司令官!いいのですか!?」
「子供のことだ。それに地図の代わりはいくらでもある」
古新聞紙の扱いの如く、あっけなく地図は破れた。
無論涎まみれなので、音もせずに。

☆次は「偏食」「辞典」「アルミ」でお願いします。

447 :名無し物書き@推敲中?:01/11/28 22:54
辞書を引こう。辞書にはなんでも載っている。
まだ知らないことや、もう知ることもできなくなったものも載っている。
辞書を引こう。ページを捲って、最初は「アルミ」。

へんしょく 【偏食】
(名)スル
コテハンの好き嫌いがはげしく特定のものだけをマンセーすること。

辞書を引こう。辞書には何でも載っている。
辞書を引こう。ページを捲って、次は「アルミ」。

アルミ
アルミニウムの略。

辞書を引いてわかったのは、辞書が役に立たないことだけだ。

次は「礼節」「生命」「触手」

448 :447:01/11/28 22:55
わあ、失敗。三行目の最後は「偏食」でした。ウツダシノウ

449 :ヘボ作家K ◆KKKKKKPc :01/11/28 23:49
「衣食足りて礼節を知る」ほんとにその通りだわね。
アタシは満腹になって、ようやく少し余裕がでてきた。
さっき食べた食料に感謝しなくちゃね。
そして「ごちそうさま」と手を合わせた。
「いただきます」も言わずに食べちゃったけど。

足元には、カラカラ干からびた人間が横たわっている。
当然、生命の気配はもう無い。
我ながら、随分お腹がすいてたみたい……3日ぶりの食事だったものね。
アタシは口から、薄紅色をした自慢の触手を伸ばして、最後にもうひとくち、
足元の人間の体液を吸った。
水分を全て奪われ、人間だったものは、塵になって消えた。

今度の食事は何日後かしら。行方不明になっても誰も気付かない人間は。

#次は「アボガド」「日本神話」「能」でお願いします。

450 :名無し物書き@推敲中?:01/11/29 00:45
日本神話を研究する小柳 武は、この日は一人で能を鑑賞していた。
それは、現代的な演出を売りにしている公演であった。
「つまらないな・・・」
ボソっと呟く武。と、最近読み始めた本にあった文が頭に浮かぶ。

------
欧州では、神話が戯曲となって一つの文化が創られた。
日本でその神話にあたるものは、日本神話ではなく、人伝に伝わった民話である。
------

「確かに、そうかも知れない。」
武は席を立ち、出口に向かった。今日は何を食べようか、を考えながら。
「恭子がアボカドを食べたいって言ってたな・・・。」
武は果物屋に寄ることにした。今夜は恭子のためにアボカドを買って帰ろうと思ったのだ。

歩きながら、武は日本神話に想いを馳せていた。
日本神話にはアボカドは登場するのだろうか?
馬鹿なことを考えながら歩くうちに、
武は果物屋に寄るのをすっかり忘れてしまっていた。

次は「家政婦」「襖」「オリーブオイル」でお願いします。

451 :「家政婦」「襖」「オリーブオイル」:01/11/29 10:12
小柳が帰宅すると、玄関で恭子と鉢合わせした。
「なんだ、こんな時間にどこへ出かける」
「ちょっと、オリーブオイルが切れてまして、買ってまいります」
買い物と聞いてアボガドのことを思い出した。
「そうだ、お前のためにアボガドを買ってこようと思って忘れてしまった」
「私のために? ご冗談でしょう」
恭子は口に手を当てて小さく笑った。その手が赤く皹ているのを見て、小柳は可憐だと思った。
「いいんだ、買っておいで。私がそう言ってるんだから」
恭子を送り出して玄関を上がり、茶の間の襖を開けると妻が座っていた。
小柳ははっと息を飲む思いがした。
「お帰りなさいませ」
「ああ。……いま、恭子に会ったよ。こんな時間に買い物に行かせなくてもいいんじゃないか」
「今日はあなたの好物のパスタを作ってもらおうと思いましてね」
「そうか。しかし年頃の娘をこんな時間に外へ出さなくても」
「それが家政婦さんの仕事でございますから。それにごま油やサラダ油で間に合わせる
というわけにも参りませんでしょう?」
妻も口に手を当てて笑った。艶々とした肌の色が、何となく目を背けたいようだった。
書斎で例の日本と欧州の神話比較の論文を読んでいると、恭子が帰ってくる気配がした。
その日の晩の食卓にアボガドが並ぶことはなかった。

次は「アップルパイ」「御家老」「バッテリー」

452 :名無し物書き@推敲中?:01/11/29 11:58
バールで食べるルッコラのサラダがとてもおいしい。
シンプルなドレッシングだけど、塩は岩塩だし、コショウは挽きたて。農園の太陽の香りがするオリーブオイル。
ここに来てよかった。すばらしい料理、歴史ある街並、そして
「次はオリーブオイルで輝いてる君のくちびるを食べたい」
なんて言う、可愛い男。テーブル越しに唇を合わせる。
「あなたもすごくおいしいわ」
ここでは私は大胆で美しい女でいられる。でも日本に帰ったら、私はまた...

「家政婦」と呼ばれるのだ。
学校で、職場で、いつでもそう呼ばれてきた。
座敷で開かれる宴会がこわい。「襖の陰からちょっと顔出してみて」と言われ、その通りにすると爆笑される。
銀行や役所の窓口の人たちが「あっ、家政婦」という顔をするのを何度見たことか。
名女優が演じる、ずる賢い使用人のキャラクターは練り上げられ、成長し、
女優自身と同一視されるまでになったばかりか、私の人生にまで影響を及ぼしている。
市原悦子。今の日本で、この名前で生きるのは辛すぎる。

「エツコ、僕のマンマに会ってくれない?」
急に目の前が明るくなった。そうだ、この手があった!なぜ気付かなかったのだろう。
彼と結婚すれば私はエツコ・ヴァレンティノ!

次は「鐘」「アルファベット」「ボードゲーム」でお願いします。

453 :名無し物書き@推敲中?:01/11/29 12:00
ごめんなさい、かぶりました。>>451のお題がいいと思います。

454 :名無し物書き@推敲中?:01/11/30 00:10
http://users.goo.ne.jp/koji96750/
暇だったら見てちょー

455 :(`з´):01/11/30 00:20
もっと文章を掻け!

456 :アップルパイ・御家老・バッテリー:01/11/30 04:28
「僕の御先祖様は松代藩の御家老だったんだ」
祖父は私に会うたびに御先祖様の話をした。
他の家族には話し相手になってもらえないらしく何時も私にだけその話をした。
体が弱ってからはだいぶ依怙地になっていて、すぐに癇癪を起こしていたけれど、私にだけは優しかった。
私が、孫の中で唯一人の女の子だったこともあったのだろう。
私も自分の事を「僕」と呼ぶおじいちゃんが大好きだった。

祖父が肝臓ガンの悪化で入院していた時、私はよくアップルパイを差し入れに持って行っていた。
差し入れは禁止されていたのに、祖父の大好物だったパイを食べてもらいたくてこっそり持って行った。
しかし、祖父がそれをあまり口にもせず一言「おいしいよ」と、囁くのが寂しかった。
祖父が息を引き取る瞬間はあっけないほど突然やってきた。まるで、バッテリーが切れた電池仕掛けのおもちゃのように。
その間際、「裕子、レモンパイ有難うな」と私に語り掛けたことは一生忘れないだろう。
祖父は死ぬまでアップルパイとレモンパイの区別がついてなかった。
そんな祖父を私は誇りに感じていた。


#お次は「出産」「中華料理」「ネガティブ」で宜しく。

457 :uhau:01/11/30 05:41
「出産」「中華料理」「ネガティブ」

458 :うはう:01/11/30 06:03
「出産」「中華料理」「ネガティブ」

 自分の出産で大忙しの時、母は奇妙な物売りのおばあさんに会ったそうだ。

 「魔法のランプはいかがかえ。たった2000万円で3つの願いが・・・」

 全部言い終わる前に母は立ち去ったそうだ。
 ランプといっても、なんだか中華料理の手洗いみたいで、極めて怪しい
品物だったらしい。
 特別ネガティブな行動だとも思わない。当然の事かもしれない。

 それから90年。その時生まれた女児は、勉強して就職して結婚して国民年金
払って、あの世へのスタートを切ろうとしている。

 ふと思いたつのだ。
「あの時の中華っぽいランプ、もしや本当だったのでは?」と。
 なぜそんな事思うのかわからない。死ぬ時に生まれた時の事を思い出すとは。

 まさか・・・

 彼女は真相を知らない方がいいだろう。
 その通りだったのだ。あのランプは本物だったのだ。
 中華ランプは、今、夢の島で眠っている。

 ※朝から鬱っぽいけど^^;
  次のお題は:「ネガティブ」「願い事」「寝返り」でお願いしますm(_ _)m

459 :名無し物書き@推敲中?:01/11/30 08:40
「ネガティブ」「願い事」「寝返り」

世間は冷たい。いや、世界が冷たいのか?
そんなネガティブな考えに囚われて、多くの人が幸福に背を向ける。
「幸福? 一体何処の世界の話じゃ! ボケ!」
バネがとうに緩んだベットで寝返りを打ちながら、俺は天井に向かって唾を吐いてやった。
その飛跡を目で追っている。時間が緩慢に流れている。
宙を舞うつばが、真っ直ぐ天井を目指して飛翔する。
その光景に俺はしばらく見とれていた。

ふにゅーん、ふにゅーん、ふにゅーん

奇音が耳に突き刺さる。
――な、なんだ?
視界にあったはずの天井に大きな穴があき、そこには傲慢なほど青い空があった。
どこかで見た光景だった。しかし、思い出すことはできない。
――まさか、さっき吐いたつばで穴が開いたのか?

とりとめのない妄想にかられ、俺は静かに眼を閉じた。
そして、やっと理解した。
そう、俺は豚だった。あるときは蔑まれ、しかし、多くの人に感動を与えたピンクの豚。
飛ぶ豚を追い落とす勢いの俺は、もうこの世界にいない。

豚だった俺の最後の願い事は、夢を見ることだった。

#次「邪険」「じゃんけん」「バンバンジー」

460 :名無し物書き@推敲中?:01/11/30 23:10
かつて日本には伝説の男が存在した。
「じゃんけん不敗神話を持つ男」である。

彼の持つエピソードの一つを皆さんにご紹介したい。

彼の住む下町に、あるこぢんまりした中華料理店があった。
彼はそこのバンバンジーがかなり気に入っていたようで、
暇さえあればその店でバンバンジーを食べていた。

ところがある日、この店が潰れてしまうことになったのである。
悪質な地上げ屋の仕業だった。

老婆が家族から邪険に扱われながらも、頑張ってようやく掴んだ安住の地。
そんな素朴で優しい味のするお店を、金儲けのためだけに奪い取るヤクザ。
彼はそんなヤクザが許せなかった。心底腹をたてていた。
そんな彼の足が地上げ屋の事務所に向かったのは、ごく自然な事だろう。

彼は事務所に着くと、組員にじゃんけんの勝負を申し込んだ。
勿論組員達は笑って相手にしなかったが、
彼の本気の目に組長は勝負を受けることにした。

組が賭けるのは、あの中華料理店。
彼が賭けるのは、命。
勝負の方法は、じゃんけん50回。
彼が一度でも負ければ、彼の負けという条件だ。

明らかに不利な条件での勝負だった。しかし・・・・

そして、彼は店を救った。

彼は言った。
「俺が守りたかったのは、バンバンジーじゃない。おばあちゃんだよ。」

次は、「サーフィン」「氷柱」「砂漠」でお願いします。

461 :460:01/12/01 00:01
オーノー、失敗しました・・・。
五行目
×彼はそこのバンバンジーが
○彼はそこの店主である老婆が作るバンバンジーが
でした。すいません・・・。
鬱だ・・・。

462 :うはう:01/12/01 00:12
「サーフィン」「氷柱」「砂漠」

 今日も猛特訓。鬼コーチの怒号が飛ぶ。
 「熱い勇気と、一片の氷の冷静さをもつ、大サーファーになれ!」

 湘南の小さな大学ともなると、取り柄はサーフィンしかなかった。
 砂漠の様に荒れ果てたキャンパスに、氷柱の様に冷たいしごき。
 特にたまらないのは、新入部員である。
 毎日の生活まで、砂漠の様に荒涼としたものになってしまった。

 それでも特訓の甲斐あって、大会には優勝したが・・・楽しいはずの大学の
4年間は失われてしまった、永遠に。

 卒業式の日、部員はコーチに言った。
 「貴方の言う通り、優勝カップはとった。で、何をやる?」
 ニヤリと笑ってコーチは言った。
 「青春よ」
 ・・・どうする。卒業生。

 ※そういえばサーフィンって・・・免許いるんだっけ?
  次のお題は:「冬の海」「夏の草原」「パソコン」でお願いします。

463 :冬の海・夏の草原・パソコン:01/12/01 03:28
私はずっと捜し続けていた。
あるときはあらゆる検索サイトを駆使して、一日中パソコンの画面を見つめていた。
桜の花の咲く頃には、できるかぎりの花見の名所に足を運び捜し求めたが、成果はなかった。
夏の草原で一人漂っていたときもあった。
足元を見ると、えさを待つ小鳥達が嘴を小刻みに動かしていた。
私の求めるものも小鳥達のように私を待ち望んでいるのだろうと、微かな希望を貰った気がした。
小雪が舞い散る中、日本海にも足を運んだ。
冬の海水温はとても冷たく、私を妨害しているようであったが、海の中にいるような気がして只ひたすら捜し続けた。
街の雑踏をさまよっても、北アルプスを登山しても、見つからなかった。
かれこれ5年ほど捜し続けているのだろうか。
一向に手がかりさえ見つからない。
神様が隠してしまったのだろうか。
私は一目でも会いたい。
戻ってきてくれ。
愛する妻よ。

#次は「アラビア語」「スナック菓子」「忍者」でおねがい。

464 :「アラビア語」「スナック菓子」「忍者」:01/12/01 05:31
紙皿から試作品をつまみ口にはこぶ上司の手元を私たち開発スタッフ一同は
かたずを飲んで見守っていた。頭の禿げ上がった上司が神妙な面持ちで子供向けの
スナック菓子をほうばる絵が傍からはどう見えるか知らないが、私たちにとっては
もっとも緊張する時間だった。上司は無言でふたつめのスナックをつまみ、それも
ゆっくりと嚥下した。
「なかなかいいんじゃないかな、売れるよ、これは。これならカ○ビーに勝てる、
とまでは言わないが」
私たちはほっとした表情で顔を見合わせた。めったに部下を褒めない彼にしてみれば
最大級の賛辞に近い。ここ数週間というもの新製品の開発室にこもり、三度の食事の
はスナック菓子で膨れたお腹でのどを通らず、風呂にも禄に入れなかった。寝ぼけて
帰ろうとしてIDカードを社内ではずしてしまい、ライバル企業の忍者による偵察を
防ぐために設置されたセキュリティシステムを豪快に作動させてしまったものもいた。
犠牲となったものはあまりに大きく、得たものといえば脂肪だけだった。が、彼に売れると
言わせればもう大丈夫、報われたというものだ。
「商品名はどうする?希望があれば聞こう」
上司はさりげなく聞いてきた。商品名をつけるのはマーケティングの仕事で開発の
私たちには縁がないものだった。
「ちょっと変わったものがいいですね」
「単純なことばだけど実はアラビア語とのダブルミーニングだとか」
「回文だとか」
私たちはつぎつぎとアイディアを出した。緊張していた脳がいい方向へ弛緩したのか
アイディアは尽きることがなかった。どれも製品名としては使えないだろう。
私たちがするのは開発だけで、若者受けする売り込みセンスなんて私たちには皆無だった。
それでもわたしたちは自分の子供の名前を手帳いっぱいに書きつける馬鹿な親のように、
話し続けた。

#次は「胎児」「換気扇」「拡声器」で。

465 :「胎児」「換気扇」「拡声器」:01/12/01 14:28
幸子の言葉は換気扇の音にまぎれて聞き取れなかったことにした。
「え? なに?」
彼女は私の不器用な問い返しに答えず、鍋の蓋を開けた。
煮物の良い匂いが、アパートの狭い部屋に満ちた。
「お味みていただける?」
「あ、ああ」
私は立ち上がり、彼女が差し出す小皿を受け取って舌をつけた。
「すこし、薄いんじゃないかな……」
彼女は無言で頷き、小さじで何かの味を足した。
私も無言で机に戻り、書きかけの論文に向かってみた。
猿田彦、と書き付けたペンの先が震えていた。
幸子の言葉が、拡声器を通して聞いたように私の脳裏にはっきりと残っていた。
消えては浮かび浮かんでは消えるように谺しながら、いつまでも去らない。
「……この論文が認められれば、本が出せるかもしれないんだけどね。
それまでは僕はただの研究生だし、それに」
「そうね……。ごめんなさい」
私は打たれたように幸子の背を見た。
どこに胎児など宿しているのか、信じられないような細い背だった。
私は己の若さを呪いたい思いだった。

次は「タルト」「叔父」「激減」

466 ::01/12/01 16:40
うるうると光る、べっとりと甘ったるそうなシロップが、
水を含みすぎて赤黒くなった、丸っこいラズベリーに
ねっとりと絡み付いており、その上には純白でありながらもどこか傲慢で
いやらしい、もったりとしたクリームがのっかかっていて、
どこか子供を寄せ付けないタルトであった。
恵一はそのじっとりした迫力を気にもかけず、素手でタルトをつまむと
舌を突き出すようにして一口かじった。クリームがこぼれおちるのも
平然と無視して横目で叔父を見やる。叔父は満足そうに恵一を眺めている。
こんな卑猥な食べ方を、シェフである叔父は好む。
そんな倒錯したシェフだから客が激減するのだ。今日もこの店には
客がいない。
恵一は指で口元をぬぐってから、店を出た。

次は「みかん」「吸血鬼」「宝の地図」で。

467 :「みかん」「吸血鬼」「宝の地図」:01/12/01 18:11
こたつのなかで古泉の裸足がわたしを蹴った。わたしは負けずに蹴り返す。
また古泉が蹴る。わたしは蹴り返す。こたつの上では何事もないように無表
情で、わたしと古泉はそれぞれ別の書誌をめくっていた。古泉が籠につまれ
たみかんに手を伸ばす。わたしも続いてひとつとった。無言で皮をむくわたし
と古泉。古泉はまたひとつ蹴ってきた。
 古泉は食べ終えたみかんの皮をなんとか平面に広げようとする。
「無理だよ、丸いものは。世界地図だって同じ。どこかを歪めないと平らにはならない」
わたしの言葉が聞こえないふりをして、古泉はでっぱったところを押しつぶし
はじめた。押されたみかんの皮からわずかに水分がはじける。ここで蹴り返し
ておく。
「宝の地図だな」
押しつぶされ、なんとか広げられたみかんの皮をみて、わたしはつぶやいた。
「ああ、そうだね」
古泉がはじめて口をひらいた。ちょっと笑う。「また、昔みたいにふたりで
無茶をしたいね」
「そうだな」
「したい『ね』」のタイミングで古泉が蹴る。わたしは「そうだ『な』」で
蹴り返す。古泉が蹴るときは常に右足だった。左足は吸血鬼との壮絶な戦いで
失われていた。無茶をしたい『ね』、繰り返してまた右足で蹴ってきた。

次は「高速道路」「ナッツ」「らっこ」

468 :「みかん」「吸血鬼」「宝の地図」:01/12/01 18:21
とても暇な午後だった。そこで俺は街へ出た。
八百屋に行って肉屋に行ってお菓子屋に行って・・・
いつも通りのお散歩コースだった。
そして帰りに森へ行った。なぜか行きたかったからだ。
森の中を歩いていると、後ろから肩をたたかれた。
振り返ると「コンニチハァ。ボク、キュウケツキデス。」
と言いつつ握手を求める奴がいた。俺はとりあえず握手した。
するとそいつは嬉しそうに俺の頭を撫で、「ヘイ!パス!」
と言いながら紙切れを渡してきた。見ると宝の地図と書いてあった。
そして「ヨロシークネ☆」と言って奴は去っていった。
俺はとりあえず地図の場所に行ってみた。そこにはごく平凡な民家があった。
無断で入ってみるとそこには一人の老婆がいた。そして俺を見ると「ヘイ!パス!」
と言ってみかんを俺の手に握らせた。とりあえず受け取った。そして食べた。旨かった。
老婆が「旨かったろ?」と言って笑った。俺は頷いた。そして、帰宅時についた。
それから、「今日は楽しかった。」と日記に記した。

次は「三途の川」「タウンページ」「納豆ご飯」でよろしく。

469 :「三途の川」「タウンページ」「納豆ご飯」:01/12/01 19:34
「お兄ちゃん、三途の川って何?」と、妹が聞く。
「死んだ人が渡る川のことだよ」僕は判で押したような返事。
幼い妹はそんな生返事にもふうん、と真面目に感動していた。
妹も僕も朝食の納豆ご飯をぽろぽろこぼしながら口をせわしなく動かす。
「お兄ちゃん、お父さんは?」
お父さん、と聞いて僕は一瞬戸惑ってしまった。なんと答えればいいんだろう。
直後、頭の片隅に最悪なセリフが浮かぶ。
『お父さんは、三途の川のところだよ』
最悪だ。
母さんはというと、目下古びたタウンページで葬儀屋を探している。
涙がこぼれて、シワシワになったその分厚い紙の束に、
僕も涙が止まらなくなってきた。

☆次は「歯磨き粉」「コンポ」「杖」でお願いします。

470 :「歯磨き粉」「コンポ」「杖」:01/12/01 20:44
目覚まし代わりにタイマーをセットしたコンポで起床する。
最近のお気に入りはウタダヒカルだ。都会的なテイストが
わたしの朝を華麗に装飾する。
寝ぼけた頭を抱えながら顔を洗う。髭をあたり、髪を整え、
コロンを少々。続いて歯を磨こうとして気がついた。歯磨き粉
がない。わたしの完璧ライフに邪魔がはいった。厭な気分だ。寝室
からはまだわずかにウタダが聞こえる。CDの音に負けない大声
でマイハニーに怒鳴る。
「おい、ばあさん。歯磨き粉、もうないぞ」

おもむろに杖をついて、さわやかな朝の公園に散歩に出かける。


次は「いとこ」「海峡」「にんじん」

471 :名無し物書き@推敲中?:01/12/02 10:08
「いとこ」「海峡」「にんじん」

私たちは小さな舟に押し込められて海峡を渡った。
海峡の向こうには祖父母や親戚が今も住んでいるはずだ。
子供の頃には両親と一緒に訪れ、年の近いいとこたちと遊んだ思い出のある土地だ。
荒れ気味の海が私たちを翻弄した。舟の中では酔って吐く者が出始めた。私も吐いた。
腕で口を拭うと、今朝食べたサラダに入っていた様々な野菜の屑が袖に付いた。
灰色に覆われた海峡、濃緑に満ちた船内の沈んだ色彩に慣らされた目に、
胃液の淡い黄色に包まれた、キャベツの薄緑やにんじんのオレンジが鮮やかだった。
拍子抜けするほど軽やかなスタッカートと共に、それは始まった。
私の隣にうずくまっていた男が小さな呻きを上げた後に首を垂れた。
ヘルメットに小さな穴が開き、血が流れ出していた。
「飛び込め!」
大尉の声を聞くや、私たちは我先に冷たい海の中へ飛び込んだ。
死のスタッカートが海中にまで聞こえてくる中、
私はリズムも何もあったものではなく、
ただ無我夢中でオマハの岸を目指して泳ぎ始めた。

※次は「鴨居」「ファイバー」「税金」でお願いします。

472 :うはう:01/12/02 10:10
「いとこ」「海峡」「にんじん」

 冬の海峡。
 瀕死の父に飲まれる朝鮮にんじんを手に、娘は夜の海を眺めてる。

 何百両というこの品のため、娘は人に言えない苦労をしてきた。
 「お父様、まってて」と長屋を飛び出してはや10年。
 考えてもみれば、重病の父が今でも生きてるわけがない!

 (なのに・・・私ってば一体!?)
 娘は、夜の黒い海を眺めながら、放心せずにはいられなかった。
 (いけない、ここで挫けたら私の10年の恥辱の日々は・・・)

 「お父さん、待っててねー!」
 海に向かって叫んでみても・・・どこかマヌケである。

 その頃長屋では、7年前に死んだ父に続いて、いとこが瀕死の床に臥していた。

 娘の努力は無駄にはならなかった・・・と、言いきれるだろうか。
 彼女はどんな表情でこの事態をむかえるのか、なんとなく怖い。

 ※「朝鮮にんじん」とひらがななところが・・・強引(笑)
  次のお題は:「鳩」「餌」「秘密基地」でお願いします。

473 :471:01/12/02 10:40
げ。こんな時間にかぶってる。いいや、譲ります。
次のお題は「鳩」「餌」「秘密基地」で、どうぞ。

474 :うはう:01/12/02 11:00
>>473
 登録してみたら2分遅れでした、ごめんなさい^^;
 責任とって書いてみました(笑)
「鴨居」「ファイバー」「税金」

 全館、光ファイバーにより監視されたマンション。
 すべて税金でまかなわれていて、自己負担ゼロ。私は、どこか敷居が高かった。

 なんで国家はここまでやってくれるのだろう。
 この光ファイバー、プライバシーを、世界に送信するためのものでは?
 トゥルーマン・ショーな気分になりながらも、嬉しいものは嬉しい。

 実はこのマンション、30日ごとにプライバシー情報を送信しなければ
鍵が開かない。家具を替えたり、動かしたりしても同様である。

 「何のために?」と悩んだって無駄だ。第一、自分のプライバシーにどんな価値が!?
 ただ、すべてが「それなしにはいられない」状態になるのが怖いだけだ。

 その頃、地下の某センターでは!
 「わーい、悩んでる、悩んでる(^^)」
 「この苦悩の動作、いけますな」
 「アクティベートする時の、奥さんの複雑な表情が、なんとも・・・」

 ・・・山積みの仕事のため自宅にも帰れない、若き閣僚さんたちが幸せになってた。
 なんとも屈折した趣味である。

 ※ありがちー
  次のお題は:471の「鳩」「餌」「秘密基地」でつなげて下さい。失礼しました^^;L

475 :名無し物書き@推敲中?:01/12/02 11:08
鳩が餌食って秘密基地に帰っていった。

476 :「鳩」「餌」「秘密基地」:01/12/02 12:10

起きたなりの格好で縁側に座り、庭を眺めていると、恭子が茶を運んできた。
「おはようございます」
「ああ、お早う」
小柳が茶を啜る間、恭子も側に座って庭を見ていた。
いつだったか、小柳の側が落ち着くのだと話していた。小柳は空恐ろしいような思いだった。
妻が後ろを通りかかり、足を止めた。恭子は我に返ったようにそそくさと立っていった。
「貴方、着替えてくださいな。いつまでも寝間着なんて」
「……ああ」
着替えは恭子ではなく妻が出した。袖を通し帯を締めると小柳は庭へ降りた。
そのまま表へ出て坂を登り、裏手の公園へ赴いた。次の論文の考えをまとめるため、
と思ったのは言い訳かもしれなかった。
鳩に餌を与えつつぼんやりとしていると、思いの外の時が経ったようだった。
「旦那さま、朝のご飯のお支度ができました」
恭子が呼びに来ていた。小柳の隠れ家であるこの公園も、いつしか恭子は探り当ててしまった。
母に秘密基地を見つけられた少年の日の、甘いばつの悪さを小柳は思い出した。
母、という言葉を思い出したからだろうか。小柳の先に立って坂を下る恭子の背が、
いよいよ彼女の母に似てきたように見えた。甘い心持ちは消えてしまった。
朝の膳に出された煮物の味も、あの日の幸子のように薄味だった。
この味を妻とともに食す残酷を、小柳は思った。

※次は「送電線」「ピチピチの」「水母」でお願いします。

477 :いかいか ◆5j89UJuk :01/12/02 13:04
水母、、、、、の意味がわからん俺は逝ってよしですか?

478 :うはう:01/12/02 13:11
あ、水母ですね(^^)

 水母というのは、一般に、川の源流にある森の事を・・・
 というのは冗談で、水母って実は「クラゲ」のことだそうです。

479 :名無し物書き@推敲中?:01/12/02 13:25
送電線にひっかかったピチピチの水母。

480 :名無し物書き@推敲中?:01/12/02 13:48
>>479
代わりにそれを5行以上にするとこうなる。

送電線
にひっか
かった
ピチピチ
の水母。

481 :N/W:01/12/02 14:13
この町に吹き付ける風はやけに冷たく、コートの中にまで容赦なく冬は吹き付ける。
送電線が奏でるもがり笛はマフラーで包んだ耳にも飛び込んでくる。
こんなところにどうしているんだろう、それはきっと、死ぬまで考えてはいけない疑問。
右手には今日の寂しい成果を詰め込めた鞄、左手には水槽で飼っている水母の餌。
空の中で、ピチピチと音を立てて壊れていきそうな自分の体を地上に押し留めながら、
今日も暗い夜道を一人、水母とゴキブリ、そして仙人掌以外には、
自分を含めて、一切の「生」を感じられない部屋へと戻る。


次は「踏切」「切断面」「梨」

482 :踏切・切断面・梨:01/12/02 16:00
周りには人工で構築された物はほとんどなく、踏切さえも見えない。
私は線路沿いをそこまで歩くと、己の体躯をレールの上に横たえた。
周囲には一面にススキが原生し、風に吹かれてざわめいている。
私の行う行為を警告するかのように、そのざわめきが次第に激しくなる。

自分の人生に終止符を打たんが為に私はここに来た。
38年間の生涯、それは不確かなもので、私という人間の存在意義を見出せなかった。

私は最後にポケットから一玉の梨を取り出し、かぶりついた。
幼い頃、貧乏だった我が家では大好物だった梨すら買う金はなかった。
稀に母親が買って来ても一玉の幸水を幼い弟と半分に分けたものだった。
その節断面を憎く思った。貧乏を憎く思った。

20年間会っていない我が弟と、女手一つで育てた母には今なら謝れるかもしれない。
しかし、二人の所在は分からない。
―こんな愚かな兄ちゃんで御免な・・・
私は真っ直ぐに虚空を見つめた。レールからは電車の迫る振動がはっきりと伝わってきた。

次に私が覚えている鮮明な記憶は弟との邂逅シーンであった。
「にいちゃん、会いたかったよ・・・」弟はきつく私を抱きしめる。首筋に弟の涙が伝わってくる。
まさか、弟が運転士をやっているなんて・・・。そして、そこに・・・。


#次は「カナリヤ」「空き缶」「麻雀」でお願い。

483 :481:01/12/02 16:03
×節断面を→○切断面を

484 :うはう:01/12/02 16:28
「カナリヤ」「空き缶」「麻雀」

 麻雀の鬼と言われた彼が、ぷっつりと姿を見せない。
 授業が終わっても、雀荘で彼の姿を見る事はなかった。
 「恋人でもできたのでは」と皆で噂しあった。
 「そりゃあ、麻雀より彼女と一緒の方がいいよなぁ」

 彼が現れたのは、それから半年後の事だった。
 しかし、歌を忘れたカナリアというか、すごく弱い。
 彼は慟哭した「俺は・・・俺は麻雀の記憶がないんだ、空き缶なんだ」

 見知らぬところに半年拉致されて、記憶を抜かれたという。
 一体誰がという事は別として・・・慟哭するほどのものだろうか? 麻雀の記憶が。
 恋人との思い出とか、もっと大事なものはないのか? やはり麻雀の鬼である。

 その翌年、彼の記憶に基づいて、宇宙人からの地球への攻撃があった。
 宇宙人の攻撃。それは麻雀究極のイカサマ技といわれた「つばめ返し」だった。
 何万人もの宇宙人の「ツモ!」「ロン!」に、人々は逃げ惑うばかり。
 それにしても・・・「やっぱし、イカサマやってたのか」
 彼は再び姿を消した。

 ※麻雀という事自体、半分死語になってしまった・・・
  次のお題は:「時」「四次元」「小便」でお願いします。

485 :666 ◆xenNZQbg :01/12/02 19:47
俺の中の感性を全て疑い過ぎた
それは遠い昔、まだ俺が何にも生まれてない時
そこの空間は偉大で広大で、しかし虚無だった。
何も感じない中で何かを感じる素晴らしさ
例えるなら朝一の小便の爽快にも似た感じだ。
そうやって一つずつ自分の空間を創ってきた俺にとって
個自身の肉体の中の構造は
全て四次元の塊、時間も空間も全て操れ壊せる
そういった心をもっているのだ

486 :666 ◆xenNZQbg :01/12/02 19:48
次は「朝焼け」「指」「高貴」でよろしくおねがいします

487 :「朝焼け」「指」「高貴」:01/12/02 20:54
黒政の屋敷の前には組の若い衆が群れていた。
大親分が出入りを迎えるのだから、この物々しさは当然と言っていい。
銀次は臆することなく彼らの中へ割って入った。
「お……おい」意想外の事に黒政組の男たちは思わず道を開けた。銀次はそのまま玄関をくぐる。
「て、てめえっ、銀次っ」後ろから追いすがってきた男を、銀次は脇差の鞘で殴りつけた。
三和土に伸びた男には目もくれず、いきり立った人垣に睨みを放つ。動く者はなかった。
無遠慮に廊下を進み、これまた多くの若い衆が固めている座敷の前に至った。
「通るぜ」小刻みに震えている男の肩を押しのけ、襖を開け放った。
「あ、兄貴……」弟分の浩三が、座敷の真ん中で左手を抱えてうずくまっていた。
血に濡れたまな板の上に、出刃と、そして指が乗っていた。
「すまねえ、浩三。遅かったか」
床の間を背にした上座に、黒政が高貴然と座っていた。
「遅かねえよ、銀次。おめえの首はまだもらっちゃいねえ」黒政が周囲の男たちに目配せをした。
男たちが一斉に斬りかかってきた。銀次は脇差の鞘を払い、刃を一閃させた。
ばしっ、と水音が立ち、朝焼けに染まった障子がさらに赤く燃えた。
次瞬、脇差を持ったままの手首が、畳の上にばたばたと落ちた。
男たちの怒号が凍り付いた座敷の中で、銀次は脇差を構え直した。

