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ファンタジー小説「nightmare」

1 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:18
それでははじまりはじまり〜

2 :miki:02/04/16 01:23
ザクッ・・・ ザクッ・・・
 相変わらず足場は悪い。しかし魔女アイリスの屋敷はもうすぐだ。
友人は薬剤師だった。ちょうど2年前だったろうか。不老不死の薬を作ったなんていう夢みたいな話を聞いたのは。
 いまでもあの時のうかれた表情は忘れるもんか・・・ でもあいつはその薬と、調合方法が書かれた文書をどこかに隠してしまった。
なぜなら、どこから噂が漏れたのか、世界中から薬を手に入れようとする者達が後を絶たなかったからだ。
アイリスはあらゆる方法を使ってあいつをおどした。しかし、あいつは、薬の地図を俺に渡し、自ら逝った。俺は薬なんかに興味はない。
しかし、あの魔女とケリをつけねばならない・・・


3 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:24
俺の名はガイ。一応、雇われ兵を稼業にしてきた。武器は槍を使っている。通り名は「真夜中の旋風」
さて、アイリスの屋敷の正門には魔法で動く金属兵がいる。
 俺は木の影で様子をうかがう・・・ 敵は5体。不気味なほどの静寂が心地よい。俺は、ありったけの声で叫ぶ「おれはここだぜ」
兵士の目線がこちらに向く。すかさずおれは爆弾を投げこむ。ゴオオオオーーー
2匹仕留めたと 思ったのもつかの間、やつらの剣が俺を狙う。俺は腕をひねり、槍を回転させた。
俺は土を蹴る・・・ 相手の突きが視界に入った瞬間、体をひねり、そいつの顔に回転槍をぶちこむ。
「ギャアアアーーー」そいつが倒れた瞬間、前後から剣をふる兵士が目に入る。
俺は横によけ、ありったけの力で上に跳んだ。「へっ、たいしたことねえな」
槍の先端に爆弾を突き刺し、地面に向かって飛ばした。ドオオオン・・・


4 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:25
オレは持参した薬を体に塗った。これで少しは傷もいえるであろう。部屋を出て階段を上る・・・
すると扉がある。頑丈な扉だ・・・ 俺は爆弾を置く。うねりを上げた爆風でも扉はびくともしない
扉から、数歩下がる。俺は目を閉じて集中した・・・ 「光速の槍!」
ビュンと風を通りぬけた槍は扉のかぎをこなごなに破壊した。「ふう、体力使っちまったぜ」
俺は扉をあけ、中に入った。
「よくきたね、ククク」 「アイリス!、覚悟しやがれ」
即座に槍を回転される。ヒュンヒュンヒュン・・・ 俺は槍を投げる。
旋風槍が奴の喉元にさしかかったとき、急に槍の勢いが止まる・・・
「無駄だよ、私は周囲の物理法則を自由に操れるのだ」
「ちtくしょオオオ」オレは槍を再び手に取り、ひたすら突く。「千本槍!」
超高速であらゆる角度から槍の嵐が襲いかかる・・・ ビュンビュンビュン
「おかしい、槍は奴の体に触れているのに・・・」 槍は相手を傷つける事が出来ない、その光景は目では見えているのにオレには納得いかない。
「体の摩擦係数を0にしたのだ。何をやっても無駄さ。こちらのハ番といこうか」
急に俺の体が重くなった・・・ ひざが崩れ地面にひれ伏す。
「さあ、地図をだしな、そうすれば助けてやろう」 アイリスが不適に微笑む。
「そうはいくか!」オレは地面を這う。「それもよい。重力5倍でへばっていられてもつまらんからな。10倍でどうだ」
グググ・・・ 体が重い。。。 手元にやりはあるものの、それを持ち上げることすら不可能である。


5 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:26
「もうこれしかねえか」オレは袋に火をつけた・・・ その袋を腹に抱える。
「自ら燃え尽きる気か?」アイリスはあきれた顔でこちらを見る」
おれはもはや術なし、というふりを装う。時が凍ったように感じる。そろそろだ「袋の中身は全て爆弾だ!」
その刹那、爆風と煙が部屋を覆う。俺は爆風を利用して奴の上空に跳びあがる。俺は渾身の力をこめて、奴の額にこぶしを繰り出した。
ズン! こぶしがアイリスを捕らえる。。。 アイリスの意識は飛んだようだ。
皮肉な事に俺の体も相当傷ついている。しかも煙で酸素がない。「二人ともここで心中か。仕方ねえ」
双方身動きが取れない状態が数秒続いたかと思われたとき、床がぐらついた。
ミシミシ・・・ 先ほどの重力と爆風で床が崩れ出したのだ。俺とアイリスは床を突きぬけ、物理法則に見をゆだねた。

数メートル下に地面がある。そう思った瞬間、俺達の体が、空に止まった。
「むむむ・・・」無意識的に重力をとめたのだろう。「ギャアアアア」魔女が獣のようなさけびを上げる。空が止まったのはの魔力暴走の前兆だったのだ。
俺達の周囲を、黒い霧が包む。俺はどうなるのだろう。俺達はどこに行くのだろう。
ふとそんな事が頭をよぎった。しかしもうどうでもいい。擬似的ブラックホームに包まれた俺は、ある種の心地よささえ感じていた。

------------ 第一部 完 ------------- 


6 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:26
第二部

ここはどこだ? ここはどこ? なぜそんなことが気になるのだろうか?
なぜ・・・ 思考している? 俺は生きてるのか・・・
まぶたに光が入ったと同時に、自分がただっぴろいこぎれいな部屋にいることに気付いた。
しかし、なぜだか気分が悪い。そんなことを気にしていられるのも、傷が癒えた証拠か。
「お、起きたな」ひげ面で体格の良い男がドアを開けた。「まだ動いちゃダメだぜ。3日前は死にかかってたんだからな」
この男には陽気さに加えてたくましさ、余裕が感じられる。「まあきけや」
俺は無愛想な面持ちで、男の話に聞き入った
「俺の名はカイト。いちおう、この船の船員やってる」男の歯が光る。
「ここは船なのか?」 「そう、お宝を探したり、でかい魚を捕まえて、売ってるんだ」
この男は口が止まらないらしい。「3日前、海に漂ってたお前を救出したのはいいが、ひどいけがで、もうすこし遅かったらやばかった」
「まあ、あと数日で歩けるようにはなるだろう。それまでゆっくりしてな」
カイトはドアを開け外へ出ていった。それにしてもアイリスはどうなったのだろう。
どうやら違う所を漂流しているのか、そもそも別の場所にワープしたのか、カイトの話では俺と一緒だったわけではなさそうだ。


