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ギャルゲー板SSスレッド Chapter-3

1 :缶珈琲:2001/08/18(土) 22:11
短いのから長いのまで、ほのぼのからダークまで、健全からえろえろまで。
ここはギャルゲーに関する二次創作小説、いわゆるSS(=サイドストーリー、
ショートストーリー)を投稿するスレッドです。
あなただけの物語を、ここで語ってください。

前スレ「復活のギャルゲ板SSスレッド」(容量が大きいため、かちゅーしゃなどが必要です)
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=989185904
前々スレ「ギャルゲー板SSスレッド」
http://yasai.2ch.net/gal/kako/972/972092485.html

使用上のご注意などは>>2へどうぞ。

2 :缶珈琲:2001/08/18(土) 22:11
<本スレッド使用上のご注意>

・ある程度まとまった投稿の後に、スレッドを上げる場合は、あらかじめ短い
 レスを9個sageで書く、いわゆる「回し」を行ってください。これは、長文が
 TOP10に上がると迷惑だったり、上げ荒らしに悪用されたりするのを防ぐためです。
 短い場合については、必ずしも必要ありません。

・特に内容の制限は設けません。ただし、過度に残酷な内容などの場合、
 不快に感じる読者もいます。不要なトラブルを避けるためにも、そのような
 読者が読むのを回避できるような配慮を心がけてください。
 (本文開始前に注意をつける、別の場所にアップしてリンクだけを張るなど)

・良いと思った作品には、一言感想を。それがSS作者の心の支えになります。

3 :缶珈琲:2001/08/18(土) 22:14
というわけで立てました。前スレに引き続き、このスレを管理したりしなかったり
させていただきます、1改め缶珈琲です。
(つっても、ときどきインデックスまとめたり、容量チェックしたりするだけですけど)

前々スレに引き続き、前スレも非業の最期を遂げてしまいましたが、また
のんびりマターリと行きましょう。では下がるの待ち。

4 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/18(土) 22:29
>1
ご苦労様です。そういえばコテハンになったのですね。
これからもスレ管理頑張ってください。

本当は祝電代わりにSSを一本といきたいところですが生憎ネタがないのでこれくらいで勘弁。

5 :いつかあの空へ(1):2001/08/19(日) 01:08
 ぷかぷか、ぷかぷか。
 両手両足をいっぱいに広げて、あたし――赤井ほむら、ひびきの高校生徒会長の
はずだ、多分――は湯船に浮かんでいる。
 に、してもだだっぴろい風呂だよな。修学旅行の時の露天風呂だって、こんなに
までは広くなかったし。天井もむやみに高けりゃ、床も総大理石。壁からはご丁寧に
ライオンの顔が生えてて、口から湯があふれ出てる。うーん、本物を見たのははじめて
だぜ。
 あー、しかし、気持ちいいわこりゃ。こうしてると、今日のできごと全部がまるで夢だっ
たみたいな気がする。ていうか夢じゃねーかな。現実に、あんなことあるわけが――。
 ぱかん。
「あいたたた……」
「何をくつろいでおるのだ貴様!」
 大理石の床の上で、洗面器(バカバカしい事に純金製らしい)が、からからと音を立てた。
「おまえなぁ! こんなもん人の頭に投げるんじゃねーよ!」
 あたしは抗議の声を上げつつ、声のほうに向き直った。そいつは、紺色のスカートの
上に白いエプロン(いわゆるメイド服ってやつだ)を着て、風呂の入り口のところに立っ
ていた。
タチの悪い事に、片手には次の洗面器なんか用意してやがる。いや、もっとタチが悪い
のは……
 その顔があたしだって事だ。
 ……自分でいうのもなんだが、死ぬほど似合わねーな、メイド服……
「いつまでもぐずぐずしておるからなのだ! 今の状況がわかっておるのか貴様!」
 あたしの顔から、あたしの声で、あたしのものじゃない言葉が吐き出される。
「へいへい、わーってますって。……ったく、夢は夢でも悪夢だよな……」
 あたしは立ち上がり、手近の鏡の前に立って、その曇りを手でぬぐった。そこには、
あたしの一番見たくねえ顔が映っていた。
 あたしの天敵、伊集院メイの顔が。

6 :いつかあの空へ(2):2001/08/19(日) 01:09
「ったく……なんだってこんな事になっちまったんだろな……」
 どこの特別製だが知らねーけど、とにかく異常にふかふかしたバスタオルで体を拭き
ながら、あたしはつぶやいた。目の前には、やたらぞろぞろした着替えが用意されてる。
うげ、これに着替えろってのか……。
「ほう……そういう言い方をすると、まるで貴様のせいではないように聞こえるのだが?」
「あたしが悪いってのかよ! 元はと言えば、てめぇがあんなオモチャ、これみよがしに
学校に持ち込んだのが始まりだろーが!」
 慣れねえブラと格闘しながら――伊集院の奴、あたしと同レベルの貧弱胸のクセに、
ご丁寧にこんなもんつけてんのかよ――あたしは叫んだ。
「オモチャなどではない! 最新の大脳生理学をベースに開発された、ハイパーバーチャル
システムなのだ!」伊集院が、あたしの顔とあたしの声で怒鳴り返す。「……それにあの時、
エサでも見つけた野良犬の様に、よだれをたらしながら近寄ってきたのはどこのどいつだっ
たかな?」
「てめえだって、テストプレイヤーは多い方がいいって喜んでたじゃねーか!」
「確かにな。あの時は貴様のバカさ加減を過小評価していたのだ。まさか、興奮のあまり
システムを殴り壊すほどのバカとはな」
「あ、あれは……ちょっと撫でただけだろ」
「ほほお? 貴様の知能はサル並だが、腕力もゴリラ並だとは知らなかったのだ。筐体に
しっかりと、拳の跡がついておるのだが?」
 ぐ。あたしは言葉に詰まった。追い討ちをかけるように伊集院は続ける。
「修理費はいったい何百万、いや、何千万になるだろうな? なんだったら、法的手段に訴え
てもよいのだぞ?」
 う……悔しーけど、金の話になると立場が弱い。
「ま、まぁ、あのコンピュータがぶっ壊れたのは、確かにあたしのせいかも……だけどよ、
それであたしたちの中身が入れ替わっちまうなんて、一体どういう理屈なんだ?」
「ふん、貴様の知的レベルで理解できるようなシロモノではないのだ。ていうか、理屈が
どうあれ、起こってしまった物はもうどうしようもないのだ」
「な、なんか納得いかねえぞ……」
「とにかく! 貴様が悪いったら悪いのだ! 解ったら、修理が終わるまでの間、せいぜい
ボロが出ない様に、メイの代わりをつとめるのだ!」
「はいはい、わーったよ。ったく……あれ?」
 ようやく着終わったドレスを見下ろして、あたしは言った。
「……な、これでいいんだっけ?」
「前後が逆なのだ」伊集院はため息をついた。「……先が思いやられるのだ」

7 :いつかあの空へ(3):2001/08/19(日) 01:09
 さて、場所は変わって伊集院家食堂。
 しっかし、どこもかしこもムダに広いよな、こいつの家。なんかもう、テーブルの端が
かすんで見えねぇぞ。このテーブルクロス、洗濯すんの大変だろーな……。
 あたしたちがこの部屋に入った時点で、テーブルには既に、伊集院の両親と、あと兄貴
が座ってた。明るい家族団らん……って奴かと思ってたんだが、なんかみんなミョーに静か
なのが、あたしにゃ解せない。ま、あたしにとっちゃ、喋ってボロが出ねえ分だけ好都合
なんだけどな。
 ……なんて感想を言ってたのは少し前まで。いまのあたしの集中力は、目の前に並べ
られた料理に100%向けられている。
「く〜っ、たまんねえな、おい」
 あたしは、口元にこぼれかけたよだれをぬぐった。
「ええい、じゅるじゅると品のない音を立てるでないっ」
 メイドのかっこしたあたしの中にいる伊集院が(いい加減ややっこしくなってきたな)、
小声でひそひそと言った。とりあえずこいつは、臨時の付き人って設定で、あたしのそば
にくっついてる。ちなみに、本来の付き人の咲之進は、例のバーチャルシステムとやらの
修理に飛び回ってるそうだ……って、んな事はどうでもいいんだって!
「うっし、んじゃさっそく、いっただっきま〜す!!」
 あたしは、いっぱい並んでるフォークの中から、一本を無造作につかんだ。
「こら待て! その料理に使うフォークとナイフはそれではないのだ!」
 伊集院が耳打ちする。
「……んなこと別にいーじゃねーか」あたしも小声で返しながら、水の注がれたコップに
手を伸ばす。ん? やたら丸っこいコップだな……
「ああ、それは飲み水ではないのだ!」
「いちいち細けぇな! んな事気にしてたら、メシがまずくなっちまわぁ!」
「貴様のような庶民はそれでもよいが、上流階級には上流階級のやり方があるのだ!
ああ、ほらそれも違う! こら、丸ごとかじりつくな! ああっ、なんでその料理に
ソースをかけるのだーっ!」
「ああもううるせえーっ!!」
「どうかなされましたか、メイ様」
 ぎくっ。
 声をかけてきたのは、“頑固”と“偏屈”とを大鍋に放り込んで、3日ほどぐつぐつ
煮込んだよーな、そんなばーさんだった。たしか伊集院の奴は婆やとか呼んでたっけか。
「メイ様。お食事中はお静かに」
「……はい」
 くっそー、新手の拷問かこれはっ!?

8 :いつかあの空へ(4):2001/08/19(日) 01:10
 つ、疲れた……。
 あたしは、伊集院の寝室(もう、広さを描写するのもめんどっちい)のベッドに
寝っころがった。……なんでメシ食うだけで、こんなに体力消耗しなきゃいけねーんだ、
ったく。
 ま、今は伊集院の奴は電話かけに行ってていねえし、ちょっと休憩……ってもう帰って
きやがったよあんちくしょ。
「どうだった? うちのじいちゃん、なんか言ってたか?」
「貴様の言ったとおり、一文字の家に泊まるといったら、あっさり納得したのだ」
「そっか。ま、茜の奴は事情知ってるから、適当に口裏合わせてくれるだろ」
 別に、じいちゃんにも正直に話したっていいんだけど、余計な心配かけたかねーし……
もういいかげん歳だしな。
「さって、腹もふくれたし、寝るとすっかな」
「貴様、食う事と寝る事しか頭にないのか?」伊集院はジト目であたしをにらみつけた。
「……ま、庶民にはとうてい手の届かんメニューであるから、天に昇る気持ちになるのも
無理はないがな」
「んー……確かにうまかったけどな、しかぁし!」あたしは人差し指を立てて、ちっちっち
と振った。「日本じゃあ二番目だ」
「何だと! では日本一は何だ!?」
「茜ンとこのカツ丼。うめえんだこれが」
「……」
「……」
 一瞬だけ黙りこんだ後、伊集院の表情が、勝ち誇ったような笑いに変わった。
「……ふん。何かと思えば、貧乏人の負け惜しみか」
「だぁぁ、違うっつの! だいたいてめぇ、茜ンとこのカツ丼食ったことあんのかよ!」
「ないに決まっておるのだ! メイはそんな訳の解らん物を食したりはせん!」
「訳の解らん物って……おい!? まさかお前、カツ丼そのものを食ったことねーのか!?」
「……それがどうかしたのか?」
「いや、別に」あたしは、なんか勢いをそがれたような気分になった。「案外、金持ちっ
てのも不自由なもんかも知れねーな……って思ってよ」
「ど、どういう意味なのだそれは!?」
「別に。どうもしねーよ。さ、とっと寝ようぜ。おやすみ……」
 ベッドの上に、大の字に寝っ転が……ろうとしたあたしの腕を、伊集院が引っ張った。
「こら待て、なのだ」
「まだ何かあんのかよ!?」
「明日は伊集院家主催のパーティーなのだ。その場で今日のような振る舞いをされた
日には、メイだけではなく伊集院家すべての恥となるのだ! そうならないよう、今から
社交界のマナーの特訓なのだ!」
「い、今からか!?」
「今やらんでいつやるというのだ!? パーティーは明日なのだぞ! 今夜は寝かせて
やらんからそう思え!」
 うげぇぇぇ。勘弁してくれえ……。

9 :いつかあの空へ(5):2001/08/19(日) 01:10
 ふわぁぁぁ。眠てぇ……。
「こら貴様。何をたるんだ顔をしておるのだ」
「そりゃお互い様じゃねーか。目、半分閉じてるぞ」
「貴様の飲み込みが悪すぎるのがいかんのだ! あれならコメツキバッタにスペースシャ
トルの操縦でも覚えさせるほうがまだ楽なのだ」
「へいへい、悪いのはあたしでございます」
 うんざりした気分で、あたしはパーティー会場を見渡した。
 だだっぴろい会場には、やたら豪華そうな絨毯(たぶん、値段を聞いただけでげっそり
できる事請け合いだ)が敷かれてる。天井からぶらさがってるのは、もし落ちてきたら
即死確定の超巨大シャンデリア。さらに、テーブルの上には、これまた高級そうな料理。
嫌味な事に、参加客のほとんどは、ろくすっぽ料理も食わずにだべってやがる。
「……にしても、なんかすげえ面子がそろってるな」
「伊集院家主催のパーティーともなれば、これでも大した事のない方なのだ。ほれ、あそこ
には都知事の黒岩氏。あっちは桐原コンツェルンの総帥。その隣は総合科学者の影山氏……」
「あ、歌手の早坂アコ発見。サインもらいにいこっと」
「こら、よすのだ貧乏くさい!」
 歩き出したあたしを、伊集院が止めようとする。つっても、伊集院の力であたしに叶う
わけが……叶うわけが……あれ? しまった、今は体が逆なんだっけ!
「まったく、これだから貴様は目が離せんのだ……あ゛」
 伊集院の表情が一瞬凍りつき、そのままぎこちなく視線をそらした。
「ん? どした?」
「……あまり会いたくない奴に見つかったのだ」
 あたしは、伊集院がさっきまで見てた方向に顔を向けた。ちょうど、薄ら笑いを顔面に
貼り付けたにやけ野郎が――いや、人によっては「さわやかな笑顔」って言うかも知れ
ねぇけど――こっちに歩いてくる所だった。あれ? どっかで見た顔のような?
 そいつはあたしの目の前で止まると、いかにも礼儀正しい、ってな感じで一礼した。
「ご機嫌麗しゅう、メイ様」
「へ? あ、うむ。苦しゅうない」
 ……って、これじゃ時代劇だな。
「満月に照らされた今宵のあなたは、いつもにもましてお美しい」
 げろ。よく真顔で、んな恥ずかしい事言えるもんだ。
「おほほほ、そ、そうでもなかったりでございますのことよなのだ」
 どこの国の人間だあたしは。
「……ところでメイ様、彼女は?」
 あたしの傍らの、気まずそうに立ってる伊集院に視線を移して、そいつは言った。
「え? ああ、そいつはあたしの……メイの新しい付き人……なのだ」
「ふむ、左様ですか……失礼ながら、あまり育ちの良いお方のようには見受けられかね
ますが……」
 ほっとけっ!
「差し出がましいようですが、身近に置く人間の人選は慎重に行われますよう。悪貨は
良貨を駆逐するとの諺もございます。無知と無作法とは、知らず知らずのうちに周囲を
侵す物。ましてやメイ様、あなたは――」
 そいつは、言葉を一旦切って、あたしの眼をのぞき込む様にして言った。……なんでか
知らねーけど、背中に鳥肌が立った気がした。
「あなたは、私の妻となる女性なのですから」
 ぶぅっ!!

10 :いつかあの空へ(6):2001/08/19(日) 01:11
「どうかなされましたか?」
「い、いやいやなんでもねえ……のだ。ちょ、ちょっとむせただけ……あ、ちょっと急用を
思い出しちまった……のだ。失礼するのだ」
 伊集院の袖を引っ張って、あたしはそそくさと逃げ出した。
 そいつから充分離れたのを確認して、伊集院にひそひそ声で問い掛ける。
「……おいおい、なんなんだありゃ?」
 伊集院は眉をひそめながら答えた。
「城ヶ崎和司。ベンチャー企業“キャッスル”の経営者にして技術者なのだ。奴が開発した
ネットワークOSは、あっという間に世界のシェアの75%を奪ってしまった……企業と
してはまだ弱小ながら、伊集院財閥にも一目置かれておるのだ」
 あ、そういや知ってるわ。前にTVのインタビューで、なんだか偉そーな事言ってたっけ……
なるほど、だから見たことあったのか。
「で、あいつとお前が結婚するってか。にゃははは、そりゃ案外お似合いかもな」
「笑い事ではないのだ!」
 伊集院は心底嫌そうな顔をした。あたしの顔だから、なおさら良く解るってもんだ。
「なんだ、嫌なのかよ。だったら、きっぱり断っちまえばいーじゃねーか」
「簡単に言うな、なのだ……」伊集院はうつむき加減でつぶやいた。「伊集院財閥としては、
奴の持っているシェアとノウハウがぜひとも欲しいのだ。だが、強引な手段ではすべてを
ぶち壊しにしかねない。そこで……」
「はーん……政略結婚、ってやつか。……けっ、くだらね」
「きっ、貴様に何が解るというのだ!」
「解りたくもねーよ。お前みたいな腰抜けの事なんかな」
「なっ……!! 貴様、言うに事欠いて、メイを腰抜けだとっ!」
 伊集院がにらみつけてくる、その視線を、あたしは正面から受け止めた。
「腰抜けに腰抜けって言って何が悪ィんだよ。学校じゃ、あんなにあたしに突っかかって
来やがるくせに、こんな時だけおしとやかなお嬢様でござい、ってか? はぁ、やだやだ」
「うっ……うるさいうるさいうるさーい!」
 伊集院は今にも泣き出しそうな顔だ。あたしの顔がそういう表情を作るのは、多分、
数年ぶりだろう。
「メ、メイは……本当は、メイだって、メイだって……!」