#昔の大映任侠映画のイメージで…。ズレてたらすみません。
#次は「炭酸水」「廃車」「字幕」でお願いします。

488 :「炭酸水」「廃車」「字幕」:01/12/02 23:10
「おお、炭酸水か。ノスタルジックだね」
「今はサイダーと言いますの」
小声でそう話しながら席に着く男女が一組、場末の映画館にいた。
人形のような服を着た若い女と、一見普通だがどこか焦っている男。
「英語の字幕とは何とも不思議な物だ。
まさかこんな異境の地で、母国の映画が楽しめるとはね」
確かに字幕は英語だが、流れてくる言葉は日本語そのものだ。
「ここには変わり者の経営者がおりますから。それよりも…」
「ああ、アレか、アレは廃車と一緒に沈めた」
そのセリフが終わるか終わらないかと同時に、女は恐ろしい形相になった。
一瞬で懐に手を入れ、黒い固まりを男の胸に押し当てる。
「…冗談だ。駅前のコインロッカーの中だよ。金も一緒だ」
男の顔から脂汗が落ち、しかし女は手に持った物…拳銃をしまう事はなかった。

☆次は「ハト派」「種」「吸血鬼」でお願いします。

489 :名無し物書き@推敲中?:01/12/02 23:14
 『ごるあ池』の傍らに捨て置かれた廃車の屋根に座り、あたしは夕焼けに燃
える池の水面を眺めていた。天の紅さが水に映され、水の紅さが空に映されと、
その不確かな姿は水母で作られた合わせ鏡のようだ。
 こんな事なら……。
 近所の駄菓子屋から購った炭酸水をあおり、艶やかに練られたガラス体もろ
とも池に投げつける。定価百四十円の内容物は金色の雫を散らして池に溶け込
み、世界の全てから姿を消してしまった。確かな視界に残されたものは、ぷっ
かりと浮かぶ間抜けで女々しい空き瓶だけ。
 「……あたしから、アプローチすればよかったかも」
 ほとんど泣きながら膝の間に顔を埋めた。
 『ごるあ池』
 彼のつけたこの意味不明の喜劇名詞は、彼が他所の女と幸せな家庭を築いた
後も、フィイルムに刻まれた字幕のように繰り返し繰り返しあたしの世界に映
されてゆくのだろう。そしてあたしは、それが彼の無垢な陽気さに由来するだ
けに拒むこともできず、席に縛りつけられた観客の態で、只々拍手喝采を求め
られるのだ。
 「美雪ーっ!」
 名前を呼ばれて見ると、土手の向うで彼が手を振っていた。ジャージ姿の冴
えない格好。明日結婚するという婿殿が、幼馴染を心配して捜しにきたのか。
殊勝も過ぎて、糞バカヤローである。
 それでも、あたしはやはり立ち上がって応え、大きく手を振る。涙なんか見
せてやんねぇ。こうなったら、彼好みの天然の笑みを浮かべて、腕なんかに抱
きついてやろうと思う。探せば誰にだって隙はあるもの。
 ……結婚なんかブチ壊してやんよ。
 心の内でそう吐き捨てながら、あたしは水商売で鍛えられた根性に気合を固
めていた。

長めですみません。
#次は「ゴミ袋」「焼き鳥」「祭り」でお願いします。

490 :489:01/12/02 23:22
うわぁ、ダブリました。
次回の三語は488さんにお譲りします。

491 :「ハト派」「種」「吸血鬼」:01/12/03 01:33
テレビからはハト派で知られる政治家が首相に質問を投げかけていた。
質問というよりは野次だろうか。弱そうで下品。次はあいつがいいわね
え、とママンがいう。ママンは800歳を超えるはずだけど、人間の女ども
の誰よりきれいなんだ。僕はママンが本当に僕のママンなのかどうか知
らないけど。だけど僕はママンに対して不満はない。あるとすれば男の
趣味が悪いことだけぐらいかな。政治家なんて仲間に引き入れても僕た
ちの種にはなんの意味もないのに。みんな食べちゃえばいいのに……。
僕とママン以外みーーんなね。

次は「未明」「こんぶ」「お砂場セット」でお願いします。

492 :419:01/12/03 01:35
スマソ。吸血鬼がないやん。書き直し。

種にはなんの意味もないのに。
吸血鬼種にはなんの意味もないのに。

493 :sora:01/12/03 02:46
あの時私は確かに少し酔っていたかもしれない。花冷えのする四月の初めの
頃の夜。いつもの店で彼女と会って、いつもの酒を頼み、いつもどおり三杯
飲み、そこで別れた。
いつもと少し違ったのは彼女の指にあの指輪がなかったことだけだった。
これはもしかすると俺を誘う“手”のつもりなのか。考えすぎか。それとも。
私も彼女もお互いに自分の家庭のことは一切話さない。別にそう決めたという
わけではない。“不倫”しているわけでもない。

週に一回、水曜の晩にあの店で隣に座り、少し話をする。それだけのことだ。
最初はただの偶然の積み重ねだと思っていたが。自分に問いかけててみれば
「そうではない」と答えることはわかっていた。ただ、そのバランスを壊し
てしまうのはいやだった。
珍しく饒舌な彼女に時々あいづちを打ちながら、私は別のことを考えていた。
と、突然、彼女が
「タバコちょうだい」
彼女は吸わなかったはずだが。彼女に差し出すと、慣れた手つきで一本取り、
「つけて。」
といった。
マッチを擦り火を差し出すと、タバコを挟んだ細い指と白い横顔が近づく。
いつもの指輪がなかった。

「わかれたのよ。」視線に気づいて微笑みながら彼女は言った。なんといって
よいかわからず私もつられて微笑んでしまった。
「あたらしくはじめるわ。」
「いらなくなったものは全部捨てるの。」
改めて彼女の横顔を見てしまった。
「もうここにはこないと思う。引っ越すから。」
「だから、今日はお別れパーティーーね。」
胸が、ズキン、とした。
私は彼女のことを知らない。何も知らない。好きな本、好きな酒、好きな映画、
好きな音楽、いろいろ話したはずなのに、彼女の名前さえ知らない。
「じゃあ、ね。」
そういうと、彼女はいつもと同じようにカウンターに金を置いて椅子の背から
軽いコートを取るとふわっとはおった。
「ありがとう。げんきで。」
店の入り口で振り返ってそういい、すっと出て行った。

あとすこし。もう少し。でもなにを?呼び止めることは私にはできなかった。
さっきまで彼女が肘を突いていたカウンターに残った灰皿。軽い口紅の色が
残った吸い口のマルボロ・メンソール。
三分の一残ったジンライム。
「いらなくなったもの・・・」
私との時間は、たぶんこれまでの彼女に必要なものだったのだろう。そして、
たぶん、これからの生活に要らないものなのだろう。ぼんやりかんがえながら、
カウンターの奥でボーイが客の食べ残しの焼き鳥をゴミ袋に放り込むのを見ていた。

店を出ると、風が吹き付けた。花びらが舞う。舞い落ちる。向こう側の川べりには
近所の神社の桜祭りを当て込んだ屋台が並んでいる。黄色っぽい電球の明かりと柳に
一列にぶら下げた雪洞が川に写っている。
はなびらがまう。涙がこぼれてくる。

どうかな?♯次は、「年老いたライオン」「雪だるま」「路面電車」でお願いします。

494 :sora:01/12/03 04:15
ごめんなさいー!十五行以内だったなんて・・・
ごめんなさいごめんなさい・・・ううう・・

495 :「年老いたライオン」「雪だるま」「路面電車」:01/12/03 05:32
鈍色の空の下、雪は降り続いている。墓石に乗った雪を、彼は静かに払ってやった。
「ようやく終わったよ」
出会ったのは、戦争も終わり街が活気を少しづつ取り戻してきたころだった。
路面電車の中。背負っていた行商の大きな荷物につまづき、顔を赤くして
ごめんなさいと小さく言った、その仕草に彼は惹かれた。
「ようやく終わった」
繰り返された言葉は、目の前で眠る人に向けられたものではなく、自らに確認
させるためのものだったのかもしれない。
四十二年間の二人三脚。ただ走り続けた印象しかない。一人になって、初めて
後ろを振り向けるようになった。がむしゃらに走るのではなく、ゆっくりと
確実に歩みを進めることを覚えた。それでも、立ち止まることはなかった。
年老いた獅子のように孤独に耐えながら、顔を上げて、前を向いて。
そんな日々にも、幕引きの時はきた。後は静かにもう一つの幕引きを待つだけだ。
「また、来年も来るよ」
小さな雪だるまを墓石の前に置いて、彼は石段を降りていった。


【ごめんなさい!「ライオン」だけ「獅子」に変えてしまいました。
これは反則かも‥‥。次のお題は「ジャズ」「鶏」「地図」で。】

496 :sora:01/12/03 08:24
「ジャズ」「鶏」「地図」
俺はジャズマンだ。ほかのやつがなんと言おうと間違いない。
俺が絶え間なく動きつづけているいる事だけをとってみても、俺がジャズ
マンだということがわかるやつにはわかるはずだ。
確かに俺は落ち着きがないかもしれない。だがそれは俺の中野ジャズマン
として血がそうさせているのだ。いいたいやつには言わしておけばいいさ。

仲間とのセッションは最高だ。俺の声を聞けばどんなやつでも必ずスイング
できるはずだ。ジャズ・それは地図のない旅に似ている。途中でどんなやつ
がどんな声を加えるかで見えなかった道が見えてくる。keep on moving.

誰がなんと言おうと俺の生き方は変えられない。俺自身にもわからない不思議な
力が俺を突き動かしているんだ。
朝日が昇ると俺はもう我慢できない。聞け!俺の歌!スイングしろ!さあ!
      「cockーaーdoodleーdo!!!」
喜べ!朝が来た!仕事しろ!めしくれ!鶏は気が短いんだ!

491さんのを飛ばしてしまいました。ごめんなさい。というわけで、次は
「未明」「昆布」「お砂場セット」でおねがいします。

497 :「未明」「昆布」「お砂場セット」:01/12/03 11:02
ターゲットの自宅周辺を調べてみると、道を挟んだ真向かいに児童用の公園があることが分かった。ブランコ、滑り台、そして砂場。さらに植え込みの茂み。申し分ない。
そこから最も近いスーパーマーケットに寄り、必要なものを出来るだけ買い込んだ。
ペットボトル入りのコカコーラ、卵、コーヒー。子供向けの玩具売場でお砂場セットと癇癪玉、
それに釣り糸。レジ脇に駄菓子の都昆布があったのでそれも買った。これは私の好物だ。
帰宅してまず車からガソリンを少量抜いた。スーパーの袋とガソリン缶を持ってキッチンに入る。
卵焼きを作り、コーヒーを入れた。卵焼きとコーラで簡単な夜食をとりながら、
ペットボトルロケットと発射台を作った。
余っていた卵の白身とコーヒー混ぜ、さらにガソリンを混合してから湯せんでゆっくりと温めた。
出来上がったペースト状の焼夷剤をペットボトルロケットの先に詰める。ロケットの先端には、
いくつかの癇癪玉を付けた。撃発信管の代用である。ロケットには水の代わりにガソリンを入れた。
外へ出ると、まだ未明の闇が辺りを覆っていた。ガレージの空気入れでロケットに圧力を込め、
車でターゲット近くの公園に戻った。植え込みの中にペットボトルロケットを据えた。
狙いはもちろんターゲットの家である。発射台のレバーに釣り糸を結びつけ、
糸の先をお砂場セットに入っていたスコップにつないだ。スコップは砂場に放置した。
これがいわば遅延発射装置となる。あとは夜が明け、砂場に遊びに来た子供がスコップを見つけて、
勢いよく拾い上げてくれればいい。
一仕事終えたあとの一服といきたいところだが、煙草は光と煙と灰を現場に残す。
私は代わりに都昆布をポケットから取り出し、一枚くわえて噛みしめながら、その場を後にした。

次は「渓谷」「カシミア」「番台」でお願いします。

498 :sora:01/12/03 18:22
「渓谷」「カシミア」「番台」
ヒポポタマ渓谷の斥候としてここに座り続けて、どれくらいたったのだろう。
瞬きすることもなく見つめ続けた年月を、私は数えることをやめてしまった。
心は世界中をさまよい続けている。体はここに残したままに。
あの彫刻家が私をここの岩に掘り出したときに、あの馬鹿は「命」などと
いうものを私に吹き込んでしまった。
「お前はここの見張りとしてずっとここに座り続けるのだ。」
「われらの行く末を見守るが良い。」
飽きた。ここにいるのは飽きた。「見守り続けていた」国もとうに滅びた。
風に心を乗せて私は旅をすることを何時しか覚えた。

このところお気に入りの場所は「にほん」という遠い東の国にある「せんとう」
という場所だ。そこでは不思議なことにいつも温かいお湯をたたえた泉があり、
「にんげん」達はそこで彼らを覆うさまざまな「皮」を脱いで、泡だらけに
なったり、泉に体を浸したりしている。奇観だ。
今日も「せんとう」まで飛ぶ。「ばんだい」という所にいる「招き猫」の中に入る。
「かしみあ」というらしい皮をかぶった「にんげん」が入ってきた。私のよく
知っているあの乾いた土の色をした皮だ。なごむ。皮は何枚も重ねてある。その下に
あと二枚はあるはずだ。上手に自分でむいている。はあ。何回見ても面白い。
この瞬間が見たくて、私は今日もヒポポタマ渓谷から飛んでくるのだ。

次は「ジャスミンティー」「かわせみ」「誕生日」でお願いします。

499 :「ジャスミンティー」「かわせみ」「誕生日」:01/12/03 21:27
あの女はバカだ!バカだ!そうに決まっている!
ケーキにロウソクを刺せば誕生日パーティになるとでも思っているのか!
…教養のない女を伴侶にした私にも非はあるが。
チャラチャラしたアクセサリーを身につけ、ジャスミンティーなんぞを飲み、
たまに何かを口にするかと思えば近所の噂話ばかり。
何度殺してやろうかと思ったか。
それでも、娘の誕生日。そんなときぐらいは母親らしい一面を見せてくれると思ったが、
コンビニのケーキに仏壇用ローソク。
今日も知らない男の元に大金を持って出ていった。
帰ってきたら、殺してやる。今度こそ。
新聞のチラシで、買ってきた包丁の試し切りをした。
名の通りの翡翠色をしたカワセミが、胴体と首が別れる憂き目にあう。
これだ。これなら大丈夫だ。
私は狂ったのか。
狂ったとしても、せめて娘は殺さないようにしないとな。

☆次は「肥料」「未遂」「賞賛」でお願いします。

500 :うはう:01/12/03 21:29
「ジャスミンティー」「かわせみ」「誕生日」

 冬になると、遠い北の国から、かわせみが渡ってくるという。
 鳥たちは、一本ずつ小さなジャスミンの枝をくわえてくるという。
 疲れた時、彼等は海に浮かべたジャスミンの枝の上で眠るという。

 やがて無事着いた鳥たちも、誕生日を迎えると一斉に飛び立つ。
 そして、帰ることのできかった鳥の数だけ、ジャスミンの枝が残る。
 男達は、その枝を集めてジャスミンティーを沸かすという。

 哀しい話だなあ。
 日本人に生まれてきてよかった。

 一歩遅れたマイペースの鳥たちは、枝がなくてマゴマゴしてるという。
 男達は、その鳥を捕まえて、焼いて食べるという。

 外道な話だなあ。
 ネタでよかった。
 ヤキトリー。

 ※カワセミが渡り鳥なわけないけど・・・オリジナルのCMがすきので^^
  次のお題は:「教会」「宇宙船」「ステンドグラス」でお願いします。

501 :うはう:01/12/03 21:34
また2分遅れてしまいました、スマソ。
(リロード確認はしてるんです、ホントです(涙))

前のお題がでてから3時間余の空白で、どうしてこうも同時刻に・・・謎です。
お題は>>499さんの
「肥料」「未遂」「賞賛」でお願いします。ごめん!

502 :sora:01/12/03 22:11
「肥料」「未遂」「賞賛」

今日こそあいつをはめてやる。
僕達は作戦を練った。ジャイアンとすねおを足して二倍にしたようなあいつ。
あいつを好きなやつなんか一人だっていやしない。
「のつぼ」という物を知っているか?いわゆる“肥溜め”のことだ。僕らの
田舎では、いまだにこれを肥料にしている。ここにやつを落としてやる。

作戦はこうだ。俺おとりになってあいつから逃げる。やつが追いかける。
あぜ道に誘い込む。のつぼにいつもかけてある覆いをはずしておいて、そこの
直前で俺がサイドステップする。やつが落ちる。うんこまみれ。隠れていた
みんなが出てきて大笑いする。完璧だ。作戦を発表すると、みんな俺を賞賛した。

俺がラビットを進んでやる気になったのは、当然足に自信があるからでもあったが、
もっと大きい理由はあいつが昨日俺のひそかにあこがれている女の子を泣かせたからだ。
許せん。こらしめねば。何時までもでかい顔できると思うなよ。この作戦が成功すれば、
もっと皆平和に暮らせるようになるはず。彼女にほめられたりして。わくわく。

きた!やつだ!よーし。決意を胸にやつの前に出た。
「おまえさあ。えらそうにしてんなよな。」何回も練習したせりふだった・・・のに・・
先にやつが言った。
「おお。ちょうどいいとこにいたな。俺腹減ってるんだ。焼きそばパン買って来い。」
思わず答えてしまった。
「木村屋のでいいの?」
作戦は未遂に終わった。

次は「ピーナッツ」「割り箸」「羽毛布団」でお願いします。

503 :名無し物書き@推敲中?:01/12/03 22:17
せっかく計画した誘拐は未遂に終わった。あれほど完璧な計画はないと
自負していた。特に身代金の受け渡し計画は練りに練った。過去の誘拐
事件にはもちろん推理小説のトリックにだって用いられたことのない計画
だ。もし成功していたら俺はモニタのむこうのニュースの視聴者から賞賛
を浴びたに違いない。犯罪は罪だが、完璧な犯罪には芸術的な美しさが
あるものだ。俺の芸術が完成しなかったのはターゲットの餓鬼が連れ去
るのが困難なほど肥満していたからに他ならない。

次は、「梅」「膿」「産む」で。

504 :503:01/12/03 22:18
かぶった。しかも肥料を肥満と間違えた。スマソ。
つぎは「ピーナッツ」「割り箸」「羽毛布団」でお願いします。

505 :名無し物書き@推敲中?:01/12/03 22:29
「箸で豆って喰える?」
真紀が乱立するビールの空き缶の上から割り箸を差し出しながらたずねた。
酔っているな。
「喰えるか、だいたいどこに豆が」
「ん」
真紀はガラス皿に入ったつまみのピーナッツを差し出す。
「そりゃ、たしかに豆かもしれないが」
割り箸で挟むには摩擦係数が低すぎるように思えた。しかし、彼女の酔いと
期待の入り混じった視線を浴びて、むげに断るわけにもいかなかった。
どれ、とガラス皿に箸をいれ、ピーナッツをつまもうとするが、俺もよっている
のか先端すら定まらない。きゃきゃ、だめじゃん、だめじゃん、と彼女が嬉しそ
うに笑う。じゃあ、自分でやってみろよ、といいながら俺は向きになって
ピーナッツを探り続けた。
「おっし」
取れた!「どうだ見ろよ」
真紀に向かって割り箸ごとピーナッツを差し出そうとする、と力の加減で
ピーナッツは箸からはじけとび、羽毛布団の上にころがり落ちた。
「あーー、ああ」
じゅってんまんてんでごてんだね、といいながら真紀は布団の上に
体を伸ばしてピーナッツを回収しようとする。寝転がるような姿勢になった。
「いいよ、ピーナツなんて」
俺は彼女のうえにおおいかぶさった。「ピーナッツなんてどうだって」

次は、「公務員」「怪我」「ヘアスプレー」で。

506 :sora:01/12/04 00:36
「公務員」「怪我」「ヘアスプレー」

病院の壁。白い壁。白いのになぜ不潔な感じがするんだろう。
入院する前は「白」という色が一番好きだった。
白い鳥。白い雲。白いシャツ。それが白い色をしているというだけの理由で
好きになった。

今は違う。一番嫌いな色。私を取り巻くほとんどすべてのものが白い色をしている。
壁も。シーツも。タオルも。隣を仕切るカーテンも。お医者さんの白衣も。交換
されるガーゼも。看護婦さんのストッキングも。白。白。白。白。白。みんな白。
私をいたわるふりをしながら拒絶する「白」

隣のベッドの人は、今日退院するらしい。朝からだんな様が来て荷物をまとめている。
ウラヤマシイナ。退院おめでとう。怪我、治ってよかったね。公務員風の優しそうな
だんな様と、うれしそうな彼女。病院のお仕着せの寝巻きを着替え、オレンジ色の
セーターを着た彼女は別人に見える。

「お世話になりました。早くあなたも元気になってね。」
そういい残し、彼女は部屋を出て行った。まとまらない髪に無理やりかけてたヘアスプレー
の匂いだけ残っている。

次は、うはうさんの「教会」「宇宙船」「ステンドグラス」でおねがいします。

507 :「教会」「宇宙船」「ステンドグラス」:01/12/04 01:16
「モナ教会」1788築。複雑怪奇なステンドグラスが観光客の
目を引く。なかでも宇宙船をかたどったようにも見える正面の
ステンドグラスは有名。

$たまにはこんなのも。
$次は「腕時計」「ご飯」「逃亡」で

508 :「腕時計」「ご飯」「逃亡」:01/12/04 02:27
慣れない格好をするものではないな、と私は思った。
夫の服を見立てることに憧れていた、と言う新妻に勧められるまま誂えた背広は、
どうも私には窮屈なようだった。小さいのではなく、そういう流行りの型なのだそうだ。
「腕時計は、お父様が贈ってくださったのを付けてらしてね」
私はこれにも言われるまま従った。分に似合わぬ金色の時計が、私の手首には少し重かった。
ホテルのレストランでの会食の間、妻はすっかり娘に戻ったようにはしゃいだ。
「やっぱりお父様とお母様と一緒にいただくご飯がおいしいわ」
「いつまでも子供のようなことを」義父もただの父親の表情で、好々爺然と話した。
食後に妻と義母を先に帰し、義父は私を別室のバーへ誘った。
「幸子くんとは、もう会っていないだろうな」義父の表情は学会政治家の厳しさだった。
「なら良い。君は私の血を残す息子であり、学統を継ぐ弟子でもある。それを忘れるな」
「はい……もちろんです」
「ではこの話は終わりだ。ときに君の論文の受賞を阻もうとする輩がいるが……」
私はこの場から逃亡したい気持ちだった。
義父が追い出すように郷里へ返した幸子は、そして私の顔も知らぬ娘は、
今どうしているだろう。力なく想うことしか、私には出来なかった。

次は「ヘビー」「塗り箸」「ジャンクション」でお願いします。

509 :名無し物書き@推敲中?:01/12/04 03:24
納豆をかき混ぜる俺を見て、浩子は怪訝な顔をした。俺は無視し
て続ける。
「納豆食べるなとはいわないけどさあ、執拗に混ぜるのやめなよ」
浩子が言う。「イメージ壊れるからさ。仮にもヘビーメタルバンドの
ボーカリストなんだから、アンタ」
俺は塗り箸を回す手を止めない。彼女は俺のやることなすことに
けちをつけたいだけだとわかっているからだ。昨日は俺が目玉焼き
にソースをかける癖を否定した。普通は醤油でしょ、と。
 俺たちは好んで二人で暮らし始めたはずだが、我侭なふたりだから
そもそも共同生活に向かないのだろう。

 疲れていた。

 俺は納豆を混ぜ続けた。浩子は何も言わずに席を立ち、そのまま
バイトに出かけたようだ。

 そして二度と戻ってこなかった。俺は自分が納豆を混ぜ続けたのは、
納豆の粘りをふたりのジャンクションにしたかったのだ、と気づいた。
いまさら何の意味もないけれど。

$ジャンクションの意味、自信ないや。辞書引いたけど。
$次は「中毒」「酸」「大和魂」で

510 :sora:01/12/04 08:55
「中毒」「酸」「大和魂」

未知の巨大生物にまたもや襲われ、ほぼ壊滅状態に陥った東京。
踏みにじられた廃墟の中に立ち込める酸のにおい。
「ゴリアテ」と名づけられたその巨大生物は体長100メートル。体重は推定6t。
打ち倒されることを願ってのネーミングでもあったが、彼を倒すべきダヴィデはついに
現れなかった。
彼の尿は濃硫酸にも匹敵する酸性を帯び、その勢い分量共にわれらの想像をはるかに超え
直撃を受けたすべての建造物は以前の形を思い出すことさえ困難なほどにぐずぐずとした塊と
成り果てた。自衛隊のほぼすべての戦力は使い果たされ、最後の頼みの綱であったアメリカも
ニューヨークに現れた「ゴリアテ2」への対応で手一杯だった。
なぜ彼はここにいるのか。これはもしかして神がわれらに与えた罰なのか。
絶望感が国中を覆っていた。

「首相!このままではもうだめです!彼を呼んでください!」
「しかし・・・」
「大丈夫です。彼に埋め込んだ“大和魂ユニット”は、まだ機能しているはずです!」
「迷っている暇などないはずです!ご決断を!」
眉間に深いしわを寄せ憔悴の色の濃い許泉首相は顔を上げきっぱりといった。
「G計画発動!」
深海に眠るGの枕元で大きな目覚まし時計が鳴り響いていた。

次は、「せんべい」「ペンギン」「信号機」でお願いします。

511 :sora:01/12/04 08:58
うあっ。「中毒」ぬけてるし。申し訳ありません。

512 :名無し物書き@推敲中?:01/12/04 09:02
>>509
(・∀・)イイ!

513 :せんべい・ペンギン・信号機:01/12/04 10:10
ペンギン村のせんべいさんはノーベル賞物の大発明をしました。
夜でも日中と同じ位に世の中を明るくする装置を完成させたのです。題して『ぴかぴかクン』。
この装置は月の明かりを吸収して太陽と同じくらいまでに増幅させる事が可能なのです。
つまり、これを空に浮かべれば24時間この世界を昼間にする事ができるのです。
せんべいさんは完成させたその日に、さっそく『ぴかぴかクン』を天空に打ち上げました。
―これが成功すれば俺は大金持ちだ、うへへへ・・・。

せんべいさんは発明の疲れと、完成させた安堵感から仮眠をとる事にしました。

せんべいさんはみどりさんが作る夕ご飯の匂いで目が覚めました。
―いけない、寝過ごした。『ぴかぴかクン』はどうなったかな?
さっそく外に飛び出しましたが、夜はいつもと同じ闇を投げかけているだけでした。
辺りを見まわしても明るいものといえば民家の明かりか、信号機の光だけです。
―おかしいな?失敗したのかな?

せんべいさんがいぶかしんでいると、空から鳥が降りてきました。が、よく見るとそれはがっちゃんでした。
そして、がっちゃんのおなかはぷっくりと膨らんでいました。
「がっちゃん、あれ食べちゃったの?5年間もかかったのに・・・」
うなだれるせんべいさんを、がっちゃんはあどけない顔で見つめ続けました。

#次は「マンガ」「イデオロギー」「香水」でお願い。

514 :513:01/12/04 13:54
あ、「ドクタースランプ」パロったんだけれど、これ原作知らなくちゃ分からないな・・・。
がっちゃんは何でも食べちゃうお子様(空も飛べる)なのだ。
と、補足。

515 :「マンガ」「イデオロギー」「香水」:01/12/04 17:12

先生が離してくれないので、席をクラブに移すことになった。
作家を迎えることに慣れた店というのがいくつかあって、そういう店を選ぶと粗相がない。
香水ばかり強くて頭の弱いホステスがでてくるということがない。何しろここでは無知は御法度。
ライバル作家(特に新進気鋭)の話題も禁句である。ところが今日に限ってK先生自ら後輩の名を口にした。
「最近のO君はすごいね。マンガみたいだけど、ああいうのが若い読者には受けるんだろうね」
げ。目が笑っていない。こういうときに変に頷いてはまずい。しかもOさんといえば私の担当だ。
エンタメ系文壇に思潮やイデオロギー運動があるわけではないけれど、勢いのある新進を老いゆく旧世代が嫉妬する、ということはもちろんある。どう返事をしたものか、と曖昧に店の入口のほうを見やると、
なんとOさんが他社の編集を連れて入ってきた。そしてこちらを見つけて歩み寄ってくるではないか。
K先生も大人げなく身構える。まずい、まずすぎる。私は思わず立ち上がった。
「あの、Oさん、こちらは……」
「どうもK先生、いつも御作拝見させていただいてます」
Oさんは私を見もせずにK先生に頭を下げ、自己紹介をし、握手を求めて喜んでみせ、
淀みなくK先生の最新作を誉め上げ、挙げ句に「あのトリックは先生に先を越されました。
おかげで今月締めのやつを1本書き直さなくちゃなりません」とまで言ってのけ、
如才なく一礼してから、柱の陰に隠れた席に退いた。
K先生は気を呑まれたように呆然としていたが、ホステスに煙草をつけてもらって、ポツリと言った。
「……いいやつじゃないか」

次は「ボクシング」「包装」「天守閣」でお願いします。

516 :sora:01/12/04 18:25
ボクシング」「包装」「天守閣」

一年ぶりにあう男は待ち合わせ場所に姫路城の天守閣を指定してきた。
あいつの思考回路は本当に何時までたっても読めない。文句も言わずに付き合ってる
あたしもあたしだけど。

これでもう二時間待っている。中は思いのほか狭く、暇つぶしに出来そうなものは
何もない。彦星が織姫を待たせるなんて聞いたことがない。ばがやろ。観光客は
つまらなそうに写真を撮ったり、無理にはしゃいだりしてる。こんな所で待ちぼうけ
食ってるなんてそれよりも間抜けで、自分の間抜けさ加減に腹が立つ。

下を向いてパンプスの足先を眺めていると、よく知ってるスニーカーが並んだ。相変わらず
汚いね。本当は飛びつきたいほどうれしいのに。顔を上げられない。泣きそうだから。
下を向いたままの私に、彼はきれいに包装された小さな包みを押し付けた。
「これ、えらんでておくれちった。」
もしかして・・もしかすると・・もしやこれって??!!
どきどきしながら開けてみる。入っていたのは天守閣のキーホルダーだった・・・
絶望しそうな気持ちで彼の顔を見る。目の上が真っ青に腫れている。三回戦ボーイ。
また負けたんだね。ボクシングなんかやめちゃえばいいのに。
「いこいこ!ホテルいこ!!」
おっきな声。みんなが振り返る。私はなんだかうれしくなってしまう。
やっぱだめだわ。私はこの男が好き。

次は「パンツ」「ピッケル」「パンダ」でお願いします。

517 :「パンツ」「ピッケル」「パンダ」:01/12/04 23:27
 見つけた!俺はピッケルを放り出し、手袋をはめた手で雪を掻き分けた。
転がっていたとがった氷の破片で登山用のズボンが破れ、パンツに
吹雪がしみたが、そんなことはかまっちゃいられない。

 パンダだ、間違えない。何世紀の前に滅んだといわれている幻の珍獣。
今までも氷山で凍ったパンダが発見されることはあったが、ここまで完璧な
形なのは珍しい。ジャイアントパンダやレッサーパンダはサンプルが比較的
よく残りっているが、俺が発見した氷づけは紛れもない、パンダ種のなかでも
のんびりとした気性で種の保存にすら消極的であったためにサンプル数が
圧倒的に少ない「たれぱんだ」だ!