7 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:27
推敲しようね。

8 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:31
なんにしろ、今は休みたい・・・ そう思わせるほど、ここの心地は悪くなかった。
とりあえず聞きたいことはたくさんある。あれやこれや考え事をを胸に秘め、全てを無に帰すかのごとく、俺は眠りについた
・・・・・目が覚める、ごくありふれた感覚が懐かしく思える。
あれから数日たったのか、傷もだいぶ治っている。俺は体を起こしてみた。
「うん、動けるな」立ち上がると、少々だるい感覚は残る。しかし、歩くのに支障はない。
ドアを開けようとした時、向こう側から開けるものがいた。そこには、カイトとは違い、細身で華奢な男がいた。
「お、もう歩いたか。頑丈だな。だったら食事も取れるな。食堂につれてってやろう」俺は、男の背を追った
食堂と呼ばれる部屋には、数人の男達が、食事にくらいついていた。
「まあ、すわんな」俺はこじゃれた椅子に座る。男はは俺の食事の分も持ってきてくれた。
そう、不味くはない、と最初思ったのに加え、今まであまり魚介類を食した事のないガイは、むしろ新鮮なその食事をむさぼるように食べていた。
「俺はフランクというんだ。」「俺はガイだ」「そうか。ガイ、ここはとりあえず数人の船員と、食事係のアンナ、それから船長しかいない。
本来船には、もっと人が必要なんだがな」男は、なれた手つきで食事をを口に運ぶ。「この船の原力はなんだ?」
「まあ、とりあえず、船長に挨拶して来い。そうすればわかる。お前をしばらくここにおいてくれたのも船長の意向だ。もちろんあとで働いてもらうが」
男は早々に食べるものを食べ、食器を片付けた
「甲板に出てみな。船長がいるはずだ。俺は仕事があるから行くぜ」
男はつまよう枝を歯に当てて、だるそうな顔をしながら、食堂をあとにした。
「んじゃ、いってみるか」腹が満幅にふくれた俺は、食器をかたずけ、外に出た。
相変わらず、波はうねりをあげる。周りに大陸は見当たらない。別に不安なわけじゃない。
そう自分に言い聞かせつつ、甲板に向かう

9 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:32
甲板の中央には、なぜか舵がない。船のへりに座って、釣りをしている男がいるだけだ。
「おい、ちょっといいか」俺は声をかける。「どうした? ん? あんた新入りだね」
「そういうわけじゃ・・・ あんたが船長なのか?」男に貫禄はなく、まだ比較的若い船員のようだから船長ではないと俺は推測した。
「俺は船長じゃねえ。そこの床に、取っ手があるだろ。そこを開ければ、動力室があって、その隣に小部屋がある。そこに船長がいる。でもあまり邪魔なよ。」
男の指差した部分にはたしかに取っ手がある。「地下につながってるってわけか」
俺ははしごを降りつつ考えた。舵がなくて、風で動いてるわけじゃなさそうだ。
動力室があるってことは、安物の船じゃなさそうだ。はしごを降りるとたしかに動力室と掲げた看板があった
動力室には鍵がかかっていて入れない。不思議な事にそこからは全く音がしないのだ。
おれは隣の操縦室らしき扉を開ける。中央にはテーブルとイス、奥には人が何かやっている。ここからでは後姿しか見えない。
テーブルには花が飾ってあったし、少々他とは似つかないきれいな部屋だ。



10 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:32
奥にいるのは一人の少女。何かカチャカチャやっている。清楚な感じで、スカートにシャツ、整えた髪が他の船員のイメージから一線を画している。
「おい、嬢ちゃん、船長はどこにいるんだ?」おれはイスにすわり、不機嫌そうにたずねた。
「あら、もう歩けるの? かなり体力あるみたいね。船長は私よ。シャンテって呼んで。」
少女は何をやっているかわからないが真剣である。「おいおい、珍しいな。しかもまだ若いんじゃねえのか。それよりここはどうやって動いているんだ?」
「これは魔力船よ。動力室に魔力石があって、それを私がコントロールしてるわけ」
シャンテの腕にリストバンドのようなものがはめてある。これでコントロールしているようだ。
「この特殊な世界地図に向かって私が念をこめると、船をコントロールできるってわけなの。結構難しいんだけどね。自動化も出来るんだけど、細かい設定が出来ないから・・・」
シャンテが俺のほうに微笑みかけた。「ふーん。で、この船はどこに向かっているんだ?」
「ミスティック・アイランドよ。そこに夢幻の森というのがあるらしいの。そこの木の実は高く売れるって話だわ」
シャンテは目を輝かせる。好奇心旺盛さは幼児以上のようだ。
「ふーん、大変だな。じゃあ俺は近くの港で降りるから、降ろしてくれ」
シャンテの表情がこわばる。「はあ? 手伝ってもらうに決まってんでしょ。用心棒としてね。助けてあげたんだからそれぐらいはしてよね」
「やれやれ、こんなことだろうと思ったぜ」俺はため息を漏らした。