11 :いつかあの空へ(7):2001/08/19(日) 01:12
 その時、会場の隅っこでケンカしてるあたしたちなんか知らぬ存ぜぬ、ってな感じで、
ゆっくりとした音楽が流れ始めた。
「……ダンスの時間なのだ」
 会場の真ん中に目を向けると、男と女が思い思いにペアを作って、優雅な(あたしに
言わせりゃ『まだるっこしい』だが)ダンスを踊ってた。
 そのど真ん中に、さっきの城ヶ崎とかいう奴はいた。ご丁寧に、誰ともペアを組まずに
わざわざ待ってやがる。
「あいつが呼んでいる……さっさと行くのだ」
「いいのかよ?」
「いいから行くのだっ!」
 ……やれやれ。ったく世話の焼ける奴だぜ。
「おい。その走りにくそうなハイヒール、今のうちに脱いどけ」
「……え?」
 あっけに取られた伊集院に背を向けて、あたしは城ヶ崎の方に向かっていく。
「お待たせいたしました、城ヶ崎様」
 おお、ちゃんと言えんじゃねーかあたし。
「こちらこそ、このような栄誉を賜り恐縮にございます」
「……時に城ヶ崎様。このメイを、本当に幸せにしてくださいますか?」
 城ヶ崎はあたしを見下ろして言った。つっても身長差だけじゃなく、本当に『見下ろして』
やがる……とあたしには感じられた。好青年を絵に描いたような笑顔の中で、ただ両の眼だけが
異様に冷たい。
「もちろんでございますとも。貴女は今でも沢山のものをお持ちだが、私のパートナーとなって
世界にはばたくことにより、より多くの物があなたの手中となるでしょう」
 ……またなんつーか、悪党くせえセリフだなおい。ま、野心家ってのはこんなもんなのかもな。
「オッケー、それだけ聞けりゃ充分だ。お前、ぜんっぜん解ってねーや」
「……は?」
「城ヶ崎とやら! そんなに欲しけりゃ、あたしのホントの気持ちを受け取りやがれぇぇっ!」
 叫ぶが速いか、あたしは数歩後退し、立ちすくむ城ヶ崎に向かって跳んだ!
「うぉぉぉりゃぁぁぁっ! ド・ラ・ゴ・ン・キィィィィックッ!!」
 めしっ。
 あたしの必殺技を喰らって、城ヶ崎は仰向けに倒れ伏した。そいつに背を向けて着地する
あたし。――ふっ、決まったぜぃ。
「行くぞ伊集院! 一撃離脱〜っ!」
 呆然としている伊集院の腕をひっつかみ、目を点にしてる参加客を押しのけて、あたしはこの
バカげたパーティー会場から、一目散に逃げ出した。

12 :いつかあの空へ(8):2001/08/19(日) 01:13
「貴様ぁっ! いったいどういうつもりなのだ!」
 ここは河川敷公園。とりあえず、追っ手は撒いたみてぇでやれやれ、ってとこかな。
 辺りは、もうすっかり暗くなっちまって、川の水面だけが、月の光を跳ね返してきらきら
輝いてる。
「どういうもこういうも、見たまんまだぜ」
「なんという事をっ! これで伊集院財閥の世界戦略は3年は遅れるのだ! いったい何百億、
いや何千億の損失になるのか、貴様解っておるのか!?」
「解ってねぇのはてめぇだろ? つまんねぇ事ばっか気にしやがって……。お前自身の意思は
どうなんだよ」
「メイの……意思?」
「好きでもねぇ相手と一緒になって、一生鳥篭の中で腐っていっちまうような、んな生き方が
望みだったのか? 違うだろ?」
「……」
 伊集院は、目を伏せて黙りこくった。静かな公園に、ただ、川の音だけが流れていく。
 あたしは、そんな伊集院に背を向けて、川べりに生えてる木の一本に近付いた。手近なうろに
手をかけて、体を持ち上げる。
「よっ、と」
 そのまま、その木をよじ登っていく。もう月明かりに目が慣れちまってるから、暗くたって
あんまし木登りに支障はない。
「ききき貴様、何をするのだ!? よせ、止めるのだ、落っこちでもしたらメイの体が傷つくのだ!」
「んなマヌケな事するかっての。……おい、お前も登ってこいよ」
「!? そ、そんな下品で野蛮な事、メイにはできるはずが……」
「大丈夫、あたしの体が覚えてるって。ほれ、来いよ。いいもん見せてやるから」
 伊集院は、木の下でだいぶ長い事迷ってたが、やがて意を決して登り始めた。ま、ゆっくりと
だけどな。
 それでもなんとか、伊集院はあたしと同じ枝まで登ってきて、あたしの横に腰掛けた。
「はぁ、はぁ、はぁ……き、来てやったぞ。で、見せたいものとは何なのだ?」
 伊集院の問いに、あたしは無言で街の方向を指差した。
 そこには、ひびきの市の夜景が広がってた。無数の生活の光が、まるで星空を鏡に映した
みてえに、どこまでも広がって輝いてた。
 伊集院が息をのむ音が聞こえた……気がした。
「どうだ?」
「……ふん、屋敷のバルコニーからの景色のほうが綺麗なのだ」
「そいつは悪うござんした」あたしは言った。「……だけどよ、伊集院。こういうの見てると
さ……なんかこう、世界って広いな、って思わねえか?」
「……」
「鳥篭の中からだけじゃ、見えねえ物だってあるんだぜ。あたしは、もっといろんな物を見てえ
から……だから、あたしはいつだって自由だぜ」
「自由、か……」伊集院はぽつりと言った。「……やはり、貴様など大っ嫌いなのだ」
「は? なんか言ったか?」
「な、何でもないのだ!」
 伊集院は怒鳴った。
「そ、それより、メイは腹が減ったのだ。これもきっと、貴様の下品で貪欲な胃袋のせいだな。
おい、例のカツ丼とやらの店に連れて行くのだ」
「……へ? このカッコのままでか?」
 あたしは泥と引っかき傷だらけになっちまった、ひらひらドレスのスカートを指で持ち上げた。
伊集院が、いつもの生意気そうな笑顔を浮かべる。
「貴様はいつでも自由ではなかったのか?」
「にゃははは、そらそーだ。……うっし、ついてきな。ただし、美味すぎて腰が抜けても
知らねーからな!」
「ふん、貧乏人がありがたがるシロモノが、一体どの程度のものか確かめてやるのだ!
あ、ところで――」
 伊集院は、ほんの少しだけ不安そうな顔をした。
「そのカツ丼とやらには、ネギは入っておらんだろうな?」

13 :いつかあの空へ(9):2001/08/19(日) 01:14

 キーンコーンカーンコーン。
 チャイムの音が、一日の終わりを告げる。やれやれ、今日のつまんねえ授業もやっと終わり、
っと。
 あたしは肩と首をコキコキと鳴らした。あー、なんつーか落ち着くわ。当たり前だけど、
やっぱ、自分の体が一番だぜ。
 さて、土日はつまんねー事でつぶれちまったし、あいつでも誘ってゲーセンでも行くかな……
と思って、あたしはあいつの教室を訪ねた。が、しかし。
「……なんでてめーがここにいるんだよ!」
 あたしが怒鳴ると、伊集院は勝ち誇ったように言った。
「メイがどこにいようが貴様の知った事ではないのだ。……そんな事より貴様! 貴様がメイの
体を手荒く扱ったせいで、メイのデリケートな体は全身筋肉痛なのだ! どうしてくれるのだ!?」
「うっせえ! あたしこそ、体中擦り傷だらけなんだぞ! どんな不器用な登り方したら、こんなに
なるんだよ!? 昨日、風呂で飛び上がっちまったじゃねーか!」
「あ、あの……二人とも一体何の話を……?」
「……そういえば、お前もいたんだっけな、子分A」
「誰が子分Aなのだ!? こいつはメイの下僕に決まっておろうが!」
「てめえこそ勝手に決めてんじゃねえ! よぉし……決着つけようじゃねーか」
あたしは伊集院に、ビシッ!っと人差し指を突きつけた。
「ゲーセンで勝負だ!」
「ふん、望む所なのだ! 立会人はこいつでよいな?」
「……え? 俺?」
「決まってんじゃねーか。さて、それじゃ行くぜ、子分Aっ!」
「だからメイの下僕だと言っておろうが!」
「……あぅぅ……俺の立場って一体……」
 かくして、決戦の地・ゲーセンへと向かうべく、あたしたち3人は校舎を出た。
「……あ、そーいや伊集院、例の話、どうなった?」
「ふん、いきなり暴力に訴える貴様とは違うのだ。まず丁重に謝罪した後、改めて正式に
断ったのだ」
「……そっか」
 あたしは、無言で空を見上げた。
 そろそろ秋風の吹き始めた空は、腹が立つぐらいに、ただ、ひたすら青かった。
                                           <END>

14 :回します:2001/08/19(日) 01:15
はい、なんかとっても定番な気がする入れ替わりネタです。

15 :回します:2001/08/19(日) 01:15
自分で書くのは初めてですけど。

16 :回します:2001/08/19(日) 01:15
参考にしたのは、やっぱり藤子F不二雄氏の

17 :回します:2001/08/19(日) 01:15
「未来ドロボウ」とか

18 :回します:2001/08/19(日) 01:16
「親子とりかえばや」あたりですね。

19 :回します:2001/08/19(日) 01:17
そういえば、電撃のメモ1小説でも

20 :回します:2001/08/19(日) 01:20
好雄と優美が入れ替わってしまう話がありましたが、

21 :回します:2001/08/19(日) 01:20
…でも、互いに頭打った程度で人格交換が起こるのって、

22 :回します:2001/08/19(日) 01:21
いくらなんでも安易だと思う今日この頃。

23 :缶珈琲:2001/08/19(日) 01:23
「いつかあの空へ」>>5-13 ときメモ2より赤井ほむら&伊集院メイでした。
私の中でのほむらとメイってのはこういうイメージですね。

新スレ一発目の景気付けとしては役不足(<誤用)の気がしますが、
お楽しみいただけたでしょうか?

渦中のキャラなので、念のためageないでおきます(苦藁
ところで、ヤパーリ出ますね連続書き込みエラー。人の少ない時間帯に
アップする場合は要注意…なのかな?

24 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/19(日) 03:10
イキナリ長編ご苦労様です。
連続書きこみエラーとの戦いについてはこれからゆっくり考えましょう。
では、今から作品を読ませてもらいますね。

しかし先に回しネタから読んじゃった俺って…。

25 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/19(日) 12:59
初っ端からいろんな意味で強力ですね。
ご苦労です。頑張ってください。

26 :NTS:2001/08/19(日) 19:07
遅くなりましたが、新スレおめっとさんです。
俺も書かにゃな(汗

27 : :2001/08/19(日) 22:44
相変わらずのマターリ進行ですね。
まあ、それもここらしくて良いですね。

28 :名無したん@笑顔いっぱい:2001/08/20(月) 00:46
2chギャルゲ板の人たちが使う「ジト目」って言葉が気にかかるね。
そんなに一般的なのかね?

29 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/20(月) 02:16
陽ノ下光スレより (連載もの・鬼畜)
ttp://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=994560314&st=646&to=646&nofirst=true
ttp://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=994560314&st=654&to=654&nofirst=true
ttp://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=994560314&st=661&to=661&nofirst=true
ttp://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=994560314&st=675&to=675&nofirst=true
ttp://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=994560314&st=698&to=698&nofirst=true
リンクにしちゃうとスレ容量を食うと聞いた事があるのでアドレスの頭のhを抜いておきました。
つーか鬼畜なSSだし…。

30 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/20(月) 02:19
ゴメン、よく考えたらかえって面倒を巻き起こすだけだった。
どうせ同じ2ch内だから次からは直リンにします。

31 :缶珈琲:2001/08/20(月) 06:14
いろいろ感想ありがとうございます〜。

「ジト目」は、神坂一氏(「スレイヤーズ」など)が頻繁に使う単語ですね。
結構あっちこっちで使われてるみたいですが、あんまり正しくない日本語のような
気はしますね。琴子や華澄センセの一人称だったら使わなかったと思う(w

32 :引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:13
光スレで書いていたネタレスがいつの間にかSSっぽくなって来たので引っ越してきました。
ちなみに「鬼畜」な内容なので拒絶反応を起こす人は読まないようにして下さい。

33 :引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:14
【これまでのお話】
 ニューナンブを手にひびきの高校に乗り込んだ山口巡査(ドラマCD参照)は光たちの教室に入るなり発砲。渡瀬公一(ドラマCD参照)を射殺した。突然の出来事に戦慄が走る教室。そんな混乱の中で山口巡査は言った。
「光ちゃん、成長した姿を見せておくれ」と――――。
 脱衣を断った光は、山口巡査の狂気の前に『お漏らし』という醜態をクラスメイトの前で晒すはめになったうえ、彼の手により『お仕置き』と称したスパンキング地獄を味あわされる。
 惨劇を前にし山口に怒りを抱く男子生徒達。しかしそんな彼らに山口は言った。
「疲れたからちょっとの間、誰かに僕の代わりを頼もうかな?」
 その言葉に男子生徒達は動揺する。『不可抗力を理由に陽ノ下光を陵辱できる』中にはそんなことを考える者もいた。そして山口の代わりに光を陵辱する生徒が選ばれる。
 それはあの坂城匠だった……。

34 :引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:16
「ほら、光ちゃん。僕のペニスをしゃぶるんだ」
「……うぅ、もうヤダよぉ」
 光は水浸しの床にへたり込んだまま動かない。
「そんなこと言ったってやらなきゃ公一みたいに殺されちゃうよ!!」
 『公一』という言葉に光がビクンと反応した。
「光ちゃんだって死にたくないだろ?」
 そう言って光を引きずり起こす。光の身体は軽く非力な匠でも容易に起こすことができた。
「生きてれば公一の仇だって討てるかもしれない。だから今は、どんな事があっても生きるんだ、光ちゃん!!」
 山口巡査の顔色を覗いながら匠は言った。
 聞こえは良い台詞だが匠の人間性とこの状況を考えると誰も匠を誉める気にはならない。 
 それでも光の心にだけは何かが届いたようだ。
「…生きて…公一君の…カタキを……」
「うん、そうだ光ちゃん!」
 ふらふらと匠のペニスに手を添える光。それだけで匠のペニスはピクッと反応した。
 光の顔が段々と近づく。生徒達の視線が更に集中する。山口巡査の口元がフッと微笑んだ。
 ドクン…ドクン…ドクン… 匠の心臓が高鳴りだした。
 そしていざ光がイチモツを咥えこもうとした時だった。
「そうだ、折角だからゲームをしよう!」
 教卓の上で一服をしていた山口巡査が言った。
「今から光ちゃんがフェラをしてこの男子がイッたら彼を殺し、男子をイカせることが出来なかったら光ちゃんを殺す。…どうだい、面白いゲームだと思わないか?」
 山口巡査の提案に教室内がざわめいた。
(そんな!! イッたら殺されるなんて……!!)
 匠の心はまるで緞帳が降りたかのように真っ暗になった。
「よーし決定だ。じゃ、光ちゃん続きをヨロシクッ」
「………」
 光は再び狙いを定め匠のペニスに優しく口付けをした。
「うッ…」
 思わず声をあげる匠。そんな匠を見守るクラスメイト達。誰かが生唾を飲んだ。
(イクな僕、イクな、イクな、イクな、イクな、イクな……!!)
 匠は頭の中で叫び続けた。
(生きてれば公一君の仇が討てる、だから今は生きなくちゃ……!)
 小耳に挟んだだけの知識を総動員して奉仕をする光。この時の光はただ生きる事だけを考えていた。クラスメイトの前で痴態をさらす事の恥ずかしさや、イカせたら匠が殺されてしまうという考えは頭から抜け落ちていた。
 匠が言った『どんな事があっても生きる』その言葉にただ忠実なだけだった。つまり匠にとってこの言葉は自分の首を絞める結果になってしまったというわけだ。
 ちゅぱちゅぱと淫らな音が室内に響き渡る。そのフェラは拙いものだったが嘗て無い快感に匠は頭が真っ白になりそうだった。
(こんな時は数学の公式…いや、歴史の年号だッッ!!…って年号なんて覚えてないッ!)
 やがて匠は両手で自らの頭を抱え激しく悶え始めた。脂汗が滴り落ちる。
「ひ、光ちゃん止めてくれーーーー!! イキたくないっ 僕はまだ死にたくないんだーーーっ!!」
 それでも光は止まらない。おそらく匠の声は耳に届いてはいないのだろう。
(生きて公一君の仇を、仇を、仇を、仇を……!!)
 ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ……。
 更に速度を増す舌技。
「や、やめてくえええぇえぇぇぇぇぇえええぇぇえぇ!!」
 やがて匠は一番大きな声をあげそして……イッた。
 同時に本日3度目の銃声が響き渡る。
 ………坂城匠、イク(逝く)。

35 :引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:20
一応、これまでのお話を載せておきましたが読みたい人は光スレから探してください。

【これまでのお話】 で「味わわされる」が「味あわされる」になってた。ハズカシー。
っていうか「味わわされる」でいいんだよね? なんか混乱してきた。

36 :名無し君、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 00:15
1>
前スレが見たいが
かちゅーしゃってなんぞや?