$く、くだらね。
$次は「連想記憶」「カオス」「アコーディオン」で

518 :「連想記憶」「カオス」「アコーディオン」:01/12/05 03:28
酒場の喧騒が複数の男とともに表舞台へと流れ出た。
アルコールで呂律の回らない大人達が暴れ、夜道を行く娼婦を突き飛ばす。
甲高い声が静寂を切り裂き、民家の窓から怒号と鉢植えが飛んだ。
一度失われた秩序を回復することは難しく、カオスの渦が街を飲み込んでいく。
それは私に思い出したくも無い幼き日々の記憶を連想させた。
ふと、物悲しげにアコーディオンの音が奏でた。
その主の節くれだった指先が鍵盤を叩き、撫で、押し付ける。
紡がれる安らかな曲が、広場で繰り広げられる乱闘を沈黙へと導く。
優雅な月よ、私は酒場から現れた老人に曲名を教わった。


#連想記憶の意味がわからんので分割しちゃいました(^^;
#次は「サラダ菜」「聖典」「まさかり」でよろしく

519 :「連想記憶」「カオス」「アコーディオン」:01/12/05 03:30
「人間の連想記憶を忠実に再現した辞書検索システムです」
技師が示したのは、普通の端末と何ら変わるところのないものだった。
むしろ地味なインターフェイスは、ウィンドウズを見慣れた私には古くさく感じられた。
「実は先頃亡くなった言語学者の記憶を移植してあります。収録語彙数は、
ちょっと分かりません。中身はまるでカオスです。私たちにも、もういじれません」
どんなに曖昧な聞き方をしても大丈夫だ、と言うので、私は試してみた。
「ええと、あれだ。じゃあ小説の冒頭の単語でいこう」
そう言っただけで、システムは長いリストを表示した。すでに故言語学者氏が
「小説の……」と聞いた時点で連想した単語がリストアップされたのだ。
私は少し面食らいながら続けた。「え、ええと、そうだ。川端の」
リストが一気に短くなり、一行目に「国境【くに・ざかい】」と表示された。
私が出そうと思っていた問題の答えだった。「すごいな。まだ検索指示も出してないのに」
「人間が人間に何かを問うときには、実は聞かれたほうが記憶や連想、カンなどによって、
質問そのものを補完しています。それを忠実に再現してみたわけです」
「なるほど。ほかに何が出来る?」
「言葉遊びは最も得意とするところです。碩学とのしりとり遊びなんてのもオツなものですよ」
「それは面白そうだ。では【あ】から始まるということで、【アコーディオン】」
端末が煙を噴いた。どうやら碩学先生は負けず嫌いの癇癪持ちだったらしい。

次は「ローカル」「弓矢」「オープンカフェ」でお願いです。

520 :519:01/12/05 03:33
あ、かぶった。スミマセン。お題は>>518さんの
「サラダ菜」「聖典」「まさかり」でお願いします。

521 :「サラダ菜」「聖典」「まさかり」:01/12/05 03:59
 兵士たちが戦ったのは聖典のためなどではなかった。
軍はその旗に教会の印を掲げてはいたけれども、
武器を取って戦ったひとりひとりの兵士を駆り立てたのは
一片のパンであり一枚のサラダ菜であり一杯のスープだった。
彼らはただそれだけのために、剣を持ち、まさかりを振り下ろし
血まみれになって命を賭けた。

 信じるものが何かなんてわからなかった。教会の奥で
平穏に生きる太った教皇のためになんて誰が戦うものか。
しかし、家族に、彼ら自身に、パンをスープをサラダ菜を。

 笑うことなかれ。しかし、嘆くことなかれ。ただ、そうやって生きて、
死んでいった。それだけだ。

次は「合唱」「田園」「運命」で

522 :saora:01/12/05 06:27
さて。それでは問題です。ベートーベンは数多くの名曲を残しましたが
そのうちのいくつかは作品番号だけではなく「名前」を持つものがあります。
次の作品番号は、通常なんと呼ばれているでしょう。A,B、C、D四つの
中から選んでください。

 交響曲 第三番変ホ長調は:A・田園と呼ばれている。
              B・英雄と呼ばれている。
              C・運命と呼ばれている。
              D・合唱と呼ばれている。

次は「限定解除」「かごめかごめ」「オムライス」でお願いします。

523 :名無し物書き@推敲中?:01/12/05 11:19
いつもは遅れがちな娘のお迎え。
今日はその時刻が来るのを待切れず、
時報と同時にキーを回した。
納車されたばかりのアルファロメオ!

幼稚園の駐車場で、絶対にひけをとらない。
この車に乗るために、限定解除したんだから。
ベンツママやBMWママに、言ってやった「MTなのよ」。

娘が歌う。かごめかごめ。
ブランド幼稚園児は古風な遊びがお好き。
お弁当はおいしかった?
オムライス作るのたいへんなのよ。
ママほんとに疲れちゃう。

次は「白」「局所麻酔」「花束」で。

524 :「白」「局所麻酔」「花束」:01/12/05 14:38

【TVCM・コンテ案1】

画面一杯に白いガードレールのアップ。
カメラ引くと、擦れて赤い塗料が付いている。
カメラ、ガードレールに沿って引きつつPAN。
(SE:慌ただしい叫び声とサイレン)
救急車、パトカー、走るレスキュー隊員等がフレームIN。
次いで大破した外車もフレームIN。救助活動の最中。
(SE:レスキュー隊員「切断だ!局所麻酔用意して!」)
(SE:警官「危ないですから近寄らないで!」)
画面ブラックにフェードOUT。
同じ事故現場、別の日時、同カメラアングルでフェードIN。
すべて片づけられて閑散とした様子。
歪んだガードレールの下に花束を供える幼稚園児。
(SE:幼稚園児「ママ……」)
(BGM:かごめかごめ)
コピーテロップ、フレーム中央にフェードIN。
『大切な人を、悲しませないために』
クライアント名、コピー下にフェードIN。
『交通安全協会』

次は「シーソー」「タグ」「あられ」でお願いします。

525 :うはう:01/12/05 23:12
「シーソー」「タグ」「あられ」

【TVCM・コンテ案2】

 人一人いない夕方のニューヨークの公園。
 子供が一人、退屈そうにシーソーをこいでいる。
 そこに、いかにも怪しそうな髭のおじさん登場。
 彼は「はい、これ」と紙包みを子供に渡して去ってゆく。

 不思議そうな子供の表情のアップ。
 「From JAPAN」の国際宅急便のタグ。
 紙包みからこぼれる白い粉。

 次の瞬間、公園の至る所から現れる警察と防護服完備の検査官。
 大統領も一緒。
 おびえる子供の表情のアップ。

 万人監視の中、恐る恐る開かれた紙袋の中身は・・・「あられ」であった。
 大笑いしながらあられを食べる警官。
 自分も食べようと、防護服を脱ごうとアタフタしてる調査官。
 付け髭を外して「メリー・クリスマス!」と微笑み、子供を抱き上げる父。

 SE:ナレーション「異文化との遭遇。とよすのあられ」

 大統領。一口食べて、親指立てて「Goo!」

 テロップ:「これは味覚のパールハーバーだ」

 ※思わずパクってしまいました(^^) こういうのすきなので・・・
 次のお題は:「漢方薬」「少女」「症状」でお願いします。

526 :「漢方薬」「少女」「症状」:01/12/06 00:40
「さーてどうしようかな。」少女は明日を考えていた。
あの事実を知った日から、毎日が楽しくてしょうがない。
自分の書いたことが現実になるなんて。
ついこの間まで、死ぬことばかり考えていた自分が嘘のようだ。
少女は、病におかされていた。癌の末期症状であった。
その事実を知ってしまった少女は、自分の存在を残すため、ある
ネットに投稿した。
毎日々書き込んだ。こんなことを書いた日もあった。
「自分の病気が,池田屋のおばちゃんの漢方薬で治りますように。」
少女は、漢方薬を煎じながら、明日の新聞のことを考えるのであった。

次は「鰐」「ヘルメット」「3分間」でお願いします。


527 :「鰐」「ヘルメット」「3分間」:01/12/06 00:52
ジンギスカンの作り方

材料 ラム肉 もやし ニラ タマネギ タレ(市販のもの)

1. ラム肉をタレにつけ込んで下味を付けておく
2. 鉄製のヘルメットをカセットコンロにかける
3. ヘルメットを洗い忘れたのに気づきもう遅いと後悔する
4. 油を引き、材料を乗せる
5. 3分間ほど焼きながらバナナワニ園の鰐のステーキのことを思い出す
6. ステーキといえばシャボテン公園のサボテンステーキもあったとふと気づく
7. 焼き上がったジンギスカンよりサボテンステーキの方が気になる
8. ヘルシーなサボテンの方を食べに行く。
9. 帰宅後、冷めたジンギスカンはまずそうなので犬にくれてやる。
10. 犬にタマネギを食べさせてはいけないことに気づいたときはもう遅い
11. 犬は…

「車掌」「画鋲」「ゲップ」

528 :「車掌」「画鋲」「ゲップ」 :01/12/06 01:00
 車掌は駅構内に張られたポスターを張り替えて回っていた。もちろん、
彼の本来の業務からかけ離れたものだ。同僚から孤立して休憩室が
いずらくてしょうがないのだ。なにかの拍子にはがしたポスターを止め
ていた画鋲が指に刺さった。ち、毒づいて車掌は指先をなめる。鉄くさい
味がした。鉄道の味だ。

 車掌は休憩室で、茶菓子でもほうばって盛大に汚らしいゲップでも
しているであろう同僚たちのことを一瞬だけ考えた。もう一度、指先を
なめる。やはり鉄の味がした。唯一の仲間の味だ。

$「契約」「ポケット」「日差し」

529 :「契約」「ポケット」「日差し」:01/12/06 04:24
「わかったよ……」
一息ついてから、俺はこみ上げる怒りを押さえつけるように
契約書を破りはじめた。ニヤケ顔のオーナーの口元がますま
すゆるみだす。俺の未来をすでに知っているかのような視線
を振り払い、俺は部屋をでた。
 階段を降りると、いつものくたびれたステージがあった。
明かりが落ちたステージは寂しがっているように見えたが、
俺は不思議なくらい平気だった。楽しかった思い出はいくつ
も覚えている。しかし、そのすべてをつつみ込んでしまうく
らいの希望が涼しげな心のどこかから湧き出ていた。

 ドアを押し開けて外へ出ると、雨上がりの日差しがまぶし
かった。俺は負けないように顔を上げて、店をあとにした。
この瞬間を確かめるように、ポケットの中のブルースハープ
を強く握り締めた。

次は、「電話」「ハムスター」「ジャケット」でお願いします。

530 :電話・ハムスター・ジャケット:01/12/06 07:36
ある時期から突然、ハムスターを身につけるムーブメントが発生した。
サラリーマンはスーツのジャケットの胸ポケットからハムスターの頭だけを出して、悠然と闊歩している。
女子高生は携帯ストラップの先にハムスターを括り付け、
あたかもキーホールダーを扱うかのようにそれを指先でくるくると回しながら電話をしている。
道行く人々がごく当たり前のように“生きている”ハムスターを身に付け出していた。
しかも、その事に疑問を感じる人間は誰もいない。僕を除いては。
―こんなのはおかしい!

僕はあるとき、街中で発狂した。
「おまえ等、ハムスターなんて身につけて変だろ!いいかげん目を覚ませよ!」
誰かが僕に賛同してくれると信じていた。
が、そう叫んだ途端、周囲にいた人間は僕のことを凝視しだした。
そして、何千もの人々があっという間に僕の周りを囲った。
人々の両のまなこといたるところに飾られているハムスターの目が僕を睨み付ける。
無言の非難が圧迫感となり襲ってくる。
―自分だけが狂っているのか・・・
数多の民衆に囲まれた僕は己の間違いを悟った。

そのあと、ペットショップで今一番はやっているハムスターを購入した。


#次は「不登校」「向日葵」「ミュージカル」でおねがいします。

531 :「不登校」「向日葵」「ミュージカル」:01/12/06 08:54
ふと、水際までせまった向日葵の群れに目を向ける。
そういえば、今日の衛星放送のタイムテーブル、あれは庭の椅子に
置きっぱなしだったかしら?慌てて出てきたものだから、
風で飛んでいってしまってなければいいのだけど。
見たい番組が1つだけあったわ。

急な坂道を自転車で漕ぐのに疲れて、
降りたところで転校生に出会った。
あの子も、早くも不登校してるのだろうか。

それから私は家に帰った。
私の見たかったミュージカルの放送、明日だった。
どうせならゆっくりお話をすればよかった。

#次のお題は 「師走」 「稲荷」 「エレクトロニクス」 

532 :sora:01/12/06 09:23
稲荷信仰とはなにか。
聞くところによると自分が利益を得るためにそれの障害になる他者を
「つぶしてください」と願いを掛けるものであるらしい。
不況という文字が現実に存在感を増す今日この頃、ひそかなブームが
アンダーグラウンドでは起こっていた。
「マイ・イナリ」である。
通販でバカ売れ。品薄を見てとった中国企業もひそかに自社ラインで
「イナリ・セット」を生産中だという。
セットの内容は、1こんこんさま・・・これが本体である。憎めない顔つきの狐。
             呪いの言葉をインプットする。高さ5cm重量50g
        2コンコン袋・・・・こんこん様を入れる袋。こんこん様は枕の下
             に入れて使用する物で、睡眠の際の異物感を払拭するため。
        3携帯ストラップ・・自分はこんこん様の庇護下にあることをさりげなく
             他者にアピールするためのもの。
師走に入りこんこん様の売れ行きに拍車がかかっているという。今夜も多くの民の枕の下では
エレクトロニクス社会にふさわしいこんこん様の赤色発光ダイオードの目が光る。

次は「ハンドクリーム」「場外馬券」「豆腐」でお願いします。

             

533 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 09:47
今じゃ「不登校」なんて言い方されるけど、おれがその年令だったころは別段問題になってなかった。
学校に来ないやつはいたよ。来ても保健室で寝てるだけのやつとか。
たまに教室に現れるとけっこう注目されてうらやましかったな。
家でなにやってるのかしらないけど、成績も悪くなかったりして。
あいつもそうだったんだぜ。
あるときからふっと学校に来なくなって、卒業式にも出なかった。
それからおれもいろいろと忙しくなって、あいつのことは思い出しもしなかった。
留学先のアメリカで出会ったときは仰天したぜ。
ものすごい筋肉が付いてて、デカくて強そうなガイズとじゃれあってるじゃないか。
何やってるんだと訊ねたら「ベ〜スボ〜ル!」と言った。
今、あいつはMLBオールスターゲームのダグアウトで向日葵の種をぺっぺと吐き出してる。
5割打ち、100マイルの球を投げる東洋人は、いまや世界一の有名人かつ金持ちといっていい。
そんなあいつのエージェントは、笑っちゃうことにおれだ。
でも今おれはかなり参っている。あいつが言い出した。もうベースボールには飽きたって。
今度やりたいのは「ミュ〜ジカ〜ル!」だと。バカだ。

次は「雨天」「コート」「ジャケット」でお願いします。

534 :533:01/12/06 09:49
ぐえ、リロード忘れました。申し訳ありません。

535 : :01/12/06 09:52
>>533
激しく遅れております。
かきこむ前にちゃんとリロードしましょう。

次は「ハンドクリーム」「場外馬券」「豆腐」でお願いします。

536 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 12:25
>>535なんだか不親切。
せっかく一生懸命に書いたのだろうから、もう少し鷹揚な物言いでもいいんじゃないの。
遅れたっていったって、24分くらいなんだし。

537 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 12:32
2つ前のお題で書いているんだって。

538 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 13:36
「ハンドクリーム」「場外馬券」「豆腐」

「引き篭もり」という最近の流行に合わせてか、彼も十畳一間のアパートに
閉じ篭もり、電話で私に用事を言いつける始末。彼の勇ましい金髪にも半ば
まで黒のグラデーションが入り、250ccのくせに時速百五十キロの足をもつ
彼の愛バイク「白虎号」も、ネオン街に鳴り渡らせたマーチの吹かしの思い
出に浸り、アパートの前で静かな雨に打たれている。
「……今、街に出んのはやべぇんだよ」
そう苦々しく吐き捨てたきり何も説明してくれないので、私は今日も彼の命
令で仕事を抜け出し、駅前の場外馬券を買いに行く。ハンドクリームの注文
が加わったのは、指の油が馬券に吸い取られるせいか。そこでローソンに立
ち寄ったのだけれど、鏡に映された自分の社服姿を見て、何だかアホらしく
なってしまった。
彼と私の愛の巣に帰ると、血に塗れた彼が玄関口で仁王立ちしていた。服は
破れ、息荒く、手にはバタフライナイフを握り締めている。彼の前には一人
のヤンキーが倒れ、生まれたての子犬のように身をよじっていた。どうやら、
アパートを見つけられたらしい。
「はい、これ」
と、それでも私は馬券とローソン袋を彼に手渡す。彼は袋から豆腐のパック
を取り出して不思議そうに眺めていたが、ハンドクリームの代わりだと悟る
と獅子の憤激に顔を染め、「てめぇまでオレをバカにするのか!」と、私の
横腹を思いっきり蹴り上げやがった。
まぁ、刺されなかっただけでも幸運かもしんない。

次は「パン」「魔法」「十字架」でお願いします。

539 :「パン」「魔法」「十字架」:01/12/06 14:12
...ひたひたひたひた...

どうしよう...誰かついて来る。
もしかして、痴漢?ああ、こんなに遅くなるんじゃなかった、だから田舎って嫌。真っ暗だし。

【こんばんわ〜】
「きゃー痴漢!」
【痴漢じゃないっすよ、失礼な。吸血鬼どえ〜す!血、吸わせてちょう!】
「この十字架が怖くないの!」
【別に・・・】
「高かったのよ!クロムハーツなんだから!ばったもんじゃないのよ!」
【俺、国産の吸血鬼なもんんで、わかんねっす】
「それにわたし、処女じゃないわよ!」
【かまいません。グルメじゃないもんで。あなた血も肉もたっぷり余ってそうですね】
「な、なんですってぇ!」
【魔法瓶も用意してきましたから、明日の分までよろしく】
「よくもそんなことを!!」

この失礼なヤツを、ぶったたいてやりました、ちょうど持っていた紙袋で。
泣きながらにげていくわ!国産の吸血鬼でもニンニクは効くのね!
でも夜食のお楽しみにしてたのに、ガーリックフランスパン。


「肥満体」 「ワルツ」 「航空券」でお願いよ!

540 :「肥満体」 「ワルツ」 「航空券」:01/12/06 14:20
「そんなにワイン呑みすぎると、明日運転できなくなるじゃない」
「いいじゃないか、ちょっとぐらいなら。」
私は自分の肥満体の腹を触って言った。
「ところで、明日の準備は出来てるのか?」
「ええ、ちゃんと車にガソリン入れておいたし、食器とかは荷台に
積んで置いたし。航空券ももう7枚揃えて置いたわよ」
「明日は出発は何時なのかな?」
「朝10時よ。ところで、貴方パスポートはちゃんと入れておいた?」
「あ、忘れてた」
「あなたが一番駄目じゃないですか、ふふふ」
「それじゃ、そろそろ行こうか」
「そうですね」
私達は、ワルツがちょうどかかっていた喫茶店を後にした。


「筆頭株主」「三ツ矢サイダー」「漂流」でよろしく。

541 :「筆頭株主」「三ツ矢サイダー」「漂流」:01/12/06 15:49
ソフトドリンク業界をリサーチするためにあらゆるコンビニを漂流してきた私。
炭酸系ならやはりキリンレモンではないだろうか?
さわやかなのどごし、無果汁に近い濃度であるにもかかわらず鮮烈なレモンの風味。
炭酸飲料界の筆頭株主とでも形容できるだろう。

それに対当する三ツ矢サイダー
三本の矢の逸話が元となったこのサイダーは広島県で生産されている。
時代が時代ならば「サンフレッチェサイダー」などと命名されていたのかもしれない。
これぞサイダーといわんばかりの伝統的な、まさに本格派サイダーの筆頭。

これらに対抗するべく、日夜商品開発にいそしむ私はサンガリア勤務。
2月発売予定の新商品にはかなりの自信がある。
国内トップの売り上げは間違いないだろう。
世界進出も視野に入れ、我が社の株は急上昇。

これを読んだ方はサンガリア株の購入をお勧めします。
この程度の情報ならインサイダー取引だなんてことはありませんから大丈夫。


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「車掌」「画鋲」「ゲップ」

542 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 16:25
>>541
お題がいしゅつ?
>>527と同じなんだけど…こういうのもアリなの?

543 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 16:41
3つとも一致していると言うことは
意図的に同じお題を出しているってこと
ルールには反していないと思いますが?

544 :名無し物書き@推敲中?:01/12/06 16:52
そういうことですか!わかりました!ありがとうです。

545 :sora:01/12/06 17:14
「車掌」→「牛若丸」→「ルビコン・リバー」→「芭蕉」→「うずまき」
→「キマイラ」→「ラジオ体操」→「馬」→「またんご」→「ゴジラ」→
「らっきょう」→「ウラニウム」→「ムシャラフ大統領」→「ウガンダ」→
「ダイキャスト」→「トラッキング」→「愚管抄」→「うちなんちゅう」→
「薄墨」→「緑亀」→「メトロノーム」→「武者修行」→「宇治十丈」→
「浮き輪」→「わきの下脱毛」→「美しヶ原」→「ラストダンス」→「するめ」
→「名画」→「画鋲」!!!!!もうちょっと!!「画鋲」→「裏ごし器」→
「近鉄バッファローズ」→「頭上注意」→「今川義元」??反則??OK。→
「年の功」→「運動会」→「韋駄天」・・・・ん・・・ん・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・おわったな・・
げっぷ・

次は「中国四千年の歴史」「尾びれ」「しいたけ」でお願いします。

546 :siden24 ◆8dpKnOs. :01/12/06 19:09
中国四千年の歴史とはよく言ったものである。
目の前で小躍りしている何処か子猿に似た珍奇な男が、
これからどのような方法で拳を突き出してくるのか。
世界のものの大体を見たと自負している俺にさえ予測は不可能だった。
唯一つ、「この男は強い」という確信だけはあった。
それが恐ろしくもあったし、同時に楽しくて仕様がなくもあった。
依然奇妙に踊り続けている老師。はたから見れば打ち込む隙だらけだ。
だが、俺の本能(確固たるもの)がそれを懸命に押し止めている。
俺はこういう矛盾が嫌いだ。一刻も早く放たなければたまらない。
ふた呼吸ほどおいて、突如として老師が動きを速めた。
と、思うやいなや目の前に拳が出現した。それは不気味なほど的確に俺の顎を薙いだ。
脳が揺れる。呼吸する暇もない。後がない。だが、楽しい。
既に何人もの頭を粉砕してきた俺の拳、脳漿を浴びて真っ赤に輝く美しい拳。
それを振るう間もなく殺られるわけにはいかない。体勢を立て直しながら豪拳を放った。
がしかし、老師は尾びれに見立てた衣のすそをはためかせ、それこそ魚のように空に踊り出た。
俺は腹に鈍い衝撃を感じた。攻撃など見えもしない。見ることさえ出来ない。
先刻喰ったしいたけを胃液とともに大量に吐き出しながら、俺は地に堕ちた。

「ビーフジャーキー」「ジオラマ」「花鳥風月」

547 :sora:01/12/06 20:39
今度の展覧会のテーマが決まらない。
どうせいつもの「花鳥風月」できまりなんだけど。
どうしようかなあ。
最近少しだれてきているのを感じている。
女がまとう衣装を女が作ることにはやはり無理があるのか。
加賀友禅は決まりごとの多い世界だが、それでも昔よりは
自由になったとは言うものの・・・
どうせ嫁入りのときの見栄を張るための金持ち娘が、一回袖を通して
たんすの肥やしにするに決まってるんだし・・・
なんてかんがえちゃだめだめ。
ビーフジャーキーを口に入れながら考える。
「砂漠に咲く花はどうだろう・・・・?」
広がる衣装は悲しみの大地。
それをこめて作られた衣をまとう女。
意味も知らずに。
頭の中にアフガンの乾いたジオラマがどんどん広がる。
いけそう。ビーフ・ジャーキーの血の味が口の中に広がる。

次は「満月」「空手」「洗濯機」でお願い。

548 :満月・空手・洗濯機:01/12/06 21:55
早朝、洗いたてのTシャツを着ようと思ったら、お気に入りのロゴマークが消えていた。
ブルーのロゴマークは洗濯機の中で消滅したのだろうか。母はどんな洗剤を使ったのだろう。
くそ、ついてない。

学校では、テストで見事に零点を取ってしまった。二者択一形式なのに全て間違えた。
俺はなんてついてないんだ。

午後の部活では、今朝からの鬱憤を吐き出そうと激しい稽古を望んだのに、
あいている奴が順子だけだった。
順子はどうしておまえが空手部なんかにいるんだ、と思うほどに、か弱く可憐な奴なんだ。
案の定、順子は逃げ惑うばかりで俺の相手になんかならない。
更に、僕の繰り出した拳が順子のふくよかなバストに当たってしまった。
順子は「あっ」とか細い声を出し、頬を朱に染めた。俺は情けなくなった。
結局、順子との組み手は不完全燃焼に終わり、俺のフラストレーションはたまるばかりだった。
俺はついてない。

その帰り、俺はぼんやり夜道を歩いていた。闇夜が好きなんだ。月が見られるから。
しかし、その時はちょうど皆既日食に当たる時間で満月はすっぽり地球の陰に隠れ、
太陽から照らされる光を受けられずにいた。
僕は星だけが瞬く夜空を眺め、「今日ははついてない」と、一人呟いた。

#次は「灰」「祭り」「身長」でお願い。

549 :548:01/12/06 21:57
うをー!
一人称が統一されてない!

全て「俺」にしといて。

550 :「灰」「祭り」「身長」:01/12/07 00:00
終戦から間もないと言うのに、村は祭りの準備を始めていた。
私は進駐軍付きの通訳として、久方ぶりの帰郷を果たした。だが帰郷を親族に報告する暇はない。
中尉は村外れに司令部を設置し、すぐに作戦検討に入った。
私とも顔なじみの巡査が話す内容を、私は中尉をはじめ部隊の面々に訳して伝えた。
「待ち望んだ平和をフェスティバルで堪能している村民に、血腥いところは見せたくない。
あとはこちらで隠密にやろう」という中尉の方針で、巡査はその場から退げられた。
日本家屋に突入するという任務を考慮し、身長の低い兵が実行班として選ばれた。
我々は数台のジープに分乗して現場の農家に向かった。
農家に着くと、中尉の指示で私はメガホンを手にした。
「みなさん、戦争はもう終わりました。ただちに武装解除して出てきてください」
返事は数発の小銃弾で返ってきた。
「これで彼らが先に銃を抜いたというわけだ。軍曹、行きたまえ」
中尉が実行班メンバーに突入指示を与えた。
数分後、農家の方で連続した銃声と怒号が上がり、すぐに静まった。
私は中尉の後について農家の中に入ってみた。
囲炉裏から濛々と上がる灰神楽だけが、立て籠もった陸軍兵の抵抗を物語っていた。
任務は終わった。いたたまれなくなった私は表に出た。
村の祭りが始まったらしい。懐かしい神楽の音が遠くから聞こえてきた。

次は「クレジット」「新茶」「もどかしい」でお願いします。

551 :うはう:01/12/07 00:15
「クレジット」「新茶」「もどかしい」

 1袋で10,000クレジット。
 25世紀のレトロブームは、500年前の新茶に驚くべき高値をつけた。

 細胞の修復と、再発育。労力はジュラシク・パークなりに使用された。
 飲むのは、裏千家を先祖とするおばあちゃんだった。

 「・・・あの、ですね」
 「は、はい!・」
 「お茶菓子は? 落雁がいいわ」

 お茶菓子って!?
 落雁って!?
 研究室も頭を抱えるしかない。
 「ああ、もどかしい。お茶菓子が出るまで、ここで待ってますからね!」

 ・・・お茶菓子合成まで、さらに3年を要した。
 3年間正座して待ってた、裏千家のおばあちゃん、万歳!

 ※500年前の新茶が「新茶」なのか? それは永遠の謎(笑)
  次のお題は:「椅子」「水晶」「腕組み」でお願いします。

552 :名無し物書き@推敲中?:01/12/07 00:22
新茶を摘み、市場へ出荷する。その工程の繰り返しを、三十年に渡り続けてきた。
機械化し、農薬を撒き、クレジットに塗れて営みを続けている。
「もどかしい」
十円の経費を削る為に、血眼になっている自分が哀れに思えるが、
これからも、家族の為に自分の為に喘いでいくのだろう。
望み得ない希望もあるし、燻る不満もあるが、それもまた
生きる為の糧であるには違いないと思う。
追伸:今年の知覧のお茶は、美味しいですよ。

次は、「国家」「ワイドショー」「家猫」でお願いします

553 :552:01/12/07 00:23
ごめん、かぶった。
551のお題で、お願いします。

554 :「椅子」「水晶」「腕組み」:01/12/07 00:39
「いた...ほんとにいたんだ、黒いミサって。都市伝説じゃないかと思ってたのに」
噂どおり黒マントを被った姿で、彼女は道端の見台の向こうに座っていた。
「あの...占って欲しいことがあるんですが」
前に立ってそう言うと、彼女は腕組みをしたまま眼だけを上げて私を見る。
水晶球のむこうで輝く、吸い込まれそうに大きな二つの眼。
その瞳はまるで涙をこらえているかのようにキラキラと輝いている。
「あの、座っていいですか?」
と尋ねて椅子に手をかけた私は、いきなり怒鳴りつけられた。
「うるせえ!飼ってたウサ公が死んだんだよ!かまってられるかヴォケ!」


次は「ナトリウム」 「カソリック」 「ヨーグルト」で。

メルの冥福を祈りつつ...