11 :miki:02/04/16 01:44
「明日には到着よ。もうちょっと立ったら作戦会議始めるから、会議室で待ってて」
俺はしかめ面でしぶしぶ了承した。
 部屋に戻って少し考える。俺は今何をしたいんだろう。アイリスを探すなんて無茶だ。稼業を続けるのもいいが、今はあの少女に着いていくのが面白そうだな。
俺は会議室に向かった。
部屋には、カイトがいる。それともう一人、静かに本を読む男。その男は俺を見ると
「あんたも島に行くのか?」とたずねた。「ああ、そうらしい」その男はふんといってまた本に目を移した。
しばたくすると、シャンテが部屋に入る。あいかわらず、目は輝いていて、うらやましいくらいだ。
「じゃ、始めるわよ。えーと、まず、島に直接向かうのは、私、カイト、そして、ガイね。ウイリアムとその他3人は後方支援。」
俺はシャンテにたずねた。「なんだ、後方支援というのは。最初から一緒に行けばいいじゃないか」
シャンテはあきれたような顔で説明する。「ちがうの。ミスティックアイランドは構造が絶えず、変形しているからいつ迷ってしまうかわからないの。
しかし、構成パターンは決まっていて、ウイリアムはそれを解析した。つまり、2つのグループで連絡を取り合えば、迷わず進めるというわけ。夢幻の森までね。」
ウイリアムと言うのは、本を眺めている男らしい。「ただし、私たちと、50km以上離れると、連絡機が通じないからそれも計算しながら行かないとね。」
そういった難しい事は俺にはわからないが、自分の仕事は少女をサポートするだけだ。
少女はいつのまにか真面目な表情で、説明をまとめた。「夢幻の森に実際にはいるのは私たちのグループだけ。ウイリアムのグループは他の場所で待機、連絡を欠かさないように。
他の人は船で仕事ね」 シャンテは、説明を終えるとぐっと疲れたようで、額に汗を流した。
椅子に座っていたカイトは、あくびをしながら、話を聞いていたようだ。あまり難しい話はこの男にもわからないらしい。
それぞれが部屋に戻ったが、会議室は図書倉庫と兼用のようで、俺はそれらを物色していた。「読みたかったら貸してあげるわよ」
「ふうん、じゃあ、2、3冊もらってくわ」おれは適当に本を手に取る。
シャンテは目の色を変えて、「貸すだけだってば。一応、希少な本ばかりで、高い値で売れるんだから」
俺はやれやれといった表情で「わかったよ」と言い残し、会議室を出た。
もう、とっくに日が暮れている。波のざわめきが闇に隠れ、音だけは単調に耳を刺激する。
俺は自分の部屋の扉を開け、中に入った


12 :miki:02/04/16 01:45
俺は目を開けた・・・
いつのまにか眠っていたようだ。とびらを開け外に出るともう早朝である。
「さっさと仕事かたずけてやるか!」 俺が叫ぶと、「おいおい、元気だな。頼もしいぜ」
隣から歩いてきた男はカイトだった。「船長はちょっと不思議な力を持ってるが、俺たちがサポートしなきゃどうなるかわからない」
俺は槍の手入れを怠っていた事を思い出した。「なあ、槍を削りたいんだがいいか?」俺は少々すまなそうな顔で訊いた。
「勝手にしろ」

槍の先端をやすりで磨く。血のにおいを削り落とすと言う意味でもある。
俺のやりは特注で、とても軽い金属で出来ているため、片手で扱える。それゆえ扱う技も独特である。
「さあ、時間だ。いくぞ」カイトが叫ぶ。いつのまにか目的地に到着したようだ

船員達の振る手が見える。ウイリアム達はもう少しあとの出発らしい。
シャンテは愉快そうに地図を見つめる。「この地図は私たちとウイリアムの位置を計算して目的地が見えるようになってる。」



13 :miki:02/04/16 01:58
ここまで感想は?

14 :miki:02/04/16 02:33
今のとこ面白いのは1部だけか

15 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 02:34
涙が出るくらい、イイ!

16 :miki:02/04/16 02:58
>>15 ありがとうございます\(^o^)/
でもキャラで引っ張って妥協する気はありませんので。
ストーリーが面白いというのがスタンス

17 :miki:02/04/16 15:04
age

18 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 15:23
>>1
ストーリーはすごく良く、大変に面白い。
しかし、もうちょっと肉付けをしたり、推敲をしたりした方がいいと思う。
これからのご活躍、期待しております。

19 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 15:49
やっぱり、擬音を多用するもんなのね。

20 :miki:02/04/16 16:44
話が重いつかない・・・
スランプだ藁

21 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 19:15
偉そうなこと言うな!

22 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 19:44
\|/
/⌒ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ゜Θ゜)< そうでもないよ。
| ∵ つ \___________
| ∵ |
\_/



23 :miki:02/04/16 19:53
荒らしはやめておくんなませ〜

24 :名無し物書き@推敲中?:02/04/16 20:17
ところでNeoタン、ルナバはもう書かないんですか?

25 :miki:02/04/16 20:57
??? 違う人だと思いますよ。

26 :miki:02/04/17 01:33
あげとこ

27 :名無し物書き@推敲中?:02/04/17 14:37
素人だとこれぐらいのが普通なの?

28 :miki:02/04/17 19:57
さあ?

29 :名無し物書き@推敲中?:02/04/17 20:26
mikiは「千姫」のソープ嬢でたくさん。

30 :miki:02/04/17 20:28
ま、ほっといて

31 :名無し物書き@推敲中?:02/04/17 21:03
続きはよ書けや

32 :miki:02/04/17 21:37
スランプです。もうちっと待ってておくれ

33 :やどりぎ:02/04/17 22:30
書かないなら沈めといてよ。
忘れられた頃に引き取るからさ。

34 :miki:02/04/17 22:33
どーも。

35 :名無し物書き@推敲中?:02/04/17 23:45
展開が急すぎるのに、それを主人公が違和感無く受け入れているため
読んでいる方がついていけないです
あと、文を区切りすぎなのでは?
簡潔に書こうとしてるのかもしれませんが
逆にくどく感じます
キャラに厚みないのも難点
表情の動きや雰囲気の描写をもっと取り入れれば
感情に動きが出てくると思います
がんばって

36 :miki:02/04/17 23:49
それは感じていました。1部はこの倍あったんですが、間違ってアップしてしまってので、短くなってしまったのです。
以後は気をつけます

37 :miki:02/04/20 00:22
「これは電子地図なの。ウイリアムにも同じ地図を持たせて、地図が周囲の状態を察知、その情報を電波で双方に送る。
すると、2つの場所の構造情報から、パターンを地図が分析してくれて、進むべき方向が表示されるのよ。」
シャンテが得意げに話す。
「おいおい、ずいぶん手の凝った地図だなそれは。ウイリアムって奴が技術屋なのはわかったが、そこまでして行く価値があるのか?
その島は」俺は少しあきれた顔で少女を見つめた。
「ま、木の実だけが目的じゃないからね。というか、それはおまけ。詳しいことは今は秘密よ。」
カイトが叫んだ。「おい、さっさと行こうぜ。」この男はじっとしていられないらしい。
俺もシャンテもカイトの後を追った。