37 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 00:22
>>36
http://members.jcom.home.ne.jp/katjusha/

38 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 11:29
いくら下げ進行だからって下がり過ぎてるような気がするなァ。
立ってイキナリdat逝きという珍事は避けたいものだ。
でも、もう少し様子見sage。

39 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 13:46
まだ、2本だからね。
しゃーないだろ。

40 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:00
>>33-34続き
 匠の死は教室に混乱を招いた。
 女生徒たちはキャーキャーと泣き叫び、男子は黒板にまで飛び散った匠の脳漿を見て目を白黒させている。
 そんな中、光だけが教室の隅でケホケホと咳き込みながら匠の精子を吐き出していた。
(なんで、こんな事になっちゃったんだろう…私のせいで匠君が……)
 冷静になって初めて押し寄せてくる自責の念。先程の行為を正当防衛の一言で片付ける事は光にはできなかった。
(自分が生きたかったからって匠君を……私は最低だ)
 正直、死んでしまいたいと思ったが、それこそ匠の言葉を無駄にするような気がしてそれだけは我慢する。
(生きよう…公一君の分も、匠君の分も)
 決意を新たに立ちあがろうとした時だった。
 ダァン!!
 山口巡査の威嚇発砲が教室に響き渡った。騒いでいた生徒達が水を打ったかの様に静かになる。
「…さて、そろそろ次の段階に移ろうかと思います」
 静寂を取り戻した教室で山口巡査が言った。そして持っていたデイバッグからノートパソコンと携帯電話、そしてビデオカメラを取り出した。それを見て一部の生徒が反応する。
「察しの良い人は気が付いたと思いますが、今からこの教室の様子をインターネットで公開します」
 そう言って黒板に『インターネットライブ IN 陵辱教室』と書いた。再び教室がざわめく。そんな中、山口巡査はせっせと準備を進めていった。
 やがて全ての準備を整えた山口巡査が三脚に乗せられたカメラの前に立つ。
「あー、あー、マイクテスト」 コホンと咳払いを一つ。続いて、
「私のホームページを御覧の皆さん、こんにちは。山口巡査です」
 そう言ってニンマリと笑った。だが…、
「……あ、スイッチ入れるの忘れてた」
 スイッチを入れ忘れていた事に気がつきカメラに駆け寄る。その途中、ふと生徒の視線に気が付いて山口巡査は振り返った。
「なんだよ、おめーら。俺がカメラのスイッチ入れ忘れてたのがそんなにオモシレーかよ?」
 そう言って一番近くの席に座っていた男子の頭にニューナンブの銃口を押しつけた。
「おもしろいなんてそんな事誰も……」
 銃口を押しつけられた男子が力無く答える。
「いーや、今のは面白かったって顔だ。いいんだぜ? 笑えば。面白かったんだろ。だったら笑えよ、俺に遠慮しないで笑えって」
 ゴリゴリと銃口を押しつける。どうしようも無くなった男子はすがるような目で山口巡査を見て、仕方なさそうに「お、面白かったです…アハハ」と乾いた声で笑った。
 次の瞬間、乾いた銃声と共に男子生徒の頭が脳漿を飛ばしながら弾けた。

41 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:01
 今度は、ちゃんとスイッチを入れた山口巡査が自分のホームページの閲覧者に対し先程からずっと喋り続けている。
 生徒達はその様子をじっと見ていたがその山口巡査の口から語られるその内容はとんでもないものだった。
「今から私が、この教室で何をやって欲しいかメールで募集しまーす。リクエストのある方はトップページにあるアドレスに希望を書いて送って下さいねー。なお、ウイルスとか送っちゃうと山口さんは怒って生徒を殺しちゃうかもしれませーん。みんな気をつけよーねーキャハハ!」
 大の大人男が舌ったらずな口調で喋ってる様子は端から見て、相当気持ち悪い。でも誰一人として笑わなかった。いや、笑えなかった。
「さて、前もって色んな掲示板で宣伝はしてあるがメールが来るまでちょっと時間があるよなぁ」
 ビデオカメラの乗った三脚を教室の隅に移動させながら山口巡査は言った。
「じゃ、お次は『お茶の間』といきますか」
 そういってデイバッグから小型の携帯用液晶テレビを取り出した。
 アンテナを伸ばしスイッチを入れると案の定、どのチャンネルもこの事件のニュースでもちきりだった。
 生徒達もテレビの音声に思わず反応する。
 実をいうと最初の銃声から3分後には警察に一報が伝わり。その20分後には、ひびきの高校の周りには厳戒体制が敷かれ周辺は警察や機動隊、野次馬などでごった返していた。その中には当然マスコミもいる。
 狙撃されないように窓際から外を見るとやはり各テレビ局のカメラがこの教室に標準を合わせているのが見えた。
『見えました! 今チラっと犯人の姿が見えました!!』
 女性リメbーターのキンキン声が山口巡査の携帯テレビのスピーカーから聞こえてくる。
「はは、すっかり人気者だ」
 山口巡査は揶揄するように笑った。
「人気者はファンの声援に答えなきゃな。ね? 光ちゃん」
「え?」
 そう言って山口巡査は光に歩み寄り彼女に銃口を向けた。
「脱ぐんだ」
「……そんな」
 お漏らしもした、クラスメイトに秘部も晒した、同級生にフェラチオだってした。だからって脱げといわれて脱ぐほど光は落ちてはいない。
「脱がないなら僕が脱がせてあげてもいいんだよ?」
 メbケットからカッターナイフを取り出しキリキリと刃をだす。
「……ぬ、脱ぎます」
 鋭く光るナイフの刃を見て、光は仕方なく返事した。

42 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:03
 裸になった光に教室の視線が集中する。その視線を受け光は恥ずかしさのあまり耳の裏まで真っ赤に染めた。
(み、見ないで!!!)
 あまりの恥ずかしさでその言葉は声にならない。
「さてと、行こうか」
 そう言うや、山口巡査は光の背後に移り、抱っこするように膝に手を廻して持ち上げた。
「開脚しまーす」
 強引に光の足を開く。足を開いたその姿は親が赤ちゃんにオシッコをさせる時のメbーズそのものだった。
「ほ〜ら、光ちゃんのオシッコメbーズだ」
 そう言ってスキップをするように教室内を駆け回る山口巡査。
「や、やだぁ! 見ないでーっ!!」
 両手で顔を隠しながら泣き叫ぶ光。あまりの狂気じみた光景に誰一人として声が出ない。 
 皆ただ唖然とした顔で、童のように駆け回る山口巡査を見ていた。
 当然この光景はネットにも流れている。
「さてと、遊びはここまでにしてと……」
 蹄を返し窓の方に歩き出す山口巡査。もちろん光を抱えたままだ。
 光は嫌な予感がした。
「さぁ、光ちゃんの成長した姿を全国のお茶の間の皆さんに見てもらおう!」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
 山口巡査の上でジタバタと暴れ出す光。しかし彼女の力では山口巡査から逃れる事などできはしない。それどころか教室内の異変に気付いたマスコミを引き付ける結果となった。
『おや? 今、教室内で何か動きがあったようです!!!』
 教卓の上に置かれたままの山口巡査の携帯テレビが実況を始めた。
『あれは何でしょう!? 窓際に人の姿のようなものが見えます……』
(み、見ないで……!!)
『カメラをズームして見ましょう……あ、やっぱり人間のようです!! 人質の女生徒でしょうか!? な、何という事でしょう!! その女生徒は、一糸纏わぬ姿でおそらく犯人と思われる男に後ろから抱え上げられています!!!』
 その瞬間、光のヌードが全国のお茶の間に流れた。生放送ゆえに当然モザイクもボカシもない。
「アハハ!! 光ちゃん、一気に全国デビューだ!」
 山口巡査の高笑いが再び教室内に響き渡った。

43 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:04
「さて、次はメールチェックだ」
 山口巡査はパソコンの前に座りメールソフトを起動させた。
【421件の未開封メッセージがあります】
 それを片っ端から見ていく。
「SEX…フェラ…69……う〜ん、どいつもこいつも同じような内容だなぁ。まったく少しは頭を捻って欲しいもんだ………っとコイツは中々オモシロそーだ」
 数あるメールの中から珠玉の作品を見つけ出す。

>こんにちは、山口さん。
>遂にやってくれましたね。貴方ならやってくれるって信じていました。
>で、早速ですが提案です。
>女子生徒を使って『犬の散歩』をしてみてはどうでしょう?
>きっとウケますよ。

「ハハ、犬の散歩か。確かにウケそうだ。よし、これに決めた」
 そう言って立ち上がる。
 そして鞄の中から一応持ってきていた首輪と人質を縛るつもりだったロープを取り出し急ごしらえの散歩セットを作った。
「さて…帯同者だが誰にしようかな……」
 生徒を一望する。
「今度は女がいいな。よし、オマエに決めた」
「み、美幸〜〜〜!?」
 選ばれたのは寿美幸だった。やはり彼女はついてない。
「今からオマエに光ちゃんの散歩に行ってきてもらう。もちろん拒否権は無い」
 美幸に首輪を放り投げる。
「さ、散歩ってどうすれば……?」
「犬の散歩と一緒さ。光ちゃんに首輪をつけ、犬みたいに歩いてもらう。それだけだ」
「それだけだって言われても〜……」
 当然、美幸は困惑する。
「コースは、あそこにいるマスコミどもの前まで。そこまで行って『お手』と『お座り』として『チンチン』…って光ちゃんにチンチンは無いか。じゃあ、それだけでいい。取りあえずそれだけやって来い」
 光も美幸も絶句するしかなかった。
「あと、奴らが何か質問してきても一切答えるなよ。半径3m以内に人を近づけるのも禁止だ。様子はこの生放送の番組で見てる。もし約束を破ったり逃げたりしたら…そうだな、あそこに居る女に死んでもらう」
 そう言って窓際の一番後ろ席の女子に銃口を向ける。目を閉じて祈るように指を組んでいるその少女は寿美幸の親友、白雪美帆だった。
「み、美帆ぴょん……!?」
 寿美幸は、やはり自分は不幸につきまとわれる体質なのだな、とつくづく思うのだった。

44 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:05
 素っ裸のまま首輪をつけられた光が美幸に連れられ廊下を歩いて行く。山口巡査は美幸達が廊下の角を曲がるまで見送ると教室内に戻ってきた。
「さ、君たちは僕と生放送を楽しもう」
 見やすいように生徒達の方に画面を向けてやる。それでも4インチの画面では生徒達には小さすぎた。いや、むしろクラスメイトの痴態など見えない方が幸せなのかもしれない。
 暫くするとテレビの内臓スピーカーから再びキンキン声のリメbーターの声が聞こえてきた。
『あ、今校舎から誰かが出てきました! 犯人に開放された生徒でしょうか!? …しかし少し様子がおかしいです!!』
 黙って画面を見つめる山口巡査とクラスメイト達。
『近づいてみましょう! …あ、あれは!! なんと一人の女生徒が紐で繋がれたもう一人の女生徒を犬のように連れ歩いています! し、しかも繋がれた生徒は裸です!!』
 映していいものかどうか迷ったのだろうか、画面が光とレメbーターの間をめまぐるしく交互に動いていた。しかし覚悟を決めたのか、やがて画面は美幸と光を捉えて止まった。
 再び光の痴態が全国のお茶の間を席巻する。
『コラ!! 撮るんじゃない!!』
 怒声と共に雪崩れこんでくる警察関係者達。カメラマンの手元がぶれて画面は地震のように揺れている。それでもカメラはしっかりと光達を捉えていた。そこまでして視聴率を取りたいのだろうか。見上げた職人根性である。
 やがて光達にも警察らしき人物達が駆け寄ってきた。
『君達、一体何をやってるんだ!?』
『ダメー! 近づかないでー!! 3m以内に入られたら教室に居る美帆ぴょんが殺されちゃうよー!』
 その言葉に全ての動きが止まる。そして、皆その言葉の意味を理解した。
『……………』
 静まりかえる画面内。やがて美幸が動き出した。
(ゴメンね、陽ノ下さん。早く済ませて帰ろ)
 正直あんなところには帰りたくなかったが美幸には裸の光を晒し続けることも親友を見捨てて逃げ出す事もできない。
『……お手………お座り……』
 涙を流しながら与えられた命令を忠実にこなす二人。警察やマスコミ、そして野次馬達は二人を只、見守る事しかできなかった。
 誰もが自分の無力さに歯軋りする。
 テレビを見てる人達は彼女らを見て何を思うのだろう?
 光達を見て哀れむだろうか?
 こんな事をさせる犯人に憎しみを抱くだろうか?
 それともブラウン管の向こう側で行われているリアリティの無い事件を他人事だと傍観するだけだろうか?

45 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:06
「いやー、バカウケ!! ホント、最高だったよ光ちゃん!」
(もうヤダよぉ…これからどんな顔して街を歩けばいいの?)
 帰ってきた二人のボディーチェックを済ませ教室に入れると山口巡査は胸メbケットからタバコを取り出し二度目の一服に入った。
 その傍らでは光と美幸が声を殺しシクシクと泣いている。
 再び教室は重々しい雰囲気に包まれた。
 しかし、そんな教室に転機が訪れる。
(最初に渡瀬君を撃った一発、次に光を脅すのに一発、そして坂城君を撃った一発、後は威嚇発砲に一発と男子生徒を撃った一発か…。あの拳銃の装弾数はおそらく6発だから残りは一発しかない。…もしかするといけるかもしれないわ!!)
 混沌とした教室の中で水無月琴子は一人冷静だった。
 山口巡査の撃った弾の数を数え、これからの山口巡査の行動を想定し頭の中で色々とシミュレーションをする。
(渡瀬君、坂城君、貴方達の仇を討てるかもしれない!)
 琴子は覚悟を決めた。
「そこの最低男!!」
 突然、琴子が立ちあがった。何事かと琴子に全員の注目が集まる。
 最低男呼ばわりされた山口巡査は当然腹を立てた。
「おやおや、まだ自分の立場を判ってない子がいたみたいだね」
 床に捨てた吸殻を踏みつけながら銃口を琴子に向けた。
(こ、琴子…ダメ!!)
 光は琴子が怒りまかせに自棄になったかと思った。だが琴子は冷静だった。
「いいの? その拳銃は装弾数6発なんでしょ? 貴方はもう5発撃ってるわ。最後の一発で私を撃ったら貴方は丸腰になるんじゃなくって?」
 彼女の言葉にハッとする山口巡査とクラスメイト達。明らかに山口巡査の顔色が変わった。
「やっぱ、撃てないわよね。撃ったらその瞬間、皆から袋叩きですもの」
「………」
 沈黙。
 その沈黙を受け琴子は「してやったり」と思った。
「貴方の行動はずっと見てたけど弾を入れ替えた様子は無かったわ」
 追い討ちをかける。琴子は勝負に出た。
「…………」
 変わらず沈黙の山口巡査。しかしやがて観念したように言った。
「…驚いたな、ここまで頭が切れる子がいたなんて」
 諦めたように銃を降ろす。だが琴子はまだ気を抜かない。これは自分を油断させる為の罠だ、彼女はそう思った。
「そこまで気付かれているなら仕方ない。もうゲームは終了だ」
 山口巡査は鞄から何かの包みを取り出した。
「僕だって馬鹿な警察に…って僕もその馬鹿な警察だったっけ。…とにかく奴らに捕まる気は無い。捕まるくらいならこの爆弾で君達と心中する事を選ぶよ」
 自嘲するように、それでいて何か決意を固めるかのように山口巡査は言った。
(爆弾ですって!?)
 琴子は『しまった!』と思った。追い詰めると何をするかわからない、そんな事は考えれば想像ついたのに…。
 包みを床の上に転がし、それに拳銃で狙いをつける。生徒の誰もが、もう駄目だと思った。
 そして鈍い音と共に教室は閃光に包まれた。

46 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 22:07
 後にこの場にいた男子生徒、穂刈君(仮)はこの時の事をこう語った。
「流石にあの時はもう駄目かと思いました。 あんなに息巻いてた水無月さんもすかっり青ざめてしまうし、他の生徒達もギュッと目を閉じ神に祈る事しか出来ませんでしたから。えぇ、僕だって例外じゃありませんでしたよ。
 だから驚きました。閃光の後、身体に何も異常が無い事に気付いた時は。 あの時、僕達が爆弾だと思った光は、閃光弾ってやつのだったんですよね? いつかのバスジャック事件とかで使われてた。
 ……それにしても奴にとっては皮肉でしたね。ネットで公開していた教室の様子が逆に機動隊の突入機会を窺がう手助けをする事になってしまうなんて。
 …そうそう、クラスメイトの八重さんが犯人の目を盗んで携帯のメールで中の様子を外部に知らせてくれてたって話を聞いた時も驚きました。犯人が複数だったりツメの甘くない奴だったらこうはいきませんでしたね」
 彼は更にこう続けた。
「でも、やっぱり気持ち的には、やりきれません。渡瀬や匠…それにアイツ自身も死んじまったし」
 犯人山口巡査は閃光弾と機動隊の突入の混乱時、何者かが撃った銃弾を受け絶命した。
 その銃弾は皮肉にも彼のニューナンブから放たれた弾そのものだった。そして銃が発見された場所と山口巡査が居た場所が離れていたことから山口巡査本人が自殺したという線は消え、生徒の誰かが混乱に乗じて山口巡査から銃を奪い発砲したという結論に落ちついた。
 警察はまだその人物が誰なのか特定できていない。

「光、お見舞いに来たわよ。調子はどう?」
 現在、光はあの事件の傷を癒すため市内の病院に入院している」
「ありがと琴子、大分良くなったよ」
「…そう、なら良かったわ」
 光の嘘に琴子はそう答えた。
 あれだけの心の傷、そう簡単に癒えるものではない。今回の事件で光は多くのものを失い傷ついた。もしかすると、その傷は一生かかっても癒えないかもしれない。
 それでも光は歩かなければならないのだ。死んでしまった公一や匠の分も。
 彼女が歩くその道は間違いなく辛く険しいものになるだろう。
 そんな光のこれからの事を考え琴子は涙が出そうになった。
「花瓶の花、変えてくるわね」
 琴子は泣きそうになった事がばれないよう一度病室を出る事にした。
 花瓶を持ってドアの方に歩き出す。
「あの、琴子…っ!」
「なに、光?」
 琴子は振り返らず答えた。
「あの、えっと……ううん、やっぱなんでもない」
「そう、じゃ、行ってくるわね」
「………うん」
 光は、琴子が出ていったドアを、まだ『アノ感触』が残る右手をさすりながらじっと見続けていた。

  おしまい

47 :回します:2001/08/21(火) 22:08
光スレから引っ越してきたのですが

48 :回します:2001/08/21(火) 22:09
この話は色んなネタを各所からパクってます

49 :回します:2001/08/21(火) 22:10
しかしそれが災いしキャラの性格が破綻してしまうは

50 :回します:2001/08/21(火) 22:11
設定に穴ができるは大変でした

51 :回します:2001/08/21(火) 22:12
なんせ元々ネタレスでしたから…(光スレ参照)

52 :回します:2001/08/21(火) 22:14
笑って許してください。

53 :回します:2001/08/21(火) 22:15
あと、ツッコミどころ満載だけど突っ込まないでね。

54 :回します:2001/08/21(火) 22:16
それにしてもSSってムズイっすわ。

55 :回します:2001/08/21(火) 22:17
ちなみに俺的テーマは「強姦無き鬼畜」でした

56 :回します:2001/08/21(火) 22:18
じゃ、回し終了。

57 :回します:2001/08/21(火) 22:26
タイトル「山口巡査ニューナンブを手に(以下略)」
ときメモ2 光
****陵辱・鬼畜・変態ネタ***
パート1 >>33-34  >33の元は>>29(貼ってくれた人ドーモ)
パート2〜終わり >>40-46

いいわけは回しネタで書きました。
あと、エディタからコピペする時、一部文字化けしちゃいました。
 メb → メb    (他にもあるかも)
理由は一切不明です。脳内変換して読んでください。
見苦しくてホント悪いッス。

58 :文字化け:2001/08/21(火) 22:41
パ が メb    だった。
二重間違えさらに恥かしい

59 :缶珈琲:2001/08/21(火) 23:01
>>57
お疲れ様でした。しかし、文字化けは痛恨ですね…。

ところで、せっかく回してくれたんだし上げときません? ていうか上げる(w
この時間帯ならすぐに下がっちゃうでしょうけど。
(でも、38さんの言うような事態もそれはそれでお茶目かも…っておい)

60 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 23:31
みんなエディタを使ってSS書いてるの?
さすがに書きこみ欄にぶっつけ本番で書く奴はいないと思うが…。
私は一時期SS書いてたときはWardつかってました。
ワープロソフトは校正があるので。

61 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/21(火) 23:57
ってか学園ソドムだね。
「学園ソドム@ひびきの高校」
バトロワみたいに学校変えてやるのも面白いかもね。

62 :缶珈琲:2001/08/22(水) 00:04
>60
あ、私もWordです。ただ、一人称形式で書く事が多いので、文法チェック機能は
あんまし役に立ちませんが(w
書き込み欄にぶっつけといえば、ボケコニアン氏の初期投稿がそうだったと思います。
うっかりESC押しちゃったら…ブルブル

63 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/22(水) 00:23
そのボケコニアンはいずこへ…

64 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/22(水) 00:58
>>63
彼ならとっくに氏んでるよ……。

65 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/22(水) 01:19
>>57
お疲れっす。
まぁしかし、洩れが、ひかりんだったらその後は人間不信になって八重さんみたいに自殺しちゃうね。

66 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/22(水) 01:32
>>63
勝手に殺さないの。
彼なら前スレで休養宣言したがな。

67 :八重さん好き:2001/08/22(水) 07:22
>>65
>八重さんみたいに自殺しちゃうね。

ゴルァ(゚Д゚)勝手に頃すな!(藁
それは元の設定だ!