555 :sora:01/12/07 08:25
「ナトリウム」「カソリック」「ヨーグルト」

私の宗教はオリジナル。尊敬する人:ジーザス・クライスト=マイスーパースター
カソリックでもプロテスタントでもない。教会は私の心の中。
教義は簡単。1・いつも心にあの方を
      2.お日様とともに目覚める。そして礼拝する。
礼拝の儀式も当然オリジナル。
夜明け方まだ暗いうちに目覚め、どんなに気温が下がっていようとも冷たい水で
身を清め、玄関の横に小さく塩化ナトリウムを盛り、邪悪な物たちが家に入らない
ようにしてからそっと家を出る。

静かな町を独り東に向かって歩き続ける。
ヨーグルトのような白い物質で覆われた町。
あの事件からいったいどれほどの月日が流れたのだろう。恐ろしい感染力を持つ
ウイルスが広がって、なぜか私だけが生き残った。
すべての物を覆い尽くした白い白い悪魔。有機物無機物を問わずに。世界から
色という色が奪われた。
「なぜ?」「なぜわたしだけ?」問いかけることはもうしない。
歩く。歩く。太陽に向かって。唯一つ色彩を見せてくれる空のために。歩き続ける。
白い街の上に広がる黒い空が明るみを帯びてくる。濃い群青に変わる。薄い水色へ。
黒く細いレースのような木々の枝の向こうに見えている山の端が赤く染まっている。
日が昇る。日が昇る。日が昇る。一日が始まる。
自分だけが取り残された世界を私は見届けよう。私は神に選ばれし者なのだから。

次は「健康器具」「カセットコンロ」「犬笛」でお願い。

556 :「健康器具」「カセットコンロ」「犬笛」:01/12/07 17:15
私は先日通販を利用して初めて健康器具なるものを注文した。
今話題の金魚運動器だ。
しかし、届いたのは明らかに安っぽいぶら下がり健康器だった。
苛立つ心を抑え、私はチラシにのっていたフリーダイヤルに電話した。
私があまりにもグダグダとしつこく文句を言っていたので、
電話口の女性は上の者と変わりますと言った。
しばらくして男の声に代わった。
「申し訳ございません。すぐに注文の品と交換いたしますので・・・」

翌日、業者が来た。
前よりも箱が小さい。こんどこそ・・・。
昨日電話に出た男も来ていた。
ヤクザが来るかもしれないと私は用心して犬笛を首に下げていたが必要なさそうだ。
私はその男の前で箱をあけ、確認する。
「・・・・・。」カセットコンロが入っている。
私は顔を上げなくても焦っているであろう男の顔が目に浮かび、
呆れて文句すら言えなかった。

次は「キンチョール」「革命」「カレンダー」でお願いします。

557 ::01/12/07 17:37
京がさっきから口を利いてくれない。だから俺も口を利かない。
キンチョールを挟んでお互いを意識しながら無視している。
なんでこうなっちゃうんだろ。宿題をやるために京を家に招待したわけじゃないのに。
家に二人っきりってこと判ってて来たんだから、京だって嫌ではないんだよな。
でもなぁ…押し倒すのは嫌がりそうなんだよな。ったく世の中の人々はどうやって
甘いムードを作っていらっしゃるんだ?俺はくさい台詞のひとつも言えやしない。
不意にカレンダーが落ちた。思わずびくりとして、京を窺う。
彼女もいたずらが見つかった子供みたいに肩を縮めてこっちを見ていた。
「カレンダー…落ちたよ」
「うん」
俺は京の足元に転がったカレンダーを拾おうと立ち上がった。京のノートは
産業革命から進んでいない。俺と同じで真っ白のノートだ。
なんだか気が抜けた。急に京がかわいく思えてきて、俺は京の頬に触れた。
京は少し照れくさそうに、腕を俺の首に回した。

次は「からあげ」「太平洋」「シャンプー」で。

558 :sora:01/12/07 20:02
[シャンプー切れてるよお」
風呂場から声がする。
「ごめんねえ。わたしのつかってね。」
「わかったよお」
一週間に一度だけ来ては泊まらずに帰る男のために、私はから揚げを上げている。
シャンプーは二種類。石鹸も二種類。歯磨き粉も二種類。彼は用心深い。
風呂から上がってベランダから見える太平洋に見とれている。
グラスに入れた冷たい水を渡す。
「頭、洗わなかったの?」
「うん。」
顔を見合わせてお互いににっこりする。
優しい男なんだと思う。
私も優しいから香水は使わない。

次は「灯油」「洗面所」「交番」でお願い。

559 :「灯油」「洗面所」「交番」:01/12/07 21:09
交番に連れて行かれた老人は意外や意外、落ち着いていた。
「私は知りませんね」
「じいさん、そうは言っても、見た奴がたくさんいるんだ。
あそこにいたんだろう?な?」
「それが国民の下僕たる者の取る態度かい?もう少し優しくしないか」
茶を啜りつつ、飄々とした顔で警官の質問を巧みに交わしていた。
石油ストーブの油が切れかかり、断末魔の炎をゆらめかせる。
「寒くなってきましたねぇ。警官さんも毎日大変でしょう」
「じいさん、あんたが一言ウンと言えば帰れるんだ。さっさと」
「さて、トイレに行きたくなってきましたな。貸してもらえませんかな?」
(このジジイ)
若き警官はそんな老人の態度に内心腹を立てながら、説得にかかっていた。
効き目はないようだが。
ここからでは、洗面所で手を洗う老人の後ろ頭しか見えなくなった。

☆次は「福の神」「アレルギー」「ワインセラー」でお願いします。

560 :うはう:01/12/07 22:50
<シーン2>

 王女の部屋に忍びこむ美形の若者。
 部屋は無人でワインセラーが半開き。赤ワインが一本、なぜか服にくるんで入ってる。

 ワインをあけようとする若者。栓が固くてなかなか開かない。
 「う〜ん!」と渾身の力をこめると、栓は音もなくゆっくりと抜ける。

 グラスも使わず、瓶にかぶりつき、ガブガブとワインを飲む若者。
 そこに物音!若者はワインを放り出して窓から逃げる。
 シーツにとめどなくこぼれる赤ワイン。

 ・・・「なんだこれは!」と三流成人映画プロデューサーが怒鳴る。
 「ちゃんと前のページから読んで下さいよ〜」と脚本家。

その、前のページ <シーン1>

  ワインアレルギーの王女は、今日もワインを残して部屋に戻ってきた。
  そこに現れる、魔女みたいなおばちゃん。
  「私はワインに住む福の神。一晩ワインの身になって考え直してみなされ」
  福の神が杖を一振りすると、王女は、一本の赤ワインになっていた。

 ※なんか妙だけど・・・いいか(^^;
 次のお題は:「草原」「乾電池」「タンポポ」でお願いします。

561 :sora:01/12/08 00:14
「草原」「乾電池」「タンポポ」

ひとりで草原に行く。
タンポポは綿毛になって風を待ってる。

地面にそっと下ろしたぼくの4WD
単一サイズの乾電池二個分のパワーで
綿毛の海を波立たせ
彼らを旅立たせよう。

来年またあえるように。
別の場所で。

次は「バードウォッチャー」「ポリフェノール」「わさび漬け」で願います。

562 :名無し物書き@推敲中?:01/12/08 00:27
赤ワインっていうのはポリフェノールが入ってる。動脈硬化なんかにいい。
そういいわけをしながら、安いワインをらっぱ飲みした。
自分がアルコール中毒の一歩手前だということはわかっている。
つい先日、職を失うまではそんなことはなかった。休日には野鳥を見に
出かけ、自然と戯れ、仲間のバードウオッチャーたちと豊かで知的な
時間をすごしたものだ。

いまは自然のあでやかな音や鳥のさえずりとは無縁だ。ワインを嚥下する
ごくごくという自分の喉だけが煩い。

静岡の富士の裾にある観測小屋にも、もう何ヶ月も足を運んでいない。
小屋への道筋にある土産物屋のわさび漬けともご無沙汰だ。

わさび漬けか、どんな酒が合うだろう、今はそんなことぐらいしか考え
られない。

喉を鳴らして赤ワインを煽る。口の端からすこしこぼれた。

次は「メダル」「にきび」「餅つき」

563 :名無し物書き@推敲中?:01/12/08 00:43
「出ない全く出ない…」
はっきりいって僕はいらだっていた。
正月の餅つきの費用を捻出しようとしてなれないスロットを
やってはみたものの、もう財布の中には千円しか残されていなかった。
ストレスからか店に入る前よりにきびが三個は確実に増えていた。
そして最後の千円もなくなったとき、僕は思わず床を見回してしまった。
そのとき、僕は目を疑った。
メダルが落ちていないかと見回した床には
何故か持ちつき大会の招待券が落ちていたのだ。
「これで弟達にまっとうな正月を送らせることができる。」
僕は泣いた。
次は「アガリクス」「タバコ」「パンク」

564 :名無し物書き@推敲中?:01/12/08 00:54
 アガリクス茸で健康な毎日、そうキャッチフレーズの書かれた
キノコのパッケージを私の買い物のなかから見つけた彼は、
あからさまに軽蔑の表情を浮かべた。私が彼や自分自身の健康に
気をつかったり、毎日の食費を安く上げることを考えるたびに
彼はいやな顔をする。
 タバコの煙を吐き出しながら、わざとらしくちらりとこちらをみて、
目をそらす。目をそらすために私を見るのだ。私を軽蔑するために。
 私も彼もパンクバンドをやっていた。別々のバンドで、ふたりとも
ボーカリストだった。互いの才能に引かれ、愛し合い、
別々にプロを目指し、切磋琢磨し、憎しみあい、また愛し合い、
子供ができて、結婚した。
 子供は2歳になる。ふたりは夢をあきらめ、私は生活にのめりこみ、
彼は夢を見ないこと以外は彼のままだった。堕落したのはどちらだろう。
堕ちたのはどっちだろう。さきに堕ちたのは…。

次は「ダクト」「お歯黒」「DNA」

565 :「ダクト」「お歯黒」「DNA」:01/12/08 02:00
スポーツ紙には軒並み次のような見出しが踊っていた。
『リアリズムの巨匠 15年ぶりにメガホンを取る!』
『大女優銀幕に復活 参議員当選後初の出演』
記者やファンは喜ぶだろうが、俺の身にもなってちょうだいよ。
「おい制作部! もっぺんあの女に言ってこい!」
ほら巨匠大監督のご命令だ。俺は「はい!」と返事だけは元気良く、大女優の控室に急いだ。
「なあに? また来たの。何度言われたってイヤなものはイヤですからね」
「そこを何とか……。正確な時代考証でディテールを描くのが監督の演出方針ですから」
「私が選挙に出たときの公約をご存じ?女性のさらなる地位拡大を、っていうのよ。
その私がお歯黒なんて。お歯黒ってのはね、既婚女性を恋愛から区別するための象徴だったの。
貞操帯みたいなもんね。今どき正確に描写する必要なんてあるかしら?それに江戸時代のお化粧品はね、
お歯黒もそうだけどお白粉もみんな重金属だったの。DNAなんかすごい確率で突然変異しちゃうの。
そんな負担の大きなお化粧を女性に強いた時代を正確に再現したがるのは男社会の……」
女性の味方の大女優議員先生、演説大爆発だ。俺はほうほうの体で控室を抜け出した。
ここですぐに戻っても、また巨匠監督にどやされるだけだ。俺はセットの陰で煙草に火を付けた。
換気ダクトの低い唸り以外は咳一つ聞こえない、重苦しく緊迫した撮影所。
クランクイン初日からこんな調子で、この映画大丈夫なのか?

次は「お辞儀」「あか抜けない」「紅茶」でお願いです。

566 :「お辞儀」「あか抜けない」「紅茶」:01/12/08 02:08
恵は客の左肩越しに紅茶を出し、お辞儀をして、退出した。
心臓がどきどきしていた。脚本通りに演じたはずだ。
垢抜けない娘だと思われなかっただろうか。
田舎娘だとばれなかっただろうか。
なんとしてもこのオーディションに受かって、ビデオのメイド役
をゲットしたいのに!

次は、「素粒子」「たすきがけ」「祭壇」で。

567 :素粒子・たすきがけ・祭壇:01/12/09 15:35
「それじゃ、この問題を解いて」
僕は、簡素な教室にいた。受験生にたすきがけで因数分解を解く方法を教えている。
何気なく、窓の向こうでざわめくしだれ柳を眺めた。
―なんでこんな事をしているんだろう・・・
物理学科で素粒子理論を専攻した僕にはこれといった就職先が決まっていなかった。
しかし、就職なんてしたくなかった。ずっと研究をしていたかった。
だけれど、我が大学の出身者ではマスターやドクターになっても研究者として生き残る道はないそうだ。
学歴がはびこった大学組織に嫌気が差す。
もっと僕の熱意や能力を見て欲しい、そりゃ、偏差値は低いけれど・・・。

塾講師のバイトを終え、商店街の裏路地を歩いていると、奇妙な光景を見つけた。
百坪ほどの空き地に数十人ほどの老若男女が集っていた。
皆うつむきながら、祭壇を背にして粛然と佇む男の話を聞いている。男は立派なあごひげを生やしている。
穏やかな声で、人生とはとか、天の声とか、そんな事を話していた。
僕は新興宗教の集いだと思い、その場を早足で歩き去ろうとした。
その時、「君は将来に対し、不安を感じているね」と、男が問い掛けてきた。
振り向くと、男の視線が僕の視線と重なる。
数秒かのときが流れた後、僕の足はその男の元へと向かっていた。

#(+д+)オダイガムズカシカッタヨ・・・
#次は「牛乳」「格闘技」「絶対」でおねがいします。

568 :「牛乳」「格闘技」「絶対」:01/12/09 16:06
歩み寄った勢いをそのままに、僕は右ストレートを繰り出した。
それを顔面に喰らった男は3mほど吹っ飛び、祭壇にぶつかってもろともにひっくり返った。
集まっていた人々の中から、牛乳壜の底みたいな眼鏡をかけた丸刈りの若者が飛び出してきて、言った。
「先生になんてことするですかあなた!絶対許しません!」
そいつの胸を足刀で一蹴したところへ、背後から声がした。
「ほほう、なにか格闘技でもやってらっしゃいますか」
振り向くとさっき殴り倒したはずの男が、あごひげを撫でつけながら立っていた。

「ブリーフ」 「塩鮭」 「カーテン」で。

569 :「ブリーフ」 「塩鮭」 「カーテン」:01/12/09 18:05
 気がつくと、ティムポが夢精をしていた。
 烏賊臭い匂いに事を察したであろう妻は、チラと私の下を一瞥しただけで、寝返りを打ちフンとため息を尽くので、
カーテンの隙間からやわらかい陽が差し込むというのに、私は少しも優しい気持ちになれずにすごすごと布団から出ると、
生温いブリーフを洗濯機に放り込み、新聞を読もうと玄関へ向かった。
 その時、ふいにチャイムが鳴る。
『ピンポン』「宅配便です。受け取りをお願いします」
 私は無造作に戸を開け、通り一遍のやり取りを交わした後に荷物を受け取ると冷たい外の空気を肌で感じながら部屋へ戻る、
妻に言葉をかけた。
「おい、塩鮭が届いたぞ。部長からだ」
 立派な塩鮭をぐっと突き出し仁王立ちする私に、妻が答える。
「あんた、その格好で出たの? 早く下着を着てきなさいよ」

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次は、「おめでた」「空爆」「お昼寝」で。

570 :「おめでた」「空爆」「お昼寝」:01/12/10 01:33
 お隣の柏木さんの家の金木犀が自己主張の強い香りを
放っていた。木の下では犬がお昼寝をしている。風が吹きぬけ、
洗濯物を揺らした。干されたシーツが捲れ、建物の中に柏木さん
の奥さんの影が見えた。
 奥さんのお腹が日に日に大きくなる。影だけでもわかる。
おめでたか…、できればその腹で女房の前には現れないで欲しい、
といっても隣同士だ、そうはいかないだろうが。
 俺たちの間には子供がいない。女房は日に日に機嫌が悪くなって
いく。柏木さんの奥さんの件がかかわっているのは明らかだった。
俺のせいなのか、彼女のせいなのか判然としなかった。いや、
あの空爆の撒き散らした放射能のせいだ。

次は「救急」「ビール」「位相」

571 :「おめでた」「空爆」「お昼寝」:01/12/10 01:33

 近頃のあたしはおめでたなので、暇だしなんか空爆とかして
みたりして、超カッコイーつぅか狙いは病院産婦人科、あたし
のガキのライバルをゴウゴウ焼き殺したりしてみる。だってハ
ニーがあたしのお腹に耳をあててこの子は平和な世界に生まれ
てほしいよなんて言うからさ、未来の母親としてはやっぱり気
張っちゃたりするわけ。
 でも今日のあたしはちょっぴりお休み、ハニーがハサミとノ
リで中性子バクダンを切ったり貼ったりしてる横でさ、「ツワ
リってウゼー」だなんてゲロ吐きながら昼寝しちゃったりもす
るけど、まぁそこはラブラブの力ってやつ。バクダンより大切
なあたしのために、ハニーはうろうろ行ったり来たり。ちょい
ちょい、頼むからここで爆発させんといてなー、ってキスした
矢先にメーターがレッド。
 どっかーん、だなんて笑うより先に、逃げたほーがいいかも。

 次は「仙女」「入浴剤」「肺病」でゴー!

572 :名無し物書き@推敲中?:01/12/10 01:39
571はかぶっとるぞ。
次は「救急」「ビール」「位相」 かな

573 :571:01/12/10 01:40
 ダブル。同時やー。ごめんよー。
 次は570さんの「救急」「ビール」「位相」でお願いします。

574 :名無し物書き@推敲中?:01/12/10 16:00
「救急」「ビール」「位相」
「仙女」「入浴剤」「肺病」

肺病というほど大袈裟ではないが、軽く菌を飼い込んでしまった。
良い機会なので休暇を消化がてら、会社からも家族からも離れて療養にきた。
入浴剤を溶かし込んだような、という形容は本末転倒だろうか。
せっかくの混浴だが仙女の姿が濁り湯に隠れるのは勿体ない。と思っていると、
「はいごめんなさいよ」
だいぶ昔に仙女だったと思われる老婆が入ってきた。濁り湯はかえって幸いというべきか。
遠く救急車のサイレンがかすかに聞こえ、そして離れていく。
音が高く、そして低く位相を移していき、やがて消えた。
療養所銀座と呼ばれる証左はそれだけで消え、あとは再び鳥の声響く露天の風情が戻ってきた。
「お若いのにどこぞ悪くされましたか」
「いやいや、病気なんて名乗るほどのもんじゃありません」
湯上がりにビールを一杯。午後は釣りにでも行くか。本でも読んで昼寝といこうか。
やっぱり酒も止められていない身で湯治なんかするもんじゃないな。
三日やったら社会復帰なんかしたくなくなるからなあ。

次は「オフィス」「ブロッコリー」「鉋」でお願いします。

575 :574:01/12/10 16:28
あ、「鉋」は「かんな」と読みます。大工さんが材木を削ったり、
板前さんが鰹節を削ったりする道具です。以前「水母」分かんない
人がいたんで、一応老婆心ながら。

576 :名無し物書き@推敲中?:01/12/10 21:09
『構図鉋』
 職場に新しいオフィスが入ったので、早速原稿を打ち込んでいるのだが
毎度の事とはいえ、FEPの馬鹿さ加減に呆れてしまう。
 無愛想な派遣事務員が炒れてくれた、妙に苦過ぎるコーヒーに口を漏斗
の様に突き出して啜り、胸ポケットの携帯で時刻を確かめた。
「もう昼かいな。 昼は居残りせなアカンね」
 半年前に籍を入れたばかりのカミサンが作った弁当をかきこみながら私
は電灯の消えたフロアの片隅で、ディスプレイに向かうのだ。
「あんだよ、ブロッコリー入れてやがんよ。苦手なんだよな俺は」
 無意識に独り言を言ってしまうのは、精神状態がヤバい時なのだと先輩
に言われた事を、ふと思い出した。
「ま、いいか。 結果オーライだよ」
 そう、呟いて意味不明なのに気付く。 小心者の幸せなんざ、んなもんだろう。

-----------------------------------------------
次は、「呪い」「新幹線」「寝業師」
でお願いねん。

577 :「呪い」「新幹線」「寝業師」 :01/12/11 00:01
政界には「寝業師」と呼ばれる政治家がいる。彼らの
才能は表舞台である議会よりもむしろ、裏工作で発揮
される類のものである、とこれぐらいのことは政治しろうと
でも知っているだろう。しかし、ここでいう「裏」の本当の
意味を理解している国民がどれだけいるだろうか。
料亭やら芸者やらで接待、それもある。実弾(現金)攻撃
それもある。しかし、そんなのは「裏」ではない、国民誰もが
知っていることだ。
 寝業師と呼ばれるひとびとの本領は実は古来より伝わる
呪いである。彼らは専属の呪術師を密かに抱え、政局の
大事な局面に裏から影響を与えてきた。先日、新幹線の事故
でハト派の大物がなくなった事故だって……。

次は「ベッド」「下水道」「プロンプト」で。

578 :うはう:01/12/11 01:02
「ベッド」「下水道」「プロンプト」

 ある地味な国の、何の変哲もない田舎町の下水道に、慎重に防水加工された
小さなサーバがある。送電線からとる微かな電流で動くその機械は、よく見る
と地球のものではない事が解る。

 見た事もない文字に、考えたこともないアーキテクチャー。
 極めて巧妙に光ケーブル網に接続されたその物体は、闇に薄く輝くプロンプト
に続いて地球上のあらゆる情報を表示し、見知らぬ惑星に極秘送信していた・・・

 何万光年も離れたある星で、「受信者」はベッドから起きると、毎朝その通信
をチェックするのだ。
 彼は、いまだ何の行動も起こさない、起こせないのだ。
 「人間」は雑作ない、問題は他にあるのだ。
 地球には、彼等をはるかに超越した能力をもつ者があるらしい事を、あらゆる
受信情報が示している。その正体がわかるまでは、とても行動は起こせないのだ。

 その頃地球では、5才の子供が初めてのクリスマス・メールを打っていた。
 「クリスマスは、かみさまの、たんじょーびなんだよね?」

 神に感謝を(^^)

 ※これでも・・・クリスマス向きにと書いたつもりで(^^;
  次のお題は:「初詣」「和服」「あぼーん」でお願いします。

579 :「ベッド」「下水道」「プロンプト」:01/12/11 01:02
「すんませんね、ここら一帯、しばらく工事させてもらいます」
そう言って奴は菓子折りを持ってきた。
「深夜に及ぶ日には御迷惑をお掛けすると思いますが……」
丁寧な物腰で奴は了解を求めてきた。
「水道管の取り替えでして。えぇ、下水道の…。
 この辺りのはだいぶ古くて。
 耐震設計の見直しがなされまして……はい」
奴が来る2、3日前にも「工事のお知らせ」という
紙きれがポストに入っていたから、俺はすんなり了解した。
奴が差し出した菓子折りの中身は、水ようかんだった。
──この季節に? 水ようかん?
脳でプロンプトが点灯した気がしたが、
まぁ数日中には片がつくだろう、そう思って無視した。

がんがんがんがんががががががががが……

だがしかし。甘かったのは言うまでもない。
たしかに耐震設計を見直したのだろう。
この振動に耐えられるように、か?
工事のとてつもない大音響・大振動で眠れやしない。
休みにゆっくり朝寝坊を決め込んだものの、
あまりのうるささと振動に
「ごるぁああああっ!」
怒りから、俺は異常なテンションで、ベッドから跳ね起きた。
テーブルの上には、奴が持ってきた申し訳程度の……
いや、申し訳未満の菓子が、工事の振動で
可愛らしくぷるぷると揺れていた。
サブレだったら、粉々だっただろう。
さすがだ。
世界はあなどれない。
そして俺は世界を畏れるようになった………。


次のお題:「桶」「負け」「ぼけ」

580 :579:01/12/11 01:04
#うげ、かぶった。スマソ。
次のお題は>>578の「初詣」「和服」「あぼーん」で。

581 :名無し物書き@推敲中?:01/12/11 01:38
「初詣」「和服」「あぼーん」
「桶」「負け」「ぼけ」

混雑を避けた1月4日の初詣の帰り道、俺は新年会によった。
気が進まない集まりではあったが若い女性の振袖姿は(・∀・)イイ!
いつも事務の制服を着ている2年目の可奈ちゃんの和服姿なんて
なかなかオツだ。酒も肴もどんどん進む。
 部長が酔った勢いで野球拳をやろうなどと可奈ちゃんに提案している、
そ、そんなこというエロおやじはあぼーんしてやる、というような
理性はとうになく、当然、可奈ちゃんの負けに期待だ。いけ、部長!
 が、期待に反して部長は弱い。かなり酔いが回っているのか
チョキばかりを出すのだ。あのぼけが。やはりあぼーんだ。
俺が代わる!手じかにあった徳利の入っていた桶で俺に殴られ、
部長は昏倒した。

次は「節穴」「追っかけ」「竹やぶ」で。

582 :名無し物書き@推敲中?:01/12/11 01:49
「初詣」「和服」「あぼーん」
「桶」「負け」「ぼけ」
「節穴」「追っかけ」「竹やぶ」

 除夜の鐘を聞き、年越しの蕎麦をすすってから、近所の小さな神社へ初詣に行くのが毎年の習わし
だ。先刻までNHKに映っていたような大社と違い、人混みや和服姿とは縁のない地元の神社だが、雪化
粧した竹やぶや、桶や柄杓の並ぶ御手洗が凍っているところなど、これはこれで初春の風情がある。
 とそこへ、あまり清々しくない格好の若者の一団がやってきた。いまどき髪も真っ黒で、スタジアム
ジャンパーなんか着ている。一言でいうとむさ苦しい青年たちである。いったいどういう人たちなのか
と思い、彼らの会話に聞くともなく耳を傾けてみた。
「あいつらカプールで初詣か。おめでてーな」
「ち、帰ったらきっと初セクースか、ぼけが」
「違う、それを言うなら『ヴォケが』だ」
 何を話しているのかさっぱり見当もつかない。
 私は興味を引かれ、彼らを追っかけて本殿まで付いていった。彼らは賽銭箱に小銭を投げ入れ、殊勝
に手を合わせた。私は社殿の扉の裏に回り、節穴から彼らの様子をうかがい、耳をそばだてた。
「キリ番取りで名無しに負けませんように」
「立てたスレがあぼーんされませんように」
 やっぱり何を言っているのか分からない。彼らはいったい何者なのだろうか。

#六題で書いたんだけど先越されました。もったいないので三題追加してみました。
#次は「ダイニング」「医師」「ルーレット」でお願いします。

583 :「ダイニング」「医師」「ルーレット」:01/12/11 02:28
わたしは医師と向かい合っていた。
「どうしてもだめなら死になさい」
医師はいった。「そんなに生きるのが辛いのなら」
「一緒に死んでください」
わたしは医師の顔を見ずに告げる。「せめて一緒に」
医師はテーブルの上に拳銃を出した。
「一発だけ弾が入っている。ロシアンルーレットだ」
わたしは医師の顔を見ることができず、黙って拳銃を手に取った。
医師の意思はわかった。死ねと言われた。
わたしは弾数もろくに確かめなかった。こめかみに銃口をあて、
引き金を引いた。

ダイニングテーブルの向こうに転がる医師の死体が見えた。
わたしは最後まで顔を見ることができなかった。
医者の妻になどなるのではなかった。

次は「リフォーム」「農場」「パレット」で

584 :うはう:01/12/11 02:45
「ダイニング」「医師」「ルーレット」

 盲腸で手術。彼が入ったのは近代的な病院だった。
 医師がニコニコしながら告げる、クスクス笑いをこらえながら。
 「この病院では、患者さんが医者を選ぶ事ができるんですよ。」

 ずんっ。
 大きい事はいい事だというか、巨大な拳銃の模型がある。
 そして弾の代わりに・・・お医者さんが入ってる!
 そうか、これはロシアン・ルーレットなんだな。と、彼は思う。

 「さ、引き金をどうぞ」
 ばん。出てきたのは、純白のエプロン姿の女医さんであった・・・

 「わぁぁ、これって、大当たりなんですよね?」
 医者はクスクス笑いをやめない。必死で笑いをこらえてる。
 「・・・ねえ、いい意味での、大当たりなんですよね、ね、ね?」
 答えなし。

 女医さん(らしき人)はニコニコベッドをひいていく。
 そこは、超近代的な、ピカピカの・・・ダイニングルームと台所へ!
 扉の向こうで、大爆笑が聞こえた。

 ※こんな女医さんもいいなあ???
  次のお題は:「太陽」「線香花火」「領収書」でお願いします。

585 :うはう:01/12/11 02:49
失礼しました、今度は私のがかぶってしまいました。

>>584はなかった事にして下さい。
似たお題の使い方をしていて恥かしいです。
次のお題は583さんの「リフォーム」「農場」「パレット」でお願いします。

586 :名無し物書き@推敲中?:01/12/11 02:49
>>584 ダブリ
「リフォーム」「農場」「パレット」かな。

587 :名無し物書き@推敲中?:01/12/11 04:15
「リフォーム」「農場」「パレット」
「太陽」「線香花火」「領収書」

ここまで人里を離れると、雰囲気は実にのどかだ。
降り注ぐ太陽。のんびりと牛が餌を食む、郊外の農場。
キャンバスにパレット、それに私に絵心があれば、
すぐに写生を始めたいくらいだが……そうも言っていられない。
「あのアマ、とっつかまえて重加算税むしり取ってやる」
私は思わず罵りの言葉を吐き出していた。
査察を逃れた女性実業家が立て籠もる農場の母家は、リフォームしたての
建物のような臭いがした。違う。これはガソリンの臭いだ。気化が激しく、
線香花火一本で爆発しそうな勢いである。査察は強制捜査に、そして今や
一触即発の立て籠もり事件に発展してしまっている。
私は実業家の携帯に電話を掛け、逃亡をやめて査察に応じるように説得した。
が、電話はすぐに切られた。あのアマ……言うに事欠いて、
「領収書は私の頭の中にある」とは何事だ! ふざけるな!
これではニッチもサッチも行かない。こうなったら根比べだ。

次は「機嫌」「極楽」「夜鍋」でお願いします。

588 :機嫌・極楽・夜鍋:01/12/11 04:54
「頼むから、かっこいいお弁当袋買ってよ」
雄太は母に向かって駄々をこねた。
級友は皆いろとりどりのお弁当袋に弁当箱を入れてくる。
キャラクター製品の袋を持つ子、きれいな花柄で誂えた袋を持つ子、
それぞれが自分のお弁当袋を誇りにしているように雄太には見えた。
しかし、母子家庭のこの家ではそんなものすら買えなく、仕事の忙しさで仕立てる事も出来ず、
雄太はスーパーのビニール袋に学校指定の弁当箱をいれていた。
その日は、貧乏が元の様々な不満も加わって、雄太の機嫌は頗る悪かった。
母親はそんな我が子を黙って見つめているだけだった。

その夜、雄太は己が極楽にいる夢を見た。
貧乏な我が家を恥じ、自殺まで考えていた心理が夢となって表れたのだろうか。
そこでは恐竜の絵が書いてあるお弁当袋を持って遊んでいた。

次の朝、台所で倒れている母親を最初に発見したのは雄太だった。
日頃の過労が祟ったのだそうだ。
母親の手には夜鍋で作られた恐竜のアップリケがついたお弁当袋が握られていた。



次は「バナナ」「初恋」「ミクロ経済学」でお願いしマウス。

589 :「バナナ」「初恋」「ミクロ経済学」:01/12/11 05:24
 必修のミクロ経済学の教授は、貧乏だった。
大学から支給される給与は決して少なくはないのだろうが、
貧乏だった。研究費が足りない分を自分の財布で補って
いるのだから、無理もない。彼の場合はとくにそれが極端
だった。俺たちはいつも同じぼろぼろのスーツの教授をよく
からかっていた。経済学者のくせに金をためることもできない、と。
 親の金で大学に行っている若造の台詞ではなかった。
当時はそれほど悪いことをいったという自覚もなかった。だいたい
俺はミクロ経済学を落としていた。
 教授は俺の在学中に定年を迎え、大講堂で最終講義を
行った。過去の教授の教え子たちが集まり、それなりに盛況
だった。
 最終講義のあと、教授に喫茶店に誘われた。教授はよく
学生たちを飲み屋や茶店に誘い、議論や講義の続きをした。俺たちは
教授の課外授業が好きだったが、本番の授業は嫌いだったから、
それでもミクロ経済学の単位を落とした。
 バナナセーキを飲みながら、教授は初恋の思い出を話した。
あっさりと降られたこと、もう恋などしないと誓ったこと、結婚もしないと
決めたこと、家族を養う必要がないなら、なんでもできる、と学者に
なったこと。

 そして、学問の楽しさ。

 翌年、俺は別の教官の開講したミクロ経済学を受講し、やはり
授業にはでなかったが、単位を貰った。

次は「釜」「ライトアップ」「我慢」

590 :「釜」「ライトアップ」「我慢」:01/12/11 18:48

店を出るとすでに日が暮れていた。古い知り合いが営む築地の寿司屋だった。
「ほんとにご馳走様でした。こんなにおいしいお寿司は初めて」
「そうか、それは良かった」恭子の大袈裟な辞儀に、小柳はくすぐったいような気持ちだった。
地獄の釜の蓋が開く日、と俗に言う盆の休みである。恭子にも家の仕事を休ませたのだが、
帰る家のない恭子が相変わらず働くので、こうして遊びに連れ出してみたのである。
「奥様もご一緒に召し上がればよろしかったのに」
「なに、あいつは歌舞伎座の幕の内のほうが好きなんだよ。いや染之介のほうかな」
歌舞伎座がはねて妻を迎えに行くまでにはまだ間がある。並んで隅田川べりを歩いた。
「どうも妙だ、照れるな」
「なぜですか?」
「お前とこうして歩いていると……」小柳は詰まった。
幸子と並んで歩いた若い頃に戻ったようでもあり、娘に手を引かれるほど老け込んだようでもある。
どちらも真実なので小柳は戸惑った。罪深いことだと思った。
やがてライトアップされた勝鬨橋が見えると、恭子が小さな歓声を上げた。
まだ子供のような恭子だが、いずれは小柳の家から嫁に出してやらねばなるまい。
恭子が嫁に行く。そんな事が我慢できるか、と咄嗟に思い、小柳は己の心の動きに狼狽えた。

次は「大敵」「歯車」「ブリッジ」でお願いします。

591 :「大敵」「歯車」「ブリッジ」:01/12/12 01:06
 懐かしい客を迎えることになり、小柳はそわそわしていた。恭子にいいつけ、
応接間を整えさせ、料理の支度をさせた。客人は小柳の大学時代の同級
だった。如才ない性格で、今は私立の大学で研究室を構え、専門書を含めた
著作も多数あった。小柳とは性格が正反対で、大敵でもあり、友人でもあった。

 用事を作って夕方まで出かけていた妻も来客までには戻り、滞りなく彼を
もてなした。
「久しぶりに、アレをやろう、勝負だ」
 酒が入り、もともと大きな地声をさらに大きくして、彼はいった。彼がアレと
いえばトランプのブリッジのことだ。学生時代、仲間とよく楽しんだ。
「相変わらずだな……。面子が足らないよ」
小柳が応じる。ブリッジには4人、必要だった。
「なに、奥さんがいるじゃないか。奥さん、ルールはご存知ですか」
客人は勝手に話をすすめていく。小柳はこの友人に対してはどうも歯車が
狂うというか、彼のペースに乗せられてしまうことが多いのは学生時代から
だった。妻は、あら、じゃあ…、などと口に手をあてながら、観劇のように楽
しげだ。
「それでもひとり足りないな、小柳、さっき若い女の子が居たろ、娘さんか、
彼女も連れて来い、それで4人だ」

小柳は2人対2人で戦うブリッジのルールを思い出しながら、途方に暮れた。

#小柳シリーズって複数の方が書いているようなので
書いてみました。誰かの持ちキャラだったらスマソ。
次は「太陽」「余弦」「エロ本」

592 :うはう:01/12/12 22:58
「太陽」「余弦」「エロ本」

 遠い昔、ある学者が幽閉されている窓から、ぼうっと太陽を眺めていた。
 窓から差し込む光は、太陽が昇るにつれ、彼の前を通り過ぎ床へと降りる。

 なんの変哲もない光景だ。
 しかし、その時時代が動いた!・・・かもしれなかったのだ。
 これが、あと20秒も続けば、彼は余弦定理にひらめくはずだった。
 しかし、そうならなかった。

 前の囚人が残してきた、一冊のエロ本が学者の目に留まったのだ。
 彼は窓を見上げるのをやめた。その時、数学の発展も止まった。
 それから500年、人類は余弦定理の発見を待たねばならなかったのだ。

 1冊のエロ本が進歩を500年止めた。
 人類の滅亡も、500年遅れたわけである!?