38 :miki:02/04/20 00:50
3人とも島に足を降ろし、前方を見つめる。見渡す限り、平原しかない。
「なんかつまんねえとこだな。この先に何があるっていうんだ?」俺はしかめっ面で口を開いた。
「ちょっと行けばわかるわよ。」相変わらず少女は先を見通しているようだ。
俺たちは、ただ、ひたすら、歩いた。太陽がやけにまぶしい。もう、かなり歩いただろうかというそのとき
少女の目が光った。「さ、見えてきた。霧よ。」
白くもやもやとした霧の向こうには、何があるのかまったくわからない。
「とりあえず、ここを抜けるの。じゃ行きましょ。」シャンテは胸を躍らせた様子で、先に走っていってしまった。
「ま、船長はいつもあんな感じだからな。」カイトが無愛想に言う。
しかし、こんな乾気で暑いところに、まるで前面を仕切るかのように、漂う霧はやけに不気味だった。

39 :miki:02/04/20 01:14
霧を抜けると、そこはさっきの平原とは似ても似つかぬ、岩場だった。足場がごつごつしていて、やけに心地が悪い。
シャンテが急に表情をこわばらせた。
「ちょっとこの島の構造を説明しておくから、よくきいて。この島は岩場、平原、湖、森、洞窟、塔の6つのパーツで
成り立ってるの。塔を中心にして、他のパーツがそれを囲んでいるんだけど、それぞれが霧で仕切られていて、
しかもパーツが入れ替わったりするの。塔が中心にあるっていうのは同じなんだけね。」
俺は面倒くさそうに言った。「だから、俺たちはどうしろって言うんだ? どうすりゃいいんだよ。」

40 :miki:02/04/20 01:45
カイトはふてぶてしそうに黙り込んでいる。普段は口の軽い男らしいが、複雑な話になると
たいそう機嫌が悪い。「船長。説明ならさっさとしてくれ。つまんねー。」
シャンテは真面目な表情で話を続けた。「だから、この島は変化パターンが決まっていて、しかも一定時間ごとに変化するの。
で、ウイリアム達が進んだ場所と私たちが進んだ場所を計算しつつ、次にどう変化するか見分けるわけ。
で、霧の先に何があるかというのも、時間ごとに変わるんだけど、それは、今説明したとおり、2つの位置から、電子地図かはじき出してくれるってこと。」
「それじゃ、俺たちの目的地は森だから、霧の先が森になるまでまっていればいいわけだな。」
ここでシャンテは少し困った表情を見せた。
「実は本当の目的地は、星の塔なのよ。夢幻の森はついで。で、塔に行くためには特定のルートをたどらなくてはいけないの。
そのルートというのが、岩場→湖→平原→洞窟→森→塔 というわけ。今私たちは、ちょうど岩場にいるから、次は湖ね。ま、大変で悪いけど、勘弁してね。」
俺は、しぶしぶした顔で少女の面持ちを見つめた「ったく、こんなことだろうと思ったぜ。お嬢さんの冒険に付き合わされるほど暇ってわけじゃねえんだけどな。ま、しょうがねえか」
かいとも耳をほじくりながら、うつろげにそらをみつめていた。「ま、とにかく難しい話は終わりにしてくれ。あんたも船長にしたがってればいいだけなんだからよ。」

41 :miki:02/04/20 02:03
少女は地図を見つめて口を開く、「今、ウイリアム達は洞窟にいるみたい。地図による位置計算
によると、岩場の先には、森がある。私たちの次の目的地は、湖だから、岩場の先がパターン変化で湖になるまで待たなきゃいけない。
その時間も計算できるんだけど、大体3時間といったところ。」
「3時間じゃ、なげえな。ま、とりあえず霧の前まで行こうぜ。ここごつごつしてて歩きにくいけどよ。」
カイトはとっくに俺たちを置いて先まで歩いていってしまっていた。
「言い忘れてたけど、この岩場には、恐獣プテノサタンっていうモンスターがいるから。
3時間でたりるかな。」憮然とした表情で言うところが、この少女の怖いところだ。
先には何も見えないが、とくかく、この歩きにくい岩場を少しずつ歩き始めた。

42 :miki:02/04/20 02:16
「お、おい。なんだこりゃ。」カイトが馬鹿でかい声で叫ぶ。
そこにいたのは、角と羽の生えた獣人といったところだろうか、ただし
体長は人間の3倍はありそうだ。全身がうろこで覆われた獣人は不気味な眼でこちらを見つめる。
「ケケケケケ」
俺もカイトも体を構えた。「おいおい、あいつか。強そうって言うよりは気味が悪いな。」
少女は俺たちの後ろに隠れて言う。「じゃ、お願いね。」
カイトは先ほどまでの退屈な表情を一転させて、口元を引き締まらせ、目を輝かせた。
「面白そうなのが出てきたじゃねえか。俺にまかせとけ。」

43 :miki:02/04/20 02:42
カイトが指に金属製のナックルをはめた。
それと同時に獣人に殴りかかる。こぶしが頭に触れようとした瞬間、獣人は身をかがめ
その鋭いつめでカイトの腹を裂いた。「くっ・・・・」
さらにその爪がカイトの首を狙う。しかし、爪は首に届くことなく空で止まる。俺が横から槍でその爪を止めるのは容易だった。
「おいおい、案外腕力ないんだな。俺片手なんだがな。」獣人は顔を引きつらせた。
さらにその瞬間獣人の下腹をカイトのこぶしが突いた。
「グゲエ・・・・・・」獣人は体をのけぞらせ、汗をしたたらせた。カイトが調子よく口を開く。「お返しだよ。
どうだい、ギガナックルの味は。おいしいだろ。」
俺は槍の先端を獣に向け、高速で突いた。ビュン・・・
獣人は必死で体をくねらせ、槍をかわし、羽をうならせて空に飛んだ。バサッバサッ
「飛んじゃったよ。どうするの?」シャンテが不安そうにつぶやく。