68 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/23(木) 04:10
>>61
俺はハートワークっていうゲームを思い出したよ

69 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/23(木) 10:17
>>62
Wordも時々文字化けするよ。
(経験者は語る)

もしかして俺だけかもしれないけどね。

70 :こんなサブスト3は嫌だ!!:2001/08/23(木) 21:22
その日、光は華澄に呼び出され屋上へと続く階段の踊り場にきていた。

「どうしてそんなこと言うの…?」
 困ったような、それでいて無理して笑ってるような声。
「…華澄さん、そんな冗談いわないでよ」
「光ちゃん、聞いて」
 華澄の声は酷く落ち着いている。
「これは真面目な話なの!」
「だ…だって華澄さんは教師で公一君は――」
「光ちゃん!」
 落ち着いたままだけどこの声は重く、戸惑う光の声を完全に抑えつけた。
「私の気持ちは本物なの。本当に彼のことを愛しているの」
 空間が凍りつく。
 光が音もなく息を飲みこんだ。
 華澄は続ける。
「私、公一君と寝たの――」
 パァン!!
 全てを言い終えないうちに、その乾いた音が響き渡った。
 光が華澄の頬を平手で打ったのだ。
「どうして…!?」
 瞳に涙を溢れさせ、華澄に問い詰める。
「どうしてなの、華澄さん! 華澄さん私が公一君のこと好きだって知ってたのに、どうして…!?」
 華澄は頬を押さえ俯いたまま何も言わない。
「ねぇ、どうして? …どうしてなの!?」
「………」
「……ねぇ、どうして…華澄さん、答えてよ…」
「………」
 暫しの沈黙。
 その後、再び華澄の声が静かに響いた。
「…どうしてって、私が人を好きになったらいけないの?」
 開き直ったわけじゃない。彼女もまた真剣に公一の事を愛しているのだ。
 キッと上げられた彼女の目にもまた、涙が光っている。
「教師が生徒を好きになっちゃいけないの!?」
 華澄の整った目からぼろぼろと涙がこぼれだす。
 日光に反射してその一つ一つが美しく輝いていた。
 パチィン
 痛々しいその音が今一度階段に響く。
 再び光が、華澄の頬を打ったのだ。
「う、うぅ…」
 光の嗚咽……。
「…本当にごめんなさい」
 その言葉は何の慰めにもならない。
 もう光はその場にいることができなかった。
「うわあああぁぁぁ!!」
 思わず華澄を突き飛ばす。
 それは衝動的なものだった。だけど華澄は…。
「きゃ、きゃあああああぁ〜〜」!
 ゴロゴロゴロ……。
 階段を転がり落ちていった。
 階下に到達した華澄は、それきり動かない。
「あぁ…あ、あぁ……」
 呆然とする光。
 この日、光は好きな男と大好きなお姉ちゃんの二つを同時に失った。

 BAD END

71 :作者:2001/08/23(木) 21:28
>>70
こんなサブスト3はイヤーんという思いをSSに。
主人公の名前は便宜上ドラマCDの渡瀬公一。
あ、でも主人公でてねーや。このSS。
やっぱゲームっぽくカギカッコの前に名前を書いた方がよかったなぁ。
読み返したら最初の方、何が何やら・・・。

72 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/23(木) 21:35
1レスダカラマワサナクテモイイヨネ?

73 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/24(金) 07:55
>>72
ageナケレバヘイキダロ

74 :前編:2001/08/24(金) 12:10
http://www.konamityo.com/tokimeki/sub3/text/kasumihikari.gif

 あれれ? 光と華澄さんだ……。
 何故こんなところに? 誰かと待ち合わせかな?
 どうしよう……今日、水無月さんとデートなのに……。
 もうそろそろ約束の時間だが、水無月さんの姿はない。
 見つかるとまずいよな、ここは……。
 俺は振り向き、その場から立ち去ろうとする。
「あっ!!」
 光の大声に、思わずビクッとして歩みを止めた。
 俺はゆっくりと振り返る。
 光も華澄さんもベンチから立ち上がっている。
「や、やあ、光に華澄さん。どうしたんだい?」
 二人はこっちに向かって歩いて来る。
「何言ってるの? 自分からって呼び出しておいて……」
「私も呼び出されたんだよ! どういうこと?」
 華澄さんと光が俺に詰め寄る。
「えっ!? 何のこと?」
「とぼける気? 下駄箱に手紙を入れたでしょ?」
 と、華澄さん。
「私の下駄箱にも入ってたよ、手紙……」
 光も華澄さんの言葉に頷きながら答える。
 もちろん、俺にそんな憶えはない。
「私を取るか光ちゃんを取るか、ここではっきりさせる気なのね?」
「か、華澄さん……。ねえ、そうなの?」
 二人が俺をじっと見つめる。
 はっ! これはもしかして、水無月さんの……。
 どど、どうしよう。

75 :後編:2001/08/24(金) 12:12
「どっち!!」
 光と華澄さんの声が重なる。
「あっち!」
 俺は思わずそう答え、出入口へ向けて駆け出す。
「ああっ、逃げた!」
「待ちなさい!」
 後ろから光と華澄さんの叫び声が聞こえる。
 走りながら後ろを振り向くと、光も華澄さんも走って追いかけてくる。
 俺はどうしたら……。
 とりあえず、この場から逃げたかった。
 出入口から出たところで、もう一度振り返る。
 光はすぐそこ、華澄さんは少し遅れているが追ってきている。
 このままじゃ、光に追いつかれる――さすが陸上部! って関心してる場合じゃないな。
「ちょっと止まって、お願い!」
 光の悲痛な叫び。
 止まれと言われて、止まる馬鹿はいない。
 俺が視線を前に戻したとき、その視界には……。
 えっ!? トラック!?
 次の瞬間、俺の体は宙に浮いた。
 地面に落ちるまでが、凄く長く感じられた。
 その時間の中で、俺は考えていた――いったい誰が好きなのか……。
  <次のゲームに続く>

76 :便乗?:2001/08/24(金) 12:16
>>74-75
俺も「こんなサブスト3は嫌だ」をテーマに。
最近やってる謀ゲームの影響うけまくりな内容だな。

77 :名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/25(土) 01:29
こんなサブスト3も嫌だ。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=995734462&st=338&to=338&nofirst=true
ってスレの趣向とずれてるな…。

78 :缶珈琲:01/08/26 19:51 ID:T64P36Wg
>>嫌だシリーズ
お疲れ様です。考えてみりゃ、複数の女の子に手を出してド修羅場、ってのは
ときメモシリーズが避け続けてきたネタな訳で(「彩」がありますけど)、
その辺がどう料理されるか、楽しみなような不安なような。
70&74-75のような展開はホントに嫌だ(w

この板、強制IDになったんですね。むぅ、自作自演で褒められないじゃないか(w

79 :名無しくん、、、好きです。。。:01/08/26 20:48 ID:M0z6YWOo
>この板、強制IDになったんですね。むぅ、自作自演で褒められないじゃないか(w
これはオレの台詞です(w

80 :缶珈琲:01/08/26 21:26 ID:qaZDa2FI
>>79
やったんかい(w
78はまぁ冗談で、さすがにSSスレで自作自演は(まだ)ないです。念のため。
問題は、なりき…がはごほげふん。

81 :79:01/08/27 00:32 ID:Y8Jl1XF6
残念というかなんというか実を言うと私も自作自演はやってナイッす。
>>79はジョークですよ、ジョーク。
つーか自賛したあとに「アレのどこが面白かったわけ?」
とか言われたら立ち直れそうもないからこればかりは死んでもやれん。

82 :名無しくん、、、好きです。。。:01/08/27 13:01 ID:Y8Jl1XF6
SSを書いている途中に2ch閉鎖って事態を想像し怖くなってSSが書けないって人いる?

83 :名無しくん、、、好きです。。。:01/08/28 00:17 ID:RkPr0ldQ
皆さん、お疲れさまです。
PROXY規制の次は閉鎖の危機ですか…。
カキコできなくなってしまったので、ROMってます。
パソコン購入する頃、2chが閉鎖なんてことになってたら…。
う〜む、さすがに携帯からUPは無理っぽいですな(w。

84 :名無しくん、、、好きです。。。:01/08/28 18:15 ID:YMHtjER2
>>60
僕は入力フォームにそのまま書いている。

85 :缶珈琲:01/08/28 22:29 ID:xz85gr/Q
>82
その辺は、個人的には楽観してはいるんですが、2ch閉鎖はないとしても、
家ゲー板と統合でもされればやっぱりSSスレは存続できないでしょうね。

>84
うあ、勇者だ…。くれぐれもEscにはご注意を。

さて、また読み込み上限が上がったのか、なぜかまた「復活の〜」スレが
読めるようになってます。一時的なものかもしれないので、保存したい方や
最後の方を読み逃した方などは今のうちにどうぞ。では。

86 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/09 22:52
復活

87 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/10 14:42
復活したし2chそのものも安定期に入ったみたいなのでそろそろ新作をアップしてみてはどうでしょう?

88 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/10 15:35
1の初代スレのアドレスをクリックすると…。
なにこれ?

89 :逢えなくても 逢えなくても:01/09/10 15:37
Trrrrr...。

花桜梨が取った電話の相手は楓子だった。
「あ…。佐倉さん、どうしたの?」
「…あ、あのね、八重さん。私、言えなかった。転校すること、あの人に言えなかった…」
「そう…」
「今日でもう会えないのに、なのに、私なにも…。これでお別れなんて、私いやだよ…」
「ううん…そんな事ない」
「え?」
「佐倉さんは、彼のこと好きなんでしょ? だったら大丈夫。心がつながっていれば、時間や距離なんて関係ない」
「八重さん…」
「反対に心が切れていれば、自然と遠ざかるわ。でも、『好き』っていう気持ちを持ち続けているなら、必ずまた逢える」
「…」
「ご、ごめんなさい、偉そうな事言っちゃって。でも私、佐倉さんには、その…」
「ありがとう、八重さん」
「え?」
「私、転校ばっかりの事、多かったけど、ひびきのに入れてよかった。八重さんに逢えてよかった」
「…私も。ねえ、引越しが落ち着いたら手紙、書いてもいいかな?」

90 :名無しだけのため生きるのだ:01/09/10 15:41
>89
ときメモ2、佐倉さん&八重さんです。
何かSSとは言へませんが、『Twilight Express』が良すぎた勢いで(逃)。

あなたに会えてよかった 今日も明日も何度も思うよ

91 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/10 23:54
1よ帰ってこい。
まさかサブスト三昧?

92 :ほむら萌えJとかゼクー・アルファとか:01/09/11 00:06
なんでも板の方のスレッド氏んじゃったんで、
コッチで『おやさい板であいがっちゃ』再開してOKですか?

ふぁいなるあんさー?

93 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/11 00:39
>92
よくわからないので詳しい説明お願いします。

94 :ほむら萌えJとか高寺成紀とか:01/09/11 01:12
>93
以前やってた内輪受けギャルゲー企画モノ。
『実はギャルゲ板12大コテハンはおんなのこだった?!』
というトンチキな話から始まる12のラブストーリーって設定。
ちなみに、
咲耶命=エスパー、ウォーリー=幽霊、ひかりん萌え(現貝柱とか萌え柱とか)=巨乳人妻
風薙つむぎ=ロボ、あおりんご=自殺、チェき=おフランス人、スパッツくんくん=梶原一騎、
クラスター=魔女っ子、オカダマサル=にゃー♥、瞬=サキュバス、
ほむら萌えJ=?、山田裕和=?(他隠れキャラ3名)という壮絶な物語(w
http://yasai.2ch.net/gal/kako/966/966176667.html
↑確かチェき編まで残ってるハズ。
んで、スレッド消失の為、以降なんでも板でやってたんだけどコッチもあぼーん。↓
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mog2&key=988830436&ls=50
途中で終わるの悔しいんで続き書けるトコ探してまーす。
駄目なら他探しますんで、へぇ。

95 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/11 10:26
これまでの展開とか説明しながらやればいいんじゃなーい?

96 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/11 12:08
つか、これまでの大量のカキコは
和鳥かどこかにアプしてリンクを貼り、
続きをここで書けばいいんじゃない?
あとはスレの占拠状態とコテ同士の馴れ合い多段レスに
ならないように気をつければ。

どうでもいいけど12大コテハンてみ山さんとか
血祭りゲルマンさんとかの重要な人がいないような?

97 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/11 12:59
技術があるなら96をないなら95で。
ここでやるのは大いに結構。
どうせ、人いないし。

98 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/11 13:17
インターネットを使えるくらいの力量があれば
難しくないと思うが、それは出来る人の思い込みかな?
ここだって何時また閉鎖されるか分からんから
とりあえず
http://www.geocities.co.jp/
http://www.tripod.co.jp/
のどっちかにでも逝って書いた文章を*.txtでいいから
あぷすれ。そうすればコテの誰かがhtmlに直してくれるよ。
だれもしてくれない淋しい状況なら俺がしてやるよ。

99 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/11 15:37
このSSスレの補完サイトも作って!!

100 :缶珈琲:01/09/11 22:10
すいません、ご無沙汰しておりました。

>90
短いけど、いい雰囲気ですね。私はなかなか短くまとめると言う事ができない人なんで…
(処女作がいきなり文庫100p相当だったという恐ろしい話が(w)

>92-98
まさかこのスレに、伝説のコテハンこと貴方を迎える事になろうとは…。
実は某キャプトボスレで何回かホって…もとい構ってもらってます。結論から言うと(w
で、私としては95と96に賛成。スレが活気付くし、いろいろ自由にやってもらえれば
いいと思いますけど(私も読みたいし)、このネタでスレの占拠状態になっちゃうのは
よくないかと。

>99
あった方がいいんですかね? ちょっと今時間があまり取れないんで、すぐには無理ですけど、
要望が多ければ検討してみようかな…。

101 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/12 21:29
補完サイトは絶対あったほうが良いと思われ。

102 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/13 15:07
復活したのに寂しいかぎりだ

103 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/14 00:46
サブスト3に納得いかなかった人の「俺的サブスト」ってのも読んでみたい気がする。

104 :缶珈琲:01/09/14 07:02
>103
実は今考えてるのがそれです…。つっても詩織と見晴の登場シーンだけですけど。
できれば週末に書きたいんですが、エースコンバット04もやりたい…(w

105 :ほむら萌え“Jやめて”☆:01/09/14 11:16
んじゃ、OK出たって事でサイカーイ。

過去ログ云々はどっかみっけてうpしときますぅ。(今おウチのPC氏んじゃったんで(′д`))
んで、再開にあたって(なんせ他人のスレにお邪魔する訳だし)以下の事項を守りたい思います。

・レスのレスは控えます。馴れ合いスレ化の原因にならぬように・・・。
・基本的になっがーいシリーズになるんで、(『〜あいがっちゃ』のみ)割り込みOKとします
・レスは名無し推奨。コテハンだと(ただでさえネタがネタだけに)馴れ合いちちくりあいスレ思われそうなんで、ご注意を。

ま、こんなとこですかねぇ。

では、瞬編の再開です。
閉じた目に映る物語を、ご一緒に・・・。

106 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/09/14 11:43
<これまでのおはなし>

 何かと騒ぎを起こすギャルゲ板のコテハン、瞬(本名;影崎小夜子【Cv;桑島法子】)と出会ったキミ(主人公)だが、
瞬が援助交際をしているとの噂を耳にし、しかもその事実を目の当たりにして愕然となる。
 しかもその噂を知ってか知らずか、瞬はギャルゲ板でオフ会を開催しようと言い出す。瞬が援交していると知った
2ちゃんねらー達は、あわよくばと次々参加を表明。しかしそれをあくまで阻止しようとするコテハンがいた。
1stである。
 オフ会の是非をめぐり、1stと板上で討論するキミ。ついに感極まった1stはキミと直接会って話をつけたいと
言ってくる。怪しげな風貌の1stと出会ったキミは目に謎の液体をかけられる。
 そしてオフ会当日。瞬は集まった連中に奇妙な砂を振り掛ける。砂を浴びた者達は次々と倒れだし、そのまま深く眠りつづけてしまう。しかし、キミだけは眠らなかった。1stのかけた液体が効を奏したのだ。
 その時、響く一発の銃声。飛び散る瞬の左腕。1stがショットガンで瞬を撃ったのだ。とどめの一撃と引き金を引く1st。止めるキミ。
 その瞬間!キミの目にとんでもないモノが映った。先程までの清楚な瞬の姿が見る見る変わり、下半身が蛇、背中に蝙蝠の翼を持つ、赤髪の怪物にその姿を変えた瞬。
「いいか?!アイツは人間じゃない!現実で輝けない、哀れな魂を眠りの夢の世界に閉じこめる、夢の王モルフェウスの眷属、夢の中の魔物だ!、夢魔、サキュバス、サンドマン・・・。なんと呼称すれば分かる?!
 そうだ!アイツは魔物なのだ!!」
 討ち仕損じた1stの絶叫が響く。そう、瞬は人間ではなかったのだ。

 なんということだろう?!
 未だ事態を理解できずにいるキミ。忌わの際の猫を静かに看取った、あの物静かで優しい笑みを浮かべた瞬が・・・化け物?!
 驚愕の事実に曝されたキミと瞬の今後の物語や、如何に?!