 ※「余弦ってなんだったっけ」と思い出せなかった自分に愕然。
  次のお題は:「彗星」「カルピス」「石段」でお願いします。

593 :名無し物書き@推敲中?:01/12/12 23:43
 つい先日獅子座流星群が降った。

 11月の寒風が吹く中星を一目みようと集まった人たちがテレビに映っていた。
都会の曇った空では星の輝きも薄れるだろうから、空気の澄んだ場所で見ようと
思うは当然の成り行きである。

 空気の澄んだ所のイメージとして、「田舎」を思い浮かべる人は多いのではな
いだろうか。夏休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに行くときに父親の運転す
る車から降りたときにまず感じる清涼感。太陽はがんがんに照り付けているがな
ぜか不快な感じはない。いとこの子と長い石段の上にある神社の森の中のひんや
りとした感じ。そして家に帰ってきたときにだされる氷の入ったつめたーいカル
ピス。そういったものが記憶とともに大人になってからのしがらみなどと相俟っ
てよけいにそう感じるのではないかと思う。

 彗星のように過ぎていく時間の中で一瞬の永遠性を孕んだ思い出に想いをはせ
るのも悪くはない。

594 :名無し物書き@推敲中?:01/12/12 23:45
>593
お題は、「埃」、「天井」、「水着」

595 :「埃」、「天井」、「水着」:01/12/13 01:18
コーナーでは選手がダンスを踊っている。しゃがんだり、回ったり、奇妙な振りだ。
通訳兼ガイドの話では、試合前に神と師に捧げる踊りなのだという。
土俗的な風習が色濃く残る、痩せて小柄なアジア人の格闘技だ。
水着姿の女が「1Round」と書かれたボードを掲げて、リングの上を一周する。
観客の大歓声が轟き、トタンとベニヤで出来たスタジアムを壊してしまうのではないかと、
私は半ば本気で心配した。
ゴングが鳴り、試合が始まった。と思うやいなや、選手の姿がリングから消えた。
ガイドが私の肩を叩き、上を指さした。見ると二人の選手が空中でぶつかろうとしている。
なんという跳躍力だ。
二人はついに接触し、パンチだかキックだか、私には見分けのつかない鋭い技を繰り出した。
二人のうちの一人はそのままリングに着地した。もう一人は……
さらに上に跳ね上げられ、天井に激しくぶつかり、リングに頭から落ちてきた。
水を打ったように静まるスタジアムに、天井からの埃が舞う。レフリーのカウントの声。
落ちた選手は起きあがらない。先に着地した選手の腕を、レフリーが高く上げた。
再びスタジアムを揺るがす大歓声を上げる観客たち。私は驚きのあまり声もなかった。

次は「垢」「天丼」「水煮」でお願いします。

596 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 01:55
「垢」「天丼」「水煮」

 昼の時間を過ぎ、やや寂れた大衆食堂に足を運ぶ。
 ここは美味しいと言うほど大した味ではないが、安いので私はよく利用していた。
 店に入ると、様々なものが飛び込んでくる。申し分程度の客。
 よく掃除して艶の光る床。それに比べて垢に薄汚れた天井。
 赤茶色いテーブル。型の古い無線のテレビ……
―――テレビからは、ややノイズ気味に国営放送が流れている。
 椅子を鳴らして席に着き、やや待つと―――割烹着を着た若い女の給仕が注文を聞きに来た。
 私はその給仕に天丼と水煮を頼み、彼女に出された氷水を一気に胃に流し込んだ。

……外では相変わらず、終末が続いていた。


 次は「移動」「迫る」「糸」でお願いします。

597 :「移動」「迫る」「糸」:01/12/13 02:13
モナ高専Aチームのロボットは、糸を使ってろうそくを引き上げ、
3段重ねを狙います。子機はスムーズな移動で敵のロボットを
妨害します。ろうそくの頂点の炎も本物に迫るリアルさで、
芸術面も追及しています。
対する、ギコ高専Bチームは……。

#ロボコン見ながら、見てない人はスマソ。ま、たまにはアリかと。
次は「審査員」「からまる」「電線」で

598 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 02:29
1. はじめに、審査員を3人用意してください。
2. 投げ手と怒鳴り手は、10メートル以上はなれてください。
3. 毛糸は腕にからまることがありますので、かならずテグスをご使用ください。
4. 怒鳴り手の声が聞き手に聞こえた場合を有効打突とし、1本に数えます。
5. 体の一部が電線に触れると、場外反則となります。反則2回で1本とみなします。
6. 1度に頷き手は7人までとします。
以上のルールをよく守り、フェアプレーを心がけましょう。

次は「ストレプトマイシン」「バイコヌール」「モグワイ」
#意味がわからない場合は適当に解釈してね

599 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 02:36
想うこと
「ストレプトマイシン」には自働販売機が良く似合う。
「バイコヌール」と聞くとトルコ風呂を思い出す。
「モグワイ」は何故か僕を赤面させる。

次ぎの三語:「鋳造」「小股」「下駄」

600 :「鋳造」「小股」「下駄」:01/12/13 03:49
キューポラのある町も戦争景気で羽振りが良い。
けれど小雪は機嫌が悪い。人殺しの大砲を作ったその手で女郎を抱く男たちなんて。
「小雪ちゃん、いつまでも愚図ってないで。ほらお客さんだよ」
座敷の夜具の上にはまだ若い職人があぐらをかいていた。
「あんたが小雪姐さんかい。男嫌いってえ噂だが」
「男じゃないよ、人殺しが嫌いなんだ」
「それを聞いて安心だ。俺ァ人殺しじゃねえからな」
「何言ってんだい。あんただって町の鋳造工場で大砲作ってんだろ」
「自慢じゃねえが軍の注文は一度も受けたこたあねえよ」
「じゃ何作ってんのさ」
「これよ。土産だ、あんたにやらあ」
男が出したのは駒下駄だった。鉄で出来ている。
「明日からこれを履いて歩いてみねえ。股から脛まで引き締まった、
小股の切れ上がったイイ女になれるぜ」
男は戦後、女性向けのシェイプアップ用トレーニング機器開発で財を築く。
小雪はスタイル抜群の社長夫人として、会社の広告塔となって活躍することになる。

次は「渾身」「平原」「豆電球」でお願いします。

601 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 08:15
これ題材に書いて
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1008198453/l50

602 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 08:30
彼は渾身の力で平原をめくり返した。するとそこには豆電球があった。




無視してくれ・・・

603 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 16:29
「渾身」「平原」「豆電球」
「無視」「して」「くれ」

彼は渾身の力で平原をめくり返した。
そう、それはまさに「めくり返す」という表現に相応しい勢いだった。
泥炭を20センチも掘れば凍土層にぶつかるという不毛の大地に、
彼は挑んだのだった。
植物を育まぬ黒い泥を剥がして、肥沃な土に入れ替える。
寒冷な気候に適した作物を植える。
この地を北の穀倉地帯に生まれ変わらせるのが彼の夢だった。
そんな彼を人々はあざ笑った。銀行も融資を断り、彼を無視した。
それでも彼は独り黙々と作業を続けた。
朝は日の出と共に起き出し、夜もか細い豆電球のもとで鍬を振るい続けた。
彼は自らが開いた土地に苗を植え、種を埋めた。
「頼む、芽吹いてくれ、育ってくれ……」
彼の願いは天に通じた。
北の黒い大地は、見渡す限り緑と黄金がひろがる平野へと、その姿を変えた。

#次のお題は「ガスコンロ」「人形」「ドアノブ」

604 :渾身・平原・豆電球:01/12/13 16:37
渾身の力を振るって繰り出した右ストレートは無残にも中空を斬り、
その代償として相手のカウンターが男の顎先にクリ−ンヒットした。
男の意識は電池切れの豆電球のように、不規則な点滅を繰り返し、
そして、途絶えた。

肌に直接突き刺す寒風により、男は意識を取り戻した。
暫くは平原に横たわり、周辺に群生する低木植物を只、見つめているだけだった。
しかし、段々と脳の働きが明瞭になってくるにつれ、男は我が身が置かれている立場を恐ろしく思った。
両のかいなは後ろ手に縛られ、両足首には鋼鉄の足枷が括り付けられている。
更に、己を守る衣服の類は身につけておらず全裸である。
起き上がり歩き出そうとしたが、足を前に踏み出すのにも難渋した。
時も空間も認識できず、自分の存在も不確かになってくる。
男の精神は激しく攪拌され、思わず発狂した。
何日も何日もその場に佇み発狂し続けた。
そのうち声すら出てこなくなったが、それでも声にならない叫び声を上げ続けた。

男は今でも平原の中、一人叫び続けていると云う・・・。


#次は「レモン・女性・瞬き」で宜しく御願。
#て、書いたら一足遅かった。
#お題は603の「ガスコンロ」「人形」「ドアノブ」 で御願い。

605 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 20:23
画期的な住宅の開発に成功致しました。
その名も「玄関すぎたら厳寒忘れる」でございます。
これは「もしもドアノブがガスコンロだったら」という発想から生まれた
ものです。寒風吹きすさぶ冬の日々にやっとの思いで自宅に帰ってくる。早
く温まりたいのに暖房はなかなか暖かくならない。みなさんもご経験のこと
でしょう。
そんな悩みを解消してくれるのがこの製品。なにかといいますと家の床下全
体にホッカイロのようなものが敷いてある。これがドアノブを回したときに
反応して動作し始めるんです。この間微か数十秒。あっというまに暖かくな
るんですな。冷性の女性や、寒がりな男性には大変有意義なものになるでし
ょう。今ご購入なさるとオリジナル座敷童子人形が付いてきます。是非、我
が社の新製品ご購入、ご一考なされてみてはいかがでしょうか。

え? うちは引き戸だから意味がない? 御心配無用、もちろん引き戸ようの
ものも用意してございますよ。


次ぎは「塗料」「棟梁」「投象」で。

606 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 20:27
しかし遊びとはいえ批評されないといいのか悪いのか分からんな

607 : :01/12/13 21:01
>>606
一応こんなスレがあります。
「この3語で書け!即興文ものスレ」の感想スレ
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1005641014/

608 :名無し物書き@推敲中?:01/12/13 21:09
607さんありがとうございます。
そのスレの存在しりませんでした。

609 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 01:03
>>605
不勉強ですいません。「投象」ってなんですか?
読み方は「とうぞう」? 「とうしょう」?
手持ちの国語辞典には載ってませんでした。理系方面の学術タームですか?
教えて下さいませ。

610 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 01:07
象を投げて飛距離を競う昔からの遊び。
それが発展しインド、アフリカなどで盛んとなったマイナースポーツ。

611 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 01:10
>>610
実在するスポーツですか?

612 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 01:16
あなたが身近にいるインド人に聞いたとしても、
マイナースポーツゆえ知らない可能性があります。
しかしあきらめてはいけません、
googleで検索すると見つかる可能性があります。

613 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 01:32
>>612
ありがとうございます。ホントにあるんですね!
おっしゃる通りgoogle検索かけたら、幾何学や製図のサイトばかり
出てきたんですが、根気よくページ進んでいったら1つだけ
スポーツのサイトがありました。ありがとうです!

614 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 01:51
見つけられて何よりです。

現在のお題は、「塗料」「棟梁」「投象」です。
創作をしている方はそのままお続けください。

615 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 02:22
 息抜きをすることにした。
 CADをいったん終了してブラウザを立ち上げ、2ちゃんを徘徊する。文芸板に「投象」という言葉
の意味も知らない馬鹿がいた。これだから文系ってのは、とため息が出る。同じような思いの同輩が
いたらしく、「象を投げるマイナースポーツだ」ともっともらしいネタレスが付いている。
 面白いのでスレのヲチを続けてみた。ほどなくして文系馬鹿のレスが付く。なんと信じこんで「あ
りがとうございます!」なんて礼を言ってやがる。
 爆笑しながらレスの続きを読み、俺は目を疑った。なんとgoogle検索してみたらマイナースポー
ツとして実在することが分かった、などと書いてある。俺は慌ててgoogleに飛び、「投象」で検索
をかけてみた。300弱のサイトがヒットする。しかしほとんどが幾何学や図学のサイトばかりだ。俺
は「検索結果ページ:次へ」を何度もクリックした。すると……。250サイト目辺りで、「世界のト
ンデモスポーツ」というページが見つかった。読んでみると、素手ではなく梃子原理の投石機のよう
なものを使うらしい。と、そのとき電話が鳴った。
「もしもし、あ、若旦那。棟梁まだ事務所にいますか?」
「いや、親父は今日はもう上がったみたいだけど……」
「じゃ伝言頼みます。『インド雑伎団の例の象投げ器、来週から外装入りますんで、塗料の発注しと
きます』って。じゃよろしく」
 おいおい、マジかよ……。

ご教示ありがとうございました。お題は継承しましょう。
「塗料」「棟梁」「投象」で。

616 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 02:35
棟梁により指定された設計図の完成予想を3Dで可視化するソフトウェアを作成せよ。

作成に際しては、任意軸による回転・平衡移動・スケーリングがすべてユーザ指定の
自由な値で行なえるようにすること。投象は平衡投影、透視投影の両方によるものを
表示すること。これらの操作にはアフィン変換を用いること(アドヴァイス:4×4の
行列計算関数を別途用意しておくと良い)。

表面は、蛍光塗料・ガラス・木材などのそれぞれの質感を出すこと。テクスチャマップを
用いても構わない。細かい指定はしないので、それぞれの好みや個性を発揮して良い。

象は投げないこと。


#上のやりとり、面白い(笑)!
次は「プロトコル」「福音」「足跡」

617 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 03:01
「醤油無いや、買ってきてよ。あ、ついでにテレビの番組表の雑誌も」
妹は遅い昼飯を作っていた。今日僕は彼女の引越しを手伝いに来ている。
まだ14時前だが、堆く積まれたダンボールのせいで部屋の中は薄暗かった。
数分後、近くのコンビニで僕は醤油を手に取り、雑誌の棚の前で腕を組む。
…あった。毎回レモンを持ったタレントが表紙の雑誌。残りは1冊だけだった。
新作ドラマのヒロインの女性が頬にレモンを当てている。
それは、瞬きの間に無くなっていた。
見ると、ちょうど妹くらいの背の女の子が、レジに持ち込んでいた。
店員が清算している間、その女の子がこっちを向いた。その顔は、妹?
「はぁ?!なんで頼んどいて自分で買いに来てんだよ、しかも着替えて」
「兄ちゃんこそ何自分で買いに来てんだよ、しかも着替えて」
「俺、着替えてないけど?」「いやあたしもなんだけど」
彼女は一瞬目を閉じて眉間にしわを寄せ、レシートを千切って住所らしき物を書いた。
「ここに行ってみて。あなたが来た所をこっちに書いて。あたしそこに行くから」
その住所の部屋に行き、窓の隙間から覗くと、やっぱり俺が、楽しそうに料理していた。

#なんじゃそりゃ。
>>604のお題が立ち消えになっていたので書いてみました。
#お題は>>615継続なり>>616なりで、どうぞ。

618 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 09:07
香は大切な何かを思い出したかのように手をひとつ打つと話し出した。
「ねえねえ、トーゾーってスポーツ知ってる?」
「何それ?」僕には聞いたこともない言葉だった。
「投げる象で投象。象を投げて飛距離を競うスポーツで友達の友達が選手なんだって。」
「象を投げる?からかってんの?」
香の友達の友達はおかしな奴ばかりだ。顔が人間の犬に話し掛けられたり、高速を走ってる
車にダッシュで追いついてくるお婆さんを見たりしている。
「級が上がると投げる象の色が変わって、「段」になると黒象を投げるんだってさ。」
「象の色が変わる?どうやって?」
「わかんない。塗料で塗るんでしょ。」
いつにも増して訳の分からない話だ。とりあえず友達の友達とは誰なのか聞いてみた。
「うーんと、れみの元彼の友達。」
「れみの元彼って大工の棟梁で大学生で作家の?そもそもそいつは何て本を出してるんだ?」
「えーっと。2ちゃんねるとかいったかな?」
謎は解けた。あそこだったらこういう大嘘は大好きだろう。
「はあ・・・。えらいのが釣れたな。」
「釣れた?釣りの話じゃないでしょ。私の話聞いてるの?」
僕は救われない気持ちで寒々しく立ち尽くす街路樹を見つめていた。

619 :名無し物書き@推敲中?:01/12/14 09:10
行数オーバー・お題忘れでスマソ。
次は>>616のお題で行きましょう。

620 :「プロトコル」「福音」「足跡」:01/12/14 15:09
【アイデアその1】
コンピュータ通信の新たな規格を生み出そうと苦闘する技術者たち。
米国企業との共同作業は、彼ら自身のコミュニケーション規格を生み出す苦闘でもあった。
挫折を覚悟したその時、リーダーの決断の一言が福音となって彼らを導いた。
情報処理技術史に大きな足跡を残した、日本人技術者たちを描く次回、
『言葉の壁(ルビ:プロトコル)に挑んだサムライたち』。ご期待下さい。
……待て待て、これじゃあプロジェクトXだ。
【アイデアその2】
しょせん僕と彼女とではプロトコルが違っていたのだ。
誤解でもコミュニケーションが成り立っていたのは奇跡に近い。
彼女の方から別れ話を切り出してくれたのは、僕にとってはむしろ福音だった。
並んで歩いていたはずなのに、僕らの足跡はいつも少しずれていた。
……いやいや、これもありきたりだ。プロジェクトXよりも、なおまずい。
専門用語のお題って、本当に書きにくい。いっそあの手を使うか……。
【アイデアその3】
不勉強ですいません。「プロトコル」ってなんですか?
手持ちの国語辞典には載ってませんでした。理系方面の学術タームですか?
教えて下さいませ。

#次は「マフラー」「戸口」「背表紙」でお願いします。

621 :踊るボボ人間:01/12/14 20:25
「マフラー」「戸口」「背表紙」でお願いします。

部長の後に続いて得意先の老舗の佃煮屋の戸口から通りへ出た。
12月の街は寒く、道行く人たちは足早に家路への道を歩いていた。
僕はコートの胸元を締め直し、緩んでいたマフラーを風が通らないように
巻き直した。
僕は印刷屋の営業マンなのだが、今回引き受けた佃煮屋のパンフレット作成の際にミスを犯してしまったのだ。

「先輩、申し訳ありませんでした」
「いや、いいよ」
「でも損害が今回ばかりはあまりにも悪くて」
「気にするなよ。また頑張ればいいさ」
「……申し訳ありません」
「そんなことよか早く暖房の効いたとこに行きたいな」
「近い喫茶店でもここから100メートル近くありますからねぇ」
「我慢できん。藤井君今すぐ俺を君の温もりで暖めてくれ」
「あはは、何いってるんですか」
「ん。じゃあ行こうか」

先輩はジョークで僕に気を使ってくれたんだろう。昔から親身になって悩みや相談に乗ってくれた優しい人だ。その度に何度励まされたことか。考え事をしているうちに先輩はもう歩き出していた。僕は急いでその後を追いかけた。

しかしなんでだろう。パンフレットの背表紙が僕と先輩の情事だったなんて。

行数オーバーすんません。
次回は「プロテスタント」「しめ鯖」「びっくり箱」」

622 :名無し物書き@推敲中?:01/12/15 04:30
「プロテスタント」「しめ鯖」「びっくり箱」

教団に対するサイバーテロが行われるらしいという情報が入った。
プロテスタントに敵意を抱く宗派の攻撃だ。これは宗教サイバー戦争だ。
私たちは教団のシステム部に対策を講じるよう命じ、システム部は素早く防衛網を整えた。
「防衛網というよりはトラップです。敵のハッカーを誘き寄せます」
「具体的には?」
「作戦その1。我が教団に侵入しやすいところに、わざと甘いサーバを置きます。
ハッカーが踏んだ途端にそのサーバは落とします。閉めサーバ、略して『しめ鯖』と呼称します」
「その2は?」
「同じく誘導用のサーバを見せかけの入口として設置します。こちらは踏んだ途端に、
敵の端末で大音響を鳴らすウイルスを逆に送出します。『びっくり箱』と呼称します」
「まじめにやれ」

次は「波打ち際」「公式」「幻」でお願い。

623 :うはう:01/12/15 06:35
「波打ち際」「公式」「幻」

 「波打ち際を走っていけません」という看板が林立する浜辺。
 海に向かって、「ばかやろー!」と叫ぶのをチェックするために
設けられた隠しマイク。

 砂浜を手を繋いで黙って歩いていた二人が職務質問されている。
 この二人、公式には「6ケ月以内の懲役」になってしまうのだ。
 「巨人の星」が知らぬ間に回収され、幻の書籍となり。
 森田健作のTVドラマに、モザイクがかけられる。

 「青春禁止法」はそんな悪法だった。
 しかしなぜ。誰が!?

 ※理由まで考えてなかった(笑)
  次のお題は:「空港」「ニワトリ」「昇華」でお願いします。

624 :名無し物書き@推敲中?:01/12/15 15:26
ニワトリが蒸発して昇華していく、よくありふれた雪の降る真夏。
十六月三日に俺は生まれてきたはずだった、なのにここは胎内だ。
羊水の中を飛んでいる赤蜻蛉、口の中に入れれば噛むまでもなく解けていった。
それなのに、吐き出した唾には何十匹の団子虫が笑っている。
あの赤い魚が自らを刺身にする頃には、俺はマイナス4度目に誕生するんだ。
そう思わなければやってられない、来世を断ち切るように、耳の奥に忍ばせた林檎麹の焼酎を一息で飲み干した。
そういえば俺の母親は、こんな胎盤をしていたはずがない。
ここは手の爪二十三枚分狭い上に、携帯電話の刺身みたいな色をしている。
しかし、そんなことは別にどうでもよかった、俺は再び銀色の羊水の中に潜った。
そして、二百七十九秒振りに見た夢の中で、俺は糸蒟蒻を編んで作ったジンジャーに乗り、地下の空港にゴーヤシロップをかけて、
飽きなくなるまで嘗め尽くしていた。


次は「白黒テレビ」「電信柱」「漆(うるし)塗り」でよろしく。

625 :踊るボボ人間:01/12/15 15:49
「白黒テレビ」「電信柱」「漆(うるし)塗り」

 カラーテレビなんてとてもじゃないが手が出ないことはしっている。だから
といっていくらなんでも白黒テレビに透明なセロファンを貼り付けて「カラ
ーテレビだよ」なんていうのは僕ら子供を馬鹿にし過ぎている。
 怒りに震えた僕は父の大事にしている漆塗りの茶碗で納豆を食べることにし
た。作戦は大成功で納豆嫌いの父は顔がクシャおじさんのような情けない表情
になっていた。クックック、いい気味だった。
 だけどやっぱりいま思うと悪にことをしたと思う。ついさっき酔っ払って帰
ってくるときに何考えてるのかしらないけど、テレビにセロファン作戦の失敗
を教訓にして、今度は電派の流れる元に貼ればカラーになると思ったのだそう
だ。電信柱に攀じ登っているところをお巡りさんに見つかって、今お母さんが
平謝りしている。つくづく困ったおとうちゃんだ。

 こんなことなら電信柱に漆でも塗っておけば良かった。


次ぎは「親分」「ゲームウォッチ」「ジャズ」

626 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 01:09
寂れた商店から、光子は出てきた。
チョコレート色の小さな紙袋を胸に抱いて。
クリスマス前だというのに、この町で一番の繁華街は
赤や緑の鮮やかな装飾はおろか、クリスマスツリーも見当たらない。
新年用の、発泡スチロールでできた
ピンクと白の玉が連なったしょうもない正月飾りが、電灯の下で寂しく揺れている。
確かに、あの人は、ゲームウォッチが欲しいって言ってたわ。
光子は、人通りのないアーケードを白い息を吐きながら歩く。
足元を白いビニール袋が横切る。
早く、クリスマスにならないかしら、あの人を喜ばせてあげたいの。
あの、ジャズ好きの親分を。

次回「化粧水」「墓石」「イーゼル」

627 :「化粧水」「墓石」「イーゼル」 :01/12/16 01:18
 風呂上りの舞子は化粧道具を一式を取り出して、化粧を始めた。
私はイーゼルの前に座り、キャンパスを準備する。彼女を描くのは
久しぶりだった。舞子は化粧水を手のひらに出し、私はキャンパスの
角度を調整する。
 ファンデーションを塗り終えた彼女は、私が用意したソーダ水に手を
つけた。

 よし……。

 舞子の口紅を塗る手が次第に震え始める。毒が効いたようだ。

 やがて、完全に動かなくなった彼女を、私は描き始める。私が
描く最後の舞子。この絵も墓石がわりに一緒に山に埋めてやる。

628 :627:01/12/16 01:19
お題忘れ。
次は「魔法瓶」「ノブ」「演算子」

629 :ほげ:01/12/16 06:14
「魔法瓶」「ノブ」「演算子」

頭の中で、まだあの音が反響している。
わたしは、その日、いつものように缶ビールを一本空けてから寝床についた。
世紀の難問を解く為に、目を閉じた途端に現れるホワイトペーパーに向かって解法を書き込んでいく。
奇妙な演算子が浮かんでは消える。それはまるで、オーケストラの楽譜の音符のように、整然と、そして時には荒々しく綴られていく。
音符が突如立ち止まる。気がつくと、古めかしいドアが目の前にあった。
鈍く黄金色に光るノブに手を伸ばす。
ドアを開けた瞬間、前方から光の塊が襲い掛かってきた。

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

わたしは吸い込まれていく。ぐんぐん、ぐんぐんと、いつ終わるとも知れぬ永遠の時間が流れ、それでも落ちていく感覚。
光の塊は既にわたしを取り囲み、目を閉じても白い光に目が焼き付けられる。

うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

光はわたしの身体を刺し続けた。
まるで魔法瓶の中にいるように、その光は消えることなく、いつまでもわたしを刺し続けた。
わたしの髪は白く燃えている。
その光景が、わたしの周りに浮かんでいた。

わたしは光になった。
世界を支配する光の神に。
そして、永遠の拷問を受けつづけるのだろう。
暗闇の悪魔を探し出すまで。

#「シュール」「ブルー」「ぶるぶる」

630 :シュール・ブルー・ぶるぶる:01/12/16 13:43
「なんかさ、そいつ体ぶるぶる震わせて『助けてくれ』って言ってるわけ」
「マジ?そんなん金だけ奪って、やっちゃえばよかったのに」

隆は先ほどから隣で話している二人の会話が気になっていた。
両者の外見は最近の若者のステレオタイプ的なもので、金髪・ピアス・派手な服装で己を飾り、己を誇示している。
その生意気そうな容貌で会話する内容は、カツアゲか脅しのように法に触れる事だろう、と隆は推察していた。

「デモさ、俺も聞く事があったし、そいつ生かしておいたんだよ」
「へー、おまえ優しいね」
「だろう。そうしたらさ、そいつの仲間らしき奴が現われちゃって、いきなりそいつを撃ち殺しちまったのよ」
「へー、なんか超ブルーじゃん。それでおまえは?」
「しょうがないから情報得る為に、その暗殺者みたいな奴?と、一緒に行動しているところ」
「ふーん、そいつ仲間なの?」
「まだわからねーよ」

この会話がシュールな諧謔だとは思えないほど、隆はリアリティーを感じた。
二人は混沌とした社会に嫌気がさして、そんな暗黒社会に足を踏み入れた犠牲者なのだろう。
隆は警視庁のキャリアである自分が、この日本を救わねばと天に誓い、その場を去っていった。

「そいつがラスボスまで連れてっちゃうとしたら、糞ゲー決定だな」
「ああ。そんなんでクリアーしたらコントローラーぶん投げるね、マジで」

#次は「湯のみ茶碗」「洋楽」「空腹」でおねがいします。

631 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 14:18
 日が暮れてきた。
 今日も一日終わった。俺の人生も終わった。

 警察の取調室で、毎日刑事に追求されている。どうしてこんなに人を
疑う事ができるのだろう。最初は涙が溢れて来たものだが、今はもうい
い加減に相槌をしている気力も無くなった。警察なんて国家権力で保証
された団体暴力執行機関だ。何が正義だ。なんだか可笑しくなって笑っ
てしまった。その態度はなんだ、と怒鳴りつけられる。もうどうでもい
いんだ。俺みたいな小心者に悪事ができるかどうかくらい解らんのか!
俺だって怒鳴ってみたいよ。

「ほら、お茶だ」

 縁の欠けた湯呑み茶碗が出てきた。中身は何度も味わっているからよ
く知っている。出がらしの薄い茶だ。いや茶というより、ただの色の着
いた白湯の方が近い。ゆっくりと左手を伸ばし、一口飲んでみた。それ
を見ていた刑事が、もう一人と頷きあっている。一人出て行った。

「お前、ぎっちょか?」

 机の向こうにいる年配の刑事が、白髪頭を掻きながら困った顔をして
いた。俺はずっと左利きだった。世の中右利きの道具ばかりなので、両
親は右利きに直そうと、あれこれ手を尽くしたらしいが、直らなかった。
俺はずっと左利きだった。

 お茶を飲んだらなんだか、腹が減っているのを感じた。こんな人生の
大事件の最中でも空腹は、ちゃんとやって来るのがなんだか可笑しかっ
た。でも、今度は笑わなかった。とても、悲しくなったからだ。俺の顔
色を見て取ったのか、年配の刑事は、

「今日はこれくらいにしておこうか」

 そう言って、俺に立つように合図をする。ノロノロと立ち上がり、警
官に腕を掴まれながら、部屋を出て行く俺に、

「素直になれや」

 と、不思議に懐かしい響きを持った声が届いた。はっと顔を上げると
あれ程恐ろしかった刑事が、まるで仏像のような穏やかな顔をしている
ではないか。どこかで見たことがある。思い出せない。どこかで見たこ
とがあるのに……

 何日かすると、別の場所で偉いさんの取り調べがあると言って、車に
乗せられた。検察庁とかいうところへ向かう途中の街並みで、洋楽が聞
こえてきた。そうか、クリスマスなんだ。曲名は知らないが、年末にな
るとよく聞いた曲だ。

 検察庁の玄関で車を降りると、雪が舞いおりて来た。雪……
 俺は思い出した。あの刑事の顔、俺が小学生の時の担任の先生の顔と
同じだった。あの先生も同じ事を言っていた。俺は雪の舞う空を見上げ
決心をした。
 そして一歩一歩踏みしめるように、建物の中に歩いて行った。

632 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 14:24
長すぎ(w

633 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 14:32
>>632
スマソ、なんせ初投稿なのさ。笑って許して……って笑ってるか(w

634 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 14:34
次の三語忘れちまったよ。
「煙草」「ゆりかご」「センターライン」でお願いします。

635 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 14:34
5行以上15行以下って結構難しいから、次回頑張ればいいさ。
何事も、修行あるのみ!