44 :miki:02/04/20 03:09
「グヒヒヒヒヒグギャアアアアアア」
獣人が口から粘液を飛ばした。ビチャッ・・・
俺たちの足にまとわりつく・・・
体をうねらせる。しかし、足はびくともしない。
「ちょっと、足が動かないわよ。なんなのよ。これ!」
少女が獣人と俺達を交互にをにらむ。
俺は槍を振りかざす。
「手だけで十分だよ」
槍は俊速で放たれる。しかし、槍は獣人には当たらず、上空に消えた。
「おいおい、はずすなよ! なにやってんだ!」
カイトがそういったのもつかの間、獣人は俺に向かって角を向け空から突進してくる。
「ゲエエエエエエエエエエエエエッ」
怪奇の表情で獣人の顔面が迫る。
ザシュゥゥゥゥ・・・・・・・・・・
角はそれ以上俺に近づくことなく、空から落ちてきた槍が獣人を背中から刺した。
「ブーメランスピア。一応計算していた。だが、あまり気分がいいもんじゃないぜ」
俺は、ゆっくりと獣人から槍を抜き取り、獣人は血を流しながら地に倒れた。
「おいおい、やるじゃねえか、でも一時はどうなることかと思ったぜ。」
しかし、カイトも俺も、顔中汗だらけだったのは隠せなかった。
「これくらい当然でしょ。あいつが死んだら粘液も溶けてなくなったみたいだから、さっさと行きましょ。
あと5分もないわよ。」少女は何事もなかったかのようにつぶやく。
「ったくあまり振り回さないでくれよ。じゃ急ぐか。」
俺たちは颯爽と走り、目の前に霧が見えてきた。

45 :miki:02/04/20 04:11
何とか間に合ったようだ。霧の先は湖。霧からは橋が出ていて、ずっと先まで続いている。
この橋を歩いていくだけでいいのだろう。
「んで、またさっきみたいなのはいないよな?もう嫌だぜ」
俺はシャンテに尋ねる。
「湖にはタイタニックピラニアがいるけど、別に湖に落ちなければ何ともない。ご心配なく」
「じゃ、さっさと行こうか」
歩くたびに橋は、ギシギシと音を立てる。ユラユラと揺れる。
「で、船長。あと何時間なの?」カイトが、腕を振るいながらつぶやいた。
シャンテは地図を見つめ、「計算によると、もう20分ないわ。」
「ったく忙しいな。」、俺は苦々しい表情で走り始め、2人も後に続いた。
橋が大きく揺れる。ギギギギ・・・・
俺は息を切らせながら口火を切る。「大丈夫なのか? この橋。」
「大丈夫でしょ。ほら見えてきたわよ。霧が。」少女は前方を指差した。
その刹那、一番後ろを走っていたカイトが体をかがませた。
カイトのいた部分から丸太が崩れだし、その部分の先端は弧を描き、橋は霧から伸びるはしごとなった。
「ぐぐぐ。」カイトは腕一本で丸太につかまっている。
カイトは精一杯の声で叫ぶ。「俺は大丈夫だ。先に登ってろ。」
俺はカイトの下で巨大な影を見つける。
「おいおい、あれ! どうすんだよ! カイトのところまで跳ねてくるんじゃねえのか?」
腕一本で丸太に捉まる男は、体を湖のすぐ上にさらけ出していた。
黒い影は徐々に大きくなり、今にも跳ねてきそうだ。
「早く登って来い!」
カイトはもう一本の腕を丸太に伸ばし、一段一段登っていく。
しかし、間に合いそうもない。ピラニアが跳ぶ。
しかし、ピラニアの大きな口はカイトではなく、わずか下方の丸太を砕いただけだった。
シャンテが何かやっていたようだった。
「おい・・・あんた・・・」おれは顔を引きつらせて少女を見た。
「カイト、もう一回跳ねてこないうちに早く登ってきなさい!」
「助かったぜ、船長・・・」
その剛力でここまでくれば大丈夫だろうというところまで男が登ってきても、俺たちも腕がしびれて、
安心しているどころではなかった。カイトは体中から汗がにじみ出させていた。俺たちは力を振り絞り、霧に向かって
登り始めた。

46 :miki:02/04/20 04:40
霧の先は、先ほどの平原だ。順番でここを通る必要があるということか。
腕が痛い。俺はカイトの方を見る。歩きながら何も話さない。腕を相当痛めたようだ。
シャンテが心配そうにカイトを見つめて言った。「少し休もうか。地図の情報ではまだ数時間あるし。
私もちょっと疲れた。」少女も少しぐったりしている。腕の痛みだけでなさそうだ。
俺たちは平原に腰を下ろす。おれはシャンテの方を向き、ゆっくり口を開く。
「ところで、さっきのは・・・ 魔法か?」
少女は少し困ったような表情をする。
「そう・・・ 私の魔法は幻視。さっきのは丸太をカイトに見せかけて、カイトを丸太に見せかけたのよ。」
「魔女か。世界に数人しかいない人間に出会えるとはな。じゃ、あんたは孤児だったわけだ。」
「詳しいわね。古代王国の伝説まで知っているなんて。でもこの話はとりあえずおしまい。」
俺は申し訳なさそうに呟く。
「あんたも色々大変だったんだろう。突っ込んで悪かったな。ところでウイリアム達は大丈夫なのか?さっきの橋は崩れたし、モンスターもいるし。」
俺は必死で話題を変えた。しかし、少女は以前ほどの明るさはない。
「ここの構造は変化するたびに自動修復されるらしいし、ウイリアムには強い兵器持たせてるから、大丈夫でしょ。何かあったら連絡くるしね。」
「おいおい! 2人ともしょげてねえでさっさと行こうぜ! 腕ももう痛みは引いたよ。
こんなつまんねえとこでじっとしてられねえぜ!」カイトはまたも一人で先に行ってしまった。
「そうね。もう時間だし。じゃ、行きましょうか。」シャンテは微笑む。
俺たちも腰を上げ目の前に見える霧に向かって歩いた。