* * * * *

ゴッメーン。続きは夜ね♥

107 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/14 12:11
>104
楽しみにまってます。
あ、でもまだ詩織エンドみてないや…。
>105-6
わざわざご丁寧に。
頑張ってください。

108 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/09/15 11:40
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」
(必要条件;特殊イベント5発生後
      文系>130,理系>150、雑学>120、容姿>60で発生)
(発生時期:9/1〜9/30 発生場所;秋葉原)

 惨劇に終わったあのオフ会から時が経ったが、未だキミはあの日の出来事を信じられずにいた。
 あの瞬が、あの瞬が魔物だっただなんて・・・。
 以来、瞬との連絡もとれずにいた。教わった携帯もつながらず、ギャルゲ板にも出没する事も無くなり、完全に瞬と接する事が出来なくなってしまったキミ。
 しかし、そんなキミの元にあの男から1通のメールが届く。1stからであった。
 1stの指定通り、このあいだと同じ秋葉原のビルの一角で待ち合わせるキミ。そこには以前と同じ、ケープ姿の1stが立っていた。
「来たな。・・・ついてこい。話がある。」
 重く擦れた声で呟くと、ツカツカと秋葉原のビルとビルの狭間を抜けていく1st。どれ程歩いたのであろうか、検討も付かないでいる戸惑い気味のキミを尻目に、無言で進んでいった。
「・・・ここだ。」
 1stが指差した先には、古惚け、苔生した地下室の扉があった。言葉も無く地下室へ潜り込んでいく1stの後を追うキミ。灯された明かりによって照らし出された室内は、まるで中世ヨーロッパの拷問部屋宛ら、様々な凶器が陳列されていた。
 しかし、キミの目を一番引いた陳列物は他でもない。なんの他愛も無い、無数の空の袋であった。ギクリと思い出すキミ。そう、あの瞬が持っていた砂袋と同じ物であった。
「気付いたのか?そうだ、それは奴が振り撒いていた『眠りの砂』の入った砂袋と同じ物だ。オレは奴と同じ夢魔を何匹も狩り続けてきた。言わば、夢魔専門のハンターだ。」
 突拍子もない1stの告白。しかし、それは間違い無く事実だ。それをキミは確信できる。何故なら、キミもあの瞬の恐るべき正体をその眼で目撃したのだらか・・・。
 リアクションに詰るキミに、1stは一部の新聞を叩き付ける。
「そこの記事を見てみろ。そう、その『眠り病患者続出』の記事だ。貴様にも見覚えがある顔ばかりだろう。そうだ、犠牲者達は全て先日のオフ会の参加者だ。
 その他にも、奴の犠牲となった者の記事をそこの机の上のノートにスクラップしてある。よく見てみるがいい。それがお前達が『瞬』と呼んでもてはやした女が侵した所業だ。」
 ボロボロのノートに無数の新聞や雑誌の記事のスクラップが張り付けてあった。その一つを見てキミは声をあげる。そう、瞬があの時(特殊イベント2)誘っていた男の顔があったのだ。
 瞬は、夢魔たる瞬は、自分の餌食を求める為に男達を誘ってきたというのか?!
「いいか。よく聞け。奴はその色香を以って男達を惑わし、あの砂袋の中の砂を使って、誘惑した者達の魂を夢世界の虜としてしまうのだ。
 夢世界の虜囚となった者は二度と目覚める事は無い。かと言って死する訳でもない。
 夢。無と有の狭間に有る最果て無き世界。
 その次元の狭間で、永遠に醒める事無く、記憶と記憶の織り成す迷宮の中で彷徨し続けるのだ。生が死を許すまで・・・。」
 重く低い1stの言葉から出てくる言葉達は、もはやキミの理解を超えていた。眠りの砂?夢世界?
 しかし、1stはキミの理解を確かめる事も無く、坦々と言葉を続ける。
「だが、奴は他の夢魔とあからさまに異なる点がある。只単に出鱈目に男を夢世界に引きずり込んだりはしない。
 ある程度そいつに触れ、ある程度そいつを理解し、そいつの夢を悟った時、始めてそいつの魂を永久の夢へと誘うのだ。」
 何故?何故瞬はそんな手間の掛る事を?問いただすキミ。
「・・・ただ一つ言えるのは、奴は孤独だということだ。」


 <つづく>

109 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/09/15 11:44
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」 (その2)

「・・・ただ一つ言えるのは、奴は孤独だということだ。」
 それは、どういう意味だろう?と、問い直すキミ。
「フッ。貴様には理解出来ぬだろう。千何百年と言う時間を一人で生きていくと言う事が、どれほど辛い孤独を伴うであろうかなど。
 奴はその孤独を紛らわす為に、いつも人の心に触れようとするのだ。だが奴は、その心の深淵に触れる度に、人の心の凡庸さに呆れ、飽き果てた末に、その魂を夢の世界へと封じ込めてしまうのだ。
 無限に等しい時間の中、奴にとって人の心など、もはや読み飽きた本のようなものだろうが、奴の嗜虐心は腹の奥底で期待しつづけているのだ。今までに見た事も無い、珍奇な心の深淵を。見た事も無い、奇妙な夢を。
 だがそれももうすぐ終わりだ。見ろ!」
 パソコンのモニター上に映し出された掲示板に指差す1st。そこには、オフ会板での告知カキコであった。1の自己紹介に張られたUPLをクリックした。そこには、あの瞬の写真が貼られていた。
「性懲りも無く又獲物を狩ろうと宴を催した様だ。迂闊な。だが、その増長が死に繋がる事を知るがいい!今度こそ仕留めて見せる!そしてあの残虐なる夢魔に、この一千年間の復讐をはらしてやるのだ!」
 1stの吐き捨てるような言葉の数々には、言い知れぬほどの瞬への憎しみで溢れていた。歪んだ好奇心にその身を委ねる奔放にして残酷な夢魔。それが1stの言から感じる瞬の姿だ。
 だが、キミは1stに告げる。それは違う。自分が知る瞬は、貴方の語るような人じゃなかった。と。
「何だと?」
 眉をひそめてキミを睨む1st。しかしキミは譲らない。本当に瞬は楽しんでいるだけとは思えない、そんな残酷なだけの怪物ではないと思う、と反論する。
「・・・貴様に何が分るというのだ?」

<つづく>

110 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/09/15 11:49
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」 (その3)

「・・・貴様に何が分るというのだ?」
 1stのその一言はキミを黙らせるのに充分な説得力を持っていた。
「俺は奴を追いつづけた!俺から全てを奪ったあの悪魔を追って!追って追って追い続けた!この一千年間をな!
 肉体は幾度と無く朽ち果て、もはや神の法に反する術さえも用いて、俺は生き続けて来たのだ!
 ただ、この恨みの為に!この復讐の為に!!!
 貴様には分るまい!奴を理解出来るのはこの俺だけだ!奴を呪い、奴を恨み、奴を憎しみ続けたこの俺だけが、奴を、奴を知りうるのだ!!
 そう、俺だけが、俺だけが奴を・・・・・」
 激情のままに吼える1st。そんな1stにキミは呆然となり、ポツリ呟く。同じ、一千年間を?と。
「?!」
 キミの言葉に一瞬ハッと我に返り、口噤むなり、クククと含み笑いを始めた1st。
「フフフ・・・。そうだな、俺は奴と同じ…。同じバケモノだな・・・。だから奴の、バケモノの心が分る。バケモノ気持ちが理解できる。何故なら、俺もバケモノだからな。ハハハ・・・。フハハハハ・・・・・!!」
 顔を押さえながら、大声を張り上げ笑い出す1st。そしてどっしりと身を投げる様に古惚けた椅子に腰を下ろし、組んだ手の甲に額を傾け語り出す。
「考えて見れば、俺も奴同様に孤独だったのかもしれん。だからこうして、貴様に語った所で意味も無いのに、わざわざこんな話をしたのだろうな。
 この一千年間の孤独に耐えられなかったのは、あの細面のバケモノではない。この俺だったのだな。
 思い出せば・・・、遥か昔、遠方の異国・・・、もはやその国の名さえ忘れてしまった、久遠の追憶の彼方に榮えし小国があった。俺はその国の王であった。
 血気盛んにして野心家であった俺は途方もない夢を見た。いつか己が王国の旗を翻した軍勢がこの世界の最果てまでを制し、永遠の繁栄を約束された千年王国として七つの海を支配する。そんな夢を。
 その夢を叶える為に、俺は『夢』に、その使徒たる夢魔に、巧妙な罠を張った。奴の力を、夢世界の力を利用して、世界の王として、千年王国の建国の野心を叶える為に、夢世界の力を我が物にせんとしたのだ。
 だが、策は失敗に終わり、その為に俺の王国も、地位や名声、そして愛する者も失ってしまった。分に不相応な夢が、・・・夢が我が身を滅ぼしてしまったのだ。しかし、俺は生き残った。もはや何もない、何もないと言うのに・・・。
 いや、一つ、ただ一つだけ残ったものがあった。恨みだ。奴への恨みだけがただ一つ、俺に残ったたった一つのものだった。だから俺は奴を、奴を追い続けた。夢魔を狩る術と資格を得、夢魔の情報を追い続け、夢魔という夢魔を次々狩ってきた。だが、それもやっと終わりだ。」
 1stは椅子から立ち上がった。
「長かった。一千年間・・・。一千年間の復讐がやっと終えるのだ。明日、そう、明日開かれるオフ会をもって奴を葬る。そうすれば、もう、全てが終わる。そう、全てが・・・。」
 そして、キミの手を強く握り、ささやく。
「下らぬ話を聞かせてすまなかったな。だが、誰かに語ったおきたかったのだ。この悠久に等しい刻(とき)を一人で戦い続けた事を、誰かに覚えておいて欲しかったのだ。
・・・ありがとう。」

<つづく>

111 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/09/15 11:51
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」 (その4)

<つづき>

そう呟くと、握ったキミの手の平を更に強く力を込める1st。何かに感極まったのだろうか、すん、すんと軽く鼻を鳴らしている。
「『ありがとう』・・・。フフッ、この1千年間、只の一度も言ったことのない言葉だ。素直な感謝が、こんなに心地いいとは知らなかった。
もう一度言おう。ありがとう。ありがとう、1千年の友よ。」
紅潮する1stの顔に見詰められ、キミも何かを悟る。ああ、確かにインターネットという顔も素性も知らない場所での口論ではあったが、キミと1stは互いの剥き出しの激情を吐き散らしながら、真剣に向き合い、戦い合ってきたのだ。
喧嘩友達。古い言い草だが、自分と正面からぶつかり合ったこの男を友と呼ばず、誰を友と呼ぶべきだろう?そう悟った時、キミも何かいたたまれない思いが込み上げてくるのであった。
「さあ、これで話は終わりだ。友よ。俺は奴を討つ。もう2度と逢うこともあるまい。さらばだ。さらばだ。」
握った手を解き、出口を指差す1st。無骨な別れの挨拶だ。だが、キミは帰らない。
「なぜだ?どうしたというのだ?何故帰らない?_」
キミは答える。1st、お前はボクを友と呼んだ。ならば、その友の最後の戦いを見届けたい。と。
「?!・・・本気か?」
コクリと肯くキミ。それを見て、一瞬の戸惑いを見せながらも、壁にかかったショットガンをキミに投げつける1st。
「・・・フフッ。
明日の宴(オフ会)で又逢おう。そして、共にあのにっくき夢魔を討つのだ!友よ!」
嬉々とした声が地下室に響く。あの険しかった1stの表情に笑顔がこぼれた・・・気がする。
・・・・・。
ふと気付けば、いつのまにか地下室から秋葉原の喧騒の中にポツンと立っていたキミ。その手には、1stから受け取ったショットガンが握られていた。

明日、キミは瞬を殺すのだ。あの恐るべき、不死の夢魔を!1stとの友情にかけて!!

・・・だが、キミの胸に蟠りが残る。思い出すのはあの公園での出来事(特殊イベント1)。
あの優しい笑顔の瞬が、本当に偽りだったのだろうか、と。
心の迷いは延々と続く。だが、時は割り切れぬキミを差し置いて、さっさと予定の時刻へと進んでいったのであった。



112 :ほむら萌え☆:01/09/15 11:53
回しまーす(クルクルッ)

113 :ほむら萌え☆:01/09/15 11:54
関係無いけどスカパー入ってアニメ三昧の日々。ウフフ・・・。

114 :ほむら萌え☆:01/09/15 11:56
にしても・・・このシリーズ、もう半年近くやってるのね・・・・(初出H12,01,14)

115 :ほむら萌え☆:01/09/15 11:57
年内には終わらしたいですぅ。

116 :ほむら萌え☆:01/09/15 11:58
あ、>96だけどね。

117 :ほむら萌え☆:01/09/15 11:59
ゲルマン兄さんはそのうちでてきますんで。

118 :ほむら萌え☆:01/09/15 12:00
(風薙さん言うところの)最古参コテハン(?)のみ山さんはねぇ。

119 :ほむら萌え☆:01/09/15 12:01
ネタ出した時、活動休止中だったのですわ。そんな訳

120 :ほむら萌え☆:01/09/15 12:03
にしても・・・、

121 :ほむら萌え☆:01/09/15 12:03
いつ終わるんだろ?このハナシ?

122 :ほむら萌え☆:01/09/15 12:05
もうしばしおつきあいくだないな。へぇ。ペコリペコリ

123 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/15 20:06
>>105
レスにレスはいいと思う

124 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/16 01:01
光と詩織が幼なじみに振られた者どうし居酒屋でくだ巻いて愚痴ってるSSきぼーん
…居酒屋は無理?

125 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/17 22:55
1はエースコンバット04に夢中?

126 :缶珈琲:01/09/18 06:20
>125
すいません、書いてる途中でつまりました。がつんと。
そのうちなんとか書き上げます…。(といいつつ、AC4はしっかりクリアしてたりして)

>あいがっちゃ
もはやギャルゲーだかなんなんだか(w でも、相変わらず凄いですね。続き期待してます。

127 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/19 01:25
最近まじで静かやねー。

128 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/20 21:37
だったらSS書いてスレを引っぱれや。

129 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 00:54
誰か『ときメモ+バトロワ』みたいに『ときメモ+君望』をやってくれ。
キャスティングだと
・鳴海孝之…渡瀬公一(ヘタレつながり・つーか主人公)
・涼宮遙…陽ノ下光(ヒロインつながり)
・早瀬水月…麻生華澄(無理やり)
・涼宮茜…水無月琴子(本当は水月にしたかったが、そうするとここが空くので)
・大空寺あゆ…伊集院メイ(金持ちつながり)
・玉野まゆ…佐倉楓子(ドジつながり)
・平慎二…穂刈純一郎(主人公の友人つながり)
・その他…その他
まんま、君望ってわけじゃなく適当にアレンジ加えてさ、誰かやってくれん?
でも元ネタがエロゲーだとかなり難しいか。
そもそもギャルゲーマーに君望はマイナーか???
南無〜〜〜。

130 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 01:00
>>129
人に頼まないでお前がやれ

131 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 01:03
のんびりいこうよー

132 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 01:21
つーか果てしなく長くなりそう。
案はともかく誰もやらねーだろ。

133 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 22:03
MROの発売してからときメモ2SS無くなったね。
いや、SSそのものも無くなったね。
寂しい。

134 :祈る会の1:01/09/23 01:22
コピペです。見晴ちゃんスレにあります。

私と彼とのデートはもう終わりに近付いている。
彼は私をきらめき中央公園に連れてって、

「見晴、初めてお前に告白されたときは俺はお前と付き合えるか不安だった。
でも、何度かデートを、会話を重ねて、
本当にお前といるととても気持ちが落ち着くなって思えたんだ。
お前は恥ずかしがりやで子供っぽくて、でも、とても人間らしくてあったかい
俺はこれからもずっと一緒にいたい。
結婚しよう。お前に今まで生きてきたよりも何倍も長い時間
ずっと幸せな思いを味あわせてやる。」

私は、茫然としていた。なぜなら、今まで私がずっと夢見てきたこと
いや夢にすら見れないほどの望み……
それが今実現しようとしているのだから。
しかも、今まで一緒に歩いてみたかったこの公園でプロポーズされたのだから。
そんなとき、彼は私の顔を引き寄せて、唇を合わせてきた。
生まれて初めてのキスに、私は現実でこのうえないほどしあわせな思いをしていることに
気付いた。
その瞬間、今までの人生で想像すら出来ないほどの幸福感が自分の心の中に溢れてくる。
本当に生まれてきてよかった〜〜生きててよかった〜〜
そのような満ち足りた気持ちが、我慢できないほど込み上げてきて、
たまらず私の大きな瞳から、滝のように喜びの結晶がこぼれだしてくる。
「あぅうぅ……うれしいぃぃ……あ、あ〜〜ん!!」
私はただただ理性を失ってうれし涙を流すばかりだった。


65 :名無しくん、、、好きです。。。 :2001/08/15(水) 02:52
>64
(ここからは主人公の視点です)
今、俺の胸の中で、見晴が喜んでいる。
俺も、物凄くうれしい。でも、俺は男だ。だから決して泣いたりはしない。
その分見晴に気兼ねなくうれし泣きさせてやろう。

見晴の体はとても小さく、そして温かかった。
その胸からはかわいらしい鼓動を小さく力強く刻んでいるのも感じられた。
そして、見晴のうれし涙は俺の顔も胸も濡らしていく。
俺はその余りのいとおしさに、いじらしさに、たまらず見晴の口の中に強引に舌を入れてしまった
見晴の体つきに比べて大きめな歯を一通り舐めると、更に奥に自分の舌を滑り込ませた
そして、ついに見晴の舌と俺の舌が触れ合う。
見晴はあまりのことに大きな目を更に大きく広げ、俺と1cmも満たない至近距離で
見つめ合った。
見晴の今までいろんなものを食べいろんなことをしゃべってきたかわいい舌を
自分のものにしている。俺自身飛び上がりそうだった。
見晴は自分と彼の味蕾を合わせる喜びからさらにうれし涙を勢い良く流した。
見晴たちはこれから数十年間もの間、幸せの絶頂を体験するのだ。

<完>

135 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/23 01:29
>124
書いてみたけど、「長すぎる文章がある」とか、「改行が多すぎる」とか
言われて、面倒くさいからうpするのやめた。スマソ。

136 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/23 22:32
うpすることに意義があるのだ!!

137 :小学生渡瀬公一:01/09/25 02:07
 ニ限目の休み時間、同じクラスの男の子に茶化された。
「渡瀬と陽ノ下ってデキてんだろー?」
「デキてるって何が?」
「だーかーら、渡瀬と陽ノ下がラブラブって事だよ」
「な!? ラブラブって、僕と光ちゃんはそんなんじゃ―」
「『光ちゃん』だってよ。やっぱりデキてんじゃねーか!」
 他の男子達も一緒になって囃したてる。
「ラッブラブ、ラッブラブ、渡瀬と陽ノ下はラッブラブー」
「ちがうよーっ」
「男子ってやーねー。また下らない事で盛り上がってる」
 そんな男子を見て女の子達は飽きれ返っている。
 その中に光ちゃんは……いないみたいだ。取りあえず安心。
「とにかく僕と光ちゃ――陽ノ下はそんなんじゃないよ!!」
「だったら証拠を見せてみろよー!」
 クラスの中でリーダー格の男の子がそう言った。
「証拠って…?」
「そうだな、今から陽ノ下のとこに行ってアイツのスカートをズリ下ろしてこい。そーしたら信じてやるよ」
「そんな…」
(まったくヒドイこというなー。そんな事できるわけないじゃないか。……でもやらないと信じてくれないんだろうなー。だったら仕方ないか)
「わかったよ、やればいいんでしょ!」
「おぉー!!」
 安請け合い。安請け合いだったんだ。
 まさか、それが後であんな事になるなんて……。

138 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/25 02:12
グラップラー刃牙みながら書きました。
 ↑
刃牙が終わったし丁度キリがついたのでここで終わります。
つづきは……たぶん無いです。
書いても、どーせ誰もが思いつくような安直な展開しか書けないだろうし。
じゃ、そーゆーことで。
おやすみ。

139 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/25 02:13
おや、謎の矢印が文章にまぎれこんでる・・・。
なんだこりゃ。

140 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/25 02:46
続き期待sage

141 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/25 15:24
続き書きなさいよ!!