636 :踊るボボ人間:01/12/16 15:49
「煙草」「ゆりかご」「センターライン」

ゆりかご状の椅子に揺られ、ぼんやりとしながら僕は煙草に火を点けた。
今日ももう一日が終わる。仕事帰りに飲んだ酒が椅子の座り心地と重なっ
て体と頭がほどよい感じに溶け出して行く。あとはもう明日にために眠る
だけだ。僕はそっと椅子から離れ寝室に向かおうとした。と、そこで異変
に気がついた。なんだか焦げ臭いのだ。おかしい。帰ってきた後に台所に
はいっていない。何も問題はないはずなのに。ふと横をみると僕のすぐそ
ばで煙が立っていて、何故か耳元でチリチリという音がしている。慌てて
洗面所へいくと僕の髪が萌えているではないか。煙草から引火しやがった
な。すぐに水をかけて火を消し止めた。幸い僕は髪が長かったので良かっ
たがチリチリになった髪は不恰好以外の何物でもない。右の髪が左の半分
しか残っていない。畜生、明日のライブはどうすりゃいいんだ。

次ぎの日僕は行き付けの美容院で髪のセンターラインだけ残したモヒカン
にした。このときほどパンクバンドをやっていて良かったと思ったことは
ない。


次ぎは「阿波踊り」「柄杓」「C言語」

637 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 17:00
/* C言語で書く踊り手の一日 */
if(dancer.charactor == 踊るアホ){
  do{
    if(dancer.item == しゃもじ){
      もって阿波踊り;
    }else if(dancer.item == 柄杓){
      くわえて阿波踊り;
    }else{
      get_item(&dancer);
    }
  }while(死ぬまで);
}else{
  損;
}

次は「腹踊り」「星座」「インタプリンタ」

638 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 17:20
「我が電算同好会の学祭出し物は、腹踊りで行こうと思う」
 部長の一言に、部室内は殺気立った。デジタルに命を捧ぐ我々
電算部が事もあろうに『腹踊り』とは……
 ざわざわと空気が乱れるのを察したのか、件の部長は大袈裟に
右手で皆を制すそぶりをすると、声のトーンを幾分落しこう付け
加えた。
「腹に書く柄は、当日午後七時に校舎屋上より観測出来る全天を
考えている。なお、デザイン作成にあたって今期より導入された
MZ−700を投入し、星座位置シミュレーションプログラムを
部員総力で作成する。プログラム完成後は、インタプリンタにて
印字した図柄を演者の腹へ忠実に転写する事とする」
 なんという画期的なアイデアなんだ。先程までの荒んだ空気は
今や部長への賛美の熱気に豹変する。
 私は無意識の衝動に駆られ、部室の外へと躍り出ると図書室を
目指して走り出した。
 それは、星座図鑑を確保する為である。

次は、「アモキシシリン」「ブースター効果」「シロップ」にて

639 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 18:24
>>638
「アモキシシリン」、固有名詞です。

640 :638:01/12/16 20:41
スマン。
×「アモキシシリン」「ブースター効果」「シロップ」

◎「抗生物質」ブースター効果」「シロップ」
これで、一つお願いします。

641 :踊るボボ人間:01/12/16 21:18
本体とカラメルシロップの部分を崩し掻き混ぜる。
以前の姿がわからなくくらいになったときがポイントだ。
そしてこの万能な液体を一垂らしする。助手がいうにはこの液体が
ブースター効果となって未知の味を引き出すらしいが俄かには信じ
がたい。鼓動が早鐘を打ち、脇の下はひんやりと嫌な汗が滲んでい
る。抗生物質を打ち込まれた後の副作用のようだ。
私はスプーンを口元へおそるおそる運んだ。

「ふざけるな!」

うにの味なんてしねーじゃねえか。何が楽しみにしていてくださいだ。
こんどキュウリに蜂蜜かけて食わさせてやる。覚えてやがれ。

次ぎは「敵艦」「ポテトサラダ」「高山病」

642 :修行中の僕:01/12/16 22:06
敵艦はもう目前に迫っている。
急降下してきたからか、激しい頭痛がする。
気圧の変化に身体が追いつかないようだ。
むかしどこかで読んだ高山病の症状と似ている、などと思う間もなく
もうすぐ命中だ。
最後のメニューだったポテトサラダは刻んだ玉葱を入れ過ぎたようで、
口中に玉葱の匂いが残り、嘔吐感を誘う。
殆んどのカミカゼは命中するまえに撃墜されてしまったようだが
この機は運良く目的を果たせそうだ.....(BONG!!/自爆)

次のお題、納豆炒飯、自動車保険、ゼンリンの地図

643 :名無し物書き@推敲中?:01/12/16 23:18
 偉そうな演説だ。たかが北九の地図屋じゃねーか。
 割り当て地区は大牟田だった。片道2時間はかかるだろう。
「をい大牟田組は、飯喰って行くぞ」
 リーダー格らしい男が甲高い声で叫ぶ。
 昼飯はマズイ納豆炒飯だった。しかし、誰も文句を言わない。
 車に乗り込む時に、ナンバーが白なのに気が付いた。
「先輩、ナンバー白ですが、自動車保険入ってんですか?
 ……あー、車両保険とか。んと強制は入ってますよね?」
 衝動的につい言った後に後悔した。耐え難い沈黙が場に流れる。
「んなもん、部長に聞いてくれよ」
 返事は答えの呈をなしていなかったが黙っていることにする。
 あれから十年、私の就職先に先輩が営業に訪れた。
「ゼンリンですが、来年新板が出るのですよ。どうです1つ?」
 私は気恥ずかしい過去を封印するように、目を伏せたままで
彼を追い払った。

次は「積み木」「周波数」「デマゴーグ」で

644 :名無し物書き@推敲中?:01/12/17 01:40
「積み木」「周波数」「デマゴーグ」

 苦々しい思いで私は枕元にあるラジオの周波数を合わせた。かすれ気味だった
音声がしだいに鮮明に聞こえてくる。とうとうこのときがやって来てしまった。
三十年前の戦争に敗れたことでこの国国際社会から孤立し、人々は貧困に喘ぎ、
その日を暮らすのに精一杯の毎日を送っていた。時が経ち徐々に経済が立ち直り、
ようやく昔のようなにぎやかさを再び感じることができると誰もが希望のような
ものを持ち始めていた。そんな矢先だった。あの忌々しいデマゴーグが現れたの
は。言葉巧みに人々のコンプレックスを煽り間違った怒りを噴出させ、自らをカ
リスマに仕立て上げ多大な支持をものにし、それを以って政治を手中に収めた奴
は軍部をも我が物とばかりにしたのだ。ラジオ放送は隣国に対し宣戦布告すると
の旨を伝えている。忌々しい。一体なんだというのだ。私が何をしたというのだ。
今まで築き上げてきた物が積み木のように崩れてゆく恐怖に怯えた。誰にこんな
思いをさせる権利があるというのだ。


次ぎは「生肉」「宇宙」「アッペンデックス」

645 :「生肉」「宇宙」「アッペンデックス」 :01/12/17 02:07
…よって、ビックバン直後の宇宙における温度は、
極高温であり(アッペンディックス A の証明を参照)、
生肉などをすばやくおいしく焼くことが可能であった。
しかるのちに、宇宙は膨張をはじめ、温度は低下し
生肉を焼くのにも一苦労となってしまった(現在の生肉の
おいしい焼き方は 参考文献[3]岡部96)。

次ぎは「豪雨」「総工費」「ねこまんま」

646 :「豪雨」「総工費」「ねこまんま」:01/12/17 02:29
 やはり今日も、「彼」はいつもの河川敷の公園にいた。連日の豪雨で、川は氾濫しそうだ。
私は絶え間なく雨粒が打ちつける信号待ちの車の窓から、「彼」と「彼」の家、そして川を見ていた。
 「彼」を見るようになったのは、私が中学生の頃からだから、もうはや十年以上になる。
「彼」は総工費五百円以内であろう、市が建てた立派なあずまやとダンボールハウスを合体させた住居に棲んでいる。
主食は融けかけてねこまんまのようになった生ゴミ、服は数着あるらしく、たまに川の水で洗濯をしている。
この北国では凍死の危険があるので、浮浪者はほとんどいない。
その珍しさからか、いつからか私は、学校や職場への行き帰りに「彼」の生態を観察するのが趣味になっていた。
 私たちの土地には、めったに台風はこない。そのために、川が氾濫するなどということは数十年に一度あるかないかだ。
そして今日は、その数十年に一度か二度の、そのとき。
「彼」に初めて気づいた少年のころから、私は、「彼」の死ぬ瞬間を観察したいと思い続けていた。


 次は「クラクション」「色鉛筆」「腕章」

647 :「クラクション」「色鉛筆」「腕章」 :01/12/17 02:40
 ジープからクラクションを鳴らしたが、スケッチに夢中の軍曹は
気づかないようであった。しゃがみこんで、一心不乱に書いている。
色鉛筆を動かす腕の腕章が、すばやく動いた。
 俺はもう一度、クラクションを鳴らす。作戦行動に遅れてしまう。
殻の助手席から、軍曹のベレーがずり落ちた。
 一向にこちらを気にする様子のない軍曹にため息をつき、俺は
ジープを降りて、彼の傍らに歩み寄った。はやいとこ、行かないと、
と声をかける。ああ、すまない、と軍曹は応じて、やっとジープに
戻ってくれた。
 スケッチブックを仕舞い、ベレーをかぶる軍曹を確認して、俺は
ジープを出した。軍曹の描いていた道端の花が脳裏にフラッシュバック
した。

 これから、俺たちは人を殺しに行く。

次ぎは「病身」「秒針」「製鉄所」

648 :名無し物書き@推敲中?:01/12/17 03:12
寂れ果て廃れた果てた操業を停止した鉄鋼所に二人の男が対峙
している。長身でいかにも武骨そうな男は前方に位置する老人
を鋭い眼差しでいまにも食いつかんばかりに睨み付けていた。
一方老人はといえば背丈は低く柔和な感じで、ともすれば病身
とも見られそうな風袋だが、顔にはいかにも余裕そうな笑みを
浮かべていた。両者の間にピンと張り詰めた空気が立ち込めて
いるのを感じ、私は身震いした。永遠ともいえる緊張がつづく
のではないかと思ったその刹那、両者が掛け声とともに宙へ舞っ
た。
「ほぃえやぁはああ〜〜〜〜!!」
「あちょんあわあぁ〜〜〜〜!!」
秒針が次ぎの時を示すよりも早く決着が付いた。老人はがくりと
膝をついた。何も思い残すことはないといった清々しい表情をし
ていた。病身の身でありながら一子相伝の武術を最後に愛弟子に
托して逝ったのだ。

#おさまらへんかった〜。
#次ぎは「ショービジネス」「山彦」「切腹」

649 :「ショービジネス」「山彦」「切腹」:01/12/17 06:25
山深く裏さびれた街道を、幟を立てた荷車がゆく。片側は藪、もう片側は崖。
「旅芸人の仲間入りとは俺も落ちぶれたものよ」
幕府とも新政府とも事を構えぬ腰抜藩にいたおかげで、討死も切腹もせずにすんだ。
とはいえ、維新後の廃藩置県で禄を失い、廃刀令で刀まで奪われた。
剣術しか取柄のない俺は、こうでもするほか文明開化の世を渡っていく道がない。
「芸人ゆうて馬鹿にしたらあきまへん。メリケンではショービジネスゆうて上流階級や」
座長が口をとがらせたその時、一行の前に男が二人現れた。
ひと目で追い剥ぎと分かる。それもかなり年季の入った相棒同士と見た。
「身ぐるみここへ置いてゆけ」
「荷車ここへ置いてゆけ」
韻を踏んでいる。なるほど呼吸の合った相棒同士だ。
「そうはいかん。返り討ちにあいたくなくばお前らこそ去れ」
俺は一行をかばうように前に出た。と、後ろから座長が袖を引く。
「無茶はやめときなはれ。あんさんの刀は芝居道具の竹光やおまへんか」
「まあ見ておれ。イッツショータイムだ」
追い剥ぎの一人が斬りかかってきた。俺は竹光を抜いて相手の刀を受け流す。
当然竹光はすっぱり切れる。相手は勢い余ってたたらを踏む。
すれ違いざまにぽんと背を押す。
相手はきゃっと叫んで崖から落ちる。その悲鳴が陰々滅々、街道筋に谺する。
残った一人は悲鳴を上げて逃げていった。その悲鳴もまた陰々滅々と谺する。
片割れが死んでも相棒同士、感心するほど呼吸の合った山彦だ。

ちと長かったかな。次は「松飾り」「海水浴」「CTP」

650 :修行中(W:01/12/17 08:56
松飾の手配はさっき済ました。
お歳暮も年賀状も今年は早めに段取りした。
何故って、明日から休暇だ。
念願だった南半球行きが実現する。
クリスマスを暖かい処で過ごすのだ。
ゴールドコーストで日差しにあたれば青ざめた貌にも赤みがさすだろう。
少年のころに戻り「海水浴」するのだ。
CTP航空のエアチケットを握りしめ、心は既に南半球だ。

次:「砂時計」「画商」「落下物}

651 :名無し物書き@推敲中?:01/12/17 20:48
あれからどのくらいの年月が経つのだろうか。
もし昔のように時間というものがあったとして、7年は経ったと思う。
あの画商は一体何者だったのか?そしてどこへ消えたのか?答えは永遠にわからないだろう。
ただ分かることといえば、彼がこの世界にかけた魔法は今も続いてるということ。
私だけを残して、世界のすべての時の流れが止まってしまったのだ。
郵便配達の青年も、公園のベンチでいちゃつくアベックも、野良犬も、空行く鳥も、太陽も。
庭のりんごの木から、ちょうどりんごが一個落ちかけていたのだが
それさえも地上30cmほどのところで停滞していた。落下物さえも止まっているのだ。
この世界で何故私だけが動けるのだろう?
私は世界を駆け回って、自分と同じように動いている人を探した。
しかし…

今も世界は止まっている。だが私は信じている。
いつか、窓辺に置かれた砂時計の砂が流れ出す日がくる事を。

次は、『官製はがき、歯ぐき、土星』

652 :官製はがき、歯ぐき、土星:01/12/17 21:57
「年賀状どうしようか」と彼女が問う。「もうないみたい売り切れで」と。
「普通の官製はがきでも大丈夫、年賀って書いとけば」とわたしは応える。
ほんとうに、と彼女が歯ぐきを見せてわらう。わたしは、文挿しから
要らないはがきを取り出し、ここに年賀とかけばいい、とやってみせる。
「官製はがきでも写真をプリントできる」と彼女が問う。「大丈夫だよ、
パソコンとプリンタがあれば楽勝」とわたしが応える。「どの写真を使いたいの」
スキャナがないから、会社でスキャンしないとな、と思いながら、尋ねる。
彼女が、ええとね、といいながら出してきた写真は今年の結婚式のものだった。
彼女の薬指には土星の輪のような銀環が光る。あんがい、俗なところがある
とおもった。

「補数」「自我」「茶柱」

653 :官製はがき・歯ぐき・土星:01/12/17 22:37
高校生の頃、正月休みを利用して年賀はがきの配達をしていた。
配達のバイトは休みになると怠け出す我が癖を抑止して、
多忙な毎日とバイクのドラムブレーキ分にはなる賃金を供給してくれた。

あの日の路面は、年末に降り続いた大雪と前日の季節はずれの驟雨の所為ですっかり凍り付いていた。

僕は簡易スケートリンクができたとはしゃぎながら、「今年も宜しくお願いします」の決り文句が刻まれた年賀はがきを配った。
中には、年賀はがきが足りなくなったからか只適当なだけか分からないが、
普通の官製はがきを年賀状としてあてている人も多く存在した。
これを受け取った人はお年玉くじを一枚損した気分になるだろうなと、不憫に感じた。

確か、田中さんの家に向かう上り坂の手前だっただろう。
前日に見たスケート選手のトリプルアクセルを再現してみたくなって、体に大きく反動をつけて回ってみた。
が、僕の不器用な図体は意に反して足を滑らせた。
大きくつけた反動は僕に仰向けになって転ぶように命令した。
後頭部をぶつけた瞬間、瞳からは土星やらお星様やらが飛び出した。
その時からだろう、僕の歯ぐきが伸びたのは。
僕はその日、出っ歯になった。

#次は「心遣い」「エンターテイメント」「空港」でお願いします。
#と、書いたら既に遅し。
#次のお題は652の「補数」「自我」「茶柱」 でお願いします。

654 :名無し物書き@推敲中?:01/12/17 22:44
良スレage
漏れはnige

655 :名無し物書き@推敲中?:01/12/17 22:51
「補数」って何?

656 :名無し物書き@推敲中?:01/12/17 22:52
>>655
象を投げるスポーツ

657 :親切な人:01/12/17 22:52

ヤフーオークションで、幻の人気商品、発見!!!

今は無き「コピーガードキャンセラー」↓
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b18880293

ヤフーオークション内では、現在、このオークション
の話題で、持ちきりです。

658 :655:01/12/17 22:56
>656
....もっと分からんでそれ....

659 :うはう:01/12/17 23:20
「補数」「自我」「茶柱」

 アメリカ国防省は、真剣に考えていた。
 「どうすれば、すべての人々を幸運にできるだろうか?」

 うんうん考えた挙句、ある若き中尉どんが不意にこう叫んだ。
 「・・・そうだ、茶柱を立てればいいんだ!」
 「茶柱と反茶柱でできた、反茶柱爆弾を投下すれば、みんな幸運になれるはずだー」

 みんなよほど疲れていたのか、計画は実行に移された。
 もちろん、最大の問題は「反茶柱」の探索である。

 「うむ。立った茶柱を「1」とすれば、反茶柱は2の補数で表現できる。
  同様に、茶柱を享けた(?)人間の数値表現の2の補数をもつ・・・」

 怪しげな仮説が立てられ、全人類が探索の対象となり電子管理下に置かれた。
 人類の幸運のためだから、仕方ない。
 あれから10年、反茶柱爆弾は依然完成していない。
 不運な事である。

 ※茶柱自体古いか・・・
  次のお題は:「ドーム」「花粉」「イチョウ」でお願いします。

660 :名無し物書き@推敲中?:01/12/18 00:42
「ドーム」「花粉」「イチョウ」

地上にはびこる毒花が、人類を滅亡に追いやろうとしていた。
僕たちは、祖父の代に出来たという保護ドームの中で
ただ外界に咲き乱れる真っ白な百合を佇み眺めるしかない。
あの花は美しいけれども、僕たちを傷つけることしか知らない。
僕の父さんは、幻惑視覚百合花粉研究所に強制入所させられ
このドームの外に出たまま、もう5年も戻らない。
父さんの顔なんか忘れてしまった。
父さんが小さい頃、父さんのおじいちゃん、つまり
僕の曽祖父にもらったという色褪せたイチョウの葉だけが
僕と父さんを繋ぐ唯一のものなのだ。
なのに、その葉ももう、崩壊しかけている。
僕も崩壊する。世界も。

次回「板」「チーズ」「リモコン」

661 :「板」「チーズ」「リモコン」:01/12/18 03:34
男はパソコンを起動し、いつものソフトを立ち上げた。
「Webcam browser」というタイトルが入った起動画面の後にウインドウが開いた。
ウインドウには、どこかの厨房の調理台を真上から見下ろす光景が映っていた。
男はキーボードによるリモコン操作でアングルを変えた。
コックらしき人物が画面に入ったところで男はアングル操作を止め、
代わりに「REC」と書かれたボタンをクリックした。
画面のコックは何かの料理を試作しているらしく、調理と味見を繰り返していた。
やがて納得のいく味が出来たのか、大きく頷く様子が映った。
男はそこで「REC」を解除し、「SAVE」ボタンをクリックした。
そのとき男の背後でドアが開いた。スーツ姿の中年が事務所に入ってきた。
「板長、どうかね」
「これはオーナー。ばっちりです。ご覧下さい」
板長と呼ばれた男は「PLAY」ボタンをクリックした。先程のコックの調理風景が再生される。
「これは……豆腐か? 今度はチーズを取り出したぞ」
「豆腐のグラタンです、オーナー。近々メニューに加えるつもりらしいですね」
「ではうちも明日から出したまえ。作り方は分かるのだろう?」
「もちろんです。レシピ、火加減、加熱時間、すべて録画しましたから」
居酒屋激戦区ではこのようなハイテク産業スパイ戦も日常茶飯事である。

#少し前にWebcamをネタに書けというリクがあったので、応えてみました。
#次は「大福」「潜航」「ファロセントリズム」でお願いします。
 勘違いしてエロネタにしないでね(w

662 :「大福」「潜航」「ファロセントリズム」       :01/12/18 08:44
私は夜の町を彷徨っている。
この街の地下深くを潜航する「快速・本八幡行き」の轟音が足裏に響き、
今・ここに・在る・との思いに囚われるが、私は「立ち止まってはいけない」
と強く念じながら足を動かすことをやめない。

私はいつの間にか、場末の路地裏にいる。
一軒の居酒屋から灯りが漏れていて、縄のれんを揺らして墨を流したような人影がなかに入った。
私もその影に誘われるように縄のれんをくぐると
カウンターに座る人々が肩を組んで身体を横に揺らしながら歌を唄っている。
「これが噂に聞くファロセントリズムというものか...」
私は感動のあまり筋向いの甘味屋に走った。
彼等にどうしても大福を贈りたかったのだ。
散らした豆が薄皮の下に透けていて、
手にとると指が粉でまみれるような見事な大福を私は買った。

次は「サイクリング」「古物商」「カレンダー」にて。

663 :名無し物書き@推敲中?:01/12/18 14:13
魚屋、サイクリング店、理髪店の主人を仕留めてきた。
のこるは古物商のあの嫌味な店主だけだ。俺は一度深呼吸してから店内に足を
踏み入れた。
「よく来たな」
待ち構えていた店主は不敵に笑い、言った。手には何も持っていない。まさに
チャンスとしかいいようがない。先手必勝だ。手にした分厚い辞典を片手に俺
は店主めがけて飛びかかった。とそのとき右足の腿のあたりに鈍い痛みが走っ
た。店主は油断していると見せかけてそばにあった胴の置物を投げつけてきた
のだ。まさかのカウンターだ。態勢を立て直すために俺は後ろに飛び退いた。
その拍子にさらに鈍い痛みが走った。
「これは折れてるかもしれないな」
誰ともなしに独り言をつぶやいたが、その間にも店主の攻撃は続く。俺は辞典
の背表紙をつかいなんとかそれをしのぎながら反撃の機会をうかがった。しば
らく耐えているとピタリと攻撃が止んだ。見ると店主の周りにはもう何もない。
ゆっくりと俺は店主に歩み寄り、辞典の一番固い角の部分を奴の脳天めがけて
振り下ろした。崩れ落ちる店主。とうとうやったのだ。俺は優勝したのだ。こ
れで来年のこの横町の町内カレンダーの表紙に俺と俺の店が載る。こいつの表
紙になった年は売上が去年の二倍になるという言い伝えがあるのだ。
これで長年の夢だったオランダ旅行にいける。よーし、パパ、マリファナ吸い
まくっちゃうぞー。

次ぎは「はと時計」「宇宙ステーション」「太極拳」

664 :勉強中(W:01/12/18 23:08
音羽信子風の品の良さげな婆が早朝の代々木公園で太極拳の演舞をしている。
ほつれた後れ毛は白いが、首筋の辺りの血色は良い。
婆は毎朝起きると、まずは米を研ぐのだが、
今朝は知らず々のうちに、鼻歌まじりでリズムをとりながら米を研いでいた。
修理に出していたハト時計が、きょうは直ってくる日だと気がついたのは、
朝食の際、炊きたての飯に瓶詰の葉唐辛子の佃煮をのせ、
飯が口中で程よい熱さになるようふーふー吹いているときだった。
あのハト時計は婆のかつての男友達の形見と言っても良いものだ。
その男友達の名はジョバンニと云い、宇宙ステーションから遥か銀河の果てに旅立った。
当時、婆はまだ少女だったが、水死した友人に付き添い銀河行きの列車に乗った男友達を
とても誇りに思い、彼の父がラッコの毛皮3枚と交換し彼に与えたハト時計をいまも大切にしている。

665 :664:01/12/19 00:12
わりーっす!!
お題:ミリタリールック・開かずの踏切・割箸 にて。

666 :うはう:01/12/19 00:53
ミリタリールック・開かずの踏切・割箸

 今日は、なんとしても彼の家に行きたい。
 が、先週、校正で朝帰りしてからというもの、厳重な外出禁止である。どうする?

 彼女は、彼からもらったミリタリールックを試してみる事にした。
 「これを着てると人に見つかり難い」と教えてもらった迷彩模様の変な服・・・
 しかし!今回はこれに頼るしかない。幸い胸はきつくない。

 ミリタリールックの効果は抜群だった。
 母は一言も発しなかった。
 凍った様な右腕から、割箸がカランと落ちた。

 あの開かずの踏み切りを待つ人達も、こちらの事は目につかない様だ。
 誰も皆、目をそらしすかの様あさっての方向を向いてる。作戦成功(^^)

 何の障害もなく彼の家の前にたどり着いた。
 そこで彼女は大きな問題に気付いた。
 この迷彩服を着ていては、きっと彼にも姿は見えないのだろう。どうしよう。

 ・・・脱ぐしかない。明日に迫った同人誌入稿のためにも!

 そして次の日の朝。
 彼女は風邪ひいた。

 ※ああ、冬向きな結末(←どこが?)
  次のお題は:「お餅」「命のピザ」「クリスマスケーキ」でお願いします。
  (10秒で考えたー^^;)

667 :名無し物書き@推敲中?:01/12/19 00:54
「ミリタリールック」「開かずの踏切」「割箸」

しまった、会社に遅れてしまう。朝飯代わりのモズク酢を片手に、俺は家を出た。
午前5時28分。
会社は9時に始まるのに、こんな時間に家を出たんじゃきっと間に合わない。
俺はくわえていた割箸をガギギと噛み、空いている右手を使い割った。
ああ、何ということだ。片方の箸の上部が歪に割れている。不吉な予感がする。
モズク酢を啜りながら俺は空を仰いだ。
雲行きが怪しい。俺は傘ではなく合羽を使う。合羽の方が通勤に便利なのだ。
しかし昨日雨に濡れた合羽を干したまま、家に置いてきてしまった。
踏切に差し掛かる俺は速度を速めるが、間に合わなかった。
この開かずの踏切は一度降りると20分は上がらないのだ。
畜生、今日はとことんツイてない。
「すみませんが」と声をかけられ、俺は振り返る。警官だ。
「何やってらっしゃるんですか」と尋ねられ「会社に行くんです」と答える。
「ミリタリールックで匍匐前進して何が会社だ!」警官が喚く。
「うるさい、会社に遅れるんだよ!迂回経路を考えているんだ、黙れ!」
俺の頭には残り8kmの道のりのことしか頭に無い。

長いかちょっと…

次回は「オカルト」「伝統芸能」「農林水産業」で(w

668 :667:01/12/19 00:55
あーかぶった。
私の無しにしてください。

>次のお題は:「お餅」「命のピザ」「クリスマスケーキ」でお願いします。
これで。

669 :名無し物書き@推敲中?:01/12/19 06:23
【警報】悪質なブラクラに注意!【警報】
最近、悪質なブラクラを踏ませるトラップが2ちゃんねる内で増えています。
踏むとブラウザがクラッシュして、不明なDLLがHD内に潜り込みます。
以下にレスの文面をコピペしておきます。

513 名前: :01/12/19 06:22
  【酪農・畜産農家に命のクリスマスケーキを!】
  狂牛病騒動で風評被害にあっている農家の方々は、現在、経済的に大変困窮して
  いらっしゃいます。彼らを支援するために、ワンクリック募金にご協力していた
  だけませんか? 下記のURLをクリックするだけで、自動的に100円の募金が出
  来る仕組みです。
  http://www.(略します。何通りかあり、書き込まれるたびに変わっています)
  風評被害で明るいクリスマスを迎えられない人々に、あなたから命のクリスマス
  ケーキのプレゼントを!

以上は農林水産業板からのコピペですが、悪質なことにこのトラップは、板によって書き込ま
れるレスの内容が変わり、板違いで無視されないようにしています。以下は目撃情報です。
・オカルト板「占い詐欺被害者に命のピザを!」
・伝統芸能板「廃業寸前の神楽一座に命のお餅を!」
創作文芸板の皆様もご注意ください!

次は「曲がり角」「貝殻」「チェック」

670 :      猛勉強中(M :01/12/19 12:55
詩織は明日25歳の誕生日を迎える。
一昔まえまら「お肌の曲がり角」とされた25歳になるのだ。
貝殻の装飾が施された手鏡を覗き込み、
シミ・そばかすの類を入念にチェックする詩織。
キッチンのガスコンロで火にかけていたキャトルがピーと鳴った。
午後のお茶のうけは、シナモン風味のクッキーと再放送のサスペンスドラマ。
詩織−明日25歳−黄昏までのほんの一時。...(恥ずい)

次:「キリンの首」「歩行者天国」「心霊写真」で。

671 :名無し物書き@推敲中?:01/12/19 13:59
よく来てくれた、君。重要な任務だ。
心霊写真というのは、例えばありえない手が映っていたりするものだ。そうだな?
それでこの写真なんだが。隣接しているビルから歩行者天国を撮ったものだ。
ほら、良く見てくれ。……違う違う、手じゃない。たとえ手があったとしても歩行者天国の中じゃ紛れてしまってわからない。
その、右上の、そこだよ。そう…………キリンの首が映ってるんだ。
平将門よろしく人間の生首ってならまだわかるんだが。キリンの生首なんて初耳だ。
ほら、人ごみより突き出てるのに誰も気付いていない。どう思う?
……「霊かも知れないけど何かのギャグみたい」か。そうなんだ、なんだかちっとも怖くない。
我々『心霊写真研究協会』としては、これを心霊写真だと認めるわけにはいかないと思うんだ。
心霊写真のイメージダウンを防ぐために。
だから、これからこれを焼却処分しようと思う。君も納得してくれるだろう?
そうか、納得してくれるか。
では、ライターを貸したまえ。そのために呼んだのだから。

「仮面」「マウス」「精神世界」でお願いします。

672 :「仮面」「マウス」「精神世界」:01/12/19 19:07
それまでまったく興味がなかった分野のオフ会に出てみると面白いぞ。
俺も普通じゃお目にかかれない、ていうか、ついていけない連中にたくさん出くわしたよ。
末広町のジョナサンで開かれたモバイルオフ会。みんなノートパソコン持参でさ。
いきなり無線LAN構築してチャットで会話。視線合わせず声も交わさず。
キーとマウスの音と、あと「ふふふッ」て低い笑い声だけ。
メーカーの開発データベースにアクセスできる奴とかもいて(社員かよっ!?)、
未来のマシンの話題で盛り上がる。俺には何話してるのかさっぱり分からなかったけどさ。
これはある意味怖かったな。
怖いと言えばこんなのもあった。精神世界オフ会。みんな仮面着用でさ。
いきなり手つないでチャネリングして無意識下で会話。今度は笑い声もなし。
ヒーリングアロマのお香と、あと変な呪文の低いBGMだけ。
アカシック・レコードにアクセスできる奴とかもいて(ノストラダムスかよっ!?)、
未来の歴史の話題で盛り上がる。俺はチャネリングから外れてたんで分からなかったけどさ。
これはマジで怖かったな。

お次は「離島」「点火」「糊」でお願いします。

673 :ごっつ勉強中(M:01/12/19 22:48
ふとしたことで心に点火する小さな炎は、
その色によって様々なイメージを起因させる。
青い炎ならこんなふうに。
暖かい部屋で糊の効いたシーツに身体を横たえ、柔らかい毛布に包まっている。
そういう、ささやかで控えめな幸福感。
灰色の炎ならこういう感じ。
離島で暮らしたい、誰にも会わずに砂浜に座り、
来る日も々潮の満ち引きをぼんやり眺めていたい。
寂しげだが魅惑的なイメージ。
紫や黄色の炎のイメージはまたの機会に。

次のお題:「蚊取り線香」「体脂肪計測器」「マフラー」

674 :蚊取り線香・体脂肪計測器・マフラー:01/12/20 00:14
「あらー、また太っちゃった―」
キッチンのそばに置かれた体脂肪計測器に乗りながら、妻が私に訴えるように言った。

どうして私はこの女と結婚してしまったのだろうか。
確かに付き合っていた時は、人前に出しても恥ずかしくないほどの女性で、
スリムで、おしとやかで、まさに大和撫子と云った所だった。
しかし、結婚して出産をしてから妻は変貌した。
普通なら戻るであろう妊婦体型は家事の合間に食べる洋菓子と、
ベッドの中で口にする苺大福を吸収して逆に増大した。
今ではkgで図るよりtで計測したほうが判じ易いほどに彼女の体重は増え続けている。
更にその外見に同調するように性格すらも粗野で大雑把で下品になっていく。

「あーあ、体重のことばっかり考えていたらお腹すいてきちゃった」
妻はそう言うなり冷蔵庫から出してきたモンブランを手に取り、私の向かい側の椅子に腰を下ろした。
その刹那、妻は徐に重心を左側に傾け、強烈な放屁をした。
妻の屁は外車のマフラーから放たれる重低音よりも重く響き、そして、異臭を発した。
「あははは、失礼。でも、これで蚊取り線香もいらないわね。あははは」
別れてしまおうか。その考えが脳裡を掠めた。

#次は「農民」「英語」「鉛筆」でおねがい。

675 :「農民」「英語」「鉛筆」:01/12/20 01:23
 僕はナイフで鉛筆を削る。古びたナイフはとても削りにくかった
けれども、鉛筆削りは僕の貧しい家庭にとっては高価だ。だから毎日
ナイフで鉛筆を削る。
 僕は削った鉛筆で英語の参考書と向かい合う。ひとつひとつ
確かめるように解いていく。戦争で右腕を失った父は、僕が英語を
勉強しているとやめろと怒鳴る。英語だけじゃない。勉強なんてしな
くてよか、農民の子は農民になるんだから、と言う。

 僕は抽斗に隠した古いナイフをもう一度取り出し、丁寧に鉛筆を
削った。このさき、鉛筆の削りカスのように捨てなければならない
ものがあるだろう。農民の子で終わるつもりはなかった。

##次は「しりとり」「F1」「純情恋愛」(2ch板シリーズ・ワラ)で

676 :農民 英語 鉛筆:01/12/20 01:31
「オラ東京に行くぞ。東京に行って働くんだ」
 そう呟くと布団に潜り込み、眠りについた。
 この男は、とある田舎の農民の一人息子、吾作だ。
 吾作は、小さい頃に父親を亡くし、母親と二人で暮らしていた。
 しかし吾作は農民の仕事というものに嫌気がさしていた。
 毎日、毎日、つまらない力仕事でうんざりしていたのである。
 何度となく、母親に東京に行きたいと告げたが良い返事が返ってくることは無かった。
 いくら説得してもうまくいかないので、吾作は自分の思いを手紙に書く事にした。
「I love Tokyo.」
 手紙の内容はそれだけだった。
 しかしこの手紙を見た母親は驚きのあまり腰をぬかした。
「吾作、これはなんて書いてあるんだい」
「これは英語で、東京が好きと書いてあるんだ」
 吾作の知ってる単語といえば「I」「Love」「You」だけであった。
 しかしこの手紙を書く前夜、東京のローマ字の書き方を覚えたのもあり、得意げになって言った。
「東京には、英語がそんなに出来なくても簡単に就職できる場所があるらしいんだ」
「・・・」
「おっかぁ、どうした」
「何言ってるんだい、こんなに立派な英語が書ける天才なんか見たことないよ」
 母親の目から涙が溢れている。
「気をつけて行くんだよ・・・」
 そう言うと、なけなしの貯金を吾作に手渡した。

 -東京の、とある駅前-
「ここが英語がそんなに出来なくても就職出来るという会社だな」
 吾作の目の前には大きな看板が立っていた。
「ノバ」
 
 吾作が受講生となり、借金を抱えて母親の元に帰ってきたのはこれから数ヶ月後の事だった。


 次は「駄作」「傑作」「ゲーム」でおねがいしまする。

677 : :01/12/20 01:33
ガビン かぶった スマソ

##次は「しりとり」「F1」「純情恋愛」(2ch板シリーズ・ワラ)で

678 :名無し物書き@推敲中?:01/12/20 03:19
それぞれの車には、真っ白いペンキで車の名前が書かれている。
俺の車は「インドカレー」と書かれている。つまり、インドカレー号、というわけだ。
雇われバイトのガキが俺の車に書きなぐった字はあまりにも汚すぎる。せっかくの車が。
他の車も一斉に走行準備に入る。
断っておくが、これはただのF1ではない。
これからレースに参加する者は皆、殺人を犯している。
俺は、恋人を殺した。
純情恋愛だったのに、あいつは俺の留学中に新しく男を作っていやがった。
俺は、心から愛していた潤子を刺し殺した。
潤子は詰問する俺を受け流そうと、必死に話をそらしながらリンゴを剥いていた。
俺は後ろから潤子の握っていた包丁をとりあげたらしい、気付いたら血まみれになっていたのだ。
このF1レースで優勝したら、俺は刑務所を出られる。
俺は純情恋愛号が何処でスタンバっているか確かめた。
あの純情恋愛号に、突っ込まなければならない。
恋人を殺した俺が、純情恋愛号に突っ込まなければならないなんて。傑作だ。
インドカレーの「イ」は、純情恋愛の「い」に続く語である。
これから走る車の名前は全てしりとりの要領で名前がついている。
自分の前の語を名づけられた車を探し出し、その車に追突し、残ったものが出所できるというゲームを、
金持ちたちは莫大なポケットマネーを賭け、楽しんでいるのだ。
俺は刑務所を出て、潤子をたぶらかした男も殺さなければ。
俺は愛する潤子を失ったのだ。
あの男に復讐しなければならない。
そんなことを考えていて、気付いたら、俺は血まみれになっていた。潤子を殺した時みたいに。
すぐ後ろにいた、満員御礼号に突っ込まれたのだ。
自分が突っ込むことばかり考えていて、突っ込まれることを忘れていた。
ぼやけていく視界を、純情恋愛号が猛スピードで消えていった。