47 :miki:02/04/20 04:44
うえーん、脳がパンクしそうだよ〜

48 :miki:02/04/20 05:56
洞窟に着くと、そこはまさに薄暗い迷宮で、無機質の石壁がやけに気味が悪かった。
「おいおい、こりゃまためんどくさそうだな。」カイトがきょろきょろと周囲を見渡す。
「あと何時間だ?」しかし、シャンテは地図をみつめ呆然としている「表示されない・・・
ウイリアム達の位置がわからないと、構造パターンもわからないから、先に何があるのかもわからない。
何かあったのかも。」
シャンテはバッグから、連絡機を取り出す。真剣な面持ちで会話を続ける少女を俺たちは見ていることしかできなかった。
「で、どうだって?」
「ウイリアム達は今平原にいるんだけど、向こうのね、地図がね、壊れちゃったんだって。
最初着たときは平原で、船に戻れるから、そこで直してくるってさ。でもどれくらい時間がかかるかわからないって。」
少女は少し困った声で答えた。その声はやけにかわいげがあった。
「おいおい、船長! しょげくれてねえでとりあえず霧の前まで行くとしようじゃないか。こんな迷路さっさと切り抜けたいんだよ」
この少女は気持ちの切り替えはそううまくないようで、やはり、困惑の表情は残る。
「そうね。とりあえずは先に進まないと。この島に関する古文書には、洞窟について記されている記述は少ないんだけど、わながあるから気をつけないとね」
カイトは一人さっさと歩きながら、一人呟く。「こんなもん壁につたっていきゃいいんだよ。」
俺たちはカイトを追いかけ、周囲を見渡す。相変わらず薄気味悪い。石壁の周囲に何か彫ってある。
古代文字かと思われるものや、動物と思われるもの、それらを見渡しながら、しばらく歩きつづけた。
もう数時間歩いただろうか、一本の道にたどり着いた。「ふう、やっとたどりついたわね。この先は行き止まりになっているんだけど、その行き止まりの壁は
レンガでできていて・・・」シャンテはくどくどと話し始めたが、カイトは聞かずに先に言ってしまう。
そのレンガは金色に光っていて、薄暗い洞窟とは対照的に威圧感を示していた。
「ふうん、こりゃ金になるんじゃねえのか?」
カイトはぺたぺたとレンガを触っている。「あ、ダメだってば!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・
周囲の壁が少しずつ狭まっているように感じる。おれはシャンテをにらむ。
「おい、わなってのはこれのことか!」
「そうよ。上から5番目、左から16番目のレンガを壊せば壁は消えるけど、他のに触れると押しつぶされちゃうのよ!
カイトは人の話聞かないから・・・ バカ!」
「おいおい、そういうことは最初からいっておいてくれよ。まいったぜ。」カイトは少しずつ押し迫ってくる壁を見渡す。
俺はシャンテの言ったレンガに向かって槍を放つ「光速の槍!」
シュウウウ・・・・・・・・・・・・・・
レンガの壁は姿を消したが、押し迫る壁は動きを止めない。
俺はあせった様子で、目の前に見えている霧を見つめて言った。
「もう行くしか、ねえんじゃねえのか? 今の状況じゃ、あと何時間で、どれが変化して、どこにくるなんて言ってられないぜ。」
カイトはもう霧の前で立っている「早く来いよ!氏にてえのか!あと、俺のせいにするなよ!」
少女はあきれた顔で走り始める。「しょうがないね・・・ この先が夢幻の森でありますように」
壁が俺たちを押しつぶそうとする寸前で、霧に身を投げた。


49 :miki:02/04/20 06:12
「ふう、運がよかったわね。やり直しにならなくてよかった。」
シャンテが息を漏らす。
眼前には、鬱蒼とした木々が何か言いたげに葉を鳴らしている。
真っ赤な木の実をいくつもつけている。高く売れるというのはこれのことだろう
「木の実を取るのはウイリアム達の役目、私たちは先に進むだけ。決められたルートをたどってきたから
もう構造変化に関係なく、この先は星の塔よ。誰かさんのせいで危うくのところだったけど。この森には用はないの」
「あのさ、怒るなよ」カイトもやや居心地が悪そうだ。
「別に怒ってないけど? さっさと行きましょう」
しかし、機嫌の悪さを隠しきれないところが、この少女らしいといえばらしい。
俺は下手に話に触れることもせず、先を目指した。

50 :miki:02/04/20 06:37
「で、一つだけ注意。ここには邪樹という木が何本か立っていて、ヒトの女を見つけると
襲いかかるらしいの。だから、安全なルートをたどっていくわよ。私についてくること。いいわね?」
カイトはもう先を行ってしまっていた。人の話を聞かないという点ではこの男に勝るものはないようだ。
「ちょっと、そっちじゃないわよ!」聞こえていないらしい。しかも歩くのが速く、追いかけるだけで骨が折れる。
「おい、カイト、そっちじゃねえってよ!」俺はできるだけ大きい声で叫びをあげる。
カイトは足をとめた「え? 違う? 先に言えよ」
シャンテがカイトの頬を叩く。響きのよい音が鳴る。
「もう、いいかげんにしてよ・・・ 遊びじゃないのよ。気を抜いたらいつ死ぬかわからないんだから!」
少女の頬が少し涙を落とす。
「おいおい、わかってるよ。でも船長の話って長いからさ・・・」 
カイトは本当に困ったような様子で、目をきょろきょろさせていた。
「ま、喧嘩はよそうぜ。さっきの道に戻ればいいだけだろ。」
俺は仲介ともいえないような発言でその場を取り繕った。

51 :miki:02/04/20 07:13
その瞬間、目の前にあった大樹の葉がこうもりへと変化しシャンテの肩をつかみ、空へ舞い上がった。
「あれか・・・ こんなことになるだろうと思ったぜ。」俺は槍を大樹に向ける。
カイトは動かない。大樹は枝の先端を尖らせて上空にあるシャンテに向けた。
こうもりはゆっくりと高度を下げていく。
俺は槍の中央を持ち回転させる。ビュンビュンビュン
旋風槍で大樹を切りつけた。ギギギギギギ・・・・
しかし、かすり傷だけで倒れはしない。
こうもりが高度をさらに下げる。枝に近づいていく・・・
俺はカイトの方を見る「おい、あんた何やってんだ!」
カイトは眼を済ませて、大樹を見つめていた。
「ガイ、ちょっとどいてろ。」
カイトは俺を払いのけ、大樹の前に立った。こぶしが熱をあげて吠えているように見えた。
「さっきので腕いためているっていうのによ。手間がかかるぜ。」
カイトは跳び上がり木と地面のちょうど境目に45度の角度からこぶしを放つ。
根から破壊された木は、体勢を維持できず、倒れてきた。
俺たちは瞬間的に避け、こうもりは木の葉にもどり、落ちてくるシャンテを受け止めた。
「大丈夫か?」俺は心配そうにシャンテを立たせた。
「大丈夫よ。一応カイトさんには礼を言っておくわ。」少女はほんの少しだけ嬉しそうだった。
「素直じゃねえ人だな。今のオメガナックルでこぶしはボロボロだ。ま、汚名返上ってことにしてくれや」
カイトが自慢げに漏らす。
「しょうがないわね・・・ じゃ、霧はもう見えてるでしょ。あそこよ」
シャンテ指差した方向を、カイトはすでに歩き始めてしまっていた。
少女はため息をついた。