142 :小学生 渡瀬公一A:01/09/25 20:50
>>137の続き
 ―――廊下にて―――
「光ちゃ――光!」
「あ、公一ちゃん、なーに?」
 呼ばれた光ちゃんが僕の方にかけてくる。
「あー! 廊下は走っちゃいけないんだぞー」
「あ、いっけない。公一ちゃんに呼ばれて、つい嬉しくて走ってきちゃった」
 いたずらっぽく舌を出して「エヘヘ」と笑う。
 屈託の無い笑顔。その笑顔を見て少し罪悪感が沸いた。
「………」
 だけどやらないと…。
 光ちゃんを挟んで反対側では、さっきの男子達が僕達の様子をじっと見ている。
「公一ちゃん、どーしたの?」
「……うん、あのね」
「なーに?」
(ゴメン、光ちゃん!!)
「えいっ!」
 ズルッッ!!
 次の瞬間、僕は光ちゃんのスカートに手をかけ、一気に引きずり下ろした。
「え…!?」
 一瞬の出来事に何が起きたかわからない光ちゃんは、そのままの状態で呆然と立ち尽くしていた。
 しかし、やがて後ろから、
「やったーー!!」
 という男子達の歓声を聞いて我にかえると、その場に座りこみ泣き出してしまった。
「うわあああぁぁん!」
 光ちゃんの泣き声を聞いて、他の子達が何事かと集まってくる。
「わああぁぁぁぁん!」
 それでも、そんなのお構いなしで光ちゃんは泣き続けた。
「あ…あぁ……」
(……僕は、なんてことしちゃったんだ!)
 後悔。しかし今更、後悔してももう遅い。
 その場に居た堪れなくなった僕は、そこから逃げ出す事しかできなかった。
 背中ごしに聞こえる光ちゃんの泣き声がただ僕の胸を締めつけた。

143 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/25 23:52
あれ?おしまい??

144 :小学生の陽ノ下光(1):01/09/26 12:46
 ニ限目の休み時間、同じクラスの女の子に茶化された。
「陽ノ下さんって渡瀬くんとデキてんでしょー?」
「デキてるって何が?」
「だーかーら、陽ノ下さんと渡瀬くんがラブラブって事よ」
「ええっ!? ラブラブって、私と公一ちゃんはそんなんじゃ――」
「『公一ちゃん』だって。やっぱりデキてんじゃん!」
 近くにいた男子達が一緒になって囃したてる。
「ラッブラブ、ラッブラブ、渡瀬と陽ノ下はラッブラブー」
「ち、ちがうよーっ」
(その中に公一ちゃんは……いないみたい。取りあえず安心)
「と、とにかく私と公い――渡瀬くんはそんなんじゃないよ!!」
「だったら証拠を見せてよー!」
 クラスの中でリーダー格の女の子がそう言った。
「証拠って……?」
「そうね……今から渡瀬くんのとこに行って、アイツのズボンをズリ下ろしてきなよ。そーしたら信じるわ」
「そ、そんな……」
(まったくヒドイこというなー。そんな事できるわけないじゃない。……でもやらないと信じてくれないんだろうなー。だったら仕方ないかな……)
「わ、わかったわよ、やればいいんでしょ、やれば!」
「おぉー!!」
 安請け合い。安請け合いだったんだよ。
 まさか、それが後であんな事になるなんて……。

145 :小学生の陽ノ下光(2):01/09/26 12:49
―――廊下にて―――
 私は公一ちゃんを見つけてかけていく。
「公い――渡瀬くん!」
「ひ、光ちゃん!? なーに?」
 呼ばれた公一ちゃんは少し驚いた顔をした。
「どうしたの? 『渡瀬くん』なんて……いつもの光ちゃんらしくないなー」
「…………」
 公一ちゃんを挟んで反対側では、さっきの子達が私達の様子をじっと見ている。
(やらないと……)
「光ちゃん、どーしたの?」
「……うん、あのね」
「なーに?」
(ゴメンね、公一ちゃん!!)
「えいっ!」
 ズルッッ!!
 次の瞬間、私は公一ちゃんのズボントに手をかけ、一気に引きずり下ろした。
「えっ……!?」
 一瞬の出来事に何が起きたかわからない公一ちゃんは、そのままの状態で呆然と立ち尽くしていた。
 しかし、やがて後ろや前から、
「やったーー!!」
「キャーー!!」
 という男子達の歓声や女子達の悲鳴が沸きおこる。
 それを聞いた公一ちゃんは我にかえり、その場に座りこみ泣き出してしまった。
「う、うわあああぁぁん!」
 公一ちゃんの泣き声を聞いて、他の子達が何事かと集まってくる。
「わああぁぁぁぁん!」
 それでも、そんなのお構いなしで公一ちゃんは泣き続けた。
「あ……あぁ……」
(……私は、なんてことしちゃったんだろう! ま、まさかパンツまで……)
 後悔。しかし今更、後悔してももう遅い。
 その場に居た堪れなくなった私は、そこから逃げ出す事しかできなかった。
 背中ごしに聞こえる公一ちゃんの泣き声が、ただ私の胸を締めつけた。

 それから一週間もしないうちに、公一ちゃんは引っ越ししてしまった……。

146 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 12:52
>>137,>>142
が元ネタです。

147 :高校教師 麻生華澄@:01/09/26 14:24
 ニ限目の休み時間、校長の爆裂山先生に茶化された。
「華澄さんって渡瀬くんとデキとるんじゃろ?」
「デキてるって何がですか?」
「だーかーら、華澄さんと渡瀬くんがらぶらぶって事じゃよ」
「ええっ!? ラブラブって、私と公一君はそんなんじゃ――」
「『公一君』じゃと? やっぱりデキとるんじゃな!?」
 近くにいた教師達が一緒になって囃したてる。
「ラッブラブ、ラッブラブ、麻生先生と渡瀬公一はラッブラブー」
「ち、ちがいますっ!」
 周りを見渡す。
(どうやら職員室に公一君は……いないみたいね。取りあえず安心)
「と、とにかく私と公い――渡瀬君はそんなんじゃありません!!」
「だったら証拠を見せてくれんかのうー!」
 職員の中でリーダーの校長がそう言った。
「証拠って……?」
「そうじゃな……今から渡瀬君のとこに行って、彼のズボンをズリ下ろしてくるんじゃ。そーしたら信じるわい」
「そ、そんな……」
(まったくヒドイこというわね。そんな事できるわけないじゃない。……でもやらないと信じてくれないんでしょうね。だったら仕方ないか……)
「わ、わかりました、やります!」
「おぉー!!」
 職員達から歓声があがった。
 安請け合い。安請け合いだったのよ。
 まさか、それが後であんな事になるなんて……。

148 :高校教師 麻生華澄A:01/09/26 14:29
―――廊下にて―――
 私は公一君を見つけてかけていく。
「公い――渡瀬君!」
「あ、華澄先生!? なんですか?」
 呼ばれた公一君は少し驚いた顔をした。
「あれ? 華澄先生なんか顔色が悪いみたいですけど何かあったの?」
「…………」
 公一君を挟んで反対側では、全職員と何故か用務員のおじさん達が私達の様子をじっと見ている。
(やらないと……)
「華澄先生?」
「……うん、あのね」
「うん…」
(ゴメンね、公一君!!)
「えいっ!」
 ズルッッ!!
 次の瞬間、私は公一ちゃんのズボントに手をかけ、一気に引きずり下ろした。
「えっ……!?」
「あっ…!」
 なんと私が力一杯引っ張ったせいでズボンと一緒にパンツまで脱げてしまった。
 一瞬の出来事に何が起きたかわからない公一君は、そのままの状態で呆然と立ち尽くしていた。
 やがて後ろや前から、
「やりおったわい!!」
「キャーー!!」
「ひゃっほー!!」
 パチパチパチパチパチ…
 という職員達の歓声や拍手、生徒達の悲鳴が沸きおこった。
 それを聞いた公一君は我にかえり、慌ててズボンを履こうとする。
 が……。
「おわっと!!」
 慌てたせいでバランスを崩した公一君が私の方に倒れてきた。
「きゃっ!」
 もつれるように倒れる二人、生徒達が何事かと集まってくる。
 その中には光ちゃんもいた。
「!!!」
 ノーパンで私の上に覆い被さってる公一君。それを見た光ちゃんの顔がみるみるうちに蒼白になった。
「うっわー、公一が華澄先生をレイプしてる!」
 そう言ったのは公一君の友人、坂城君。
「最低だな…」
 同じく穂刈君が追い討ちをかける。
「いや〜〜〜〜〜!!」
 遂に光ちゃんはその場から走り去ってしまった。
「ち、ちがうんだ、光〜〜〜〜〜っ!!」
 しかし時すでに遅し。
(……私は、なんてことしちゃったんだろう! ま、まさかパンツまで……)
 私は今更、後悔した。
 狼狽する公一君の声が、ただ私の胸を締めつけた。

 それから一週間もしないうちに、公一君は学校を辞めてしまった……。

149 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:31
便乗ネタだけど長いのが続いてるから回します。

150 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:32
それにしても元ネタの小学生編いいね

151 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:32
光ちゃんと一緒にお風呂編とかみたいな〜〜

152 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:34
光「公一ちゃんのおちんちん、ちっちゃーい」とか言われてめげる公一…。

153 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:34
公一「光ちゃんのアソコよく見せてよ」とか言う公一…

154 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:36
二人の背中を洗ってあげる華澄さん(中学生)

155 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:39
当時から大きい華澄の胸に光は嫉妬したりして…

156 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:41
で、ドサクサにまぎれ華澄の胸を触る公一
華澄「やん、ダメよ、公一くん」 なんつってな

157 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:43
って妄想しすぎた。ハァハァ…。

158 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:44
回し終了

159 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 14:51
まとめておきます
・元ネタ 「小学生 渡瀬公一」 >>137 & >>142
・便乗ネタ 「小学生の陽ノ下光」 >>144-145
・さらに便乗 「高校教師 麻生華澄」 >>147-148

回しネタの妄想誰か書いてくれんかなー

160 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 20:49
そろそろageるね。
しかしエースコンバッターの1はいずこへ…。

161 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 23:15
この時間はかちゅーしゃの方が読む時便利だなー

162 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/27 01:08
>>159
2つ目の光編はともかく3つ目の華澄編はヤケクソだなー。
筆者は別人かな?

163 :缶珈琲:01/09/27 01:28
ご無沙汰してます。
某板で一仕事終えてきました。疲れた…。
ちょっと今精神的にヘロヘロなんで、なかなかSS書く暇も取れないんです。
すいません。今週末、気分がノったら…なんとか。

164 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/27 22:43
久しぶりに缶珈琲氏を見たよ。
そして珈琲が「コーヒー」で変換できる事を知った。
大発見だ。

165 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/29 17:12
大作キボーン

166 :大作:01/09/29 20:37
パンチだ!ロボ!

167 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/29 21:43
>166
ワラタ

168 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/30 00:38
 高校卒業と同時に代表候補に選ばれた花桜梨は次期オリンピックにメダルをもたらす若き救世主としてバレー関係者は勿論、マスコミなどのメディアに大きく取り上げられるようになった。
 なぜなら彼女には名前の通り『花』があったからだ。
 バレー選手としての実力は勿論、トップモデルの様なバランスの取れたプロポーションは見る者を魅了し、代表候補の身でありながらCM出演の依頼や、引退後ウチの専属モデルにならないかと、モデル事務所からの誘いもあった。
 彼女は一躍バレーボール界の『シンデレラ』となりバレーボール人気復興の立役者となったのだ。
 しかし『シンデレラ』の物語には終わりがくる。
 オリンピック予選の前日から花桜梨は左足の脹脛に違和感を感じていた。だからと言ってそれを監督やコーチに相談できる雰囲気など当然無かった。
 そして誰にも打ち明けれないまま予選一日目の試合で花桜梨は相手のアタックをブロックしようとジャンプした際、肉離れを起こし縺れるようにコートに倒れた。その瞬間『ああ、やってしまった』と花桜梨は思った。しかしその一方で不思議な安堵感もあった。
 駆け寄ってくるチームメイト達の間からベンチをみると監督とコーチが失望と怒りで顔を引き攣らせている姿が目に入った。
 肉離れの原因は花桜梨のアップ不足が原因と診断され、さも監督やコーチの指導ミスが原因ではないと言わんばかりの形でマスコミに発表された。協会が自分達のメンツを守る為だ。
 日本の予選敗退が決定するとともにマスコミは掌を反したかのように花桜梨バッシングを始めた。『八重花桜梨は周りにチヤホヤされ調子に乗って練習を疎かにした』、それがマスコミ達の共通した報道姿勢だった。
 帰国時、空港のゲートに松葉杖で現れた花桜梨は、生卵をぶつけられ「非国民」と怒号が浴びせられた。声の方を睨みつけたら昼のワイドショーで「生意気で反省の色が無い」と文化人にコメントされた。それを見て花桜梨は泣きたくなった。
 花桜梨の家には既にいたずら電話や脅迫状が殺到しており、近所からも嫌がらせをされていた。一週間後、花桜梨たち一家は追われるように住みなれた街をでた。
 街を出る時、彼にお別れの挨拶をしたいと花桜梨は思ったが、彼からも他の人達同様、罵声を浴びせられるのではないかと怖くなり電話をかけることができなかった。
 花桜梨は再び人間不信になろうとしていた……。
                            END

169 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/30 00:41
色んな意味で謝っておこう

170 :アンチ花桜梨:01/09/30 22:05
>>168
(・∀・)イイ!

171 :缶珈琲:01/09/30 22:27
あう、やっぱり書ききれなかった。鬱出汁脳。
半分ぐらいはなんとか書けてるんですけども、ちょっと前後編とかで切れない内容なんで。
ていうか、あのサブスト3主人公を、自分の納得できるように動かすのって大変です…。

>168
お疲れ様です。しかし、某スレの元コテハン氏には絶対見せられない内容ですね…。

172 :名無しくん、、、好きです。。。:01/09/30 23:05
>あのサブスト3主人公を、自分の納得できるように動かすのって大変です…。
わかる!!

173 :ほむら萌え☆:01/10/01 23:26
決めた!今日中に瞬編全部終わらせる!!
んじゃ、再会ー。
誰が望まなくともサイカ-イ。

174 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/02 00:39
ガンバッテネ!オウエンシテルヨ

175 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/10/02 03:05
特殊イベント7「さようなら」
(必要条件;特殊イベント6発生後 自動発生)
(発生時期;10/1〜10/31 発生場所;池袋)

 遂に瞬主催のオフ会の当日となった。会場となるカラオケBOXの一つ上の階で待機するキミと1st。
 階下の喧噪が増す。どうやら主催の瞬の登場のようだ。それに気付くなり、1stは床を2度3度ドンドンと蹴る。
「ふふん。思った通りの安普請だな。・・・有り難い!」
 ショットガンの銃口を床に向け、引き金を引く1st。凄まじい炸裂音と共に床が砕け散る。ポッカリと開いた床の大穴越しに見えるオフ会参加者達の唖然とした顔と顔。それを尻目に床の大穴から階下に飛び降りる1st。それに続くキミ。
 天井からの突然の侵入者に眉一つ動かさず、待ち侘びた客人を迎えるかの様な微笑みを浮かべる片腕の少女、瞬。
 その瞬にショットガンを向ける1st。
「今宵こそ貴様の最期の夜だ!1000年の悪夢も終演の朝が来たのだ!!」
 又も放たれる1stのショットガン。だが、照準の先に既に瞬の姿は無く、宙を切った弾丸は窓ガラスを粉々に砕く。
「ご挨拶ね。会うなり発砲だなんて。傷物にした女の子への挨拶じゃないわよ。」
 からかうような瞬の笑み混じりの声。その声の先には、あの赤髪の怪物が立っていた。
 そう、瞬の真の姿。おぞましき夢魔の正体をさらけ出したのだ。
 銃声に引き続き、瞬の突然の変身に、脅え慌てふためき、次々と逃げ出す参加者達。
「悪いけど、私もここで帰らせてもらうわ。折角のお客さん達も帰っちゃったみたいだし、ネ。」
 嘲り笑いを放ちながら、背中の蝙蝠の翼を広げ、逃げ去ろうとする瞬。
「そうはいかんぞ!!」
 キミと1stに背を向けて逃げ去ろうとする瞬に1stが吠える。ショットガンを放り、羽織ったケープを脱ぎ捨てる1st。その下から現れた1stの上半身。裸の胸元には無数の護符を貼りまくられ、肌の色に血の気はなく、不気味な鋼特有の鈍色に照り輝いていた。
「くらえィッ!!」
 叫びと共に、さらけ出した鈍色の皮膚が無数の鎖となって瞬に襲い掛かる。
「あっ!」
 背中から夥しい数の鎖に巻き付かれ、その体を拘束される瞬。更に飛び付いてきた1stにの腕を羽交い締めにされ、護符と鎖と1stの両腕によって雁字搦めにされる。
「くっ・・・、ん・・・、、、んぐっ・・・。」
「どうだ!これでもう逃げられまい!!」
 見事に瞬の逃走を封じた1st。放り投げたショットガンを指さし、キミに命令する。
「さあ、今だ!!俺ごとコイツを打ち砕け!」
 なんだって!1stは捨て身の秘策に出たというのか?!
「何をしているんだ!早く、早く撃て!今を無くして奴を撃つチャンスは無いのだぞ?!さあ、撃てェーーーッ!!」
 叫ぶ1st。羽交い締めにされ、身動きのとれぬ瞬。
「くっ・・・、・・・馬鹿ね!こんな滅茶苦茶な作戦で共倒れ?!
 折角1000年も生きてきたんじゃないの。こんな事で終わりでいいの?世界征服の夢は?!千年王国の夢は?!」
「・・・この1000年間、ただ夢見てきたのは貴様を討つ事だけよ。貴様と共に砕け散るなら、・・・むしろ本望!」
「・・・・・。」
 その言葉に、さっきまでの必死の顔が和らぎ、うっとりとうるんだ瞳で1stを見つめる瞬。
「そう・・・。この長い、あまりに長い時間を私だけを追って生きてきたというのね。
 私の為だけに・・・。この一瞬の為だけに・・・。
 素敵ね。
 うふふ・・・・・。1000年間の片思い、か。いいわね、そんなに思い続けてくれた人と一緒の最期なんてのも、・・・悪くない、かな。」
「やっと思いが通じた、と言うことか。フフフ・・・確かに、そう思えば、この怨恨の1000年間も悪くはなかったな。」
 ニヤリと笑う1st。微笑み返す瞬。まるで思いが通じ合った恋人達のようだ。
 ・・・いや、間違いなく。・・・永遠に近い時間の中の孤独を共に生きてきた二人の思いが通い合う。其処には二人だけしか入り込めない、二人だけの世界があった。
 そう、二人だけの・・・。断じて、キミには割って入ることの出来ない、共有しあう悦び。
 ポツンと一人立ち尽くさせられたような、奇妙な疎外感がキミを襲った。
「何をしている!?早く、、、早く撃てェ〜〜〜〜ッ!!!」
 引き金を引くキミ。

 バーーーン!
 