679 :長い上に意味わからん:01/12/20 03:20
スマソ。
次は
「ひきわり納豆」「イスタンブール」「換気扇」で。

680 :「ひきわり納豆」「イスタンブール」「換気扇」:01/12/20 03:28
イスタンブールに滞在中の友人からエアメールが届いた。
写真が一枚、同封されている。喫茶店のようなところで
豪快に糸を引きながらひきわり納豆を食べている
友人のスナップだった。納豆の匂いがなれないイスタンブールの
人々にはきついのか、後ろにはフル稼働する換気扇が移っていた。

昔から変な奴だったが、相変わらずわからない。
わからないのがシュール……。

#次は「光通信」「共産主義」「少女漫画」(2ch板シリーズ。ぱくり)

681 :「光通信」「共産主義」「少女漫画」:01/12/20 13:41
僕の妹(15)は将来漫画家をめざしている。自分は創造的なことは
からきしなので、彼女には期待している。
先日いつものことだが居間で漫画を読んでいる彼女が居た。
僕はその漫画の題名に愕然とした。

「共産主義」

いつもなら漫画を読まない僕も(うそじゃないよ!)それを読ませて欲しいと
頼んだが、彼女は笑って、ただの少女漫画だよと恥ずかしがるばかり。
僕はその作者名を聞き出しインターネットで検索をかけた。
その作者の経歴を見つけ、僕はまたも驚愕する。

「・・・24歳、筑波大大学院に入院(中略)高速光通信の開発に貢献。」

  次は「雨」「コンクリート」「休日」 

682 :名無し物書き@推敲中?:01/12/20 14:44
「駄作」「傑作」「ゲーム」
「雨」「コンクリート」「休日」

駄菓子屋、といっても簡単なつまみも出す立ち飲み酒場と言ってよい。
作業が中止となった休日には子供ならぬ屈強な男達の社交場となる。
傑物と噂の高い名物婆さんが、作業員達をあしらいながら
作るのは、つまみというよりお袋の味。特に人気の高いのは、烏賊
ゲソと大根の煮付けだ。俺は降り続く雨を見上げて、コンクリ
ート打ちの作業が再開できるのはいつかとぼやき、噛んでいたガ
ムを吐き捨てて言った。「婆さん、俺にも酒をくれ」。

#少し前にかぶりでウヤムヤに消えてたお題も使ってみました。
#次は「麦茶」「税金」「携帯電話」でお願いします。

683 :メッチャ勉強中(M :01/12/20 17:05
「どうぞ」
秘書のM子が会釈をしながら冷えた麦茶の入ったコップをテーブルに置いた。
「これはどうも」
向かいのソファーに座っている男は慣例的に応えるが、
その表情は能面のように無機質である。
この男の名刺には「国税局」と書いてあった。
私が税金を誤魔化していると疑っているようだ。
両国橋から隅田川に投げ捨てた携帯電話の履歴がばれたのであれば、
私は観念しなければならない。
それはそれで仕方がないが、
M子の温かい身体からしばらく遠ざかるのが心残りである。

次:「南半球」「解体工事」「ジャンクフード」にて

684 :「南半球」「解体工事」「ジャンクフード」:01/12/20 21:27
カフェでサンドイッチとコーヒーをテイクアウトする。
ジャンクフードよりはいくらか朝飯らしくなった。
手早く腹に入れてから現場に向かう。
ヘルメットに粉塵マスク、分厚いグローブを付けて仕事に取りかかった。
大きな柱や壁材を同僚が重機でどかし、小さな瓦礫は俺たちが手作業で運び出す。
とにかく細々したものが大量に出てくる。
PCモニタの残骸。たぶんデスクトップには家族の画像が貼られていたのではないか。
これはオフィスにあったものだろう。
真っ二つに割れた地球儀の南半球。これは支店長室にでもあったものだろうか。
何もかも、建材も調度も何もかもが混じり合い、混沌とした廃墟となっている。
同僚が重機の上で憤慨まじりに、あまり面白くないジョークをつぶやく。
「まったく手際の悪い解体工事だな。おかげで俺たちが尻拭いだ。
いったい、どこのどいつがやったんだ?」
そいつはたぶん海兵隊が連れてきてくれるだろうさ。

次は「復元」「餅肌」「使い走り」でお願いします。

685 : :01/12/21 00:55
「復元」「餅肌」「使い走り」

発見された頭部の骨を元に復元した被害者の顔は捜索願が出されていた女性に
うりふたつだった。目、鼻、口や耳にあたるまであまりにもよく出来ていたの
で私は感心してしまった。警察の技術もここまできたのか。好奇心に駆られ顔
に触れてみる。餅肌のような皮膚で指で押すと弾力性まで感じられた。
「……こんなとこまでも」と思わず声がでてしまった。
と同時に部屋のドアが開き、使い走りさせていた部下の大下君が入ってきた。
「警部、犯人の居場所を知っているという男がいるとの情報が入りました」
「場所は?」
「ニ丁目にある日夜荘というアパートです」
「その男の名前は?」
「博之という若い管理人です」
「よし、分かった。いくぞ」
「はい」
やれやれ、定年まで後少しだというのにまたもや殺人事件か。つくづく人殺し
に縁があるのだな、私は。

次ぎは「星団」「聖断」「政談」

686 :「星団」「聖断」「政談」 :01/12/21 06:35
第17星団連合艦隊の艦長たちが旗艦のデッキに集まり、
老元帥に決断を迫っていた。
「元帥、ご聖断を!」
「元帥、もはや勝利は望めませぬ。この上は民草の命こそ重視すべき」
「元帥、ご聖断を! 元帥!」

元帥は思い悩んだ。勝利は望めないとわかった以上、
せめて玉砕の道を選びたかった。だが、部下たちは民を
助けよ、そのために負けよ、という。

先ほどの文官との政談が思い出された。美しく玉砕してこそ
連合軍人のあるべき道、と言われた。

「仕官が死んでわびれば敵も民にまで手を出すまい……」
老元帥は静かに決断を下した。
元帥!それでこそ、我らが元帥! お供しますぞ、元帥!
部下たちの声がなぜか遠くに聞こえた。

次は「指弾」「師団」「詩壇」

687 :「指弾」「師団」「詩壇」:01/12/21 17:18
俺は餓鬼の頃から詩人に憧れていた。
ゴリラみたいな体格が災いして良く馬鹿にされていたし、文才もなかった。
頭も悪かったから高校にもいけなかった。それでも努力だけは忘れなかった。
来る日も来る日も飽きもせず窓の外を見つめて、ようやく一編の詩が出来た。
それがたまたま雑誌の賞を取り、俺は晴れて詩人の仲間入りと言うわけだ。
ここまでならハッピーエンドなんだが、どうも人生そうはいかないらしい。
それ以後、俺は相変わらず創作に打ち込んでいたんだが、ある日境に全くと言っていいほど
詩が編めなくなった。いわゆるスランプと言って誰にでもある事だが、
細々とだが続いていた収入がぴったりと途切れることは俺にとってかなりの痛手だった。
詩人の生活と言うものは、一般人よりもむしろ現実的で切迫していたのだ。
夢見る少年は詩壇から指弾を受け目覚めたわけだった。(皮肉である。)
何しろ俺には養うべき妻がいる。妊娠中の妻に稼がせるわけにも行かないし、それじゃ面子が立たない。
こんな不景気じゃあ土方にも就職口はないし、と切羽詰った俺が採った苦肉の策。
「軍隊入るしかない。」
こんな物騒なご時世に、兵隊なら腐るほど必要だろう。兎に角、これで飯の種は確保できる。
と俺は殆ど何の考えも無しにここ、陸軍第七師団に入ったわけだ。
そして今の状況は最悪だ。戦地に赴いた俺たちは敗戦に次ぐ敗戦で遂に一箇所に追い詰められた。
現在、一気に畳み掛けろと言わんばかりの敵の猛攻から齷齪逃げ回っている。
次第に一人二人と仲間が力尽きていく非現実感。何の面白みの無い南国の僻地。
照りつける太陽。骨の砕ける音。阿鼻叫喚。胸に食い込む鉄塊。薄れゆく意識。
ああ、今日は暑い。

次は「夢の島」「札束」「蝶」でお願いします。

688 :「夢の島」「札束」「蝶」:01/12/21 19:00
東京都江東区夢の島。
自治体や財団の植物館や体育館が並ぶ、ベイエリアの綺麗な公園街だ。
同時にここは昭和の遺産を濃厚に孕んだ街でもある。
この街はかつて東京のゴミを何でもかんでも運び込む埋め立て地だった。
そのため今でも夢の島という言葉をゴミの山の代名詞として使う人が多い。
高度成長期の狂ったような大量消費のツケで地面が作られ、
バブル期の狂ったような計画で文化的な街が作られた。
札束が飛び交う昭和に生まれた代名詞を、地名に持つ街。
そしてこの街の一角には、一隻の古い漁船を保存する展示館がある。
第五福龍丸。マーシャル諸島でアメリカの水爆実験に巻き込まれた漁船。
蝶のように舞い落ちる死の灰を浴びて帰還した船だ。
原子力で人類が滅びるかもしれなかった、昭和という時代の証を残す街。
それが夢の島だ。

次は「年俸」「市販」「変わり果てる(活用可)」でお願いします。

689 :ゾン:01/12/21 21:06
「年俸3千万? そりゃ、マジかよ?!」
オレは言った。
「悪い仕事じゃないだろ? それも簡単な市場調査なんだ。
市販のカップラーメンの品質をレポートしてもらえればいい。
実際に試食した上でだ。ただし、でっちあげはいかんぞ。」
「オッケー! 食うに困ってるオレには最高の仕事だよ。」

ところが、いい話ほど、こわいものはない。
1年後。
塩分多量摂取と、高コレステロール摂取がたたって、
想像を絶する容姿になったオレがいた。
それ以前はビンボウながら、デカプリのようなルックスだったのに。
今では、「デカ(どん)ブリ」に変わり果ててしまった。
ああ!


おそまつでした!
次は「バンアレン帯」、「こまつな」、「酔っぱらい」で、お願いします。

690 :名無し物書き@推敲中?:01/12/21 21:11
>>689
「バンアレン帯」、固有名詞では?

691 :ゾン:01/12/21 21:17
すいませんでした。
じゃあ、
「ゲリラ」、「こまつな」、「酔っぱらい」に変更します。

692 :うはう:01/12/21 22:47
「ゲリラ」、「こまつな」、「酔っぱらい」

 いつもは酔っぱらいでも、野球となるとしゃんとする父ちゃんは好きだぜ・・・
 飛雄馬は思った。

 父・一徹は、夜中でも、彼とキャッチボールをする。
 父が飛雄馬につけさせた「大リーグボール養成ギプス」が、服の下でギリギリと
彼の腕を締め上げ、恐るべき腕力に鍛え上げたいた。
 弟の静かな野球地獄を、電信柱の陰から涙をこらえて見守る姉・明子・・・

 飛雄馬がついにギプスを脱ぎ捨て、父を「野球ばかだ!」と罵ったあの夜。
 人に知られぬ恐ろしい展開があったのだ。

 「明子、脱いでみせい」と父が言う。
 「ええっ^^;」とためらいながらワンピースを脱いだ姉の体には・・・

 星明子養成ギプス!
 あらゆるバネがギリギリ唸り、電信柱に隠れる動作を、ちゃぶ台を直す動作を
台所でネギや小松菜を刻む動作を邪魔していた。
 弟以上のに長い間これをつけていた明子の体力は、いまやゴリラ並だった。
 「少しは明子を見習えい、飛雄馬」「お、お父さん、やめて・・・」

 飛び出した飛雄馬はなかなか帰ってこなかった。
 「あきこ、まつな。かぎを、しめて、しまえい」父も酔っ払ってろれつが回らない。
 でも、星一徹養成ギプスだけは外していなかった。

 ※「こまつな」がやや強引・・・なので、二回使ってみました(笑)
  次のお題は:「秘密兵器」「ラブレター」「四次元」でお願いします。

693 :「秘密兵器」「ラブレター」「四次元」:01/12/21 23:07
 若き日の思い出は、ちょっぴりほろ苦い。そして、恥ずかしい。学生時代
に出したラブレター。学ランを今日日の若者からは信じられないほどきっちり
と着込んだ当時のわたしと、最近の若い女子学生には見られない長めの
スカートのセーラー服だった彼女。きっちりと結った三つあみがりりしく、
清楚だった彼女。
 ……それが、どうだ。数十年後の同窓会での彼女は。髪には中年女性独特
のパーマ、肥え太ったからだ、口紅の赤さは特に正視に堪えない。
 わたしは決心した。タイムマシンを作ろう。あの日に戻り、若き日のわたしの
手からラブレターを取り戻そう、と。幸い物理学を専攻し磁場の研究を仕事に
選んでいたのだ。四次元空間を捻じ曲げる作業は理論、実験ともに難航した
が、十年の月日を経てタイムマシンを完成は完成した。
 いざ、この秘密兵器で過去の過ちを取り返しに。わたしは苦労して作り上げた
秘密兵器に乗り込み、過去へと向かった。
 過去には、あの日の彼女がいた。当時はこの上なく美しいと思ったが、
洗練された現代女性に比べればかすんで見えた。物陰に隠れて様子を
伺う。もうすぐ、若きわたしが現れるはず。彼女は、古木にもたれて、若きわたしを
待っている。きっちりと結った三つあみの先を指先でもて遊んでいる。現代で
あれば田舎娘だってもうちょっと垢抜けているだろうに。

 それでも彼女は美しかった。

 わたしは結局、何もせずに現代へ戻った。わたしの思い出の彼女は十分に
美しく、わたしの思いではちょっぴり恥ずかしくも、ほろ苦い。

次は「転校」「キャタピラ」「レシート」
 

694 :転校・キャタピラ・レシート:01/12/22 20:47
私が小学校の4年に上がると同時に、我が家は都心に立てられた「億ション」から信州の田舎に引っ越した。

転校初日のことは今でもありありと思い浮かべられる。

休み時間になって同級生に話し掛けられることを期待していた私は、自分の机でじっとしていた。
が、級友達は一斉に外に飛び出してしまい、話し掛けてくれる子は誰もいなかった。
私は一人冷たい教室にぽつねんと取り残された。

後で知ったのだが、その頃彼等の中では「キャラピラ」と呼ばれる遊びがはやっていたのだ。
校舎裏の山の斜面を利用して、ダンボールをキャタピラ状にした物の中に入り、転がりまわるという遊びだ。
そんな遊びをしているとは露とも知らず、私は誰もいない教室で寂しさのあまり涙を流していた。
自分が都会者だからみんなに相手にしてもらえないのだと思い込みながら。
今憶えばそれは身勝手で、自分のほうから彼等に飛び込んでいくべき事だったと考えられる。
けれども幼い私にはどうしようもできなかった。
零れる涙を拭う為、ポケットの中でハンカチを捜したが、出てくるのはくしゃくしゃになったレシートだけだった。
私は一層切なくなり、ひたすら泣き続けていた。

その時、うしらからハンカチを持った手が差し出された。
その白くか細い腕の持ち主は、私のベストフレンドになる亜紀ちゃんだった。

#次は「金融」「おじいちゃん」「バスケットボール」でお願いします。

695 :「金融」「おじいちゃん」「バスケットボール」:01/12/22 21:53
おじいちゃんは渾身の力で平原をめくり返した。
そう、それはまさに「めくり返す」という表現に相応しい勢いだった。
泥炭を20センチも掘れば凍土層にぶつかるという不毛の大地に、
彼は挑んだのだった。
植物を育まぬ黒い泥を剥がして、肥沃な土に入れ替える。
寒冷な気候に適した作物を植える。
この地を北の穀倉地帯に生まれ変わらせるのが彼の夢だった。
そんな彼を人々はあざ笑った。金融もバスケットボールを断り、彼を無視した。
それでも彼は独り黙々と作業を続けた。
朝は日の出と共に起き出し、夜もか細い豆電球のもとで鍬を振るい続けた。
彼は自らが開いた土地に苗を植え、種を埋めた。
「頼む、芽吹いてくれ、育ってくれ……」
彼の願いは天に通じた。
北の黒い大地は、見渡す限り緑と黄金がひろがる平野へと、その姿を変えた。

#次のお題は「ガスコンロ」「人形」「ドアノブ」

696 :名無し物書き@推敲中?:01/12/22 21:58
>>695
( ゜д゜)新しい荒らしかな?

697 :名無し物書き@推敲中?:01/12/22 22:32
「金融」「おじいちゃん」「バスケットボール」
「ガスコンロ」「人形」「ドアノブ」

おじいちゃんが亡くなったときのこと。
たしか年の瀬のクリスマス前のことだったと思う。
農場の経営が行き詰まって、金融機関からの借金が返せなくなって……
という事情を聞いたのは最近になってからで、
まだ小さかった僕と妹は「おじいちゃん死んじゃった」と泣くばかりだった。
おじいちゃんの家に親戚が集まって、お葬式の用意をしていたとき。
台所の片づけをしていた母が急に泣き出してしまった。
ガスコンロの上の土鍋に、具も何も入っていないうどんが半分残っていた。
それがおじいちゃんが最後に食べた食事だった。
お葬式が終わって、僕らが家に帰ってきたのは、年が明けてからのことだった。
留守の間に配達された小包を、隣の家の人が預かっていてくれた。
差出人はおじいちゃんだった。クリスマスツリーの絵柄で包装された箱だった。
僕にはバスケットボール、妹には人形を、亡くなる前に買って送ってくれていたのだった。
このボールはさんざん使ってもうボロボロなんだけど、いまだに捨てられない。

次は「秒針」「ひげ剃り」「そよ風」でお願いします。

698 :697:01/12/22 22:47
すまん、「ドアノブ」が入ってなかった。やり直し。

おじいちゃんが亡くなったときのこと。
たしか年の瀬のクリスマス前のことだったと思う。
農場の経営が行き詰まって、金融機関からの借金が返せなくなって……
という事情を聞いたのは最近になってからで、
まだ小さかった僕と妹は「おじいちゃん死んじゃった」と泣くばかりだった。
おじいちゃんの家に親戚が集まって、お葬式の用意をしていたとき。
台所の片づけをしていた母が急に泣き出してしまった。
ガスコンロの上の土鍋に、具も何も入っていないうどんが半分残っていた。
それがおじいちゃんが最後に食べた食事だった。
お葬式が終わって、僕らが家に帰ってきたのは、年が明けてからのことだった。
ドアノブのところに宅配便の「不在配達のおしらせ」という紙が挟まっていた。
留守の間に配達された小包は、隣の家の人が預かっていてくれた。
差出人はおじいちゃんだった。クリスマスツリーの絵柄で包装された箱だった。
僕にはバスケットボール、妹には人形を、亡くなる前に買って送ってくれていたのだった。
このボールはさんざん使ってもうボロボロなんだけど、いまだに捨てられない。

次は「秒針」「ひげ剃り」「そよ風」でお願いします。

699 :ゾン:01/12/23 02:45
今度は鉄砲はもちろん、猟犬とも引き離され、
何度もひっくりかえるガラスの容器に、粗塩とともに入れられた。
砂時計に、秒針はない。
だが、刻一刻と、皮を剥がれひげ剃り後のようになった肌に、
確実に苦痛がすりこまれてゆく。
今ではそよ風に吹かれただけでも、飛びあがってしまうだろう。
いったい、私が何をしたっていうのだ?
友人と山の中で猟を楽しもうとしただけではないか。

「山猫亭」にも、オートメ化の波が押し寄せていた。


次は、「髪結い」、「禁断」、「吸い殻入れ」で、お願いします。

700 :「髪結い」、「禁断」、「吸い殻入れ」:01/12/23 03:06
 3日とあけずに、髪結い女のところに通っている。私と髪結いとの
間を噂するものもいる。カミさんも最近は疑り深い目つきで、私の
残り少ない頭髪を挿し、髪結いに何の用があるのかを問う。
 それでも私は髪結いのところに通う。禁断の果実の味が忘れら
れずに、通う。私と髪結いの間にカミさんが誤解するようなことは
なかった。私と髪結いは男と女ではない。客と髪結だ。

 私は髪結いの客だった。髪結いは私が行くと、目で合図して裏口を
挿す。そこの植木鉢には上等のクスリが入っている。帰宅した私は、
カミさんの目を盗んでは吸殻入れを引き寄せ、禁断のクスリを葉巻状に
寄り合わせる。

次は「排他」「歯痛」「片思い」

701 :「髪結い」、「禁断」、「吸い殻入れ」:01/12/23 03:06
髪結いを生業とする私がこんな無精ひげで…
髪もぼさぼさ、とても店を開ける状態ではなかった。
昨日から一睡もできずに夜明けを迎えた。
これが麻薬の禁断症状というヤツか、思っていたよりずっとつらい。

なんの代わりにもならないタバコではあるがないよりはまし。
そう思って吸い続け、もう箱は空だ。
店の吸い殻入れをあさり客の残したシケモクに火をつける。

いつもと違うタバコだからだろうか、少し落ち着きを取り戻してきた。
いや、なんだかとても気分がいい。
このまま禁断症状が抜けてくれれば…。

その時突然店のドアが開き、現れた警官が冷たい表情で一言。
「大麻取締法の現行犯で逮捕します」

なんだ、そういうことか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「山菜」「シンセサイザー」「ボクシング」

702 :701:01/12/23 03:07
リロードしたのに、同時刻とは…
お代無視してください。

703 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 09:43
「排他」「歯痛」「片思い」
「山菜」「シンセサイザー」「ボクシング」

田舎の排他性に弾き出されるように、
いじめられっ子だった僕は故郷を出た。
片思いの女の子に想いを伝えられなかったこと以外、
残していく未練など一つもないと思った。
強くなりたくてボクシングジムの門を叩いた。
甘かったんだ。付け焼き刃が通るはずもなかった。
スパークリングで歯を折られて僕はジムをやめた。
その後、僕は何者にもなれなかった。
田舎出の半端者に仕事なんかあるわけもなかった。
折れた歯痛を治す医者代にも事欠く有様で喘ぎながら、
僕は故郷を出て初めての年の瀬を迎えた。
21世紀らしくシンセサイザーでアレンジされた
賛美歌を聴いても何とも思わなかった僕だけど、
立ち喰いの山菜そばを食べて年を越したときに、
初めて泣いた。
故郷のうまい田舎蕎麦をもう一度食べたいと、
初めて思った。

次は「強がり」「愛しさ」「迎え」

704 :さらなる親切:01/12/23 14:29
>> 657

> 657 :親切な人 :01/12/17 22:52
>
> ヤフーオークションで、幻の人気商品、発見!!!
>
> 今は無き「コピーガードキャンセラー」↓
> http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b18880293
>
> ヤフーオークション内では、現在、このオークション
> の話題で、持ちきりです。

これってすでに、損害賠償が認められたので売られなくなった
のでは。
オークションは大丈夫?

下記参照
http://www.jva-net.or.jp/jva/report/74/copygard.html

705 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 17:01
「お迎えに来たよ、強がっても無駄だ。
あんたの寿命は終わったんだから」
死神撃退の魔法陣すら何の効果もなく、死神は平然と枕元に出現していた。
「時々いるんだよ、こんな物で何とかしようなんて足掻く人が。
さあ、素直にあの世に逝った方が残った人のためなんだよ」
愛しい娘を1人残して、どうしてあの世なんかに行ける?
「あの子はもう大人だよ。あんたがいることで、この家に縛られているのさ」
そして死神は私に映像を見せた。
私の娘が、聖女とまで言われていた娘が何処かの男と……。
「わかったかい、わかればいいんだよ。
あんたくらいなら、未だ物わかりのいい方さ。
あの世にはあの世の楽しみがあるさ」
死神らしくない笑顔で少女は私の腕をとった。
はて、何処かで会ったことがないか?
「嬉しいね、思い出してくれたんだ」
ニッと笑った娘は、死神娘の顔は今は亡き妻の……。

うーん、いまいち。
次は「嘆き」、「後悔」、「死闘」。

706 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 17:59
僕の人生は「嘆き」と「後悔」との死闘でした。
次は「クリスマス」「正月」「スロット」

707 :うはう:01/12/23 18:31
「嘆き」、「後悔」、「死闘」

 16歳にして婦人科の病気と死闘を続ける彼女にとって、年末テストとでもいう
べき季節が、今年もまた来る。
 定期検診。
 毎回「++」だらけの結果をもらい、屈辱的な精密検査を受けねばならない
彼女の苦しみを、僕はよく知っている。成績も性格も最高なのに・・・

 アイデアは、二人でレンタルした某映画から始まった。
 遺伝子学万能の未来で、天才から尿やフケをもらい宇宙飛行士へのチェックをくぐる話だ。
 これだ。 今年のクリスマスプレゼントはこれに決まった!

 「今度の検診の時、僕の小便を使ってくれない?きっとクリアするからさ(^^)」
 「・・・いいの?」
 一気に「正常」だと怪しまれるというので、2人とも混ぜて出すことにした。
 紙コップの中で二人の尿が混ざった時、彼女はなぜか目を覆った(^^;アセ
 思えば、クリスマスプレゼントに尿なんて、世界でも自分たちだけだろうな。

 作戦は成功した。彼女は軽い検診だけで済んだ。想いは(?)通じたのだ。
 ただ、問題は、僕も同じ検査を受ける羽目になったということだ。
 いいさ、後悔はしてないさ。僕たちは、二人仲良く並んで検診を待っていた。
 婦人科の待合室で。

 ※二度目のクリスマスネタです。下ネタになると、俄然やる気が(笑)
  次のお題は:「細菌」「金星」「飛行」でお願いします。

708 :うはう:01/12/23 18:37
失礼しました、5行目の「苦しみ」は「嘆き」でした。
(それにしても苦しい題材;)

あと、なぜかかぶってます、ごめんなさい。
お題は、706さんの「クリスマス」「正月」「スロット」 で
お願いします。

709 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 18:54
「ガタカ」ね。

710 :うはう:01/12/23 19:05
おわ!一人でもあの映画を観てくれてた人がいて嬉しいです。
(それにしても、なんであんなにマイナーなんだ、ごるぁ!>がたか)
ありがとう。

711 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 19:21
クリスマスも正月もスロット三昧でした。
次は「細菌」「金星」「飛行」

712 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 19:45
「細菌」「金星」「飛行」
「クリスマス」「正月」「スロット」

金星行き定期貨客船NF−10458は、クルーの赤死病発病でパニック状態だった。
偶然帰郷のため乗り合わせていた太陽系連合軍少尉ジェームズ・スチワート、
たった1人でクルー全員の代理をやることになってしまった。
「あーあー、本日は晴天なり。糞っ垂れマック、俺がスロットで稼いだコインを
勝手に使うんじゃねぇぇぇぇぇ!」
「賭に負けた隊長、頑張って1人で着陸させてくれ」
「それが上司に対する態度か!」
「何言ってんですか、クリスマスと正月休暇中ですよ。
未だ15日もある」
「それは俺も同じだ!」
艦内放送と艦内電話で繰り広げられる漫才も、既に恒例行事となっていた。
「隊長」
「何だ」
「航路を外れてますぜ、2度ばかり」
「わかっているなら手伝え!
サルガッソーに突っ込んだ方がいいのか」
「あー隊長、臨時手当の割り増し頼みますぜ」
金星行き定期貨客船NF−10458は無事に着陸をしたが、
そのために金星は赤死病が蔓延することになる。

「金星絶滅」 序章
またまた、いまいち。
次は「暇」、「惰眠」、「永遠」。

713 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:01
「暇」「惰眠」「永遠」

僕の人生は嘆きと後悔との死闘でした。
それは例えばクリスマスと正月をスロット三昧で過ごした後に、
ふと孤独に気付くというような、
また暇に任せて惰眠を貪って目覚めた後に、
ふと虚しさに気付くというような、
己の弱さがもたらす怠惰な嘆きと後悔でした。
ここから抜け出そうともがく努力は、
虫どころか細菌にも劣るようなちっぽけな僕には、
あまりにも辛すぎて、いや辛いと思う程も続かなくて、
また嘆きと後悔の種になる、その永遠の繰り返しなのです。
死闘なんて呼ぶのはおこがましいようなものなのです。
こんな僕にも、金星のように輝ける日は来るのでしょうか。
飛行機の灯のように、せめて瞬きながらでも、
輝ける日は来るのでしょうか。

#来ないだろうなあ。
#次は「科学」「粋」「板前」でお願いします。

714 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:09
「科学」「粋」「板前」

科学で日本料理を説明しろ?
てやんでぃ、板前の小粋さがわかるもんかい!

手抜き大爆発。
次は「死」、「2ちゃんねる」、「愛」でよろしく。

715 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:13
>>714
「2ちゃんねる」、固有名詞です。

716 :「暇」、「惰眠」、「永遠」:01/12/23 20:13
男は、暇を持て余していた。
特に何もすることがないので、延々と惰眠を貪っていた。
齢十七歳。普通の人間なら、一番生きのいい年頃である。
そう、彼は引き篭りだった。

それから、永遠とも思える時が過ぎた。彼は相変わらず寝てばかりいた。
ふと、彼は考えることをはじめた。何もすることがないので、考えた。

「生きる意味」について。

次の日の夜、彼は自室で首を吊ってしまった。

717 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:14
>>716
かぶりでした。すいません。
これは無視してください。

718 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:19
固有名詞も上で色々出てるよ。

719 :714:01/12/23 20:23
五月蠅いのがいるから
「死」、「望郷」、「愛」に変更。

720 :715:01/12/23 20:26
>>719
よろしい。

721 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:28
>>713
おわわ、一体何題入ってるのでせうか。すごい。

722 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:31
すげぇぇぇぇぇー、偉そうじゃないか。
その割に書き込みは手抜きばっかし、冬厨房か。

723 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:33
>721
モノノーグだから手抜き、単語を並べただけで誰でもできる。

724 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 20:35
怒った?ごめんね。

725 :「死」、「望郷」、「愛」:01/12/23 20:46
死の間際に、私は考えた。
遥かなる故郷について。

今更望郷心かい?

どこかで、妻が、あいつが嘲笑ったような気がした。
そう、私は情けない男だ。
家族の静止を振り切って、私はここまで来た。
愛すべき家族なのに、私はそれを捨ててきたのだ。いや、逃げてきたのだ。
その挙句が、これだ。
こんなところでくたばろうとしている。
つまらない、ちっぽけな幸せでさえ、私はつなぎ止める事ができなかった。
とるに足らない、くだらない人生だった。
・・・・・・・・
・・・・・・・・

次は「侍」「すき焼き」「袋」
でお願いします。

726 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 21:23
「すき焼きには餅いり巾着袋をいれないとな。」
と侍はいった。
次ぎは「お米」「ゴマフアザラシ」「うんこ」

727 : :01/12/23 21:24
「侍」「すき焼き」「袋」

年末恒例の食べ物といえば鍋物を連想する人も多いだろう。
シラタキ、白菜、糸コンニャク、お肉を使ったあの料理である。鍋奉行なるものが
現れ、あれ煮えたこれは生煮えなどと言い、鍋の全てを取り締まる人を見ることが
ある。人が集まれば十人十色で鍋奉行のほかに食材の薀蓄を得意気に語る薀蓄賽や
、つまらない駄洒落を連発し本人だけはとても楽しげな様相の人もいる。少なから
ずご経験のある人もいるだろう。
 ところで鍋物にはほかに牛肉がメインのすき焼きがあるが、そこでおもしろい人
を見つけた。鍋奉行よろしくすき焼きでも全てのことを仕切る奴がいたのだ。スー
パーの買い物袋から食材を取り出す順番にさえ気を遣い仕込みから何まで全てこな
していくのだ。そしてそれが完璧なのだ。その姿には凛々しさや潔さが感じられた。
 僕らの間では彼のことをすき焼き侍と呼ぶことにした。

次ぎは「モーニング」「刺青」「娘。」

728 : :01/12/23 21:27
一分違いかよ。
ファッキン’クリトリスロンリーナイト

お題は次ぎの方が726か727の洗濯で。

シコシコ、じゃないや。ゴシゴシ

729 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 21:28
冬休み終わるまでは
つまらないスレになりそうだね

730 : :01/12/23 21:35
 モーニングコーヒーを飲む娘には刺青が・・・!?
「こらっ! なんだそれは!」
「そうダス、変な刺青です」
あ、変な刺青 あ、変な刺青

次は
「つまらない」「板」「厨房」

731 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 21:38
>>729
禿同。

732 : :01/12/23 22:09
「つまらない」「板」「厨房」

一人前の板前になるための修行中の味美は厨房の生簀の魚をじっと眺めていた。
水槽という元の世界の海に比べはるかに狭い生簀の中で体をくねらせながら口
をパクパクさせ、いつ死ぬかも知らずに泳ぎつづける魚。
「つまらないな」
味美はつい口に出た言葉に自分が驚いた。思えば中学時代は常に成績はトップ
だったのだが自我に目覚めてからは学校というものに、いや、親の敷いたレー
ルの上で道化のように踊る自分に嫌気が差したのだ。
もう一度生簀を眺めなると味美は決心した。
大阪なんてもうこりごりだ。上京してやると。

次ぎは「円盤」「カクテル」「エラ呼吸」

733 :729:01/12/23 22:12
とりあえずさ、
一行だけの猿でもできそうなのは無視するって方向で行かない?
そいつが出したお題でやってると調子に乗りそうだし。

無視すべきかどうかってのは書く人の独断で。

734 :名無し物書き@推敲中?:01/12/23 22:47
>>733
了解。

735 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 04:26
そして、これまでどおり固有名刺は断じて禁止。
このスレの存在意義が揺らいでしまうし。

736 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 09:36
僕達はイケてるバーでイケてるバーテンが作ったイケてないカクテルを飲みながら
さえない話をしていた。
「なあ。」
「ん?」
「おまえ、UFOって信じる?」
「UFOって円盤のこと?」
「まあ、そうともいうけど…。」
「どうかな?宇宙人はいると思うけどさ。」
「実はさ、昨日見ちゃったんだよ。」
「何を?」
「だからUFOだよ。」
「あー、円盤ね。」
「…そしたらさ、中に何乗ってたと思う?」
「やっぱ、宇宙人じゃない!?」
「それがさ、どうみても半魚人なんだよね。」
「…そいつ、えら呼吸してた?」
「…わかんね。」
春はまだ遠いようだ。

737 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 09:58
次は 「映画」「スロット」「漫画」で!!