52 :miki:02/04/20 07:39
そこは塔というには、あまりにシンプルで、内部がなく、外側の螺旋の階段から屋上まで
そのまま登れるようになっていたさっきまで輝いていた太陽は急に姿を消し、夜空に星が輝いていた。
「なんだよ、えらい単純だな。この階段登っていけばいいだけか。」
「そう。屋上から見た星はきれいそうね。じゃ、もうすぐ目的は達成ね。」
さっきまで落ち込んでいた素振りも見せず、急に目を輝かせる。
階段を上りながら、俺は口を開く。
「で、ここに何があるんだ? ここまでかなり骨が折れたぜ。」
「スタージュエル。伝説の宝石。古文書にあるだけで、誰もみたことのない幻の石。」
螺旋階段を上り終えると、その屋上は円状で、中心には石碑がある。
少女は走っていって、その石碑に飛びつく。
「これよ! 古文書にあるとおり。石碑を解読すると、「星の心を射よ」なんだけど
ここからがよくわからないのよ。」
だが、ここに来れたことがよほどうれしいらしい。
「おいおい、じゃあどうするんだよ。わからねえんだろ?」
俺は呆然とすると同時に、少女は急に困ったような顔を見せる。
「さあねえ? あはははは」
「こればかりは俺のせいにすんなよ。」
カイトが憮然とした態度で呟いた

53 :miki:02/04/20 07:39
うえーん

54 :miki:02/04/20 07:54
「星の心ね・・・」
俺は燦燦と輝く夜空を見つめながら、こういう情景も悪くない、そう思った。
「じゃ、お弁当でも食べましょう。とりあえず疲れちゃったし」
シャンテはバッグからサンドイッチを取り出す。
「あ、俺も食う」
カイトとシャンテはがつがつと、食事をとっていた。
俺は星の配列を一つずつ眺めていた。
「五芒星・・・ あれか?」
五つの星が、ちょうど正五角形になるように配列を取っている。
「なにかわかったのか?」 カイトは手をとめず、顔も向けず、言葉だけを発した。
俺はその星達の中心めがけて、渾身の力で槍を投げ、槍は闇の中に消えた。
「何やってんのよ。バカ? 槍投げてどうすんの?」
「まあ、みてろ。」
俺は星々を見つめ、ただただ、その情景に見とれていた。

55 :miki:02/04/20 08:08
空から宝石と槍が、降ってきた、という光景に少女は驚きを隠せなかった。
「何これ? ・・・ よくわかんないけど、すごい!」
俺は床に刺さった槍を抜き取り、シャンテは宝石を手に取った。
「ふうん。本当に星の形をしてるのね。きれい・・・」
その宝石は常にわずかな光を放っていた。
「じゃ、帰るか!俺早く寝てえんだ!疲れたよ!」カイトはもう用が済んだとわかると、急に態度を変えた。
俺は石に見とれている少女の顔も見ずに、空を眺めた。
「ま、これであんたらの目的は達成されたわけだ。俺もずいぶん疲れたぜ。
カイトのいうとおり、さっさと帰るとしようぜ。」
「わかってるわよ!デリカシーないんだから。ウイリアムと連絡取るから待っててよ」
カイトはもう階段を下りていってしまっている。よほど帰りたいらしい。
「もう数分で霧が、平原につながるって。じゃ、帰りましょうか。そこそこたのしかったわ。」
少女は俺よりも石のことで頭がいっぱいなのはやはり隠せないようだ。
本当に疲れたが、いい刺激にもなった、そんな心持ちで、俺たちは岐路についた。

56 :miki:02/04/20 08:24
男が扉を開いた音で、俺は目を覚ました。日がまぶしい。ずいぶん時間が経ったようだ。
まだ寝ていたい、というには俺は寝すぎていたというのか。
「ようやくお目覚めか。ガイ。昨日はご苦労だったな。俺も久しぶりに疲れたぜ。
腕がうごかねえよ。疲れてる体で悪いが船長が話があるそうだから会議室に来いってよ。
じゃ、待ってるからな。」
相変わらず頑強そうな体つきで、男はそういい放つと、ドアを出た。

57 :miki:02/04/20 08:46
会議室の扉を開けると、シャンテが待ちくたびれたかのように椅子に座っていたが、
おれを見つけると急に目を輝かせ、浮かれた態度で俺を迎えた。
「昨日はご苦労様。本当に助かったわ。ありがとう。感謝してもしきれないくらい。」
どうやら嘘ではないらしいという事は、素振りでわかる。少女は昨日のしこりもなく、相変わらず元気そうだ。
「感謝してもらってありがたいが、俺にもすることがあってな。近くの大陸まで連れて行ってくれないか。」
「今、ボートをつなげであるわ。メルアーナ大陸が見えるところまで来ているから、漕いでいけばすぐよ。
とりあえず、甲板にいって見て来なさいな」
「そっか。悪いな。んじゃボートはもらっていくぜ。」
俺は会議室をでて、甲板に向かう。
俺はそこで、船員全員かと思われる人数に取り囲まれた。
「おいおい、豪勢な歓迎だな。ここまでしてくれなくてもいいんだぜ。」
俺は少し申し訳なさそうに話す。海はやけに静かで太陽は輝いていた。風も心地よい。
しかし、船員たちは沈黙したままだ。俺を囲んでただひたすら、沈黙していた。