<つづく>

176 :『おやさい板であいがっちゃ!』〜瞬編〜:01/10/02 03:06
特殊イベント7「さようなら」 (後編)

<つづき>
響く銃声。立ち上がる硝煙。
 だが、キミは何を見誤ったのだろう?斯様な至近距離からだというのに、瞬を撃ち仕損じてしまった。
 それどころか・・・・・、何ということだろう?!銃弾は瞬の横からのぞいていた1stの顔の半分を吹き飛ばしてしまったのだ!
「ヌガァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!
 何故?!何故?!なぜなんだあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」
 絶叫する1st。激痛に転げ回るその様を哀れそうに見つめる瞬。
 己のミスに脅え戦慄き、ぶるぶると震え出すキミ。もはやキミは銃を握る事など出来ず、ただただ動揺するのみであった。
 虫のようにバタバタと苦痛に悶える1stを、縛から解かれた瞬はそっと優しく抱きかかえた。
「・・・なんでかな?貴方もいってしまうのね。ずっと追い続けてくれると思って・・・信じてたのに・・・。
 所詮ヒト・・・。哀れなる定命の存在・・・。・・・そう、・・・みんなそうよ。
 みんな・・・死んじゃうのよね。」
 そう呟くと瞬はあの砂袋を取り出し、それを1stの瞼へと振りかけた。そう、永遠の夢へと誘う、あの『夢の砂』を。
「苦しみながらじゃ可哀想だものね。せめて、最期に、あなたの本当に見たかった夢を・・・見せてあげるわ。」
 砂を浴びた1stの口から、先程までの呻き声が消え、・・・なにやら安らかな、、、微笑みまじりの譫言が零れてきた。
「ニコル・・・。ニコルや・・・。薮を深追いしてはいけないよ。・・・ホラ、茨を踏んでしまうから・・・。
 ニコルや・・・。我が子ニコルや・・・・・。」
 優しげな呟き声から漏れる聞いた事のない名。ニコル?誰なのだろう。
「・・・うふふ。
 ねぇ。彼、今どんな夢見てるか知ってるかしら?
 ・・・キツネ狩りの夢よ。5歳で流行病にかかって死んでしまった一人息子のニコル君と、初めてキツネ狩りをした日の夢よ。」
 頬が緩む夢魔、瞬。
 そう、その笑みは・・・あの日、公園で見たあの死にゆく老ネコを看取った優しい少女、瞬のそれと同じであった。
「バカよね。世界王?千年王国?そんなの、本当の夢じゃなかったクセに・・・・・。
 本当の夢は、・・・只々愛する我が子との何の変哲もない、安らかなる日々だったのよ。
 夢を偽り、望まぬ夢を望んだ代償は、この1000年間の孤独。そして・・・こんな終わり。かわいそうね。」
 ゆっくりと1stの瞳を手の平で閉じさせる瞬。まるで母親のように額にキスをした。
「さようなら。」
 呟きと共に1stを床に寝かせると、瞬はそのまま背中の蝙蝠の翼をはためかせ、暗闇の夜空に消えていった。
 横たわる1st。いや、1stの亡骸というべきか。それは見る見るうちに白い塵と灰に変わり果て、割れたガラス窓から吹き付けてきた夜風に吹き飛ばされ、跡形もなく消えていった。
 ただ・・・ただ立ち尽くすキミ。叫ぶことも、泣くことも、それどころか何も考えることさえも出来ない。
 だが、頭の中を一つだけ後悔に似た疑問が駆けめぐり続けた。
 本当に、キミは間違えて1stを撃ってしまったのか?
 本当は、わざと1stを撃ったのではないか?
 嫉妬・・・・・。
 そう、二人の間に割って入れぬ何かを感じ、それに嫉妬し、そして・・・・・。
 頭の中に浮かんでは駆けめぐり、答えが出ぬまま堂々巡りを続ける、自責と疑念。
 だが、はっきりしている事が一つだけある。
 1stは、キミを友と呼んだ男は、

 ・・・・・今、死んだのだ。 

177 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/02 10:40
ご苦労様です。また頑張ってね。

178 :缶珈琲:01/10/03 06:42
なぜか早起きの習慣がついてしまった…。
>173-176
お疲れ様です。うぉ、ハードな展開…って、おーい、ここまでで終わりなんですか?
なんかエピローグがありそうな展開なんですけど。
中断なり完結なり一言書き添えてくれないと、次にUPする人が困りますので、よろしくお願いしますね。
あ、中身はとても面白かったので、次回も期待してます

179 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/03 11:37
>>173
>誰が望まなくとも
そんな事言わないの。ちゃんと見てるよん。

180 :ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :01/10/04 01:21
ん、なんだかんだでそこそこ反響アリ、ネ♥
さて、ラスまで頑張るか・・・(まだ続くんかい!←セルフツコ-ミ)

>>174
ダンケシェ-ン。ガンバル-。ギンガタイセンハバル-。にしても山本麻里安は萌える。
>>177
おうよ。にしても山本麻里安は萌える。
>>178
>ここまでで終わりなんですか?
ごめん です ミー、きゃらねた いた で いきぬき してたら ねた した です。ごめん です。ペコリ ペコリ
にしても山本麻里安は(後略)
>>179
カサムハムニダ-。こゆこと言ってもらうと本当に頑張れる。ので頑張る。
にしても山(後略)

さて。・・・今日こそは・・・・・。

181 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 20:59
下がってる?

182 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:01
回せ

183 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:01
だって290まで下がってるもん。

184 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:02
だから急いで回してあげなキャ

185 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:06
もしかして余計なこと?

186 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:09
連続カキコ障害発生

187 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:13
dat逝き防止age
どーでもいいが回しで3回も再起動した。
連続カキコ障害は深刻ですよ、このスレ的には。

188 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 00:42
>ほむら萌え☆さん

 叩くつもりは全くないけど、やりたいことがわからないよ……。
 その日付とかはときメモがベースってことなの、かな?

189 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 12:35
>>188
俺もよく判らんが元は別スレでやってたらしい。
しかし消えたかなんかでこっちに引越し。
今に至る。
>>105-106(とその前数レス)に説明があったから読んで見たら?

190 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 16:36
あれ、168ってどこかで見た覚えがあるんだけど……なんだったかな?コピペ改変?

191 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 22:42
>>190
多分多重人格探偵サイコの小説が元ネタ。
それを改造したやつだと思う。
筆者が色々な意味で謝ってるってのはこうゆう意味じゃない??
それにしても八重さん……。

192 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 22:43
筆者が色々な意味で謝ってるってのはこうゆう意味じゃない??
>>169のコトね

193 :牛丼こぴぺ:01/10/05 23:16
そんな事よりあなた、ちょっと聞きなさい。あんまりSSと関係ないけど。
このあいだ、隣町のジャンク屋行ったのよ。ジャンク家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないのよ。
で、よく見たらなんか派手な格好した女の子がいて、買占めだとかわめいてるわけ。
もうね、馬鹿かと。低脳かと。あなた達ね、デート如きで普段来てないジャンク家に来てるんじゃないわよ、俗物が。
なにやら二人連れとかもいるし。仲良しカップルでジャンク屋? おめでたいことね。
ここは電脳マニアの夢を買うところさ、とか言ってるの。もう見てられないわ。
ジャンク家っていうのはね、もっと殺伐としてるべきなのよ。向かいに立ってる奴といつ喧嘩が始まっても
おかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃないの。愚民どもは引っ込んでなさい。
で、やっと入れたかと思ったら、隣の小娘が、支払いはゴールデンVIPカードで、とか言ってるのよ。
そこでまた怒り心頭よ。あのね、クレジットカードなんてきょうび流行らないのよ。愚か者。
得意げな顔して何が、VIPカードで、よ。あなた本当にジャンクパーツを買いたいのかと問いたい。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたいわ。
あなた、見せびらかしたいだけじゃないのかってね。
ジャンク家通の私から言わせてもらえば今、ジャンク家通の間での最新流行はやっぱり、
巨大ロボ、これね。
真・世界征服ロボ。これが通の最終目的。
世界征服ロボってのはミサイルが多めに入ってる。その代わり安全性が少なめ。これね。
で、それに大盛りハイメガビーム。これ最強。
しかしこれを作ると次から公安当局にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ないわね。
まああなた、愚民どもは、自作PCでも作ってなさいってことね…。

(Trrrr…)

…はい、紐緒です。あら、あなたなの?
え? 来週の日曜にジャンク屋でショッピング? ふ、ふん、あなたにしては悪くない選択だわ。
いいわ、いつもの場所で待っていなさい。一分一秒たりとも遅刻したら承知しないわよ。

…う、うるさいわね! 天才とは常に柔軟な思考が要求される物なのよ!

194 :缶珈琲:01/10/05 23:19
…とかつまらないものを書いて息抜きしたくなる秋の夜(正直スマン)。
さて、連休は気合入れて書き上げるぞーっ!

195 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 23:45
途中までは只の吉野家コピペの改造かと思ったが最後の数行にワラタ。
この調子で書きかけのやつもガンバテネ。

196 :エロゲ板で拾った電波なコピペ:01/10/07 00:33
俺は同居人になった名雪と待ち合わせていたのだが、思ったより早く待ち合わせの
場所についてしまった。そこで小腹もすいていたのでので吉野家へ行った。

客は小学生だけ。だが、俺と一緒に、学生と警官も入ってきた。
俺は席についた。 そして、並を注文して食べていた。
前の席の学生と警官が、辛そうな顔をして小学生を見ている。
俺は小学生が嫌なだけと思っていた。
小学生も並と玉子を食べていた。が、何かがおかしい。
白身が口からダラリ出ている。……何度も、白身を口から出してはごはんに
掛けて……。と思っていたが……玉子の器が無くタイヤキの皮の山が。
しかも、小学生からは時折、「うぐゥ」と聞こえる。
そう、紛れも無く、アンコをメシに掛けながら食べていたのだった。
すると、悲壮な顔で小学生の凶行を見ていた警官が、白目を剥いて
「うぐわーっ」と悲鳴を挙げた。
すぐさま、ホルスターの拳銃を抜き、学生と吉野家の店員を
射殺した。それはあまりに早過ぎる光景だった。
そして、警官も己の頭を撃ち抜いた……。
硝煙と血の臭いが漂う中、小学生は変わらずあんこをぶっかけながら食っている。
俺は金縛りのように動けなかった。だが、小学生は顔を上げて言った。
「うぐゥ、あれ祐一くん、感動の再会だね〜 7年ぶりの再会だよ〜
でも、ボクのこの光景を見たからには、もうボクのことは忘れてください」
「え、お前?もしかしてこの町で出会ったあゆなのか?」
昔の友達との予想もつかない再会の仕方に戸惑いながらも目の前の恐怖に
失禁している俺がいた。
甘ったるい悪臭のする湯気が立つ。
俺は死ぬのか? あんこ飯を食っているあゆを見ただけで……
俺は警官の屍から拳銃を奪い、撃鉄を倒して銃口をあゆに向けた。
あゆは不敵に笑う。「うぐゥ、あんこ飯、美味いよ〜……」
拳銃を握る手が震える。己を撃つべきなのか、それとも、あゆを……。
俺の頭の中で二者択一が輪舞曲のように回り続ける。そして……
乾いた銃声が、吉野家の中に響いた。

その頃、祐一に約束をすっぽかされた形になった名雪はため息まじりに
「うそつき」

雪が降り始めていた。

197 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/07 00:35
もうすぐ200だね〜

198 :君のいる場所へ(1):01/10/08 22:15
 光。
 おい、光ってば。
 どうしたんだよ。暗い顔をして。
(なんでもないよ)
 なんでもない事ないだろ。
 いつもみたいに笑ってくれよ、光。
(君が、いけないんだよ)
 ……え?
 俺が一体何をしたって言うんだ?
(君が、いけないんだ)
 どういう意味だよ。
 光、おい光、答えてくれよ。
(……バイバイ)
 光。
 こっちを向いてくれよ。
(バイバイ)
 光。行かないでくれ。
 光。
 光っ!!

「ひかりぃぃぃぃっ!!」
 叫びと共に――いや、実際には声なんて出ていなかったんだろうけど――俺は布団を
飛ばして跳ね起きた。
 不愉快な汗が、背中をびっしょりと濡らしていた。二月の冷たい空気が、俺の体を震わせる。
「夢、か……」
 荒ぶる呼吸を少しでも静めるために、俺はそう声に出して言ってみた。
 それにしても、ちくしょう――なんて夢だよ。

199 :君のいる場所へ(2):01/10/08 22:16
 10時を知らせる鐘の音と共に、見慣れない街が目覚めていく。あちこちでシャッターの
開く音が響いて、あわただしく人が動き始める。ここは隣街、きらめき市のショッピング街……
その中を、俺は何をするでもなく、ただ無目的に歩いていた。
 わざわざ電車に乗ってこの街まで来た事に、大した意味なんて無かった。強いて言えば、
あいつと俺との思い出の染み付いた街を、ほんの少し離れてみたかった……それだけだった。
 この時期の高校3年生なんてのはヒマなものだ。入試試験も終わり、結果の発表までは、
運を天に任せて待ち続けるしかない。奇妙なもので、やりたい事はたくさんあったはずなのに、
いざ暇になると、なぜか何もやる気にならない。
 そう、昨日もそんな気分だった。
 昨日俺は、幼なじみの陽ノ下光に、ボーリングに誘われたんだ。いつもなら、喜んで応じる
はずなのに――昨日だけはどうしてもそんな気分にならなくて、ついそれを断ってしまったんだ。
 それにしても、と俺は思う。
 別れ際の彼女の沈んだ顔。あれは一体なんだったんだろう。たかがボーリングを断ったぐらいで、
あんなに落ち込むものなんだろうか。今にも涙さえ浮かべそうな、そんな表情が、いまでもまぶたの
裏に焼きついている。だから、あんな嫌な夢を見たのかもしれないな。
 それに、たぶん悪夢の理由はもう一つあるんだ。それは――。

 『推薦入学の話を聞いたからだろう』 >>200-201
 『自分の気持ちが解らないんだ』 >>203-204

200 :君のいる場所へ(3-S):01/10/08 22:16
 ――推薦入学の話を聞いたからだろう。
 高校入学と同時に、7年ぶりの再会を果たした俺と光は、それ以来いつも一緒だった。落ち込んだ
時、悲しい時、いつもあいつの笑顔が横にあった。それが当たり前のことだと、俺は思ってた――。
 だけど、違ったんだ。光が俺のそばにいたのは、光がそう望んでいたからなんだ――その事を俺は、
校長先生の話で知った。あいつはわざわざ、陸上の推薦入学の話を蹴ってまで、俺と同じ大学に通う
ことを選んだんだ。
 正直、嬉しかった。だけど、それ以上に、訳の解らない戸惑いを覚えたのも本当なんだ。
 俺は、どうしたらいいんだろう。理由もなく不安感が膨れ上がって、俺はその場に立ち止まった。
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
 背中に誰かがぶつかってきて、俺はおもいきりバランスを崩した。つんのめりそうになるのを、
なんとか堪えて振り向くと、そこには一人の女の子が申し訳なさそうに立っていた。
 きれいな子だった。あどけなさを残した、しかし整った顔立ちは、美少女と呼んでも美女と呼んでも
通用しそうだ。ていねいに手入れされているのだろう長いつややかな髪に、ヘアバンドの鮮やかな色が
映えている。
「ご、ごめんなさい、前をちゃんと見てなかったから……」
「いや、こっちこそぼうっとしてたから……」
 俺の返事を、その女の子はよく聞いていない様子だった。しきりに振り返り、後ろを気にしている。
やがて彼女は切羽詰った表情で、こんな事を言い出した。
「あ、あの、ちょっとお願いがあるんですけど……」


「おい、この女の子を見なかったか?」
 望遠仕様のカメラを抱えたその男が指し示したのは、ゴシップで有名なスポーツ新聞の紙面だ。
少しぼやけた男性と女の子のツーショットを、「GLOYボーカルTORU、デビュー前アイドルと熱愛発覚!!
か?」という見出しが飾っている――小さな「か?」がポイントだ。
 俺はあらかじめ用意しておいたセリフを口にした。
「あ、その女の子なら、あっちに走っていきましたよ」
 少し棒読み気味の俺の言葉を、男は素直に信じたようだった。俺が指差した方向へと走っていく、
そいつの背中が見えなくなったのを確認してから、俺は振り向いて、肩越しに声をかけた。
「もう、大丈夫みたいだよ」
 路地の隙間から、さっきの女の子が、申し訳なさそうに顔を出した。