738 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 11:39
「映画」「スロット」「漫画」

家にある漫画もあらかた読み尽くしてしまった。何もすることがない。
日曜日の昼のテレビ番組なんてろくなものがやってない。ああ、そう
だ、パチンコでもいってスロットでもしようかと思いポケットの中を
探ってみたが出てくるのはコンビニのレシートだけだ。
こんなことならUFOに乗った半漁人が出てくる、馬鹿の干物が作ったよ
うな映画なんか見に行くんじゃなかった。

次ぎは「殺人事件」「パーティジョーク」「鼻毛」

739 :「殺人事件」「パーティジョーク」「鼻毛」 :01/12/24 11:58
うちの親は、結構顔が広い。
だから、パーティなんか開いた日にゃあ、自宅に何十人もの人が押し寄せてくる。
当然俺も正装をしてヘコヘコしながら出席しなけりゃならない。それが堪らなく嫌だった。
うちの両親があくどいことをやっている事は、子供心にも気付いてたし、
両親のせいで何人もの人間が苦しんでいると言うことも知っていた。
でもな、一番苦しい思いをしているのは、俺だと思うぜ。
なんせあの性格だ。
親父は鼻毛の飛び出た酒飲みの下衆だし、お袋は化粧べったりの売女。
そんなんだから、当然学校でも苛められた。自殺を考えたこともある。
成績が悪いから、家庭教師や塾に日がな付きまとわれてる。
拒否すれば、ぶん殴られる。石潰しと罵られる。家出などしたらまたぶん殴られる。
もう俺に逃げ道はない。何処へ行っても無駄だ。これから何年もだ。耐えられない。
だから、殺した。
就任パーティの最中に。
来賓の目の前で腹を裂いてやった。とんだパーティジョークだぜ。
当然俺はきちがい扱いされて、無罪と言う寸法だ。
祝えよ、俺の門出を。人生はこれから始まるんだ。

「牛」「豚」「鳥」でお願いします。
>>733
Yes,sar!!

740 ::01/12/24 12:47

豚はぐったりと横たわったまま、天窓から空を見上げた。
するとその瞬間、渡り鳥が何羽か横切っていった。
「今通ったのは誰だろう」
視線を下にずらすと僅かな戸の隙間から、牛車に乗った老人が煙草をふかしながら通り過ぎていった。
「この囲いの向こう側はどうなっているんだろう」
僕らは何のためにここにいるんだろう。この先どうなってしまうんだろう。

怖い、怖いよ。
また引っ張られてどこかに連れて行かれるんだろうか。
お願いですからあんまり痛くしないでください。
どうか見逃してください。どうか…

豚の片目から一筋の涙が、頬に沿って流れ落ちた。

741 :勉強中(M:01/12/24 12:49
ここは古の大和地方の小路。
一人の農夫が牛に荷車を曳かしている。
農夫は瑠璃色の珍しい鳥を捕まえたので宮廷に謙譲にゆく途中なのだ。
褒美には何が貰えるのか楽しみだ。
還りには荷車は褒美の品で満杯になるかもしれない。
しかし、気になることもあった。
じつは先日、農夫はご禁制の「豚食い」をしてしまったのだ。
宮廷の偉い僧侶は千里眼だというから少し心配だ。
田園風景の遥か彼方に宮廷が陽炎のように揺れている。
さて、褒美とお咎めを計りにかけながら、農夫と牛はのんびりと畦道を往く。

次:「無賃乗車」「拝金主義」「陶芸」で

742 ::01/12/24 12:51
お題書き忘れスンズレィ。
「超」「なにげに」「食べれる」

743 ::01/12/24 12:53
お題書き忘れスンズレィ。
「超」「なにげに」「食べれる」 ←これなしで。
:「無賃乗車」「拝金主義」「陶芸」で行ってみよう!!

744 :「超」「なにげに」「食べれる」:「無賃乗車」「拝金主義」「陶芸」:01/12/24 19:24
不況続きで迎えるこの年末。
かろうじてボーナスは支給されたが決して満足できる額とはいえなかった。
拝金主義というわけでもないがやはり金はないよりあった方がいい。

駅のホームでぼんやり正月の予定など考えていると、
なにげに昔のことを思い出した。

陶芸で生業を立てようと田舎を出てきたばかりの頃、
食うや食わずの生活が続いていた頃があった。
無賃乗車で駅員に追われ、カップ麺一つ食べれることにさえ幸せを感じたものだった。

そんな私も今ではその道を捨てしがないサラリーマン。
こうして正規の料金を支払い、超特急の指定席で帰省できるなんて
若かりし頃の生活からは考えられんかったことだ。
しかしあのころの夢にあふれた生活は、
新幹線の車窓を通りすぎる景色のように遠い存在になってしまった。

金がすべてじゃないなんて、綺麗には言えなくなってしまった私は今、
本当に幸せだと言えるんだろうか…

745 :744:01/12/24 19:26
ごめん、
「山菜」「シンセサイザー」「ボクシング」で。

746 :山菜・シンセサイザー・ボクシング:01/12/24 19:53
私の斜め前の席には子供連れの家族が座っていた。
顔立ちがそっくりな二人の女の子は双生児なんだろう。
シンセサイザーの音のような高音でかしましく喋り通している。
若い頃の血気盛んだった私だったら、女の子達を叱りつけたかもしれないが、
今はそんな気力すらない。人間が丸くなってしまったのだろうか。

小腹がすいたので、発射前に買っておいた山菜そばを食べる事にした。
蓋を開けてみると、懐かしい山菜の香りが漂った。故郷の香りだった。
昔は掛けそばを頼むのさえ躊躇したのに、今は懐を気にせずとも山菜くらいは付けられる。
最も、持って生まれた貧乏性の所為で、いまだに卵をつけられないのだが・・・。

そばの上にトッピングされているワラビを口にすると、無性に目頭が熱くなってきた。
帰省する気持ちとワラビの風味が僕の心の結界を崩壊させたようだ。
実家に帰る事ができる、それを人は幸せと呼ぶのではないか、そう感じた。
私は溢れ出す涙を隠す為に、かばんからボクシング雑誌を取り出した。
そして、読む降りをしながらひたすら泣き続けた。

#「ガム」「社会学」「密会」でおねがい。

747 :ゾン:01/12/24 20:23
「マグマ大使〜〜〜〜!」
3回笛を吹いたのに、来たのはコドモだった。
「なんだ、おまえ、ガムじゃないか。
怪獣が出てるっちゅうのにおまえじゃ役にたたないだろっ!」
街は破壊されている。
「これじゃあ、明日の生活もままならないぞお!
コンビニも、吉野屋も壊され、明日からどうやって生活すんだよ!」
ガムは言った。
「そんな心配は社会学者にでもやらせとけよ。
こっちはこっちで大変なんだ。
なにしろ、マグマとモルが痴話ゲンカで、
仲裁に入ったアース様もキズだらけだ。」
「なんなんだ? 原因は?」
「それがね……。」
ガムは声を潜めた。
「モルが『プレイガール』のメンバーだった時に、
プロデューサーと密会してたって話をマグマにチクったヤツがいるんだよ。
これにゃ、オレもまいったよ。」
ガムはアタマをかいたが、ヘルメットがカリカリいっただけだった。
カオの皮膚はみごとに角化し、往年のかわいらしさはどこへやら、だ。
メットのほうが、よっぽどすべすべしている。
しかし、他人ごとではない。
オレが昔4人組で歌って踊ってたってこと、
今じゃダレが覚えているだろう。

次は、「ハレンチ」、「合体メカ」、「せんぶり」で、お願いします。

748 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 20:57
<話題の新人女優K、某番組プロデューサーと深夜の密会!>
俺はつくづく何をしているのかと思う。
マスコミという職業は幼い頃からの俺の憧れだった。
世界をペン一本で変えていこうと、本気で思っていた。
社会学博士課程を修得。そのために多くのものを犠牲にしてきた。
慣れない挨拶回りも実を結び、やっとのことで得た新聞社への内定。
それが、どうだ。
―くだらない。
くずかごの中にガムを吐き捨て、立ち上がる。
もう、仕事に戻らなければならない。

 #「野菜」「音量」「報酬」・・で。

749 :748:01/12/24 20:59
失礼。迂闊でした。

750 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 21:11
「愚鈍な野菜に死の制裁を!!」
僕の頭の中でその声の音量はどんどん上がっていった。
この声は誰の声なのか!?そして僕に何を望んでいるのだろうか!?
何度、問い掛けても答えは返ってくる由もなく、
今もなおただただ、その声が頭の中に響く…。
そして僕は僕がその声から考えうることを実行にうつした。
しかし、その報酬は世間の非難の目と長くつらい監獄生活であった。
つぎは「電報」「メロディ」「ライオン」

751 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 21:43
懐かしい、あの人から電報が届いた。
また、あの頃の事を想い出して、胸が苦しくなった。
あの人を思い出すと自然と、
あの頃よく口ずさんだメロディと涙が出てくるの。
あの人は一見ライオンみたいに強い人だったけど、
本当は弱い人だった。
そんなところも愛してた。

次は「クリスマス」「紅茶」「レンタルビデオ屋」でお願いします。

752 ::01/12/24 22:34
今日はクリスマスイブです。
レンタルビデオ屋に行きました。
帰ってきてそのビデオを見ながら…。
なんて嘘です。紅茶も糞食らえです。
2ちゃんねるをやっています。

次は「A」「B」「C」でお願いします。

753 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 23:25
「A」「B」「C」

今現在私達が日常的に使っている西暦というのはキリストが誕生した後から数えた
ものをいうそうだ。実際にはキリストが生まれたその日から数えられていたわけで
はないのだが、生誕以前をAD、以降をBCということはご存知だと思う。ADとはラテ
ン語で「我らが主の年」を意味するAnno Dominiの略で、BCは「キリスト誕生後
の世界」Before Christである。世界三大宗教の残り二つのうちキリスト教と同じ
神を持つイスラム教ではA.H.(Anno Hegirae)と言われ、こちらは人ではなく「聖
遷(ヘジラ)」という土地の名前からきている。そして仏教では仏陀の生誕から数え
られ2001年に544年足して2545年が仏教では正しい年数だそうだ。

話は変わるが私はゴジラが大好きなので個人的にAHをもじって「Anno Godzira」を
使おうかと思う。ゴジラが誕生してからまだ48年まだまだ世界は若い。希望だって
持てるってもんだ。

#説明長すぎ
次ぎは「関所」「エイリアン」「スキムミルク」

754 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 23:26
バイト先で頂戴した余りもののチキンを両手に、レンタルビデオ屋に入る。
クリスマスソングの流れる中、その一角に、埃をかぶった目当てのビデオがあった。
が、貸出中の札が掛かっている。
この季節柄に、こんなマイナーな映画を借りていく奴がいるとは驚きだ。
代わりを探す気にもなれず、出口へ向かう。
自動扉の向こうから、見知った顔が現れた。
「なんだ、お前か。あのビデオなら、貸出し中だぞ」
「あ・・」
半年振りの恋人の顔は、すっかり他人のそれだった。
「そうなんだ。ちょっと残念かな」
ぎこちない笑みを浮かべ、肩をすくめる。
「あ、よかったら・・」
ちょっとした大きさのビニール袋を差し出される。
「さっきまでケーキ屋でバイトしてて・・その残りなんだけど」
彼女の目が、俺の手の、チキンのロゴの紙袋に止まる。
そうして二人で、ひとしきり笑いあった。
「・・紅茶くらいなら、出すよ?」
「いや・・」
俺は首を横に振る。
「そうだね。じゃ、これ、交換」
「ああ」
彼女は嬉しそうに笑った。

チキンとケーキを手に、家路に着く。
今年も、雪は降らなかった。

 #「平和」「生」「電池切れ」とか。

755 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 23:33
「平和」「生」「電池切れ」

つい、話しが盛り上がって携帯の電池が切れるまで話してしまった。
あなたの生の声を聴いていたくて、
あなたを少しでも感じていたくて、
ずっと話していた。
こんな風に携帯で話せるのも、
なにもなくて平和だからなんだろう。
平和でなければ、こんなに離れたあなたと
こんなに楽しく話してなんていられないだろう。

#「ブランチ」「恋心」「魚」

756 :名無し物書き@推敲中?:01/12/24 23:37
短かった。
忙しかった。息子が復員して来た日の喜びは今でも忘れない。長年連れ添った
婆さんはなんたら言う病気でしんでしまいおった。孫の顔も見ずに、哀れなことだて。
儂はも同じ病気じゃ、もうすぐ電池が切れよるわ。よう生きたもんじゃ。
あのピカドンの後の黒い雨。怖かった。あれが命を奪いよるんじゃ。
儂は息子にいつも言って聞かせてきたんじゃ、平和がええと。
そろそろお迎えかの、目がよう見えんわさ。
悲しんでくださるな。儂は満足しておるんじゃ、儂は儂の生をまっとうしたんじゃから。
ふふふ、昔はこれでも文学青年じゃった。
なんか寒いな……

757 :756:01/12/24 23:38
すまん、遅れた。3語も忘れた。

755氏の#「ブランチ」「恋心」「魚」 でお願いします。

758 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 00:59
僕の勤めている銀行の支店に出立したときに初めて彼女に会ってから
というもの気分が落ち着く日が少なくなってしまった。ひさしく忘れ
ていた恋心が、ある日彼女と会ったときに何の前触れもなく突然に僕
の前に現れたのだ。初めはそんなはずはないと否定していたのが何度
か朝や昼のブランチを一緒に摂るうちに(こうなること自体不思議な
ことなのだが)確信に変わって行った。
僕は今、終電がなくなったあとの夜の街を群れからはぐれた魚のよう
に不安にかられながらほっつき歩いている。電灯の灯りだけを頼りに
歩く路地裏の道は、僕の抱えているいろんな方向に枝分れした問題と
なんだかとても相性の良いもののように感じられた。陸に揚げられて
苦しむ魚が海に返して欲しいと願うように、僕は彼女を求めているの
かもしれない。
ふと気づくと大きな明かりが僕を照らした。路地裏はここで終わって
いた。大通りへ出てしまったのだ。僕は深夜営業のタクシーを拾い彼
女の住むマンションへ向かった。もう彼女は眠ってしまったかもしれ
ない。でももしかしたらまだ起きていて好きなジャズでも聞きながら
夢を見ているのかもしれない。
電話はかけなかった。

次ぎは「仮面」「宝石」「斜陽」

759 :勉強中(M:01/12/25 01:01
二日酔いだが早く目が醒めてしまった。
所在げなくソファーに座り、
傍らに置いてあった画集をひろげ目を落とすと、
恋心に満ちた男女が抱きあっている。
彼等の傍らに魚が描かれている。

キッチンで朝食の仕度をしていた妻がテーブルに皿を運んでいる。
昨夜のおでんを温めなおしたものと、
総理大臣の倅がTVで宣伝する発泡酒の缶。
現在10:45、つまりはブランチというやつだが、
ニュアンス的には肴が付いた迎い酒といった方がよいかもしれない。

次:「リサイクル」「物干し竿」「ガソリンスタンド」で

760 ::「リサイクル」「物干し竿」「ガソリンスタンド」:01/12/25 02:13
 実行の前に、ガソリンスタンドにより満タンにしてもらう。
失敗があってはならないからだ。次に、物干し竿を無理やり
半分に切って、車に積み込む。
 夜をまって出発する。
 エンジンを掛ける音が、闇夜に響く。びっくりして、周囲を見渡
す。大丈夫だ。
 ひとつ深呼吸して、車を発進させる。対向車にすれ違うたび
びくびくした。失敗してはならない。誰にも見つかってはならない。
絶対に。
 だいたい、リサイクル法が悪い。物干し竿ひとつ捨てるのに
8000円も掛かっていては不法投棄したくなるのも当たり前だ。

次は「隙間」「番地」「超音波」

761 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 02:20
 誰かこの心隙間を埋めて下さい。
何度も何度も星に願った。
願えば願うほど心の隙間から超音波発してる。
「うるさい。」
超音波なんて、聞いてて心地良い訳ない。
苦しいだけで、良いことなんてない。
どうしたらこの超音波は止まるのだろう。
そう思いながら街の中をさまよっていた。
そこで見付けた「9番地」というお店。
何故か引き寄せられて、店の中に入っていくと、
超音波が治まっていくのを感じた。
こんな感じ初めてだった。
ここに入れば大丈夫だと始めて安心感を味わった。

次は「歌う」「パン」「パーマ」

762 :「歌う」「パン」「パーマ」 :01/12/25 02:25
 俺は歌いながら、モニタに足をかけ、観客を煽った。
長い髪にゆるやかなパーマを掛けたギタリストが
アームを使ったアドリブを入れてくる。ドラマーがそれに
答え、俺とベースは一旦下がって様子を見守る。
 ギタリストは調子がいいようだ。パーマの新しい髪形は
いただけないが、ギタープレイにはいっそうの磨きがかか
った。
 俺は手元の時計を見やって、ふたたびセンターに復活
する。観客を煽る。ステージの隅からマネージャがクラッカ
を投げてよこす。客席がより一層沸き立った。

 パン!

 俺はクラッカを鳴らす。細い紙テープが客席に飛びだす。
メリークリスマス!最高潮。今夜は最高だ。

#昔のロックバンドのイメージで
#次は「要望」「美食」「音叉」

763 ::01/12/25 02:29
皆さんはリサイクルというとどんなイメージを持たれますか?
このガソリンスタンドの店員の間で「リサイクル」と言えばこのことを言うのです。
ごらんください。
捨てられた無数の缶コーヒーの空き缶を漁っているでしょう?
飲料メーカーのキャンペーンのシールを集めているのです。
ひまを持て余す彼らにしてみればこれも大切な仕事のようです。
こちらには物干し竿に掛けられた安物のジャンパー。
色とりどりで壮観、まさに満艦飾ですね。
ここ数年来シールを集めてきた代償がこれです。
中には一度も袖を通されずにただ飾られているだけのものもあるようです。
物に溢れ、行き場をなくした庶民のありのままの姿をごらんいただきました。

我々は今後の発展をこの映像のようにはしたくはないものです。
それにしても、日本という国はこれからどこへ向かうのでしょうか。

764 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 02:30
>>763
いくつ遅れだ(w

765 ::01/12/25 02:31
ごめん!763は「なし」です。
リロードしたつもりだったんだけどな?
ごめんね。

766 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 02:32
ややこしくならないように、まとめ。
つっても>>763はお題ないけどね。
次は「要望」「美食」「音叉」

767 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 02:33
無視されたお題は現在六つ
お題をサルベージするのはそこのあなただ!

ちなみにその六つは全部俺が出した奴だ……。
はっはっは

768 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 02:42
サルベージ。違ってたらごめん。
「関所」「エイリアン」「スキムミルク」
「仮面」「宝石」「斜陽」

宇宙海賊や物取り、エイリアンが跋扈し、政府が重要な宙域
に関所を設けてから、数十年が経つ。世相はますますすさみ、
子供のスキムミルクすら不足するありさまであったが、
これらの生活物資にかかる税金は上昇していた。それぞれの
関所の役人がそれに賄賂を上乗せするよう要求するのも悪因で、
都市にはスラムが形成された。
 奴らは表面上は従順な役人という仮面をかぶりながら、庶民を
食い物にしている。逆に、政府の高官は優遇された。宝石などの
贅沢品の類はほとんど検閲なしに関所を通過できるのだ。
 今日も、この星の3つある太陽のうち、一番大きいひとつが沈む。
この国もいつか沈むだろう。斜陽の光を浴びながら、スラム街を
抜ける。赤ん坊の泣き声が遠く聞こえた。


#次継続「要望」「美食」「音叉」

769 :SF好き:01/12/25 04:21
「要望」「美食」「音叉」

「世も末だな」
何処からか聞こえる赤ん坊の泣き声に男は呟く。
「ミルクが買えないなら、乳母ロボットを買えばいいのに」
貴族の娘は平然と男に告げていた。
「あのな……いや、何でもない」
説明をしようとしたが、産まれてから美食ばかりの彼女に言っても無駄だと諦めていた。
太陽系連合軍の仕官として、一般市民の境遇を見逃すことはできなかった。
武装もなければ部下もいない状況でも、脳裏には泣き続ける赤ん坊の声が音叉のように続いていた。
男はたった1つの武器、デラメーターガンの電源残量を確認、予備のバッテリーを再確認して、
広域海賊の本拠地に向けて走り出した。

#次は「無謀」、「希望」、「絶望」
#簡単だろ?

770 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 04:49
「無謀」、「希望」、「絶望」

「無謀だわ!」
そう告げた娘の顔がよみがえる。「あなただけで広域海賊の本拠地に
乗り込むなんて」
その通り、これは個人的な作戦、絶望的なスタンドプレーだ。
貴族の馬鹿娘でもそれぐらいはわかるらしい。馬鹿でも可愛い娘だ。
行かないで、と言われればそれが彼女のエゴからでた個人的な希望だと
わかっていても、心は揺らいだ。馬鹿だから、可愛い娘だ。愛しい女。
 上官から煙たがられ、部下から見捨てられ、すべての武器を没収された
男は、素手でも敵地に乗りこむつもりでいた。

 なんであなたばかりがそんな目にあわなきゃいけないのよ、武器だって
ないくせに、いいじゃない他人のことなんて、乳母ロボットを買えばいい
のよ、なんなら買ってあげる、何台だって、お金なら幾らだって。
 娘のヒステリックな言葉。
「それでは何も解決しない」
 男はそういって娘を突き放す。娘は涙目になって馬鹿ばかばかばか死んじゃえ、
と繰り返しながら、男の胸元に何かを押し付けた。

 デラメーターガンだった。

 男はもう一度、電源残量と予備のバッテリーを確かめた。続けて
頭を振って娘の顔を脳裏から追い出した。

#なんとなく続きというか、
#次は「わたがし」「たわし」「わたし」

771 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 05:27
>>769
「要望」がない。。。

772 :SF好き:01/12/25 06:43
「要望」「美食」「音叉」 「わたがし」「たわし」「わたし」
#抜けてたのでやり直し。

「おじさん、わたしの何か買って」
買えと言われても少女の要望は適えられそうもない。
5,6歳と思われる貧民の少女は、食べられるか怪しいわたがし、
中古のたわしを見せてせがんだ。
「悪いが……」
男は薄汚れた制服のポケットからクレジット硬貨を取り出し、一時的な自己満足を実行した。
「世も末だな」
何処からか聞こえる赤ん坊の泣き声に男は呟く。
「ミルクが買えないなら、乳母ロボットを買えばいいのに」
貴族の娘は平然と男に告げていた。
人工母乳をも体内で合成する人工細胞製の乳母ロボット、普及していると言っても
一部の上流階級か金持ち連中の間だけだ。
「あのな……いや、何でもない」
説明をしようとしたが、産まれてから美食ばかりの彼女に言っても無駄だと諦めていた。
太陽系連合軍の仕官として、一般市民の境遇を見逃すことはできなかった。
武装もなければ部下もいない状況でも、脳裏には泣き続ける赤ん坊の声が音叉のように続いていた。
男はたった1つの武器、デラメーターガンの電源残量を確認、予備のバッテリーを再確認して、
広域海賊の本拠地に向けて走り出した。

#次は「見込み違い」、「ドジ」、「罠」
#今度は大丈夫かな。

773 :「見込み違い」、「ドジ」、「罠」 :01/12/25 06:57
 ルーレットを回っていた玉は黒の13に落ちた。ち、ドジを踏んでしまった。
見込み違いもはなはだしい。赤に掛けた俺のチップをディーラーは無表情
に回収する。
 向かいの席のチャイナドレスを着た女が妖艶に微笑む。彼女の脇には
チップの山が築かれ、しかも絶え間なく増築されていた。
 対する俺はすっからかんだ。さっきので最後のチップを持ってかれた。
と、女は音もなく俺に近づいて、自分のチップの山をすべて俺に寄越した。
女の意図は不明だが、俺にとっては掛けを続けることが大事だ。女は
もう掛けずに俺の隣に座っている。俺に少しもたれ、足を組む。白い太ももが
大胆にスリットからのぞく。
 俺は掛け続け、負け続け、女はウェイターにときおり二人ぶんのカクテルを
注文した。俺のチップが少なくなると、女がいつのまにか補充する。いったい
何の目的があるのか、カクテルの飲みすぎで思考力が低下してわからない。

 目がさめると、スイートルームだった。俺がとったのはもっと狭苦しい
部屋だったはず、と見渡すととなりにあの女が寝ていた。昨夜、負け続けた
ところからして何かの罠だったのか、という思いが掠める。こんな罠なら
大歓迎だ。

#次は「毛布」「泥」「越境」

774 :実はファンタジーも好き:01/12/25 07:27
「毛布」「泥」「越境」

「くしゅん」
夜中に見張りを交替するはずの猫娘ミュウが、クシャミをして毛布を引き寄せる。
この駄猫、未だ寝るつもりか。
戦士クラインはミュウの毛布を引っぺがし、昨夜の雨でぬかるんだ泥の中に蹴り入れた。
「あぅ、にゃにすんだよ〜」
「俺は徹夜したんだが」
クラインの冷め切った視線を不味いと考えたのだろう、急にミュウが猫なで声でゴロゴロ。
「さっさと仕度しろ! これから国境を突破するんだぞ」
「ち、何時もなら鼻の下を伸ばすのに〜」
「泥だらけのアホ猫に、んなことするか!」
「宿屋じゃ、あんにゃこともこんにゃこともするくせに〜」
隙を窺っていたらしいミュウ、猫人族の敏捷さでクラインのマントを奪いタオル替わりに体の泥を拭い取る。
「やられた」
「132勝14敗2引き分け♪」
惚れた弱み、クラインは敗者の義務で荷造りを始めた。

#次は「籠城」、「暗殺者」、「裏切り」

775 :「籠城」、「暗殺者」、「裏切り」:01/12/25 09:10
♪風の中のすばる 砂の中の銀河
   昭和47年2月。閑静な別荘地・軽井沢に、衝撃が走った。
   武装した若者たちが、人質をとって山荘に籠城した。
♪みんな何処へ行った 見送られることもなく
   若者たちは裏切りを恐れ、殺し合い、そして軽井沢にたどり着いた。
   日本中を震撼させた事件の幕開けだった。
♪草原のペガサス 街角のヴィーナス
   山荘は難攻不落の要塞となった。睨み合いは一週間を越えた。
   飛び交う銃弾。革命を目指したはずの若者たちは、暗殺者となった。
♪みんな何処へ行った 見守られることもなく
   指揮官はついに突入を決意した。意外な物が突入隊を先導した。
   クレーンで吊られた、巨大な鉄球だった。
♪地上にある星を誰も覚えていない 人は空ばかり見てる
   鉄球は山荘を破壊した。警官隊が、突入した。
   激しい闘いの末、決死の突入作戦は成功した。
♪つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
   日本犯罪史上、最も長い籠城事件だった。
   警察と住民の協力が導いた、奇跡の結末だった。
♪つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう
   次回プロジェクトX
   「あさま山荘 衝撃の鉄球作戦」 2002年
    前編:突入を支えた住民たち(20:00〜20:43)
    後編:奇跡の人質救出劇 (21:15〜21:58)
   ご期待下さい。

#長すぎたかも。歌詞のせいということで許して。
#次は「あめ玉」「涼風」「時計塔」でお願いします。

776 :775:01/12/25 09:12
あ、放送日は2002年1月8日です。
別にNHKのまわし者じゃないですけど(笑)

777 :勉強中(M:01/12/25 13:02
縁日が立っている、と聴いて、久しぶりに八幡様を訪れた。
本堂へ続く階段の両側に綿菓子やカルメ焼き売るの露天商が店をだしていた。
私は幼少の頃を懐かしみ、食紅で真っ赤に着色されたあめ玉を買ってみた。
口に含むと、当時の情景が目の前に広がるようだった。
「缶蹴り」で境内を走り回り、疲れると皆で本堂の軒下に寝転んだ。
手入れの行き届いた庭に吹き渡る涼風が、火照った身体に心地よかった。
そんな懐かしく断片的なイメージに囚われながら境内を歩いていると、
突然思い出したことがある。
缶蹴りで隠れている最中に見つけた猥本を、私は時計塔の下に埋めたのだ。
「平凡パンチ」は当時の私にとって充分に猥褻であり、宝物を見つけた気にでもなったのだろう。


次:「更衣室」「名刺」「マグカップ」で

778 ::01/12/25 14:07
私がモスバーガーを贔屓にしているのには理由がある。
コーヒーがマグカップで出されるから。ただそれだけ。
キョウコが行くからマクドナルドが嫌いなわけじゃない。

ふ。どうしてここまで反目しあわなきゃいけないんだろう。
お昼ごはんくらいゆっくり好きなもの食べたいよ。
たまにはマックで。あーチキンピタサンドが食べたい。

会社辞めちゃおうかな。
更衣室で気まずいのももうこりごり。
あれ、なんか落ちた…なんだ名刺か。わ!キョウコのだ!
裏になんか書いてある。

「キンピラライスバーガーっておいしい?」

779 ::01/12/25 14:10
お題わざと書き忘れ失礼。
「ATM」「BBS」「CNN」

780 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 20:15
口にめいっぱい唾液を溜め込んで話す、出っ歯の外人キャスター。
出掛けに見たそのニュースがBBCだったかCNNだったかなんて、トコナッツのワイハのブルースカイの下ではノープロブレム。
なんてったって、今日が私の外国デビューなのだから。
・・さて、まずは銀行ね。
「ペラペラペーラ?(メイアイヘルプユー?)」
早速、いなせなバンクボーイのお出迎えよ。さすがはワイハね。
何を言ってるのかはサッパリだけど、私は颯爽とこう答えるの。
「ATM、please?」
現金自動なんたらかんたら、だったかしら。
今を時めく旬でニュートラルな外来語よ。
バンクボーイは口笛を鳴らし、驚きのジェスチャーを見せたわ。
「OK,come on!」
差し出されたのは対戦車ミサイルだったわ。
[anti-tank missile]ですって。
途方に暮れた私は仕方なく、ミサイルを抱えてホテルに戻ったわ。
渇ききった喉に冷たいコークを流し込んで、ノートパソコンを開くの。
もちろん、2ちゃんねるよ。
すっかり見慣れた[BBS]の文字。
さっそく今日の出来事を書き込みましょ。ふふふ。

 #「ハイリスク・ノーリターン」「春夏秋冬」「50年」・・とか。

781 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 20:19
私の彼はWebデザイナー。ホームページを作る仕事なんだって。
BBCやCNNのサイトも彼が作ったんだって。超インターナショナルな業界人、でしょ。
自分ちにATM(お金出てくる機械ね)が置いてあるんだって。すごく儲かる仕事なんだよ。
って友達とかに自慢しまくってたら、「おい、そんなに言いふらすな」って怒られた。
「何で? だってお金持ちでインターナショナルで……」
「違うんだよ。これ見てみ」彼は何かパソコンソフトの箱を出してきた。

ATM(Adobe Type Manager)フォント管理の悩みはこれで解決。

「えっ?! じゃあBBCとかは?」
彼がマウスをカチカチってしたら、こんなん出てきた。

BBC(びわ湖放送)ホームページへようこそ
CNN(千葉ニュースネット)ホームページはこちらです

#いちお、固有名詞のお題は禁止になってるみたいですよん。
#お題は「ハイリスク・ノーリターン」「春夏秋冬」「50年」継続で。
#新スレ立てようとしたらエラーで無理。誰かお願い!

782 :名無し物書き@推敲中?:01/12/25 22:05
この三語で書け! 即興文ものスレ 第四幕
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1009285339/l50

783 :781:01/12/25 22:12
>>782
ありがとう! お疲れ様です!

感想スレでお題勘違いって言われた。ホントだ、恥ずかしいです……

784 :名無し物書き@推敲中?:02/01/27 13:28
良スレ保存

785 :海鶴 ◆bQUMf9Zk :02/01/27 15:46
文芸版など滅多にこないんだけど、このスレは気に入ってるから、保存age。

2ちゃんねる、趣味的な板には良いスレがあるから好きだよ。

786 :名無し物書き@推敲中?:02/02/02 22:09
752のmはマリー?

787 :名無し物書き@推敲中?:02/02/10 14:02


788 :名無し物書き@推敲中?:02/04/01 21:40


789 :名無し物書き@推敲中?:02/04/25 19:31
sage

790 :名無し物書き@推敲中?:02/04/25 19:34
sage!

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