58 :miki:02/04/20 09:05
「おい、カイト、なんでお前まで黙ってるんだよ。どうした?」
カイトは俺を悲しそうな目でにらむ。本好きのウイリアムという男は、無表情で俺を見つめている。
しばらく時が止まる。海のさざなみと、カゴメの泣き声だけがこだまする。
「ごめんなさいね。」
甲板に出てきた少女は俺に銃を向けた。
「これは決まりなの。私たちは全員孤児で、父に拾われた。父はいい人で船員も何百人も居て、とても慕われていた。
でも、ある場所で父達が財宝を発見したとき、それを独り占めするために、父を含め一緒に探検に出かけた船員を皆殺にして、逃げた。
といっても、一人だけ生きていた船員が居て、それを私たちに報告し、その人もそれから逝った。私たちはしばらく食事ものどが通らず、何もできなかった。
しばらくして、この船であるルールができた。「他人は信用できない。来るものは利用して、殺せ」
悪いけど、あなたも例外というわけにはいかないのよ。ごめんなさい。槍も預からせてもらった。」
少女は銃をこちらに向けて近づいてくる。少女は、泣いていた

59 :miki:02/04/20 09:05
うえーん。話が広がりすぎて収拾がつかなくなってきたよお

60 :miki:02/04/20 09:29
「・・・ 撃たねえのか?」
少女は銃口をこちらに向けたまま、動かない。銃弾は放たれることなく、銃は地に落ちた。
「おいおい、船長。あんた、甘すぎるんだよ。情にもろいっていうかさ。
あんたがやらねえなら俺がやるよ。」
ウイリアムという男が、銃を向けた。
男は銃をしまう。「ま、あんたにゃ悪いが運命ってことであきらめろ。このまま沈めてやる。
それが本望だろ。俺もこんなことはしたくなかったんだが。決まりだからな。」
やはりウイリアムという男にも情はあるようで、やけに悲しそうだ。
「??? どういうことだ!?」俺は叫ぶ。
「あなた以外の全員に、「あなたが銃に撃たれて倒れた」という幻視を見せているわ。
ウイリアムは銃を撃っていないけれど、「撃った」という幻触感を与えた。この会話も聞こえない。」
「いいのか? 俺を殺したいんじゃないのか?」
俺はシャンテをこわばった表情でにらむ。
「何も言わせないで。ボートは船につないであるわ。早くして。幻視は長くは持たないのよ!私の気持ちがわからないの!?」
俺は何も言わず、ボートに乗り込んだ。少女を振り返ることはしたくなかった。ボートが海を漂う中、俺は昨日の冒険を思い出していた。そうすることしか、できなかった。

---------------------------第二部 完-------------------------------

61 :miki:02/04/20 09:31
終わったよ〜 \(^o^)/
第三部なんて何も思いつかねえ。誰か引き継いで(ワラ

62 :miki:02/04/20 12:46
乾燥とか要望あったらかいてくだせえ

63 :ズビグニュー:02/04/20 12:56
感想ですが、台詞が多すぎます。

64 :miki:02/04/20 13:06
ええ、わかってます。
ボキャが貧なので。どうしましょう

65 :ズビグニュー:02/04/20 13:18
もっといろいろな本を読んでみましょう。
ファンタジーに限らずになんでも。
独創的な世界観をおもわせるような
雰囲気を作り出してください。第三部楽しみにしています。

66 :miki:02/04/20 23:03
誰も呼んでねえのか・・・

67 :名無し物書き@推敲中?:02/04/20 23:08
とりあえず完結させるのは偉いね。
語彙を増やすのはすぐには無理なので
しっくりくる表現を模索しながら書くしかない。類語辞典とか使う。

68 :ken:02/04/20 23:10
源氏物語(愛の秘め事挿入編)83話 須磨3UPです
アダルトショップがリニューアルしました。
新製品も続々入荷してますよあそびにきてね〜
アトピーの人、必見覗いてみてくださいね〜
http://www3.ocn.ne.jp/~genji/
∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝

69 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 00:51
age

70 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 01:08
悪くは無いんだが、台詞が多すぎる

71 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 01:12
台詞、それと擬音に頼るのはやめてみなさい。
とりあえず、書いたものから更に要らない文章、単語を引いていく作業をするように。

72 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 01:17
ストーリーは?

73 :miki:02/04/21 02:08
ぼきゃ増やす訓練してるうちに数年立ってしまいそうなんで、第三部に取り掛かるとしますか。

74 :miki:02/04/21 02:36
ストーリー展開の要望もキボン。こういうキャラ出せ、とか

75 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 07:34
ストーリーと戦闘シーンだけいい

76 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 07:39
もうキャラを増やすな

77 :名無し物書き@推敲中?:02/04/21 12:35
話はすごく面白いけどね

78 :( ゚д゚):02/04/21 18:40
小説というにはちと会話が多すぎかも。
着眼点は良いと思います。
もう少し起承転結を分かり易くすると
もっと面白い物になると思います。

79 :名無し物書き@推敲中?:02/04/22 06:47
age

80 :名無し物書き@推敲中?:02/04/22 07:15
ファンタジーとして見ると話は面白いほう。
もう少し行間で雰囲気を出してみると良くなると思うよ。
描写をもう少し増やしてみるのはどう?
あと76に同意。これ以上キャラを増やすと本当に収拾つかなくなるんじゃない。
ただでさえ叫んでるんだし。
大風呂敷を広げ過ぎるとあとで大変。

あ、ひとつ言っていい?
「」(かぎかっこ)の中にまた「」がある場合は、中にある「」を『』に
変えて欲しい。読みにくくってしょうがない。

81 :miki:02/04/22 07:31
皆様感想ありがとうございます。
キャラは増やしますが。というか、基本的に三部は違う話にするんで、二部のキャラクター
はもう出さないため、(後で出てくるかもわからんが、全員ではない)キャラ出さないとどうしようもないです。


82 :miki:02/04/23 02:24
あとかおさん見てくれてどーもです

83 :名無し物書き@推敲中?:02/04/23 02:58
ネオ君にも言えるんだけど、ライトノベルチックな小説を書く人のクセってあるのかな?
上の方で記されてるとおり色んな本を読むといいと思いますよ。
楽しみながら普段触手の動かない本にも手をだしてみなさい。

それから文章はなるべく「要らない個所」を減らすように。

84 :名無し物書き@推敲中?:02/04/24 15:13
>こういうキャラ出せ
とりあえず魅力的な敵役を出してくれ。

85 :名無し物書き@推敲中?:02/04/25 00:42
age

86 :名無し物書き@推敲中?:02/05/04 21:54
あげ

87 :名無し物書き@推敲中?:02/05/05 23:23
age

88 :名無し物書き@推敲中?:02/05/16 03:03
age

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