201 :君のいる場所へ(4-S):01/10/08 22:18
「へぇ……アイドルの卵なんだ」
 彼女の母校、きらめき高校の校舎の片隅で、俺はその女の子――藤崎詩織さんというらしい――
の話を聞いていた。
「うん。この間、オーディションを受けてきたばっかり」
「それでいきなり、あんなのに狙われちゃうなんて……」
「うん……ただの誤解なのに……」
「災難だったね。でも、無理もないかも。ほら、藤崎さん、美人だしさ」
「えっ?」
「きっとアイドルになれれば、大成功できると思うよ。頑張って」
「頑張って……か」
 俺は精一杯励ましたつもりだったが、彼女は一段と暗い顔になってしまって、俺は内心うろたえた。
「彼にも、同じ事言われたな……」
「彼?」
「うん……幼なじみの男の子。家が隣同士で、学校もずうっと一緒だったの」
 俺と光みたいなもんか……そう考えて、次の瞬間頭の中で訂正した。この子には、俺たちみたいな
空白期間がないんだ。
「オーディションに行く日の朝も、彼は笑って見送ってくれた……」
「そうなんだ……本当に仲、いいんだね」
「うん……仲のいい幼なじみだって、そのときまでそう思ってた……でも」
 藤崎さんはうつむいて一瞬だけ黙り込んだ。
「オーディションの時……演技の審査があったの。簡単な台本を手渡されて、相手役の男の子とセリフ
を読み合わせるの。……告白のセリフだった」
 藤崎さんの横顔がかすかに揺れた――気がした。
「その時、私思ったわ。ここは私のいる場所じゃない、って。どうして私はこんな所で、好きでもない
人と、こんな事してるんだろう――って」
「藤崎さん……」
「オーディションを受けてみたのも、ちょっとした気まぐれのつもりだった。でも、今になってみれば、
私――彼に止めて欲しかったのかもしれない。彼に、行くな……って言って欲しかったのかもしれない。
……自分勝手だよね。あの人は、笑いながら『がんばれ』って励ましてくれたのに……」
 藤崎さんはうつむいた。長い髪が彼女の表情を隠したが、震えている声から、だいたいの想像はついた。
「私……どうしたらいいんだろう……」
 俺は、彼女にかける言葉を見つける事ができなかった。しばしの沈黙が流れ、そして――。
「……ご、ごめんなさい、私ったら、初対面の人に変なこと言っちゃって……」
「あ……いや、いいんだ。それよりさ」
 俺は、できる限りの笑顔を作って、こう言った。
「俺、その男の子の気持ち、解る気がするな」
「え?」
「その人はね、きっと――」

 『本当に藤崎さんを大切に思ってるんだよ』 >>202
 『本当は藤崎さんなんかどうでもいいんだよ』 >>207

202 :君のいる場所へ(5-S):01/10/08 22:19
「――本当に藤崎さんを大切に思ってるんだよ」
「えっ……?」
 きょとんとした表情の藤崎さんをみつめて、俺は続けた。
「その男の子はね、きっと……藤崎さんの可能性を縛る事が怖かったんだ。藤崎さんが幸せになろうと
している、その足手まといになる事が……怖かったんだ」
「そんなっ! 私……」
 藤崎さんの言葉を、俺はさえぎって続けた。
「俺にもさ……好きな女の子がいるんだよ。その子は陸上やってて、すごく走るのが速くてさ……本気に
なれば、もっとずっと上を狙える人間なんだ。だけど、その子は俺のそばにいる事を選んでくれたんだ……」
 俺は何を言ってるんだろう。心の中の冷静な部分がそうつぶやいたが、俺の言葉は止まらなかった。
「……俺ってさ、バカだから……自分に自信が持てなかった。俺といる事で、あいつをもっと幸せに
してやれるって、そう思えなかった。だから……俺はあいつから逃げてた。自分の気持ちから逃げてた……」
「……」
「……でも、もう逃げないよ。俺……、あいつの想いを正面から受け止めてみる。あいつが俺の事選んで
よかったって、そう思われるような、そんな人間になりたいんだ――」
 そう言葉にした事で、俺は心がすうっと軽くなっていくのを感じた。なんだ、簡単な事じゃないか……。
「だから、藤崎さんも、まず君の想いを、その子にぶつけてみなよ。きっとその子は、受け止めてくれると
思う……」
 藤崎さんは顔を上げた。
 彼女の視線の先には、優しげにたたずむ、大きな一本の古木があった。彼女はしばらくそれを見つめた
あと、小さな声で言った。
「……うん」
 小さな声の、だけどそれは確かに決意だったと、俺は思う。
「ありがとう……いろいろと」
「いや、お礼を言わなきゃいけないのは、俺の方だよ。……お互い、頑張ろうぜ。幸せになれるように……」
 俺は左腕の時計を見た。休日の時間はまだ、たっぷりと残っていた。
 少なくとも、光とボーリングを楽しむには充分過ぎる時間が。
「それじゃ俺、行かなきゃいけない場所があるから……」
「うん……それじゃ、さよなら」
「さよなら。またいつか、どこかで」
 そう言って、俺は走り出した。
 ……そう、光のいる場所へと。

 >>206

203 :君のいる場所へ(3-M):01/10/08 22:20
 ――自分の気持ちが解らないんだ。
 高校入学と同時に、7年ぶりの再会を果たした俺と光は、それ以来いつも一緒だった。あいつは、俺が
引っ越す前と何も変わってなかった。元気で、明るくて、いつでも一生懸命で。だから、そんな光にもっと
近付きたかった。入学式の時は、たしかにそう思っていたはずなんだ。だけど――。
 もう、ほんの一歩なんだ。
 越えるべき一線は、すぐそこに見えてるはずなんだ。なのに、俺はその一歩を踏み出す事ができない。
そのせいで俺は、光に対して距離をおくような態度をとってしまうんだ……。
 何を……俺は、何を迷ってるんだろう。
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
 ぼーっと歩いていたせいだろう、俺は歩いてきた女の子と正面衝突した。みっともなく尻餅をついた
俺の耳に、ちゃりーん、と澄んだ音が響いた気がした。
「あっ、ご、ごめん、ぼおっとしてたから……」
「い、いえ、私こそ、わざとじゃないんです、ごめんなさい」
「……わざと?」
 そりゃ、当たり屋でもない限り、わざと人に正面衝突する人間もいないだろうけど――奇妙な事を
言う子だな、と俺は思った。
 奇妙な、といえば、その俺にぶつかってきた女の子の髪形だ。左右でみつあみにした髪を、こめかみの
辺りで輪っかにしているらしかった。左右に大きな輪っかがくっついたシルエットは、どこかコアラを
連想させた。
 俺が立ち上がったとき、その女の子は、道路にしゃがみこんで、何かを探していた。
「あ、あれ……十円玉、どこに行っちゃったんだろう……」
 そういえば、さっきコインを落としたような音がしたっけ。そりゃ俺にも責任があるな――と言うわけで、
しばらく二人で探したけど、結局その十円玉は見つからずじまいだった。
 その女の子は、泣き出しそうなほどに落ち込んだ声で、こう言った。
「どうしよう……電話、かけられないよ……」
「電話?」
 いまどき十円玉で電話って、また古風な。
「それなら、俺の十円使いなよ……あ」
 財布を覗き込んだが、こんな時に限って小銭もテレカも切れている。携帯は……家に忘れてきたらしい。
その事を告げると、彼女はいっそう落ち込んだ様子だった。
「何か訳ありなの?」
「うん。でも……」
「……あ、ごめん。俺で相談に乗れるなら、って思ったんだけど……見ず知らずの人間に話したくなんか
ないよね」
 俺がそう言うと、その女の子は、戸惑ったように伏せていた顔を上げた。
「……聞いてくれますか?」
「え?」
「知らない人に聞いてもらったほうが、楽になれるかもしれない。あ、でも、何から話せばいいんだろ……
えっと、あなたは……」
 その子は、軽く頬を染めて言った。
「あなたは、一目ぼれを信じますか?」

204 :君のいる場所へ (4-M):01/10/08 22:23
「はじめはね、はしかみたいなものだって、思ってた……」
 コアラ髪の女の子は、深呼吸をするみたいに、ゆっくりと言葉を吐き出していった。
「きっと、すぐに冷めちゃうんだって思ってた。だけど、そうじゃなかった……一日一日を、あの人と
同じ学校で過ごすだけで、どんどん気持ちが大きくなっていって……もう、自分でもどうしようもなくて……」
「その人に、君の気持ちは伝えたの?」
「……ううん。それどころか、彼は私の名前さえ知らないの」
「えっ?」
「何度か言おうとしたことはあるんだけど……彼の前に行くと、何も言えなくなっちゃって……だから私、
おまじないをかけたの」
「おまじない?」
「うん。十円玉を十枚……これで電話をかけて、使い切るまでには、ちゃんと自分の想いを伝えよう、って。
でも、やっぱり勇気が出なくて、間違い電話のふりしたりして……」
 彼女は目を伏せた。
「さっきのが、最後の一枚……」
「……ごめん……そんなに大切な十円玉だなんて、知らなかったから……」
「ううん……これで良かったのかもしれない……私……私ね……」
 奇妙なまでにすがすがしい顔で、その子は言った。
「……あきらめる事にしたの」
「えっ!?」
「その人にはね……好きな人がいるらしいんだ。その女の子は、かわいくて、成績優秀で、性格も良くて……
私なんか、とても叶わないから……」
「じゃ、さっきかけようとしてた電話は……」
「せめて最後の思い出を作ろうって、デートに誘うつもりだったんだ……おかしいよね。名前も知らない
女の子とデートなんて……私、どうかしてるよね……」
「……」
「だから、これで良かったんだ、きっと……今ならまだ、失う痛みを知らないままでいられるから……」
「失う……痛み……」
 そうか。
 その一言で、やっと解ったよ。俺が何を怖がってたのか……。
「変な事聞いてくれてありがとう。それじゃ……」
「……待って!」
 立ち去りかけた彼女の背中に、俺は声をかけた。
「あのさ、俺、すごく無責任な事を言おうとしてるかもしれない。だけど、どうしても言いたいんだ――」

 『あきらめたら、それで終りじゃないか!』 >>205
 『あきらめて俺と付き合わない?』 >>207

205 :君のいる場所へ (5-M):01/10/08 22:23
「――あきらめたら、それで終りじゃないか!」
 コアラ髪の女の子は、俺に背中を向けたまま立ちすくんでいた。そんな彼女に、俺は独り言のように
話し掛けた。
「俺さ……小さい時に一度、引越ししたんだよ。その頃仲の良かった友達や、幼なじみの女の子、少し
憧れだった近所のお姉さん……そんな人たちと突然離ればなれになったんだ。そのせいかな。引越し先の
新しい学校で、俺……浮いてたんだ。仲のいい友達を作ったら、またあの時みたいに、突然悲しい思いを
するような気がして……だから俺、中学の頃の思い出が薄いんだ……」
 聞いているのか聞いていないのか……女の子は、俺に背を向けたまま、ぴくりとも動かなかった。
「高校入学と同時に、元の街に戻ってきて……幼馴染みのその子と再会して、いつの間にか俺、そいつと
同じところにいるのが当たり前になってた。気がついたら、そいつは俺にとって、いちばん大切な人に
なってたんだ……その事に気づいた時、俺、急に怖くなった。もしかしたらあいつは、俺の事なんて
なんとも思ってないのかもしれない。いつか突然、俺の横からいなくなるかもしれない――そう考えたら、
あいつに近付きすぎる事が怖くなった……」
 女の子が振り向いた。その子の目を真っ直ぐに見つめながら、俺は続けた。
「でも、それじゃいけないんだ。それじゃ、別れる時に一番言いたかった事を言えなかった、あのガキの
頃と何も変わってないから……このままじゃ、俺、きっと後悔すると思う……」
「後悔……」
「俺、たった今決心したよ。俺、あいつに本当の気持ちを伝える……」
 俺がそう言ったとき、どこからともかく鐘の音が聞こえた。それは、どこかのスピーカーから流れた
無機質な時報でしかなかったけど、俺には……特別な意味に聞こえたんだ。
「だから、頑張ろうよ……あきらめずに。その人と、ずっと同じ場所にいられるために……」
 風が吹き、街路樹をざわめかせた。その風に促されるように、コアラ髪の女の子は微笑んだ。
「ありがとう……もう一度だけ、勇気を振り絞ってみる。あの樹の下で……」
「礼を言うのは俺の方だよ。お互い、頑張ろうぜ。いつかどこかで会った時、笑顔でいられるように」
「うん。またどこかで会おうね…それじゃ」
 お互いに手を振って、俺たちは別れた。遠ざかっていくコアラのようなシルエットを見送りながら、
俺は彼女の名前さえ聞いていないことに気付いて、一人で苦笑した。
(さて……まだボーリングに間に合うかな)
 左手の時計を見つめる。時刻はもう昼に近付いていた。電話で連絡しないと、先にどこかに出かけて
しまうかもしれない。そう考えて、俺は小銭も携帯も持っていないことを思い出した。しょうがない、
走るか……と思い、カバンを持ち直すと、その隙間から一枚の十円玉が転がり落ちた。
(……こんなところに挟まってたのか)
 俺は十円玉を見つめたまま、しばらく逡巡し、結局それを持って手近の公衆電話へと走った。
(ごめんね。次にあったときには返すよ……謎の女の子さん)
 呼び出し音がひたすら長く感じられた。やがて、少し暗い声で電話に出た彼女に、俺は言った。
「あ、光? その……昨日はごめん。ボーリングの件だけどさ……」

206 :君のいる場所へ (6):01/10/08 22:24
 ――そうか、あの出来事から、もう1年が経つんだな。
「どうしたの? ぼーっとしちゃってさ」
「あ……いや、なんでもないよ」
 俺がそう言うと、光は笑った。髪は少し伸びたけど、その表情は昔と変わらない、無邪気で人懐っこい
微笑みだ。――いや、少し大人っぽくなったかな。
「それじゃさ、さっそく行こうよ!」
 光は、俺の手をつかんで走り出す。前言撤回――やっぱりこいつは昔のままだ。
「おいおい、せかすなよっ……あれっ?」
「え? どうしたの?」
 人の流れを隔てた向こうに、あの時の女の子の後姿があった。彼女は、とても幸せそうな顔で、傍らの
男性に寄り添っていた。
「あ、いや、なんでもないんだ。ちょっと見知った顔が……うわっ!?」
「きゃあっ!?」
 正面から衝撃を受けて、俺は尻餅をつきかけた。
「すっ、すいません!」
「あ、いや、俺もよそ見してたから……」
 俺の目の前で、小柄な体をさらに小さくしているのは、少し気の弱そうな女の子だった。ひびきのの
制服を少し地味にしたような、ブラウンの制服に身を包んでいる。高校1年生、といったところだろうか。
「……あーあ、ホンマにドンクサいなぁ、ゆっこは。ほら、さっさと行くで」
「あーん、待ってよぉ、ちとせったら」
 友人らしい女の子に呼ばれて、その子はぺこりと頭を下げて、ちょこまかと走っていく。なんだか微笑ま
しい気持ちで、俺はその子たちを見送った。
「どうしたの?」
 光が不思議そうな顔で問いかける。
「……いや、あの子達も、いつか自分のいる場所を見つけるのかな……ってさ」
「……何それ?」
「何でもいいさ。……なぁ、光」
「なあに?」
「……ずっと、一緒にいような。俺たちの場所にさ」
                                              <END>

207 :君のいる場所へ (6-B):01/10/08 22:25
 その冗談めかした一言は、相手をひどく傷つけたようだった。涙をこぼしながら走り去っていく、
彼女の後姿を、おれは呆然と見つめる事しかできなかった。
 そして、その翌日。俺は、なぜか白雪さんに激しく糾弾される事になる。その噂は、瞬く間に
校内に広まり、そして……

 ……そして、一年が経った今も、俺は一人きりのままだった。
 学生食堂の、安さだけがウリの定食を一人で食べながら、俺は、あの日以来、通算何百回目かの
ため息をついた。
                                            <BAD END>

208 :回します:01/10/08 22:27
うわ間違えた! すいません、205を読み終わったら、そのまま206へ飛んでください。
(リンクで新しいウィンドウ開きながら読んでる人には訳わかんないかも…)

209 :回します:01/10/08 22:28
にしても、難産っ! 今回はホントに悩みました。

210 :回します:01/10/08 22:29
それにしても、MROの主人公って、異常なまでに光に対して淡白ですよね。

211 :回します:01/10/08 22:29
はっきり言って、恋愛物語としては、破綻していると言っておかしくないレベルです。

212 :回します:01/10/08 22:29
というわけで、なんでこんなに光に冷たいのか?

213 :回します:01/10/08 22:30
というエクスキューズを盛り込んでみました。

214 :回します:01/10/08 22:30
そのせいで、主人公のイメージ、だいぶ変わってしまいましたが…。

215 :回します:01/10/08 22:31
なお、一部にMROやメモ1・メモ2本編と正確につながらない

216 :回します:01/10/08 22:31
部分があるのはお許しを。

217 :缶珈琲:01/10/08 22:34
「君のいる場所へ」 >>198-207(途中分岐含みます)、Based on ときメモ2・サブスト3でした。
205の末尾のリンクが抜けていますので、読み終わったら、そのまま206へ飛んでください。

さて、私は、巷で言われてるほど「Memories Ringing On」を悪くは思ってないんですけど、
どうしても許しがたい点がありまして…そう、前作キャラ、詩織と見晴の扱いです。
よりによって、事実上BADエンド救済キャラとは…。てっきりアドバイザー的な位置付けに
なるものと思ってたんですが。と言うわけで、「俺なら彼女たちをこう使う!」という話です。
ところで、このシナリオだと、謎の手紙の差出人が宙ぶらりんになっちゃうんですが…まぁ、
気にしない、つー方向でひとつ(w

218 :ご苦労様です:01/10/08 23:45
>缶珈琲氏
もう、なんと言うか単純にすごいなぁ、と思った。
これだけの文量でしかもマルチストーリー。
それでもってSSで最も大切(?)な作品への愛を感じる。
アンタ凄いよ。いや、マジで。

ちなみにかちゅーしゃを使って読んだら結構イイ感じで読めたよ。
かちゅは「>>数字」をクリックすると別窓オープンじゃなくそこに移動するから。
ところで連続カキコ規制大丈夫でしたか?

219 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/08 23:46
ついでに書きこみが200突破しましたね〜

220 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/09 02:11
>>217
ご苦労様。
ところでもうインデックスは作らないの?
一発ネタ、引越しネタが多いから無理っぽいが。

221 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/09 14:59
3のキャラを試験的に出してるが3モノに着手するという予告ですか?

222 :缶珈琲:01/10/09 22:37
>>218
ああ、そう言ってもらえると、苦労も癒されるというものです。
ちなみに、マルチストーリーなのは、単に「詩織と見晴を出したい! でも同時に出すと
収拾つかん!」という安易な理由なんですが。え?BAD END?ありゃ単なるあてつけです(w

>>220
そうなんですよ、今回作りにくそうで…。
えと、あいがっちゃ瞬編が完結したら、ちゅーことでどうでしょう?

>>221
いや、単なるお遊びです。3作のヒロインが、一瞬だけワンフレームに収まったら
面白いなぁ、と。「3」のSSを書くかどうかは、もちろん「3」の出来次第ですね。

223 :名無しくん、、、好きです。。。:01/10/10 02:25
>缶珈琲氏

良いねぇ……。>>218氏に全て同感。

224 :名無しだけのため生きるのだ:01/10/10 21:12
私も>>218氏に全面同感…

全面降伏です。マンセー!

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